超特急(撮影:米山三郎、深野輝美)

超特急、台風でセット搬入出来ず大幅演出変更 逆境乗り越え全国開通叶う<EUPHORIA~Breakthrough, The Six Brave Stars~セットリスト>

2019.08.18 09:00

6人組ダンス&ボーカルグループ・超特急が17日、沖縄コンベンションセンターにて、全国ホールツアー『EUPHORIA~Breakthrough, The Six Brave Stars~』の最終公演を開催した。

  
この日の沖縄公演をもって、結成当初からの悲願である 47都道府県全国開通(=ライブ進出)を果たす超特急だったが、台風10号の影響によりフェリーが欠航し、舞台セット等の機材搬入が不可能に。大幅な演出の変更に加え、未だかつて例のないほどシンプルなステージでのライブを余儀なくされた。

しかし、事前に行われた囲み会見で「全国開通を達成するファイナルなので、内容は少し変わってしまうかもしれないけれど、今まで以上により良いライブを見せようとみんなで考えました。逆にワクワクしています」とカイが語っていたように、この前代未聞の試練を逆手に取って、文字通り“この日だけのスペシャル”なステージを展開した。

超特急(撮影:米山三郎、深野輝美)

超特急、セット届かずも圧巻のステージ

超特急(撮影:米山三郎、深野輝美)
客席には期待と同時にイレギュラーな公演となることへの不安が入り交じった独特の熱気に満ちていたが、“TOUR FINAL!”の文字に続いてスクリーンに日本地図が描き出され、Tokyoから飛び出した6色の光が Okinawa に吸い込まれると、全国開通を祝う大歓声。そして舞台袖からアロハシャツに黒パンツと、南国ムードを全身であらわしたメンバーがステージに姿を現し、「超えてアバンチュール」でツアーファイナルの幕が上がった。

6月半ばより体調不良のためユースケが活動休止に入り、残念ながら全員揃ってのツアー完走が叶わなかったが、ライブ前のユーキいわく「最初は不安だったけれどメンバー全員で助け合って、何よりも8号車という最高の味方がいたから、だんだん楽しくなっていって。ステージに立って存在を証明し続けたいなという気持ちが強くなって、それがだんだん自信にもなっていった」とのこと。ファイナルにあたり“頑張って”という連絡もユースケから受け取ったそうで、彼と8号車に恥じないライブをしようというメンバーの気合は、この日も十二分。

カイも「いざ5人でライブを再開してみたらユースケ推しの黄色いペンライトやTシャツもすごくたくさん見えて、すごく幸せだなと思った。ユースケが8号車の皆さんにたくさん愛を叫んで与えていたぶん、ユースケ推しの8号車の方が今、5人の僕たちに対して愛を還元してくれているんだなって、すごく愛を感じてるツアー後半になってます」と想いを打ち明けていた。

超特急(撮影:米山三郎、深野輝美)
超特急(撮影:米山三郎、深野輝美)

自然も演出に

その愛をさらに8号車へ返すべく、ハードな「Kiss Me Baby」にスイートな「Pretty Girl」と両極に振り切ったラブソングを届ける彼らが立つステージには、浮き輪とタオルで飾られた山台と、その背景にもカラフルな浮き輪が天井から下までズラリ。タクヤの「この浮き輪が沖縄感を前面に出してる!」という言葉も納得で、会見でユーキも「最初はセットも山台も無い素舞台だっていう話だったんで、今日来てみたら“まさかこんなに作ってくださるなんて!”と、スタッフさんの愛を感じました。もう、やってやろう!っていう気持ちしかない」と意気込んでいた。

とはいえ、メンバーの表情をモニターに大きく映し出す映像演出はなく、リーダーのリョウガは遠方席を気遣って「そこらへんは僕たちの気持ちで補って、あれ?目の前にいるんじゃん?ってくらい最高のライブにしていこうと思ってるから」と約束。さらに「今日はいろんな意味で熱くなる日だと思うんで、僕たちと一緒に楽しむ準備できてますか!」とカイが煽り、タカシが「Summer love」を歌い出すと、ステージバックとホール側面のカーテンが開き、本物の海と空をバックにライブするという南国の大自然を活かした演出で8号車を沸かせた。

超特急(撮影:米山三郎、深野輝美)
超特急(撮影:米山三郎、深野輝美)
シュノーケル、麦わら帽子、虫取り網、水鉄砲といった夏アイテムを身に着けたダンサー陣も楽しそうにステージを跳ねて、腕を組んで共にスキップしていたタクヤに突き飛ばされたタカシに、すかさずユーキが「大丈夫?」と駆け寄るシーンも。さらに客席へと飛び込み、サイン入りビーチボールを次々にアタックして8号車の歓声を浴びれば、小道具に使った浮き輪をそのまま並べてセットの一部とし、「Make it hot!」から夏メドレーに突入。

