＜真崎ゆか「Tokyo REAL Style」 Vol．32＞過去の恋愛～秘密編1～

過去の恋愛～秘密編1～

ここ最近のコラムでは、私自身の過去の恋愛、そしてその恋愛を経てどんな想いを抱いてきたか…ということを書いてきましたが、今回は思い切ってぶっちゃけトークをしちゃおうかな…と思います。

叶わぬ恋、儚い恋をテーマにした歌詞を書いているわたくしですが…。よく、「幸せなラブソングはないの？」なんて聞かれたりもします（苦笑）。

どうも過去の恋愛では、すごく辛くて悲しくて痛い思い出が多いんですよね。だからそんな自分の経験を詞にすることで、同じように恋に悩む人たちが、普段はなかなか見せない辛い気持ちを、思いっきり吐き出せるような居場所を自分の歌で作りたい…って思っているんです。

私自身、辛い想いの時とか失恋した時は、音楽聴いて歌っていっぱい泣いて、気持ちを消化させてきたから。

今でこそ冷静に過去を振り返って、何が大事だったのか、どう行動すべきだったのか…色々と考えられるようにはなりましたけど。恋をしているその瞬間瞬間っていうのは、本当に冷静じゃなくなっているんですよね。色んな判断が鈍ったり。

“恋多き女”…私はこれには当てはまらないと自分では思っています。だけど、そんなに多くもない恋愛経験の中で、浮気や激しい束縛…からのストーカーなどなど、これでもか！！ってくらい、本当に色んなことがありました。

そんな数ある苦い想いをした経験の中のひとつに、好きになった人にはすでに相手がいた…っていうことがありました。

歳が5つ離れているっていうだけで、とっても大人びて見えていました。はじめは彼に相手がいることを知らずに、二人でごはんを食べに行ったりしていました。

大人びた表情や発言に大人の余裕を感じ、くだらないジョークを言って無邪気に笑っているそんな姿も全部、なぜかとっても魅力的に映っていました。

「人を好きになると傷付くし、気付かぬうちに誰かを傷付ける」…そう思うようになってから、私は人を純粋に好きになることを少しずつ少しずつ忘れていました。

でも何度か会ううちに、彼との会話に自然と笑っている自分、彼の笑顔にホッとする自分、彼のことを考えるとドキドキしてる自分がいたのです。

10代の頃の私は、優しすぎる人はどこか苦手でした。でも、優しさがこんなにも嬉しくて心地よいものなんだと、初めて感じたんです。

“好き”っていう感情がどんなものだったか忘れかけていたから、久しぶりに胸が締め付けられるのを感じて、あぁ、私、この人のこと好きなんだな…って、そう思ったんです。

「恋なんて…」とか「男なんて…」って自分から知らず知らずのうちに恋愛を遠ざけてきていたのに、“恋”って本当不思議。結局心のどこかでは、安心だったりぬくもりを求めているんですよね。

でも、そんな純粋な自分の気持ちに確信を持ち始めた頃…。一緒にごはんを食べて、いつもみたいに他愛もない会話を楽しんでいた時。突然彼が「子供がさぁ…」と。

…………ん？？？一瞬固まった私に、「あれ、言ってなかったっけ？」と彼。実は彼、結婚していたし、子供もいたんです…。

聞いてない。そんな話になったこともない。でもはじめに聞かなかった私が悪いのかな…？と一瞬の間に驚きと悲しい気持ちと…色んな想いで頭をぐるぐるさせてました。

でも、好きの気持ちが勝ってしまったんです、悲しみよりも怒りよりも…。“ここで関係を終わらせて会えなくなるより、今一緒にいられるならそれでいいや…”って。

だから、その時は何事もなかったかのように、想いを吞み込んでその場をやり過ごしました。その後も、電話があれば舞い上がっている自分がいたし、食事に誘われれば嬉しくなって出向いている自分がいました。

自分でも歯止めが利かない上昇し続ける恋心…。こんな恋、ダメなんだ…！！って、頭ではわかっていたんですけどね。

真実を知ってからそれこそ罪悪感や寂しさ、不安な気持ちはすごくあったけれど、もう後には引けないくらい彼のことを好きになってしまっていたし、逆に秘密の恋というものに“スリル”という快感すら覚えてしまった。

まさに“恋は盲目”。あの時ちゃんと冷静に物事を考えていたら…。自分で善し悪しをちゃんと判断できていたら…。相手がいるとわかった時に、きっぱりと気持ちを断ち切れていたら…。

後になってたくさんそう思ったけれど、彼への気持ちが上昇していたその時はとにかく電話やメールで繋がっていられること、会えることが嬉しくてしょうがなかったんです。誰かを心から好きだと思える自分の感情も嬉しくて。

“今”を大事にしなきゃいけない…。そうよく言うけれど、この時は本当に“今”しか見えていなかった…。後先考えずに、ただただ“好き”の気持ちに従って、“好き”の気持ちで突っ走ってた。

私の恋愛はいつも独りよがり。振り返るとすごくそう感じます。恋人とも友達とも呼べない曖昧な関係のまま半年くらい経った時に、この舞い上がっていた気持ちがどんどん辛くて苦しいものとなっていったんですが…。

この続きは次回の「秘密編2」で。

そんな、自分が経験して感じた叶わぬ恋の切ない想いを綴った新曲「Lovin’you」が、18日から着うた配信となりました。

叶わぬ恋でも、あなたとなら後悔しないよ。…だけど、愛する気持ちと比例して、胸の苦しみもどんどん大きくなっていく。本当は、私だけをちゃんと愛してほしい。ずっとそばにいてほしい。

という、伝えたくても伝えられない愛の苦しみを描いた曲です。

なかなか自分の気持ちを素直に伝えられない、そんな片想いをしている人にもぜひ聴いてほしい一曲となっています。トラックもかなり壮大なバラードとなっているので、ぜひぜひチェックしてみてください！

今週の真崎ゆか私服コーデ

デニムシャツ（インポート）…¥9，875
花柄Tシャツ（インポート）…¥5，775
レギンス…¥1，500
ウエストベルト（インポート）…¥5,775

久しぶりに、ワイルドめのコーディネート。

オーバーサイズのデニムシャツは、ウエストベルトできゅっと締めると、かっこよさプラス女性らしいシルエットに。

インナーに花柄のTシャツを差し込んで、春らしさもポイントにしています。

■真崎ゆかプロフィール
生年月日：1986年3月4日、血液型：A型、出身地：埼玉県、特技：ダンス、ハンドボール、マッサージ

2009年、ユニバーサルJで行われた日韓共同オーディションでレコード会社の目に留まる。音楽活動と並行して自身もヘビーユーザーであった人気アパレル「MURUA」でビジュアルプレス／ショップスタッフとしての活動も開始。

新世代R&Bシンガーとして2010年11月、シングル「LOVE SONG」で念願のメジャーデビュー。雑誌「JELLY」、「BLENDA」などの人気ファッション誌でも特集が組まれた。

3rdシングル「Lady Luck」（2011年7月発売）は、日本テレビ系ドラマ「ゴシップガール セカンド・シーズン」エンディングテーマに起用。さらに、4thシングル「Change Myself」（2011年8月発売）はフジテレビ系ドラマ「明日の光をつかめ2」主題歌に起用された。

K.J.（KOHEI JAPAN）をフィーチャリングに迎えた5thシングル「願い feat. K.J.」（3月14日発売）は、叶わない恋を歌うシンガー・真崎ゆかの真骨頂「不倫」をテーマにした禁断のラブソングとなっており、現在絶賛発売中。（モデルプレス）