加藤ミリヤ、出産後初ライブで感極まる　15周年ツアー初日に1400人熱狂

オープニングでは、ステージ前に大きく張られた白幕に今回のテーマとなった「GEMINI」を思わせる神秘的な映像が映し出され、さらには母となったミリヤをイメージさせるようなライブの演出でしか見られない貴重な映像が流れる。その白幕の中心に光が集まり、目深に帽子をかぶった白いマント姿のミリヤが現れ、ライブがスタートした。

この日、15周年を迎えたミリヤは、「15年前の9月8日がなかったら、このツアーがなかったくらいすごく特別なツアーになりました」と笑顔に。「特別なショーになっています。一つ一つたくさんの意味が込められていて、私が伝えたいことがこのステージにいっぱい詰まっているので、しっかり見てほしいなと思いました」としっかりとアピールし、「1番はみんなにありがとうって伝えたくてここに来ました」と想いを明かした。

加藤ミリヤ、母となり「たくさんの愛が溢れている」

今年6月に第1子となる男児を出産したことを発表し、今回が出産後初ライブとなったミリヤ。「今回は久々のライブということもあって懐かしい曲もやっていきます。15周年ということで、みんなもこの15年で色んなことがあったんじゃない？」と観客に尋ねつつ、「私も予想もつかないことが起ったし、でも全てのことに感謝して全てのことに愛をもって、ちゃんと意味があるって思いながら生きていきたいなと思っていて。今の自分が1番いいと思うから。今の自分が1番好きだし愛したいと思うから、みんなもきっとそうでいてほしいと思っています」とメッセージを送った。

今年6月にリリースした『愛が降る』を歌う前、「この曲は私の母が父のことをこういう風に思っているのかなと思って書いた曲です。自分の父親のことを歌った曲とかはあるんですけど、奥深いところの曲を作るのが自分の目標であり、今は自分が伝えたいことはそこにあるのかなと思って」と説明した。

そして、「私自身変化があって、母になったし、毎日毎日本当にたくさんの愛が溢れていて、愛を感じて愛が止まらなくて。それが自分の息子に対してだけじゃなくて、自分の母が自分を生んでくれたことに感謝したいくらい、そういう気持ちが溢れてて、愛って漠然としているけど、たまに傷つくこともあるけど、愛って素晴らしいということを自分の表現でみんなに伝えたいと思いました」と母となり、息子に対してだけでなく、より一層ファンへの想いが溢れていることを伝えた。

加藤ミリヤ、15周年ベストアルバム発売へ

アンコール後のMCではアーティスト活動15年周年記念の軌跡となるベストアルバム『M BEST Ⅱ』を今年11月27日にリリースすることを発表した。

そのほか、この日のライブでは、9月4日にリリースしたばかりの新曲『ほんとの僕を知って』や代表曲『SAYONARAベイベー』のほか、アルバムに収録されている楽曲や普段ライブで披露することのない楽曲もアレンジを変え、ライブ映えするサウンドに生まれ変わり、力強いパフォーマンスも立て続けに披露。産後すぐと思えぬほど、これまでと変わらないパワフルなステージを繰り広げるだけなく、幻想的な演出では母になったミリヤを感じるシーンも。さらに、ファンの子どもが泣いている声が聞こえると反応するなど、母となった姿もチラリ。そして、最後は感極まる姿も見せ、1400人のファンを魅了した。（modelpress編集部）