“乃木坂46の主人公”大園桃子、涙で5年間の葛藤・感謝語る「毎日生きることが精一杯でした」<大園桃子手紙&齋藤飛鳥・梅澤美波らコメント全文>
2021.08.22 23:00
乃木坂46が21日、「真夏の全国ツアー2021」福岡公演をマリンメッセ福岡にて開催。福岡公演の2日目となる22日の公演は、9月4日をもってグループを卒業、芸能界からも引退することを発表している大園桃子にとってラストステージに。最後に涙を流しながら読んだ手紙には、大園の5年間の想いが詰まっていた。<大園桃子手紙&秋元真夏・齋藤飛鳥・北野日奈子・梅澤美波・筒井あやめコメント全文>
“乃木坂46の主人公”大園桃子、ラストステージ
ライブ開始前、「緊張しすぎて…。このライブが来て(始まって)欲しくないなってちょっと今思っちゃってる…。最後だから頑張ろうと思っていたんですけど、すごく緊張してどうにかなりそう…でも頑張ります!」とラストステージへの寂しさを滲ませていた大園。しかし、乃木坂46に加入時したばかりの頃、事あるごとに号泣してしまっていた泣き虫な彼女はもういない。与田祐希との初Wセンター曲「逃げ水」では目を潤ませながらも、笑顔でしっかりとファンの顔を見ながら堂々とパフォーマンス。メンバーも曲中の随所で手で桃の形を作ったポーズを見せ、大園のラストステージを一緒に楽しんでいた。
「大園桃子卒業セレモニー」では、この5年間の思いをつづった手紙をもとに、涙を流しながらスピーチ。3期生の大事な楽曲「三番目の風」や「真夏の全国ツアー2018」で齋藤飛鳥とともに披露した「やさしさとは」など、思い出の曲を披露。
ラストは「逃げ水」でメンバー全員に囲まれながら見送られた大園は、「本当にこの景色が今までで1番綺麗だなと思いました。皆さん本当にありがとうございました!」と感謝。「本当にもう思い残すことはないので!今までは心配かけてしまったのですが、本当にこれからは心配せずに、遠くで頑張っているかなって思ってくれたら嬉しいです!」と呼びかけ、最後まで「ばいば~い!」と手を振ってステージを後にした。
以下、大園の手紙全文と、秋元真夏・齋藤飛鳥・北野日奈子・梅澤美波・筒井あやめのコメント全文。
大園桃子、手紙全文
大園桃子です。皆さん今日は楽しんでいただけたでしょうか?最後のスピーチということで、言いたいことをちゃんと言えるようにお手紙に書いてきたので、読ませていただきます。たくさん知ってる方もいらっしゃると思うのですが、私は先輩に勧められて、乃木坂46を何も知らない状態でオーディションを受けてしまいました。大人の人の前に立って自分をアピールすることが初めてで、何をしたらいいかわからなくて、本当によくわからないまま時間だけが進んでいき、気づいたら引き返せないところまで来ていました。3期生として加入して、乃木坂が大好きで入ってきた子、覚悟を持って入ってきている子がたくさんいて、申し訳なくて罪悪感でみんなの目をすごく気にしていたのを覚えています。
たくさんの人が夢見る大きな舞台に立たせていただいたり、たくさんの人に注目してもらえる位置に選んでいただけたり、ありがたいことなのはわかっていたはずなのに、とてもとても怖かったです。自分で自分を責めることもたくさん、周りからあまりよくないことを言われることもありました。元々自信がない私は、本当に押し潰されそうで、毎日生きることが精一杯でした。
よく目標はありますか?と聞かれることがあります。毎回うまく答えることができず、そんな自分が嫌でした。自分のことが大嫌いで、目標もない、そんな私が乃木坂として何かできるわけないと塞ぎ込んでしまった時期があります。あの時は優しくしてくださる先輩や同期のみんなに本当に申し訳なく思っていました。
今までたくさん迷惑をかけてしまいましたが、今は5年間乃木坂にいることができて良かったなと思うことができています。そう思えるのは、本当に家族、メンバー、スタッフさん、ファンの皆さまがたくさん励まし続けてくれて、引き止めてくれたからだと思います。メンバーが喜んでいる時、笑っている時、このグループは本当に温かいグループだなと感じることができました。ずっと見捨てず守ってくれて、助けてくれて、本当にありがとうございました。みんなが支え続けてくれる、その優しさで前を向けました。
たくさんのステージにみんなと一緒に立って、みんなと同じ制服、衣装を着ていろんな場所に行くことができて、どれも素敵な思い出になりました。卒業したら会える機会が少なくなると思うと寂しいです。みんなが笑って楽しく過ごせたらいいなと思っています。
最初はみんなと違う気持ちで乃木坂に入りましたが、5年間の活動を経て、私は乃木坂46になることができました。これは表面的な意味ではありません。周りの力を借りながらではありますが、私は5年間頑張ってきたんだと、私自身が自信を持ってそう思えるようになったからです。
人はこんなにも変われるんだと驚くくらい、前と比べると想像もつかないくらい、明るく物事を考えられるようになり、明るい気持ちで卒業できることを嬉しく思います。私は乃木坂46に入って、嬉しいこと、辛いことを経験して、大好きなみんなと一緒に過ごせたこの5年間をずっと宝物にしたいと思います。
本当にお世話になりました。今までありがとうございました。私は乃木坂46が大好きです!
