武井咲、「女同士の嫉妬を…ごく自然に」<インタビュー>
2012.08.10 10:00
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映画「るろうに剣心」に出演する女優の武井咲がインタビューに応じ、撮影中のエピソードや見どころを語った。
同作はシリーズ累計5700万部を突破し、テレビ放送されたアニメも爆発的人気となった和月伸宏によるコミック「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」初の実写映画化。幕末に「人斬り抜刀斎」として恐れられていたものの、明治の幕開けと共に姿を消し「不殺(ころさず)」の誓いをたて流浪人として旅をしていた伝説の剣客・緋村剣心(佐藤健)。武井咲演じる「神谷道場」の師範代・神谷薫は、“人を斬らずに人を守る”剣心に恋心を寄せる。
― 「るろうに剣心」の出演オファーを受けたときの感想を聞かせてください。
武井咲:時代ものに出演することが初めてだったので、所作をマスターしなければと思いましたし、キャストのみなさんの顔ぶれが凄すぎるので、このなかに入って演技するのかと思うと緊張が押し寄せてきました。あとは、原作漫画がすごく愛されている作品なので、その映画化、しかも大作に出させてもらうのは嬉しかったです。
─ 原作は知っていましたか?
武井咲:この作品に出演するにあたって、漫画とアニメを見させていただきました。
─ 台本や原作漫画から読み取った神谷薫とはどういう女性ですか?演じるうえでどんなことに気を付けましたか?
武井咲:漫画やアニメからは主にビジュアル面を参考にしましたが、(内面的には)台本の中から薫のイメージをつかみました。真っ直ぐで、強くて、1人で道場を守っている、本当は寂しいんだけれどそれを隠して一生懸命頑張っている健気な女の子。そこが愛おしくもありました。
どんどん剣心に想いを寄せていくんですが、そんな自分の気持ちの変化にも気づいていないというか(笑)。そういうところが可愛らしくて天真爛漫だなとも思いましたね。また、映画に出させてもらうのは『るろうに剣心』で2本目なので、ドラマとは違う映画の世界に入ることができる、それが楽しみで仕方なかったです。
─ 大友監督からは事前にどんなアドバイスがあったのでしょうか?
武井咲:大友さんからは「原作通りでなくていい」と言われていました。むしろチーム全体が「原作を超えてやろう!」という勢いがありました。なので原作をそのまま真似るということはなかったですね。
大友さんは、具体的な演出というよりもちょっとした助言をくださる方で、その助言から私が感じたこと、気づけたことを表現するというスタイルでした。こうやってああやって動いてという細かい指示ではなく、『るろうに剣心』の世界のなかで(私が)薫として生きたとしたらどう動くのか…それを「自由にやってみせてくれ」という監督でした。ある意味、試されている感じでもあります。そういう撮影方法だったので、つねに薫を感じながらお芝居をすることができ、楽しかったです。
─ 神谷薫のどういうところに惹かれていますか? 共感した部分はありますか?
武井咲:1人で道場を掃除しているところだったり、お父さんへの想いだったり、薫は、人に対する愛情を素直に表現できる女の子なんです。その真っ直ぐさに惹かれました。あんなにも「良い人はいい!悪い人は悪い!」と言い切れる純粋さにも惹かれました。私もよく人を見る(観察する)性格なので、そこは似ているというか、共感できましたね。
─ 薫は緋村剣心のどんなところに惹かれていったと思いますか?
武井咲:これというポイントがあったわけではないと思うんですが、剣心の芯の強さや変わろうとしているところが、チラチラと垣間見えたとき、そこに惹かれていったんだと思います。単純に(見た目が)格好いいとかそういうことだけではなくて、変わりたいと努力している姿に惹かれていったんじゃないかなと。そこに愛が生まれて、いつの間にか気になる存在になっていったんだと思います。
もちろん、見た目も格好いいですよ!現場のスタッフはつねにメロメロでしたから(笑)。モニター前で何度も格好いいシーンを見返していたり、「格好いい!」って本人に直接言ったりもしていました。殺陣のシーンはめちゃめちゃ格好いいですからね。現場では佐藤さんが剣心にしか見えなかったです。
─ 完成した作品を観て、その格好良さはさらに膨らみましたか?
武井咲:そうですね。シーンとシーンがつながると勢いもありますし、迫力も増しますから。殺陣はほとんど本人がやっているのを実際に現場で見てきたので、こんなにも格好良く殺陣ができるなんて、気持ちよさそうだな、気持ちいいんだろうなって思いました。この映画を観て、私も殺陣をやってみたくなりました(笑)。機会があればやってみたいです。
─ 同じ女性として高荷恵(蒼井優)のような女性をどう思いますか?
