TGC×経産省、日本の“KAWAII”を世界へ 企業の海外展開をアシスト
2014.05.16 13:00
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タイ・バンコクで開催された「タイ・コミコン 2014(THAILAND COMIC CON 2014)」(5月9日~11日)にクールジャパン戦略の一環で参加した、経済産業省と「東京ガールズコレクション(通称:TGC)」がタッグを組んだイベント「TOKYO GIRLS TOWN(通称:TGT)」。会場には、日本の“KAWAII文化”を世界に発信したいという思いに賛同した日本企業のブースが多数並んだ。それぞれの企業の思惑とは?出展した意図や現地での感触について聞いてみた。
女の子の大好きなものを発信
「TGT」とは、日本のガールズカルチャーを世界へ発信し続けるTGCが、女の子の大好きが詰まった“KAWAII文化”のプラットフォーム、発信基地を作りたいという思いのもと誕生した。プロジェクトのプロデューサーには、多くのバラエティー番組の構成を手掛ける、放送作家・鈴木おさむ氏が就任。海外企業によって企画・運営されているJAPAN EXPOの、日本発!ガールズ版を作り、ファッションだけでなく衣食住全てにおいて、日本のトレンド・女の子の大好きなものを発信していきたいと意気込む。そして今回、この「TGT」プロジェクトの第一弾が「タイ・コミコン 2014」で初お披露目された。その国でビジネスをする足がかりに
今回の成功例をもとに他の国にも展開していきたい「TGT」にとって、タイでのイベント開催は今後のプロジェクトの行方を左右する重要な試金石。求められるのはイベントの成功以上の結果、すなわち参加した企業が、その国でビジネスをする足がかりを得ることだ。ブースにはタイの女の子が殺到
「日本の“KAWAII文化”を象徴する最旬ガールズアイテムをタイの女の子にも体験してもらいたい」という思いで参加したのは、株式会社SBY。ブースには常にタイの女の子が行列を作っており「来場したタイの女の子は美容への感心が非常に高かったです。まだ現地で展開するブランドは限られるものの、日本のコスメが流行する素地のあるマーケットであることを実感しました」と手応えを語る。株式会社プリシラは、タイの女の子がヘアスタイリングへの関心があるかのマーケティングも含めて参加。こちらのブースもSBY同様、行列は途絶えることはなく、担当者も「今後はタイをはじめ、東南アジアへの流通に力をいれていきたいと考えています」と期待以上の成果が得られたようだ。株式会社JTBグローバルマーケティング&トラベルも「日本案内アプリに関心を持ってくれる人が多く、今後ダウンロード数も増えると期待しています」と満足度の高さをうかがわせた。
クールジャパンと聞くと、アニメ、マンガの印象を持つ人も少なくないだろう。しかし日本が誇れるのはそれだけではない。ファッション、メイク、お菓子、プリクラ…世界の人が好きな日本の文化は数えきれないほどある。どのようにそれを世界に輸出するのか?「TGT」がそのプロセスを確立させることに期待したい。
出展企業&ブランドのコメント
・株式会社SBY日本のカワイイ文化を象徴する最旬ガールズアイテムを、タイの女の子にも体験してもらいたいという思いで参加。今後はタイを足掛かりにアジア展開を進めていきたいです。来場したタイの女の子は美容への感心が高く、常に行列ができていました。まだ現地で展開するブランドは限られるものの、日本のコスメが流行する素地のあるマーケットであることを実感しました。
・株式会社プリシラ
ヘアアレンジがまだあまり盛んではない東南アジアで、日本のヘアアレンジを広めたいと考えています。今回のTGTには、タイの女の子がヘアスタイリングへの関心があるかのマーケティングも含め参加しました。結果、ヘアスタイリングスペースでは行列が途絶えることがなかったので、タイの女の子がヘアスタイリングに関心を持っていることがわかりました。今後はタイをはじめ、東南アジアへの流通に力をいれていきたいと考えています。
・株式会社JTBグローバルマーケティング&トラベル
TGTに共感し、共に日本の良さを発信し、日本で開催されるTGCはもちろん、日本に多くのタイ人に来てもらいたいという思いで出展しました。また、日本案内アプリに関心を持ってくれる人も多く、今後ダウンロード数も増えると期待しています。
・ITO EN(Thailand)Co.,Ltd
現地で販売している「TEAS’TEA」や「お~いお茶」 の試飲機会の提供とファン獲得、認知度アップを目指しました。多くの来場者に商品をお渡しできたことに加え、TGT内に設けた和風空間で、浴衣姿で登場した紺野ゆりさん(タイを拠点に活躍する日本人モデル)との記念撮影など、タイ人来場者との接点を多く築くことができました。
・株式会社北尾化粧品部
弊社のネイルブランド・HOMEIのスパンコールネイルは、様々な形のラメが入っており、自分で自由にネイルアレンジを楽しめることから、日本の若い女の子の中では長年人気。マニキュア一色の単体塗りが普通のアジア圏の女の子に対して、セルフネイルの楽しさを新たに伝えることを狙い、出展しました。
・コーセーコスメポート株式会社
出展意図は現地で流通している「softymo」「Je l'aime」ブランドの認知拡大と今後のタイ展開を準備するブランド「OLEO D’OR」の商品お披露目。今回のイベントでは、メイク体験コーナーやパネルステージに実際に参加した、美容に関心のある女性への新商品プレゼントなど、多くのタイの女の子に商品を見て触ってもらうことができました。
・株式会社サンリオ
日本の素晴らしい文化を世界に広げていくことは、これからの日本にとって、とても大事なことですし、様々なコンテンツをバラバラではなく、タッグを組んで表現していく方が効果的と感じておりました。そういう意味でも、これまでも日本でご一緒しているTGC様のお声掛けに賛同いたしました。タイの印象としては、想像以上に、ファッショナブルな若い人たちが多く、活気に溢れていて、将来性を強く感じました。
・FIG&VIPER
思っていた以上に、日本とタイのファッションは似ているなと感じました。ショッピングモールに行くと、オシャレな子もたくさんいて、一刻も早くタイに出店したいという気持ちになりました。
・LIZ LISA
2014年夏からタイ進出を視野に話を進めている最中に今回のイベントのお話をいただき、タイでの認知度をさらに向上するためには実際に目で見て、商品に触れてもらうことが重要な告知に繋がると思い、出店させていただきました。現地での感触として、イベント会場もですが、バンコクの街を実際に見て歩き感じたのはファッション感度が高い人が想像以上に多く、そういった人をターゲットにしたブランドが溢れていることに驚きました。しかし会場で「LIZLISA知っています」「絶対お店ができたら行きます」のような元々知っていて興味を持っていた方や知らなくてもフェミニンなスタイリングが好みだという方には「凄く可愛くてファンになった」「インスタにUPしたいけどいいですか?」など、ポジティブな意見を多数いただきました。気候やトレンドのズレなど様々な壁があり日本のMDをそのまま持っていけば簡単に売れるとは思いませんが、ポジティブな意見や街を歩いている人を見て、しっかりLIZLISAブランドをPRしていけば絶対成功できる可能性を秘めたマーケットだと感じました。
(モデルプレス)
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