黒木瞳、映画監督デビュー＜コメント到着＞

黒木は、桂望実氏のベストセラー小説「嫌な女」（光文社文庫）を映画化（2016年公開予定）。同作は、初対面の相手でもたちまちその懐に入れてしまい、男をその気にさせる天才・小谷夏子と、そんな生来の詐欺師を遠縁に持ち、夏子がトラブルを起こすたび、解決に引っ張りだされる弁護士・石田徹子の対照的な人生を鮮やかに描き出した作品。

黒木は「『風と共に去りぬ』を観て、あのスクリーンの中に入りたいと思った10代の頃。そして、20代でその中に入った。映画の世界は、すぐに私を虜にさせた。それからずっと映画作品に出演させていただいている私が、監督をしようと決めたのは、いうまでもない。『嫌な女』という小説に出会ったからだ」と初監督への経緯を説明。また「主人公、徹子と夏子を通して見えてくる人生の風景、人と人との絆、そして、誰にでも訪れる老い。それでも、“人生捨てたもんじゃない”と思わせてくれる爽やかな読後感を、私は、映画『嫌な女』で感じたいと思ったのだ」と同作に惚れ込んだ胸中を語った。

さらに「監督をさせていただくことは、みに余る光栄だ。とはいえ、今やクランクインを前に、私は極度の緊張感に包まれている。演者とは全く違う景色が、私をどう衝き動かすのか楽しみにしているのと同時に、これから訪れる私の未知なる日々が、スタッフ出演者にとっては最高の日々になるようにと、今はそれだけを願っている」と胸の高鳴りを明かし、撮影の展望にコメントした。

「とんでもなく面白いことになる」

福島大輔プロデューサーは「日本を代表する女優である黒木瞳さんから『映画を撮りたい』と聞いた時には、正直とても驚きました。まずはビックリし、次に、その勇気に感動を覚え、最後にはとてもワクワクして来ました。女優が女優を撮る。これはとんでもなく面白いことになるのではないか、と」と心を躍らせている。そして「黒木監督と打ち合わせを重ねるごとに、監督の熱い想いを聞くごとに、その確信は強まって行きました。これは間違いなく、大きな挑戦になることと思います。今から楽しみでなりません」と期待した。（modelpress編集部）