武井咲:自分に持っていないものを持っている女性ですよね。薫の立場としてはイヤな存在なんだけれど、それでも魅力的に見えてしまうというか…。女同士の嫉妬というものを、薫は自然と恵に対して持ってしまうんです、ごく自然に。そんな恵という新しい人種に出会ったことで、薫は剣心への想いに気づかされるんです(笑)。恵の大人っぽさが羨ましくもありました。演じている蒼井さんはとってもいい人で、大好きな女優さん。この作品でご一緒させてもらえて本当に嬉しかったです。
─ これから映画を観る人へ、武井さんが思うこの映画の見どころを語ってください。
武井咲:「るろうに剣心」はアクションシーンが一番の見どころだと思うんですが、その間と間にはさまってくる薫と弥彦のやりとりにも注目してもらえたら嬉しいです。2人が作り出すゆっくりとした癒しのような時間が流れているからこそ、アクションシーンがより迫力あるものとして映ると思うので。見ごたえたっぷりな作品です。ぜひ劇場で観てほしいです。
― ありがとうございました。
8月22日(水)、23日(木)、24日(金)先行上映決定!映画「るろうに剣心」は8月25日全国公開。(モデルプレス)
― 「るろうに剣心」の出演オファーを受けたときの感想を聞かせてください。
武井咲:時代ものに出演することが初めてだったので、所作をマスターしなければと思いましたし、キャストのみなさんの顔ぶれが凄すぎるので、このなかに入って演技するのかと思うと緊張が押し寄せてきました。あとは、原作漫画がすごく愛されている作品なので、その映画化、しかも大作に出させてもらうのは嬉しかったです。
─ 原作は知っていましたか?
武井咲:この作品に出演するにあたって、漫画とアニメを見させていただきました。
─ 台本や原作漫画から読み取った神谷薫とはどういう女性ですか?演じるうえでどんなことに気を付けましたか?
武井咲:漫画やアニメからは主にビジュアル面を参考にしましたが、(内面的には)台本の中から薫のイメージをつかみました。真っ直ぐで、強くて、1人で道場を守っている、本当は寂しいんだけれどそれを隠して一生懸命頑張っている健気な女の子。そこが愛おしくもありました。
どんどん剣心に想いを寄せていくんですが、そんな自分の気持ちの変化にも気づいていないというか(笑)。そういうところが可愛らしくて天真爛漫だなとも思いましたね。また、映画に出させてもらうのは『るろうに剣心』で2本目なので、ドラマとは違う映画の世界に入ることができる、それが楽しみで仕方なかったです。
─ 大友監督からは事前にどんなアドバイスがあったのでしょうか?
武井咲:大友さんからは「原作通りでなくていい」と言われていました。むしろチーム全体が「原作を超えてやろう!」という勢いがありました。なので原作をそのまま真似るということはなかったですね。
大友さんは、具体的な演出というよりもちょっとした助言をくださる方で、その助言から私が感じたこと、気づけたことを表現するというスタイルでした。こうやってああやって動いてという細かい指示ではなく、『るろうに剣心』の世界のなかで(私が)薫として生きたとしたらどう動くのか…それを「自由にやってみせてくれ」という監督でした。ある意味、試されている感じでもあります。そういう撮影方法だったので、つねに薫を感じながらお芝居をすることができ、楽しかったです。
─ 神谷薫のどういうところに惹かれていますか? 共感した部分はありますか?
武井咲:1人で道場を掃除しているところだったり、お父さんへの想いだったり、薫は、人に対する愛情を素直に表現できる女の子なんです。その真っ直ぐさに惹かれました。あんなにも「良い人はいい!悪い人は悪い!」と言い切れる純粋さにも惹かれました。私もよく人を見る(観察する)性格なので、そこは似ているというか、共感できましたね。
─ 薫は緋村剣心のどんなところに惹かれていったと思いますか?
武井咲:これというポイントがあったわけではないと思うんですが、剣心の芯の強さや変わろうとしているところが、チラチラと垣間見えたとき、そこに惹かれていったんだと思います。単純に(見た目が)格好いいとかそういうことだけではなくて、変わりたいと努力している姿に惹かれていったんじゃないかなと。そこに愛が生まれて、いつの間にか気になる存在になっていったんだと思います。
もちろん、見た目も格好いいですよ!現場のスタッフはつねにメロメロでしたから(笑)。モニター前で何度も格好いいシーンを見返していたり、「格好いい!」って本人に直接言ったりもしていました。殺陣のシーンはめちゃめちゃ格好いいですからね。現場では佐藤さんが剣心にしか見えなかったです。
─ 完成した作品を観て、その格好良さはさらに膨らみましたか?
武井咲:そうですね。シーンとシーンがつながると勢いもありますし、迫力も増しますから。殺陣はほとんど本人がやっているのを実際に現場で見てきたので、こんなにも格好良く殺陣ができるなんて、気持ちよさそうだな、気持ちいいんだろうなって思いました。この映画を観て、私も殺陣をやってみたくなりました(笑)。機会があればやってみたいです。
─ 同じ女性として高荷恵(蒼井優)のような女性をどう思いますか?
武井咲:自分に持っていないものを持っている女性ですよね。薫の立場としてはイヤな存在なんだけれど、それでも魅力的に見えてしまうというか…。女同士の嫉妬というものを、薫は自然と恵に対して持ってしまうんです、ごく自然に。そんな恵という新しい人種に出会ったことで、薫は剣心への想いに気づかされるんです(笑)。恵の大人っぽさが羨ましくもありました。演じている蒼井さんはとってもいい人で、大好きな女優さん。この作品でご一緒させてもらえて本当に嬉しかったです。
─ これから映画を観る人へ、武井さんが思うこの映画の見どころを語ってください。
武井咲:「るろうに剣心」はアクションシーンが一番の見どころだと思うんですが、その間と間にはさまってくる薫と弥彦のやりとりにも注目してもらえたら嬉しいです。2人が作り出すゆっくりとした癒しのような時間が流れているからこそ、アクションシーンがより迫力あるものとして映ると思うので。見ごたえたっぷりな作品です。ぜひ劇場で観てほしいです。
― ありがとうございました。
8月22日(水)、23日(木)、24日(金)先行上映決定!映画「るろうに剣心」は8月25日全国公開。(モデルプレス)
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