乃木坂46大園桃子、卒業前ラストステージ 号泣の「三番目の風」で見せた5年間の確かな成長<「真夏の全国ツアー2021」詳細ライブレポ/セットリスト>
2021.08.22 23:00
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乃木坂46が「真夏の全国ツアー2021」福岡公演をマリンメッセ福岡にて開催。9月4日にグループ卒業と芸能界引退を控える大園桃子のラストライブとなった。
乃木坂46 2年ぶりの夏ツアー
2011年8月21日、AKB48の公式ライバルとして3万8934人の中から選ばれた33名が乃木坂46としての活動をスタート。この10年間、27枚のシングルと4枚のアルバムをリリースしながら、グループだけでなく個人としても演技・ファッション・バラエティなど様々なフィールドで存在感を示し、今や老若男女から愛される日本のトップアイドルへとのぼり詰めた。そして、近年は草創期を支えた1・2期生の多くが卒業。3・4期生の活躍、新たに5期生の募集と絶えず変化を続けている。
そんな中、約2年ぶりの夏ツアーとなった今回は政府発令のガイドラインに従い、入場制限を実施して開催。乃木坂46結成10周年特別企画「夏ツアーで聴きたい曲TOP10」として事前に募集した各カテゴリー(表題曲、カップリング曲、アンダー曲、ユニット&ソロ曲)のTOP10を選出し、夏ツアーベストセットリストで披露した。
大園桃子、9月4日に卒業&芸能界引退
2016年9月4日にグループに加入した3期生。その中で2017年発売の18枚目シングル「逃げ水」のWセンターに選ばれるなど、加入当初から同期の筆頭としてグループを盛り上げてきた大園桃子は、加入から5年を迎える9月4日にグループを卒業、芸能界を引退する。そんな大園にとって、今回が最後のライブに。ライブ終盤には「大園桃子卒業セレモニー」が開かれ、先輩・同期・後輩、そしてファンとの最後のひとときを過ごした。
大園桃子、ラストライブ
ライブは生田絵梨花による影アナウンス、九州出身メンバー(与田祐希/福岡県、吉田綾乃クリスティー/大分県、大園/鹿児島県、伊藤理々杏/沖縄県)のご当地クイズからスタート。ついにラストライブを迎えた大園は「緊張しすぎてこのライブ来てほしくないと思っちゃってる。最後だから頑張ろうって思ってたんですけど、緊張でどうにかなりそうなので、とりあえずいつも通りのことをやれるように頑張ります!」と意気込んだ。同期の吉田や与田は「送り出したいけど寂しいなぁ…。全力で桃子との最後の1回を楽しんでやりたいと思う」と寂しさをにじませていた。
「Overture」を経て「太陽ノック」「ロマンティックいか焼き」「裸足でSummer」など夏全開のセットリストで盛り上げると、冒頭では緊張の面持ちだった大園も「始まる前はどうなるんだろうと思ってたんですけど、頭の曲をやったら皆さんの熱気を感じて楽しめそうです!」と笑顔を見せていた。
大園桃子への想いあふれる
MCでは、メンバーそれぞれが大園への想いを口に。大園を妹のように可愛がる1期生・星野みなみは「桃ちゃんをまさか見送るって思ってなくて、まだあんまり実感がなくて。3期生で1番最初に『みなみちゃん』って呼んでくれたのが桃ちゃんだから、より妹感が強くて。辞めるのやめてって感じ」と寂しさを語った。
また「逃げ水」でともにWセンターを務め、苦楽をともにした与田が「思い出を振り返ると、18枚目の『逃げ水』の期間が1番に出てきて。辛いことも楽しいことも戸惑うことも一緒にいっぱい経験してきて。桃ちゃんの居ない『逃げ水』を思うと辛いんだけど、どうしたら良いかな?今日は最後まで噛み締めながら頑張ろうね」と涙を堪えつつ語ると、大園はこの日初めて涙を流す。
3期生・久保史緒里は加入当初、大園と“手紙交換”をしていたという。「初期から桃ちゃんにすごい支えられて、その手紙があったからここに居るんだなって思って。私、書いたけど渡していない手紙を持っているんですけど、桃ちゃん宛ては10枚以上あるから、卒業までに渡せたら」と話した。
“桃ポーズ”に表れる大園桃子への愛
ライブ中、大園にちなんだ“桃ポーズ”を随所で披露したメンバーたち。4期生楽曲「I See…」では、センターを務める賀喜遥香が曲中「桃子さんのことが大好きだー!」と愛を叫んだ。
3期生楽曲「トキトキメキメキ」では全員で“桃ポーズ”を決める。続く「ガールズルール」では、山下美月が「桃子ありがとうー!」と大園への感謝を伝えた。
