SUPER★DRAGON/モデルプレス独占カット (提供写真)

SUPER★DRAGON、495日ぶりの有観客ライブに感涙 コロナ禍による数度の中止に「僕らに一体何が出来るんだろうと…」<詳細レポ/セットリスト>

2021.04.11 08:00

9人組ミクスチャーユニットのSUPER★DRAGONが4月9日から2日間、東京・Zepp Hanedaにて『SUPER★DRAGON ONEMAN LIVE「NEO CYBER CITY -ネオサイバーシティ-」』を開催。昨年からコロナ禍の影響を受け、数度に渡り中止となってきた彼らのライブ。今回は、彼らにとって実に495日ぶりとなった有観客ライブの模様をレポートする。

  

SUPER★DRAGON、495日ぶりに有観客ライブ敢行

SUPER★DRAGON (提供写真)
2015年に結成されたSUPER★DRAGON(通称:スパドラ)は、年上組のファイヤードラゴン(志村玲於古川毅ジャン海渡飯島颯)と、年下組のサンダードラゴン(伊藤壮吾田中洸希池田彪馬松村和哉柴崎楽)からなる9人組ユニット。平均年齢は18.5歳で、ヘヴィロックにラップやダンスを融合させた、Newミクスチャースタイルが魅力のダンス&ボーカルグループだ。

SUPER★DRAGON /モデルプレス独占カット(提供写真)
今回のライブは、今年1月に開催予定だった公演『サイバーシティ』をさらに進化させ『ネオサイバーシティ』として復活。“荒廃した近未来”をテーマに、終焉する世界の“シェルター”で暮らすSUPER★DRAGONが、ふとした事をきっかけに“自分自身”や“心の葛藤”と向き合い新たな世界へと突き進んでいく。今回は、公演が始まる前から公式YouTubeにてライブの設定が組み込まれた“ボイスドラマ”が公開されており、ストーリー性のある内容として話題となっていた。

SUPER★DRAGON、田中洸希を除く8人で登場

SUPER★DRAGON (提供写真)
冒頭から、ボイスドラマの設定が流れ、1曲目の『Untouchable MAX』でコンサートは開始。急性咽頭炎によりライブに参加が出来なかった田中を除いた8人が、白と黒のお揃いの衣装で登場した。登場するやいなや、1人1人の名前が順番に紹介されると、階段で迫力のパフォーマンスを。1年以上ぶりの対面に、声を出すことを禁じられていた観客からは思わず、漏れるような歓声が巻き起こった。

続いて『LRL -Left Right Left-』では階段から降りたメンバーたちが1列に、アップテンポな“LRL”のリズムに合わせシンクロダンスを披露した。『La Vida Loca』の独特なリズムに合わせてメンバーたちが踊ると会場もヒートアップ。クールでセクシーな振付に、思わず会場からは黄色い歓声がこぼれる。

飯島颯、シルバーヘアにイメチェンでファン歓喜

飯島颯 (提供写真)
MCでは古川が、「毅です!めっちゃ自然に(観客からの)声を待ってしまった自分がいたんですが…(笑)。隣や周りの人などの接触に気をつけながら、でも気を使わず楽しんでもらえたらなと思います。難しいかな(笑)」とコロナ禍の現在の状況を踏まえて挨拶。

今回のライブでは、飯島が髪をシルバーヘアにイメチェンしており、そのビジュアルの完成度に観客がざわめくと本人の口から「黒髪卒業しました!颯でーす!」と報告。その後、「今日会えることをすごく楽しみにしていました」と飯島が話すと、すかざず古川から「今日ここに来る前にみんなで事務所に集合したんですが、颯、昨日染めたてだからずっと(カッコつけて)余韻に浸っている感じだった」といじられる場面も。

伊藤壮吾 (提供写真)
さらに“鉄道オタク”の伊藤が会場の羽田にちなみ、最寄り駅の電車アナウンスで挨拶。さらに、ヘアスタイルを変えた飯島にかぶせて「僕もパーマかけました」とニューヘアをお披露目した。

古川毅「有観客ライブ、やっと辿り着けました」

志村玲於 (提供写真)
池田は「今日は来てくれてありがとうございます。今日という1日を、“絶対忘れられない様な1日”にしたいと思います」とコメントし、「久々にヨッシャータイム行きますか!」と話しだした志村は、「みんなには、手拍子でやってもらおうかな。答えたらダメですよ」と観客に手拍子の参加をお願い。彼らお馴染みの“ヨッシャー掛け声”を全力で披露した。

柴崎楽 (提供写真)
柴崎は495日ぶりの再会となったファンとの交流に喜び、「いいね~この(ペンライトの)青い景色が僕は大好きですよ、ありがとうみんな。今日は楽しもう」と甘い雰囲気で挨拶。松村は「ハイ~久しぶりです、和哉です」と自己紹介した後に得意のヒューマンビートボックスで観客を沸かせた。