4期生代表:筒井あやめコメント全文
私は乃木坂に入る前から桃子さんが大好きで、桃子さんがきっかけで乃木坂に入ったと言っても過言じゃないくらいで。桃子さんの笑顔とか雰囲気とか見ているとすっごい幸せになるんですね。。入ってからもそれは変わっていなくて、桃子さんの周りにはいつも優しくて穏やかな空気が流れてて、周りの人はみんな笑顔で。その空気に私も一緒にいられたことが本当に嬉しかったです。4期生は一緒にライブをさせていただいたり、番組をやらせていただいたり、一緒に活動させてもらうことが多くて、私が桃子さんを見て自分らしくいることとか、私も自分らしくいていいんだなというのを桃子さんから教わりました。桃子さんのいつも優しく見てくださる笑顔が大好きですし、気にかけてくださる言葉も本当に宝物です。桃子さんと活動した時間が宝物です。卒業されてもずっとずっと大好きです。ありがとうございました。
2期生代表:北野日奈子コメント全文
桃子は私にとって、初めてできた後輩の1人であって、後輩というものに対して、3期生が入ってくる前は敏感だったというか、後輩をやっていた2期生としてどうしたらいいのかわからなくなった時もあったけど、そういうわからないことも全部桃子が拭ってくれて。桃子は本当に心が綺麗な人だから、そういう姿を見て本当に救われたことがたくさんありました。桃子の姿を見てね、苦しく生きてしまう姿とか、責任を感じている姿を見て、すごいどうしていいか先輩として悩んだり、私も一緒に泣いたりして、ちゃんと支えになっていたかなって不安になるんだけど。私桃子から教えてもらったことがあって。ただ手を差し伸べて支えることだけが愛じゃなくて、心に寄り添ってただ見守ることも愛だと、桃子から教えてもらいました。
ここまで乃木坂でいることを諦めないでいてくれて、本当にありがとう。今は先輩と後輩という立場だけど、これからは友だち、親友として、ずっとずっとよろしくね。たくさん幸せになってください、大好きだよ、卒業おめでとう。
1期生代表:齋藤飛鳥コメント全文
齋藤:私はもうさっきちょろっと話した気がするので、一言でいいかな。大園:桃子のこと好きかどうかだけでいいですよ。
齋藤:言えばいい(笑)?桃子は私のことが…?
大園:大好きですよ!
齋藤:へぇ~。
大園:飛鳥さんは?
齋藤:私は、えー、私はねー、桃子も、桃子の父ちゃんも、桃子の母ちゃんも、桃子の弟もみんな大好き!
大園:の中でも桃子が1番?
齋藤:めんどくさいな!なに、まだ言う?わかった、わかった。桃子が1番好き!おめでとう、卒業。
3期生代表:梅澤美波コメント全文
桃子、卒業おめでとう。そして5年間本当によく頑張ったね。5年間ずっと3期生のセンターでいてくれて本当にありがとう。私たちが今、みんな口を揃えて今の3期生が1番好き、今が1番楽しいって言えるのは、桃子の笑顔が中心にあったからだと思っています。5年間本当にいろんな涙を流したところを見てきたけど、最近は笑顔とか嬉し涙を見ることが増えて、私たちはとても嬉しいし、とても安心しています。桃子はあまりアイドルというものを見ずにここに来たから、自分とアイドルとのギャップにすごく悩んできたと思います。でも桃子は、誰よりもステージが似合う、最強で最高の可愛いアイドルだったと思います。もうちょっと早く卒業していたタイミングがあったと思うけど、ここまで続けてくれて本当にありがとう。
なんとなく、ずっと一緒にいられるんじゃないかって思っていたところがあって、卒業というものが遠くにある気がしていたけど、気づけば5年経ってて、気づけば卒業というものがすごく近くになっていました。卒業を初めて聞いた日から、何度も何度も止めてごめんね。
でも桃子は私にとって本当にいなくてはダメな存在だったから、これから桃子がいない中で乃木坂を過ごすことを考えるとすごく寂しいけど、でも私たち3期生11人になっても頑張るから!11人でも頑張るからずっと見ていてね。そして本当に誰よりも幸せになってください。本当に卒業おめでとう!