アイドル人生5年間の確かな成長
ライブ中盤には、4期生・遠藤さくらとのユニット曲「友情ピアス」を披露。時折視線を合わせながら、アコースティックギターの音色と歌声を優しく重ね合わせ、会場には穏やかな時間が流れた。そして、初選抜にして与田とともに初Wセンターを務めた楽曲「逃げ水」のイントロが流れると、大園は目を潤ませつつも堂々と登場。加入当初のライブで見せた不安でいっぱいの涙はそこにはなく、与田と固く手を繋ぎ笑顔で花道を歩く姿にはアイドル人生5年間の確かな成長を感じることが出来た。
曲終わりには与田とハグ。すると、大園の目に溜まった涙が一気に溢れ出した。
5年間の思い出が詰まったセットリスト
アンコールで“大園桃子卒業セレモニー”が始まると「3期生にとって大切な曲を披露させていただきたいと思います」という曲振りで、3期生にとって初めての楽曲「3番目の風」を披露。駆け寄ってきたメンバーを見た大園の目には涙が溜まったが、曲が始まると笑顔いっぱいでアイドルを全うした。2曲目の3期生楽曲「思い出ファースト」の次には「真夏の全国ツアー 2018」で1期生・齋藤飛鳥と2人で披露した「やさしさとは」を選曲。ここでメンバー全員が登場し、大園を囲んで別れを惜しむ。齋藤が涙ながらに語った想いに、大園も大粒の涙を見せた。
「孤独な青空」「転がった鐘を鳴らせ」では、大園がトロッコに乗りファンの近くへ。一面、緑とピンクのサイリウムに染まる客席を見た大園は「この景色が今までで1番綺麗だなと思いました」と隅々にまで笑顔で手を振り、5年間の感謝を伝えた。
大園は「もう思い残すことは無いので、今までたくさん心配をかけてきたけど、これからはそんなに心配せずに、遠くで頑張ってるかなって思ってくれたら嬉しいです。本当に今までありがとうございました」と清々しい表情でラストライブを終えた。
乃木坂46を知らずに加入し、多くの葛藤と闘ってきた大園。初期にはたくさんの涙を見せたが、心強い同期や先輩、後輩と出会い、変わっていく姿が印象的な5年間だった。結成10周年を迎えた乃木坂46、離れる決断をした大園。それぞれの道を、これからも応援したい。(modelpress編集部)
乃木坂46 真夏の全国ツアー2021 福岡 2日目セットリスト
影アナウンス:生田絵梨花0 OVERTURE
1 太陽ノック(センター:遠藤さくら)
2 ロマンティックいか焼き(センター:秋元真夏、高山一実)
3 あらかじめ語られるロマンス(センター:齋藤飛鳥、星野みなみ)
4 13日の金曜日(センター:北野日奈子)
5 裸足でSummer(センター:齋藤飛鳥)
6 他人のそら似
<MC>
7 あの日 僕は咄嗟に嘘をついた(センター:和田まあや)
8 ~Do my best~じゃ意味はない(センター:岩本蓮加)
9 ファンタスティック3色パン(センター:齋藤飛鳥)
10 制服を脱いでサヨナラを…(齋藤飛鳥、星野みなみ)
<VTR>
11 空扉(センター:梅澤美波)
12 Against(センター:生田絵梨花、星野みなみ)
13 I See…(センター:賀喜遥香)
14 アナスターシャ(センター:北野日奈子、新内眞衣)
15 トキトキメキメキ(センター:岩本蓮加)
16 ひと夏の長さより…(センター:秋元真夏、賀喜遥香)
<MC>
17 他の星から(センター:与田祐希・岩本蓮加、久保史緒里、清宮レイ、田村真佑、筒井あやめ、早川聖来)
18 友情ピアス(大園桃子、遠藤さくら)
19 生まれたままで(センター:阪口珠美)
20 My rule(センター:樋口日奈)
<VTR>
21 世界で一番 孤独なLover(センター:齋藤飛鳥)
22 何度目の青空か?(センター:生田絵梨花)
23 逃げ水(センター:大園桃子、与田祐希)
24 ガールズルール(センター:山下美月)
<MC>
25 ごめんねFingers crossed(センター:遠藤さくら)
<VTR>
<MC>
EN1 三番目の風(センター:大園桃子)
EN2 思い出ファースト(センター:大園桃子)
EN3 やさしさとは(センター:大園桃子)
EN4 孤独な青空(センター:大園桃子)
EN5 転がった鐘を鳴らせ(センター:大園桃子)
<MC>
EN6乃木坂の詩(センター:大園桃子)
WEN1 逃げ水(センター:大園桃子、与田祐希)
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