松村和哉 (提供写真)
すかさず古川が「も~、こんなんモテるやん(笑)」と羨ましがるとジャンが、「どうもジャンです、よろしくお願いしまーす」と松村の雰囲気に寄せてクールめに挨拶。いつもと違うジャンのキャラにメンバーそれぞれから突っ込まれる一幕もあった。

その後、ジャンもお馴染みの“ジャジャジャジャーン”で自己紹介。古川の「去年から引き続き大変な年ですけど、久しぶりに有観客ライブ、やっと辿り着けました。本当にありがとう。最高の2日になる様に僕たちもしっかり盛り上げていくので、今日はたくさん楽しみましょう!」の言葉をきっかけに次の曲『BLACK BOX』へ進んでいった。

SUPER★DRAGON、個性が光るクールなパフォーマンス披露

古川毅 (提供写真)
ピンクの照明で大人っぽく踊った『My Playlist』では、センターの階段に座った古川の声が伸び、池田のボイスに繋げていく。“距離”を歌ったエモーショナルな楽曲『Distance』では、メンバー全員、オーバーめな白シャツとジーンズをあわせた彼氏感あふれる衣装にチェンジ。夕日に染まる海辺の映像をバックに、切なくも愛おしく歌い上げる。松村とジャンのスローリングなラップで緩やかな曲に彩りを添えると、最後は古川の甘いボイスで締めて、美しい世界観を表現した。

SUPER★DRAGON (提供写真)
続く、全編英語の楽曲『BLOODY LOVE』ではHipHop調のアップテンポな曲をクール&セクシーに魅せ、『Set It Off』ではジャンと松村が2人でラップを披露。曲の合間で流れるVTRでは、“シェルター”にいるメンバーたちが、「俺たちは何者なのか」「知りたいんだ、“夢の世界”に答えがある」「外の世界に出ても良い事がないんだ」「でも、このまま何も知らずに過ごすなんて嫌だ」と葛藤。それぞれの言葉で、“見えない不安”を表現する。

『SAMURAI』では、動くカメラアングルでメンバーそれぞれの決め顔をキャッチ。1人ずつ映る度に会場の熱気が上がっていく。観客も“SAMURAI”のワードに合わせてダンスを踊り、ファンと一体化し楽しそうにしているメンバーの姿が印象的だった。

“自分”とは何か、「サイバーシティ」の謎が明らかに

SUPER★DRAGON (提供写真)
ライブが進むにつれ、『サイバーシティ』の真実が明らかになっていく。

「誰だって自分を殺して生きている。俺たちは殺された自分だ―」

そんなミュージカルさながらのシーンが流れると、ネオンイエローの衣装を身にまとったメンバーたちが堂々と登場。ダンスナンバーで1人ずつソロダンスを披露しながら次の曲へと繋ぎ、流れた曲が彼らの名前をタイトルにつけられた『SUPER★DRAGON』。

SUPER★DRAGON/モデルプレス独占カット (提供写真)
“俺たちが時代を変える”―。

そう歌詞にあるように、次世代を担う若い彼らが“自分自身”の個性とパフォーマンスを全力でぶつけていく。その後、ロック調の『Mada’ Mada’』や、『BADASS』では「テンションあげてくぜ!」「さわげー!」とメンバーが叫ぶと会場のボルテージも最高潮に。そして、古川の「今日の最後の曲です、盛り上がっていきましょう!」の掛け声とともに流れたのは、『SWEET DEVIL』。ダンスのフォーメーションを自由自在に変えながら、最後まで力強く踊り続ける。1曲目から休むことなく踊り続けている彼らの、強い意志が感じられたパフォーマンスであった。

最後は、映像と共にこの“シェルター”の謎が明らかに。“シェルター”とは、人間の優秀なクローンを作るためにメンバーの“個体”をアップデートし続けていた施設であった。過去の記憶を消されたクローンたちが、人間の優秀なクローンになるべく製造され出荷されていく、という内容の映像で不思議な『サイバーシティ』の世界は幕を閉じた。

SUPER★DRAGON、田中洸希の登場で9人の完全体に

SUPER★DRAGON (提供写真)
アンコールでは、大事を取って出演を見合わせていた田中が急遽登場、SUPER★DRAGONは9人の完全体に。「大変ながらくお待たせしました」と挨拶し、田中も含めた全員で『 PAYAPAYA』を披露した。そして、そのまま9人で『+IKUZE+』を歌唱。メンバーがタオルを回し、観客と一緒にダンスを踊った。

