中山優馬、独立前ラストツアーで伝えた思い ジュニアオーディション再現・KinKi Kids&SUPER EIGHTら先輩楽曲カバー…2時間で振り返る在籍18年の歴史【Wings For The GOOD VIBES】
2025.01.29 04:00
俳優・歌手の中山優馬が1月28日〜29日、神奈川県民ホール 大ホールにて、独立前ファイナルツアー「YUMA NAKAYAMA LIVE TOUR 2025 Wings For The GOOD VIBES」を開催。ここでは、28日公演のレポートをお届けする。<※一部ネタバレあり>
中山優馬、独立前ファイナルツアー
1月末をもってSTARTO ENTERTAINMENTから独立することを発表している中山。同事務所に18年間在籍してきた中山の独立前ファイナルとなる同ツアーは、大阪・森ノ宮ピロティホール(1月12〜13日)、神奈川県民ホール(1月28〜29日)を経て、1月31日に大阪・グランキューブ大阪 メインホールでフィナーレを迎える。今回のライブで総合演出と振付を担当するのは、中山が師匠と崇める屋良朝幸。舞台の上を自由自在に移動する3つのステージを巧みに操るパフォーマンスや、衣装の早着替えとともに目まぐるしく変わる世界観は、まさに数多くの舞台を経験してきた2人がタッグを組んだからこそ生まれるものだろう。デビュー曲『Missing Piece』や妖艶な女性とのペアダンスが光る『Fruit』といったシリアスなナンバーから、激しいロックダンスを披露した『Salty Dog』や銀テープの幕がミュージカルの趣きを感じさせる『とことん Got It!』といった華やかな楽曲、『葉桜』『In The Name of LOVE』といったラブバラードまで、約2時間という公演時間の中で中山の様々な魅力を詰め込んでいた。
中山優馬、山田涼介からツッコミ・先輩モノマネも披露
また、バックを務めた通称「VIBES4(ヴァイブス4)」のBoysbe・中川惺太、北村仁太郎、関西ジュニアの岡田耕明、野田開仁、そしてダンサーたちも中山とともにステージを彩る。バラード『舞い、恋』では、関西ジュニア時代の末澤誠也(Aぇ! group)が踊っていたコンテンポラリーダンスを北村が継承。中山の繊細な歌声とともに楽曲の持つ切なさがひしひしと伝わり、観客は息を呑んだ。一転して、中山が大きなハットを被ったオレンジの衣装に魔法の杖を持って現れる『おやすみ』では「VIBES4」がパジャマを着た可愛らしい姿で登場したほか、4人だけで関西ジュニアのオリジナル楽曲『UME 強引オン!』をフレッシュに披露する場面もあった。さらに関西出身の中山らしく、お茶目な一面も数々。Hey! Say! JUMPの山田涼介と知念侑李がサプライズ登場し、3人のユニット「NYC」が電撃復活を果たした際には「嘘じゃないぞこの空間!これが現実だ!夢じゃないぞここは!誰か俺のこと引っぱってくれ、誰か俺のことぶん殴ってくれ!多分俺は痛みを感じるぞ!だって現実だから!」と興奮が止まず、山田に「すごい汗かいてるけど大丈夫そ?」とツッコまれた。KinKi KidsやSUPER EIGHT、少年隊といった先輩の楽曲を交えたライブ終盤のメドレーでは、ビリビリの音に合わせ福山雅治や堂本光一のモノマネを披露し「あんま似てないやないか」「光一くんごめんなさい。モノマネしてごめんなさい。大好きです」と慌てて自分で弁解していた。
中山優馬、18年の歴史回顧・そして未来へ
まだあどけなさが残るデビュー当時の写真から、少しずつ成長する中山の姿がパズルのピースのように1つずつ浮かび上がっていったオープニング映像からも分かるように、このライブでは同事務所に在籍した約18年間を振り返る意味も込められていた。ゼッケンを着用した中山がジュニアオーディションを受ける会場を再現する場面では、周りで振りを間違えたダンサーが続々と脱落していく中、1人最後まで残り合格し「やったー!受かったぜ!」と無邪気に笑う。再び活動の原点に立ち返ることで、独立という新たな門出の先にある明るい未来を示しているようにも思えた。独立について「もちろん前向きな独立です。独立を決めたということもあって、たくさんの人が協力してくれて今この場があります。それはここに来てくださる皆さんを筆頭に、関わってくれるスタッフの皆さんや関係者の皆様に温かく支えられて今があります。なので本当に感謝しております」と晴れやかな笑顔で伝えた中山。「このライブが終わってからもこの仕事を辞めるわけではないので、『芸能界を辞めてお寿司屋さんになる』というわけではないので…すぐに次の舞台も待っています」と笑いを誘いつつ今後の精力的な活動も予告した。
これまでの活動を経て「多くの人生を皆さんとともにこういう表現の場で費やすことができて本当に僕は幸せ者だと思っています。これからも自分の目指す道、より良い表現を求めて一歩進んでいきたいと思いますので、その先でもまた皆さんとお会いできるように。楽しみにしています。本日は本当にありがとうございました。また会いましょう!Thank You!」と叫んだその背中は、希望に満ち溢れていた。(modelpress編集部)
【Not Sponsored 記事】