乃木坂46結成10周年記念セレモニー “変わるもの”と“変わらないもの”美しい歴史をたどる<詳細ライブレポ/セットリスト>
2021.08.21 23:00
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乃木坂46が「真夏の全国ツアー2021」福岡公演をマリンメッセ福岡にて開催。グループ結成日2011年8月21日から丸10年という事で、10周年を記念したメモリアル公演になり乃木坂46の歴史に思いを馳せるライブとなった。
乃木坂46 2年ぶりの夏ツアー
2011年8月21日、AKB48の公式ライバルとして3万8934人の中から選ばれた33名が乃木坂46としての活動をスタート。この10年間、27枚のシングルと4枚のアルバムをリリースしながら、グループだけでなく個人としても演技・ファッション・バラエティなど様々なフィールドで存在感を示し、今や老若男女から愛される日本のトップアイドルへとのぼり詰めた。そして、近年は草創期を支えた1・2期生の多くが卒業。3・4期生の活躍、新たに5期生の募集と絶えず変化を続けている。
そんな中、約2年ぶりの夏ツアーとなった今回は政府発令のガイドラインに従い、入場制限を実施して開催。乃木坂46結成10周年特別企画「夏ツアーで聴きたい曲TOP10」として事前に募集した各カテゴリー(表題曲、カップリング曲、アンダー曲、ユニット&ソロ曲)のTOP10を選出し、夏ツアーベストセットリストで披露した。
東京ドーム公演延期を受けて
ライブは、山下美月の影アナ、九州出身メンバー(与田祐希/福岡県、吉田綾乃クリスティー/大分県、大園桃子/鹿児島県、伊藤理々杏/沖縄県)のご当地クイズ、「Overture」を経て、「スカイダイビング」からスタート。MCでは、まずキャプテンの秋元真夏が、ツアーファイナルの東京ドーム公演の延期をうけて「メンバーも残念な気持ちでいっぱいですが、みなさん延期された日を楽しみに待っていただけたら」と挨拶した。
生田絵梨花「ハッピーバースデートゥーユー」独唱
その後、改めて結成10周年をお祝い。メンバーや楽曲にまつわるデコレーションのケーキが登場すると「ケーキが出てきたからバースデーソングを歌いたい」「ハッピーバースデーはおめでたいときに歌うもの」と主張する生田絵梨花が、歓声をあげられない観客や配信で観覧しているファンの想いを一身に背負って「ハッピーバースデートゥーユー」をミュージカル女優の本意気で独唱。あまりの上手さに笑いが止まらないメンバーたちだが、しっかり「ここ帝劇じゃないから」のツッコミも飛んでいた。
「乃木坂46 10周年」メンバーが想うこと
先輩への感謝、同期への思い、後輩としての責任…各々過ごしてきた期間は違えど乃木坂46への愛はみな同じ。MCでそれぞれが想いを言葉にした。「10年やってきてよかった、こんな景色観られるとは思わなかった」(1期生・和田まあや)
「後輩ちゃんもいっぱいできて、変わるべきところは変わっていって、変わらないものはずっと当時から変わらない乃木坂46が好き」(1期生・樋口日奈)
「振り返る機会があるじゃないですかバースデーライブとか。そこで語られる乃木坂46の歴史が毎回美しいなと思うのよ。だから、後輩である私たちもその美しい歴史が続いていけるように頑張れたら」(2期生・新内眞衣)
「3期生が加入してきたときの先輩の温かさ、メンバーは代わってしまったけどその温かいものがずっと変わらないであるのが素敵だなと。卒業前なんですけど乃木坂46大好きです」(3期生・大園)
「10周年を迎えた先輩方がかっこよく見えるのはものすごい努力の結果なんだろうなっていつも思うので、私たちも何年後か皆さんにみてもらったときに『かっこいいね』『キラキラしている』『今までありがとう』って言ってもらえるように、もっともっと頑張ろうと改めて思いました」(4期生・賀喜遥香)。
期別の曲が人気
「夏ツアーで聴きたい曲TOP10」では、期別の曲がアンケートでファンの中で上位に。メンバーにとっても「責任を感じる曲」「初心を忘れられない曲」「歌いたいと思う曲」と思い入れの強い曲ばかりだ。「アナスターシャ」(2期生)、「トキトキメキメキ」(3期生)、「Against」(1期生)、「I See…」(4期生)の各期の特徴が色濃く表れたパフォーマンスに加え、「ひと夏の長さより…」では1期生と4期生、「空扉」が2期生と3期生が一緒になってパフォーマンス。期を超えた絆で一層輝く魅力に乃木坂46の可能性が感じられた。
遠藤さくら「私も早く力になれるように追いつきたい」