事前の天気予報では曇りのち雨だったにもかかわらず、「OVER DRIVE」では本名に“太陽”の文字を持つタカシが、太陽の光の中で爽快に歌い上げる奇跡の瞬間も訪れた。

超特急(撮影:米山三郎、深野輝美)

シーサー☆ボーイズ登場

超特急(撮影:米山三郎、深野輝美)
リョウガが「沖縄といえば思い出すんだよね。“GOLDEN BATTLE”ですよ!」と、昨年アルバム『GOLDEN EPOCH』発売時に6人が2組に分かれて行ったユニット対決に触れたMCでは、その勝者であるシーサー☆ボーイズが登場。メンバーのカイ、リョウガ、ユーキの3人が、沖縄民謡をモチーフにした持ち歌「インオキナワ」で太鼓片手にエイサーを歌い踊ると8号車も歓喜。

「沖縄って聞いた瞬間、やるしかねぇって思った」とカイが告げたように、本場での披露を熱望していた3人は実に楽しそうで、その後ろではシーサー役を任じられて山台の左右に陣取ったタクヤとタカシが、こっそりサビを踊り狂って8号車を爆笑させる場面もあった。

そして、本編を締めくくったのは、今ツアーで1度も披露されていない曲だった。「超特急、今までたくさんのことがありました。それでも8号車と一緒にすべて乗り越えてきました。これからも共に乗り越えていきたい、そんな気持ちを込めて」と「You know, I know」をタイトルコールすると、客席から悲鳴に近い歓声があがった。

超特急(撮影:米山三郎、深野輝美)

6人での再訪誓う

アンコールでは、「全国制覇達成しました。これからも一緒に旅を続けていきましょう」(カイ)と、その言葉のままの想いを乗せた「gr8est journey」からスタート。

「この沖縄公演、一時はどうなってしまうんだろうな?って思ってしまうときもあったんですけど、ここでしかできないスペシャルライブができて、本当に思い出に残るライブになったなと思います。次、ユースケが戻ってきた時はもっと最高な、もっと完璧な、もっと幸せがあふれるようなライブにしたい。今回は完璧になるのはまだ早いんちゃうんか?って神様が言ってるような気がするんで、また6人で沖縄に戻ってきます!」(タカシ)、「いろんなことがあったよ!でも、無事こうして沖縄でライブができて、ちょっと複雑な気持ちの人もいるかもしれないけど、みんなと目と目を合わせてライブができたことに、ホントに感謝しかない。このラストスパート、ユースケにも届けて、笑顔溢れる未来に向かって突き進んでいきましょう!」(ユーキ)。真摯に生きる人々すべてへの壮大な応援歌「fanfare」に、超特急というグループの最高の存在証明でもある「超特急です!!!!!!!!」と、ラストの2曲では場内一丸となって大合唱した。

超特急(撮影:米山三郎、深野輝美)

ユースケTシャツでパフォーマンス

「ファイナルにしてここで灰になる、そんな感じでした!」とユーキが言い置いて緞帳が下りても、想像を遥かに超える超ド級のパフォーマンスに超特急コールは鳴りやまず、再び幕が上がった。

ミラーボールが輝く中、タカシが「今、このときしかない。行くぞ!」と壇上から大ジャンプして突入した「Party Maker」では、全員がユースケの顔を巨大プリントした黄色いTシャツを着用。ミラーボールが映す白い光をバックに、ダンサー陣は自由なアクションで魅せ、思いのままにフェイクを轟かせたタカシは「マジでみんな愛してるぞ」と言い残してステージを去った。(modelpress編集部)

超特急(撮影:米山三郎、深野輝美)

超特急『EUPHORIA~Breakthrough, The Six Brave Stars~』最終公演セットリスト

M1:超えてアバンチュール
M2:SAY NO
M3:Booster
M4:Kiss Me Baby
M5:Pretty Girl
M6:Summer love
M7:メドレー(Make it hot!、up to you、超越マイウェイ、OVER DRIVE、Shake body、Drive on week、Secret Express、Fashion)
M8:インオキナワ
M9:We Can Do It!
M10:Billion Beats
M11:No.1
M12:Hey Hey Hey
M13:コーシエンノイ
M14:My Buddy
M15:Believe×Believe
M16:浮つき WAVES
M17:Burn!
M18:You know, I know

EN1:gr8est journey
EN2:fanfare
EN3:超特急です!!!!!!!!

WEN:Party Maker
【Not Sponsored 記事】

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