最後の挨拶では、古川がこの1年を振り返り「自分が何をしたいのか、グループで何が出来るのか」と自問自答していた事を明かし「待っている皆が温かい声援をくれて。皆もそれぞれの人生を生きながらも、僕らの事を気にかけてくれていました。SUPER★DRAGONは強くなりました、ありがとうのその一言につきます」とコメント。

柴崎もファンを「必要不可欠な存在」と表現し、最年長の志村もこの1年の間に「なんでこの9人なのか、なんで9人じゃなきゃダメなんだとか。僕らに一体何が出来るんだろうとかを毎日泣きながら考えていました」と告白。そして、SUPER★DRAGONでいる事の楽しさやファンの存在、ライブの空間が「自分の人生にとって1番大切な時間なんだな」と実感した事を説明。「僕らももっとでかくなって、いつか『こういう日もあったよね』『こういう日も宝物になったよね』言えるような時間を皆さんと一緒に作っていきたいと思います。これからもSUPER★DRAGONをよろしくお願いします」と目を潤ませて挨拶した。

田中洸希 (提供写真)
途中出演となった田中は、「体調を崩しているから、ネガティブになることが多かった」と振り返り、「でも、その中でメンバーから連絡をもらったり、ファンの皆様の温かい言葉に救われました。“僕と言う存在価値”を教えてくださって…自分が幸せだなって思います。今日、裏で見てて『Distance』歌いたかったなとか、悔しい気持ちでいっぱいなんですが今回見せられなかった分、次回はもっと皆様に幸せを届けられたらなと思います」とメッセージ。

飯島は「声を出せなくてもあたたかい拍手だったり、皆と目を合わせたりできた」と喜び、「本当に長い495日だった。本当につらい1年だったなと思います」と共感した伊藤は、「この日のために1年耐えて来たんだなと思いました。これから続けていく上で大変な事はあると思うけど、抜けないトンネルはないと思って頑張っていきたいと思います」と力強い言葉で表現した。

ジャン海渡、会えなかった期間を振り返り「シンプルに寂しかった」

池田彪馬 (提供写真)
さらに「ツアーが中止になった時は、このまま皆さんに一生会えないんじゃないかと思いました」と話した池田は、「ネガティブな心情になる事が多かったですが、こんな自分を支えてくれたのが皆さんからのメッセージだったので、自分がこれからやっていく意味を実感しました」とコメント。

松村は「まずは495日待ってくれてありがとうございました。僕はいま16歳なんですけど、16歳にしてこんなにも愛情をもらえている事を誇りに思います」と感謝し、「…ほら、僕が喋ってる時に、みんなこうして目を見てくれるじゃん?それも、当たり前じゃなかったなと実感できました。そんな“特別な日常”を、これからはみんなに“当たり前な様”に与えていきたいなって思います」と持ち前のクールな雰囲気で甘い言葉を口にした。

ジャン海渡 (提供写真)
「こういう事を語るのは、1時間位かかっちゃうんですが…」と話し出したジャンは「会えてない期間にインスタライブをやっていたんですが、理由はシンプルに寂しかったんです。ファンという大きなくくりの中の1人1人と接するのがすごい大好きだったので。皆さんが思っている以上に、(僕たちが)思ってるって事は忘れないで欲しいと思います」とファンへの愛を語った。

ラストは9人で笑顔のパフォーマンス

SUPER★DRAGON (提供写真)
それぞれが、挨拶を終えると古川の「最後に、みんな笑顔で一緒に!レッツスマイル!」という掛け声でラストの曲『 What a day』へ。“笑え 笑え 泣いてないで”の歌詞に9人のメッセージが込められているかの様に、センターポジションにいる田中を囲み全員で笑顔のパフォーマンスを。今までの会えなかった期間を埋めるかの様な、特別な空間となった。

全ての曲を歌い終え、全力で駆け抜けてきた約2時間が終わると「俺たちがSUPER★DRAGONでした!!」と締め、退場するまでそれぞれ端から2階席の観客1人1人を見つめて愛を伝えていた。(modelpress編集部)

セットリスト

SUPER★DRAGON (提供写真)
SUPER★DRAGON ONEMAN LIVE 「NEO CYBER CITY -ネオサイバーシティ-」

M1:Untouchable MAX
M2:LRL -Left Right Left-
M3:La Vida Loca

~MC~

M4:BLACK BOX
M5:My Playlist

-DANCE TRUCK-
M6:Burning in the nights
M7:Distance
M8:BLOODY LOVE
M9:Set It Off
M10:SAMURAI

-DANCE TRUCK-
M11:SUPER★DRAGON
M12:Mada’ Mada’
M13:BADASS
M14:SWEET DEVIL

~MC~

EN1:PAYAPAYA

~MC~

EN2:+IKUZE+
EN3:What a day

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