GENERATIONS from EXILE TRIBE※写真は福岡ヤフオク!ドーム公演より(提供写真)

GENERATIONS「少年クロニクル」、印象的だった大人の「Love You More」にあえて“浸らせない”次曲…“らしさ”と“進化”で魅せた3時間<東京ドーム公演2日目レポ>

2019.12.16 18:00

8月からスタートしたGENERATIONS from EXILE TRIBE(パフォーマー白濱亜嵐小森隼佐野玲於関口メンディー中務裕太、ボーカル片寄涼太数原龍友)の初の5大ドームツアー「GENERATIONS LIVE TOUR 2019 “少年クロニクル”」が15日、福岡ヤフオク!ドームでファイナルを迎えた。モデルプレスは、11月8日に行われた東京ドーム公演2日目を取材した。<※写真は福岡ヤフオク!ドーム公演>

  

GENERATIONS、初の5大ドームツアー完走

昨年、札幌ドームを除く4大ドームで全10公演を行い41万5000人を動員したGENERATIONS。スケールアップした今ツアーでは、台湾や香港でもライブビューイングが実施され、全12公演公演で46万人を動員した。

2019年はドームツアーのほか、GENERATIONSとTHE RAMPAGE from EXILE TRIBE、FANTASTICS from EXILE TRIBE、BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBEらJr.EXILE世代による新プロジェクト「BATTLE OF TOKYO」も始動し、デビュー7周年を迎えた11月21日には5枚目のオリジナルアルバム「SHONEN CHRONICLE」をリリース、大みそか恒例の「第70回 NHK紅白歌合戦」に初出場することも決定するなど、彼らにとって大きな1年に。

常に進化を続ける7人の個人活動もより活発になり、ツアーでは個性を活かしたパートも。今回は、特に印象的だった楽曲や演出について振り返る。

GENERATIONS、少年から大人へ…“今”だから可能なセットリスト

“少年クロニクル”のタイトル通り、ライブは少年たちが夢を語る映像で幕開け。最新アルバムにも収録されている「A New Chronicle」からスタートし、「G-ENERGY」「BIG CITY RODEO」とアップテンポなナンバーで一気に加速していく。

印象的だったのは、前半で披露した「Love You More」。同楽曲は、デビュー翌年の2013年にリリースしたハートフルなナンバーであり、ファッションブランドのCM曲に起用されたことで、GENERATIONSの知名度を高めた1曲。

パフォーマンス直前のMCでは数原が「ずっとずっと大切に歌ってきた1曲」「皆さんにとっても大切で愛されている楽曲だと感じ、いつもパフォーマンスさせていただいている」と紹介するほどで、イントロが流れると会場は一際大きな歓声に包まれた。

ツアーではAcoustic Ver.で披露され、当時はまだあどけなさが残る“少年”だった彼らが、すっかり大人になったことを証明するかのようなしっとりとしたパフォーマンスで魅せた。

さらに、続いた楽曲がアッパーチューン「F.L.Y. BOYS F.L.Y. GIRLS」だったことも印象的。ダンスナンバーも得意とするGENERATIONS“らしさ”溢れる楽曲に繋げることで、あえて「Love You More」の甘い雰囲気に浸らせない、余韻を残さない。

これは、本編をバラード曲「少年」で締め、アンコールラストに「I GET HIGH!!」の掛け声で会場が一体となるハイテンションな「AGEHA」を選んだ点にも共通するものを感じた。7年間でバラードからアッパーチューンまで表現する実力を身につけてきたからこそ可能な流れで、まさに“少年クロニクル”を観客に体感させるセットリストだったように思う。

個性を活かしたパフォーマンスも見どころ

個性を活かした演出としては、映画『HiGH&LOW THE WORST』で俳優デビューを果たした小森・中務によるアクションパートは、前回のドームツアー時には決してできなかった“今”の彼らだからこそのステージ。

また、『HiGH&LOW THE WORST』の劇中歌で自身初のソロバラード曲「Nostalgie」を発表した数原は同曲を歌唱。一方、片寄は映画『PRINCE OF LEGEND』内でも弾き語りを披露した「Just The Way You Are」をドームのステージでも。

そして、白濱はDJ、佐野はクランプと得意分野で沸かせ、バラエティでも活躍するメンディーは寸劇「メンディーのいちにち」で盛り上げた。

GENERATIONS、アンコール前定番の映像 今回は「3年G組」

前回のドームツアーではアンコール前、メンバープロデュースのグッズをコント風に紹介した映像が流れたが、今回は片寄が生徒役で出演した日本テレビ系1月期日曜ドラマ「3年A組 ―今から皆さんは、人質です―」ならぬ「3年G組」と題し芝居に挑戦した映像が。

主演の菅田将暉が演じた美術教師役には数原。ほかのメンバーはドラマ同様“生徒”=“人質”に。数原“先生”の目的は、ドラマ内で登場し「踊ってみた」動画も流行った「3Aダンス」こと朝礼体操をGENERATIONSメンバーに踊らせること。

片寄はドラマで演じた名場面を再現するシーンもあり、女装担当・中務は本家「3年A組」で永野芽郁が演じた役になりきり登場し、観客を笑わせた。

映像パートが終わり、メンバーがステージに登場した後は実際に「3Aダンス」を披露。アンコールのMCでは、数原が「菅田将暉さん役と聞いたときから夜も眠れず…髭を剃るべきか剃らないべきかどうするか悩み…5年ぶりくらいじゃないかな?顎の髭を剃るの」と告白する場面も。

片寄と2人で「普段、髭生えてる人からすると剃るの恥ずかしいらしいね」(片寄)、「ほんっっとに!大事な所見られてるくらい恥ずかしいです」(数原)、「何を東京ドームで言ってるんですか」(片寄)とやりとりを繰り広げつつ、ヒゲを剃ったことを「意外と誰も気づかないんですね」と嘆いていた。

通常であればアンコールの掛け声が起きるところも、GENERATIONSのライブでは“映像待ち”で、数原はこの日のMCで「アンコールと言うよりも、こっちが“今から面白いことやりますよ、観てください”」という時間だと表現。このような遊び心のある演出もGENERATIONSの“らしさ”のひとつ。

「次の時代へと、少年たちは、新たな世界へ歴史の扉を開いていく。」――“らしさ”と“進化”、“少年”と“大人”のギャップで魅せた約3時間に、これからの彼らへの期待がさらに高まった。(modelpress編集部)

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