キャプテン:秋元真夏コメント全文
桃子は私が乃木坂に入って10年間で出会ってきたアイドルの中で、1番人間味のあるアイドルだなって思ってて。めちゃめちゃ素直だし、真っ直ぐだし。後輩が入ってきた時って、私たちも入ってきた後輩の子たちも、最初心に鍵を閉めているところがあったりするから、その壁を取っ払うのってお互いに時間がかかったりするんだけど、桃子がすごい真っすぐで素直な子だったから、しかも全然飾らないところがあったから、桃子には気を許してもいいんじゃないかなって思えるタイミングがたくさんあって。普段後輩とかに「真夏さん大丈夫ですか?」とか気にかけてくれる言葉をくれる時には、心配をかけちゃいけないから「大丈夫だよ」って必ず言わなきゃって思ってるんだけど、桃子だったら「大丈夫ですか?」って聞いてきた時に「大丈夫じゃない」って私も本音で話せるところがある子だなって思って。そういう人の気持ちを柔らかくしてくれるところとか、そういうところに私は、この活動で桃子と出会ってすごく救われたなと思っています。多分アイドル辛いなって思うことがたくさんあったと思うんだけど、いっぱい頑張れって言っちゃったし、気持ちもちゃんとわかってあげられないままに「大丈夫、大丈夫、できるから」って言っちゃったのは、今振り返ったらすごくごめんねって思うんだけど、この5年間を通して桃子がどんどん笑顔になって、このラストライブを迎えるこの日に「乃木坂大好き」って言葉が聞けたのがすごく嬉しかったから。
私たちメンバーは、卒業してもずっと桃子の味方だし、何かあったら絶対に駆けつけるから。卒業して別の道に行っても、本当に元気でただただ笑顔でいてください。本当にお疲れ様でした!
乃木坂46 2年ぶりの夏ツアー
2011年8月21日、AKB48の公式ライバルとして3万8934人の中から選ばれた33名が乃木坂46としての活動をスタート。この10年間、27枚のシングルと4枚のアルバムをリリースしながら、グループだけでなく個人としても演技・ファッション・バラエティなど様々なフィールドで存在感を示し、今や老若男女から愛される日本のトップアイドルへとのぼり詰めた。そして、近年は草創期を支えた1・2期生の多くが卒業。3・4期生の活躍、新たに5期生の募集と絶えず変化を続けている。
そんな中、約2年ぶりの夏ツアーとなった今回は政府発令のガイドラインに従い、入場制限を実施して開催。乃木坂46結成10周年特別企画「夏ツアーで聴きたい曲TOP10」として事前に募集した各カテゴリー(表題曲、カップリング曲、アンダー曲、ユニット&ソロ曲)のTOP10を選出し、夏ツアーベストセットリストで披露した。(modelpress編集部)
乃木坂46 真夏の全国ツアー2021 福岡 2日目セットリスト
影アナウンス:生田絵梨花0 OVERTURE
1 太陽ノック(センター:遠藤さくら)
2 ロマンティックいか焼き(センター:秋元真夏、高山一実)
3 あらかじめ語られるロマンス(センター:齋藤飛鳥、星野みなみ)
4 13日の金曜日(センター:北野日奈子)
5 裸足でSummer(センター:齋藤飛鳥)
6 他人のそら似
<MC>
7 あの日 僕は咄嗟に嘘をついた(センター:和田まあや)
8 ~Do my best~じゃ意味はない(センター:岩本蓮加)
9 ファンタスティック3色パン(センター:齋藤飛鳥)
10 制服を脱いでサヨナラを…(齋藤飛鳥、星野みなみ)
<VTR>
11 空扉(センター:梅澤美波)
12 Against(センター:生田絵梨花、星野みなみ)
13 I See…(センター:賀喜遥香)
14 アナスターシャ(センター:北野日奈子、新内眞衣)
15 トキトキメキメキ(センター:岩本蓮加)
16 ひと夏の長さより…(センター:秋元真夏、賀喜遥香)
<MC>
17 他の星から(センター:与田祐希・岩本蓮加、久保史緒里、清宮レイ、田村真佑、筒井あやめ、早川聖来)
18 友情ピアス(大園桃子、遠藤さくら)
19 生まれたままで(センター:阪口珠美)
20 My rule(センター:樋口日奈)
<VTR>
21 世界で一番 孤独なLover(センター:齋藤飛鳥)
22 何度目の青空か?(センター:生田絵梨花)
23 逃げ水(センター:大園桃子、与田祐希)
24 ガールズルール(センター:山下美月)
<MC>
25 ごめんねFingers crossed(センター:遠藤さくら)
<VTR>
<MC>
EN1 三番目の風(センター:大園桃子)
EN2 思い出ファースト(センター:大園桃子)
EN3 やさしさとは(センター:大園桃子)
EN4 孤独な青空(センター:大園桃子)
EN5 転がった鐘を鳴らせ(センター:大園桃子)
<MC>
EN6乃木坂の詩(センター:大園桃子)
WEN1 逃げ水(センター:大園桃子、与田祐希)
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