堀北真希、忌まわしいスキャンダルに挑戦

堀北の舞台主演は2010年の「ジャンヌ・ダルク」以来3年ぶり。演出の白井晃氏と再びタッグを組んだ。

同作は、エリザベス一世が即位する5年前の1553年、在位期間がわずか9日間だけだったということからの「9days Queen」と呼ばれるイギリス女王、ジェーン・グレイの物語。英国史上最も忌まわしいスキャンダルが舞台化される。

厳格なプロテスタントであったジェーンは、プラトンの哲学書をギリシャ語で読み、聖書をラテン語で読むほどの才媛であり、エリザベス女王とも学問上のライバルと言われていた。そしてイギリスきっての美少女とも言われるほどの容姿の持ち主。

しかし、家族の策略によって政略結婚させられ、義父によって女王に祭り上げられてしまう。その後、権力闘争と宗教対立に巻き込まれ、16歳の若さで自らの決断で断頭台へと向かう。

3年前の舞台「ジャンヌ・ダルク」では、白井氏の指導のもと、素晴らしい時間が過ごせたと話す堀北は、「今回もより多くのことを学ばせてもらいたいと思います」と意気込み。また、「彼女（ジェーン）を通じて何を皆さんに伝えられるか稽古を通してじっくり考えたいと思います。深く心に染み渡る作品になるよう頑張ります」と話した。

一方、白井氏は、「前回一緒に作らせて頂いた『ジャンヌ・ダルク』では、フランス軍を動かす意志の強い少女の役でしたが、今回は、運命に翻弄される少女の話。前回とは全く違うアプローチが必要だと思います。それ故に、堀北さんの新しい側面が観られると思います」とコメントし、「政略結婚、政略的な王位継承、それを引き受けざるを得ないジェーンの葛藤と揺れる心を繊細にそして精密に描いてくれるものと期待しています」と語っている。（モデルプレス）

■舞台「9days Queen～九日間の女王～」
脚本：青木豪
演出：白井晃
音楽：三宅純
出演：堀北真希　ほか
公演日程：2014年2月26日～3月16日
会場：赤坂ACTシアター