オリジナルメンバーが高山一実のみになり、生田、樋口、新内、梅澤美波、遠藤、賀喜と歌う「せっかちなかたつむり」で卒業メンバーの姿が頭によぎったり、2013年のリリース当時から変わらず齋藤がセンターを務める「扇風機」でメンバーの成長が垣間見えたり、ライブが進むにつれて感じるのは“10年の歴史”。脈々と受け継がれる伝統と、手を取り合って坂を登り続ける革新的な姿勢。最新シングル「ごめんねFingers crossed」でセンターを務める遠藤は、それを正面から受け止めて決意する。
「今日で乃木坂46は10周年を迎えました。今の私は乃木坂46に貢献できていることが…貢献できていなくて…。何か少しでも貢献できることを見つけたいと思って頑張って探したりするんですけど、結局自分に何ができるのかわからなくて、見つからなくて、できなくて、情けない弱い自分が本当に悔しいです。10年目を迎えた今、頼ってばかりじゃダメなのはわかっています。自分で踏み出していかないといけないのもわかっています。次の曲をやる度にそういった覚悟じゃないけど想いが芽生えたのは本当だし、ずっとそばで支えてくれる先輩方、同期のみんながいればどこまででも頑張っていける気がします。そして今日は乃木坂46の結成日です。先輩方が築き上げてくださった乃木坂46が大好きです。私も早く力になれるように追いつきたいです」。
エモすぎる新曲「他人のそら似」
アンコールはVTRで10年を振り返りながら、デビュー曲の「ぐるぐるカーテン」、初めての「NHK紅白歌合戦」で歌いグループの代表曲となった「君の名は希望」、それまでにはない激しいダンスに挑戦し「第59回日本レコード大賞」で大賞を受賞した「インフルエンサー」、「レコ大」2連覇を成し遂げ、成熟したメンバーだから表現できた「シンクロニシティ」。乃木坂46の歴史に欠くことのできない曲たちの後、10周年を記念して作られた新曲「他人のそら似」を初披露。1stシングル「ぐるぐるカーテン」から、27thシングル「ごめんねFingers crossed」までの振りが順番に散りばめられたエモすぎる演出に胸がアツくなった人も多いだろう。
ラストは「きっかけ」
そして、ラストは定番の「乃木坂の詩」ではなく、2017年に開催した初の東京ドーム公演で最後に歌われた「きっかけ」。歌い終え、秋元が代表して感謝のメッセージを送ると、会場のファンが一斉に「10周年おめでとう」のカードを掲げて感謝のお返し。メンバーにもファンにも涙が光る瞬間となった。10年で変わるもの、変わらないもの――。前を向いてまだまだ坂をのぼり続ける彼女たちを変わらずにずっと見届けたい。(modelpress編集部)
乃木坂46 真夏の全国ツアー2021 福岡 1日目セットリスト
0 OVERTURE1 スカイダイビング(センター:遠藤さくら)
2 ロマンスのスタート(センター:山下美月)
3 サヨナラStay with me(センター:齋藤飛鳥&遠藤さくら)
4 自惚れビーチ(センター:鈴木絢音)
5 Sing Out!(センター:齋藤飛鳥)
<MC>
6 ざぶんざざぶん(与田祐希・筒井あやめ)
7 Threefold choice(センター:山下美月)
8 日常(センター:北野日奈子)
9 滑走路(センター:寺田蘭世)
<VTR>
10 ひと夏の長さより…(センター:秋元真夏&賀喜遥香)
11 アナスターシャ(センター:北野日奈子&新内眞衣)
12 トキトキメキメキ(センター:岩本蓮加)
13 Against(センター:生田絵梨花&星野みなみ)
14 I See…(センター:賀喜遥香)
15 空扉(センター:梅澤美波)
<MC>
16 言霊砲(大園桃子、久保史緒里、山下美月、与田祐希)
17 せっかちなかたつむり(センター:生田絵梨花)
18 錆びたコンパス(センター:山崎玲奈)
19 扇風機(センター:齋藤飛鳥)
<VTR>
20 ありがちな恋愛(センター:齋藤飛鳥&山下美月)
21 全部 夢のまま(センター:与田祐希)
22 サヨナラの意味(センター:生田絵梨花)
23 ジコチューで行こう!(センター:齋藤飛鳥)
<MC>
24 ごめんねFingers crossed(センター:遠藤さくら)
EN1 ぐるぐるカーテン(センター:齋藤飛鳥)
EN2 君の名は希望(センター:生田絵梨花&星野みなみ)
EN3 インフルエンサー(センター:山下美月&与田祐希)
EN4 シンクロニシティ(センター:梅澤美波)
EN5 他人のそら似(※新曲)
<MC>
EN6 きっかけ(センター:遠藤さくら)
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