木村拓哉、北大路欣也と8年ぶり共演 コメント到着

木村と北大路は2007年放送の『華麗なる一族』（TBS系）以来、8年ぶりの共演。当時は確執のある親子を演じた木村と北大路だが、今作でも家庭を捨てて家を出た父親と、そんな父親をずっと許せずにいた息子、という因縁深い親子を演じる。

“親子関係”を育んできた

2人は『華麗なる一族』以降、作品での共演はなかったものの、木村が『テレビ朝日開局55周年記念 2夜連続ドラマスペシャル 宮本武蔵』の撮影で東映京都撮影所に行く前に、北大路が撮影所のスタッフに「“息子（木村）”をよろしく」と一報を入れるなど、静かに“親子関係”を育んできたそう。

木村は8年ぶりの共演に「最初に聞いたときは『まじで！？』ってびっくりしました」と驚きを素直に明かしつつ、北大路について「こんな風に表現するのは失礼かもしれないのですが、北大路さんとのお芝居というのは、ただただフワーっと演じて『あぁ楽しかったね』で終わるのではなく、何が起こるかわからない“予測不能なアトラクション”みたいな部分があるんです」と表現する。

一方、北大路は「ドラマで共演するのは8年ぶりなのですが、なぜか久しぶりな感じはしませんでした。やはり『華麗なる一族』で血が繋がっちゃったのかな（笑）」と笑い飛ばし、「なかなかドラマでご一緒できる機会もないので『よくぞ声をかけていただいた』という気持ちです。『華麗なる一族』の当時、木村くんが30代半ば、僕が60代の半ば、とお互い俳優としても男としても変わり目に来ている時期でした。（『華麗なる一族』は）そんな時期にふさわしい作品でしたし、これだけの年月が経っても、今なお“親子”という繋がりを感じられるのは、意識しないところで感じている“情”のようなものなのでしょうね」と感慨深げに語った。

北大路の役どころ

同作はある爆発事故によってこん睡状態に陥り、目が覚めたときには直近5年間の記憶が曖昧、かつ妻と息子の顔が仮面を被ったように見えてしまう男・家路久（木村）が、手元に残された10本の鍵の束を元に、その謎を探っていくミステリーホームドラマ。回を追うごとに、少しずつ久という人物とその過去に関する謎が明らかになってきており、北大路は久の父・洋蔵役として28日放送の第7話に登場する。

久が11歳の頃に家を出ていき、それっきり何十年も音沙汰がなかった洋蔵。ある日突然、久の目の前に現れると、悪びれる様子もなく、平然と自分や妻の恵（上戸彩）と接する。そんな洋蔵に対し、久は隠しようのない憤りを感じ…。

北大路は自身の役どころについて「身勝手な男なんだと思います」と語り、「だけど7話の中で久が洋蔵に言っている言葉は、そのまま久自身にも返ってくることなのかも知れない。洋蔵という人物の登場は、家路久という人間が失った過去を紐解いていく中の大事な一つのピースなのでしょうね」と今後の展開に期待を寄せる。木村は「あの父親をどうやって表現してくださるのか…。『華麗なる一族』のときにやらせていただいた屈折した親子とは、また違った関係の親子になりますが、とても楽しみです！」と期待に胸をふくらませていた。（modelpress編集部）