欅坂46/「欅共和国2019」7月6日公演/撮影:上山陽介

【欅坂46「欅共和国2019」詳細ライブレポート】テーマは航海 平手友梨奈がキャプテンに

2019.07.08 00:00

欅坂46が、富士急ハイランドで7月5日~7日の3日間に渡って野外ワンマンライブ『欅共和国2019』を開催。全20曲を披露し、観客動員数は3日間で計4万8000人となった。 ここでは、7日に行われた最終公演のレポートをお届けする。

  

原田葵「欅共和国2019」で復帰

原田葵/「欅共和国2019」7月6日公演/撮影:上山陽介
2018年5月から学業に専念するために活動を休止していた原田葵が、「欅共和国2019」で活動を再開。MCでもキャプテンの菅井友香から「今回のライブから(原田)葵ちゃんが復帰しましたー!」と報告があると、メンバーや会場から「おかえりー!」「待ってたよ!」の声が飛び交った。

原田は「久しぶりに立つのにこんなにたくさんの人で緊張しているんですけど、今日も頑張ります!」と意気込み。活動休止前は妹キャラとして愛されていた原田だが、愛らしいルックスはそのまま、一皮むけて成長した大人の女性としてグループに戻ってきた。

渡邉理佐/ 「欅共和国2019」7月7日公演(C)モデルプレス
また、原田と仲の良い渡邉理佐は「葵も欅共和国から活動再開ということで、ほどほどにいじっていきたいと思います」とSな一面をのぞかせてにやり。国民(=『欅共和国』におけるファンの名称)に対しても「これからもっと皆さんを濡らしに行こうと思います」と呼びかけ、沸かせていた。

土生瑞穂、バースデーサプライズに喜び

ファンサービスをする土生瑞穂、上村莉菜/「欅共和国2019」7月7日公演(C)モデルプレス
「欅共和国」最終日の7日に22歳の誕生日を迎えた土生瑞穂。菅井はMCで「土生瑞穂の22歳の誕生日ですー!」と声を上げると、バースデーソングが流れ、サプライズでケーキが登場。

国民もメンバーと一緒に合唱。土生は思わぬサプライズに「めちゃくちゃ嬉しい!イチゴケーキだ」と土生らしいコメントで喜び。

そして「誕生日が欅共和国の最終日だと知った時、皆さんと過ごせるんだって思ってすごく幸せでした。今日が楽しみでした」と笑顔を見せ、「皆さんが幸せだったら嬉しいので、幸せにできるようにこれからもっともっと頑張りたいと思います」と22歳の抱負を語った。

菅井友香/ 「欅共和国2019」7月7日公演(C)モデルプレス
さらに菅井は「ちなみに今日一番最初に祝われたのは誰だった?」と聞くと、土生は「ゆっかー!同じ部屋だったんだよね」と回答。2人はプライベートでも仲が良いことで知られているが、菅井は自ら仕掛けた質問の答えに、満足そうに微笑みながら土生の誕生日を祝っていた。

欅坂46・2期生「欅共和国」初参加

欅坂46/「欅共和国2019」7月6日公演/撮影:上山陽介
今回「欅共和国」初参加となった2期生。MCで、田村保乃は「欅共和国の1年目のDVDを持っていて、良く見ていました。2年目のDVDも出ますので楽しみにしておいてください」としっかりアピール。松田里奈は「初めての野外ライブで不安だったけど、明るい風景が暗くなっていくのが良い。サイリウムが本当に綺麗です!」とにっこり。3日間ともあいにくの雨に見舞われたが、「雨が良い思い出になると思いますが、風邪を引かないようにしてください」と国民を思いやった。

そんな2期生は、パフォーマンスでも活躍。卒業を予定している長濱ねるは今回不参加となったが、松田は「アンビバレント」で側転した平手をしっかりと支え、長濱の役割を継承。ほかにも卒業した先輩たちの後任を2期生が担い、グループの一員として、それぞれが輝いたステージとなっていた。

「欅共和国2019」テーマは船旅 平手友梨奈がキャプテンに

欅坂46/「欅共和国2019」7月6日公演/撮影:上山陽介
水兵の格好をしたメンバーたちが、楽器を持って登場。ブラスバンドに合わせて尾関梨香の指揮のもと、2期生が甲板掃除を始める中、1期生、キャプテン・平手友梨奈と続けて降臨。雨が降り注ぐ中「世界には愛しかない」で開幕した。「欅共和国」名物であるウォーターショットが空高く打ち上がり、メンバーも国民もびしょ濡れに。原田は1曲目からの参加となった。

欅坂46/「欅共和国2019」7月6日公演/撮影:上山陽介
「手を繋いで帰ろうか」やグループ内ユニット“青空とMARRY”による「青空が違う」では、メンバー全員でファンに接近。帆船型のゴンドラや会場の隅まで設置された見張り台に乗ったり、フリスビーやボールを投げたり、水をかけたりして、まるでお祭りのように楽しんでいた。

「太陽は見上げる人を選ばない」で会場と一体となり、平和を歌う。しかし一転、挑戦的な「アンビバレント」でキレのあるダンスを魅せた。

平手友梨奈/ 「欅共和国2019」7月7日公演(C)モデルプレス

「バスルームトラベル」全員でキュートにラインダンス

欅坂46/ 「欅共和国2019」7月7日公演(C)モデルプレス
「バスルームトラベル」では、椅子に座ったメンバーたちが横一列に並び、ラインダンス。全員がキュートな振り付けで淡い恋模様を表現した。

原田葵、小池美波/「欅共和国2019」7月6日公演/撮影:上山陽介
“156”の「バレエと少年」(上村莉菜、尾関、小池美波、長沢菜々香、原田)、五人囃子の「結局、じゃあねしか言えない」(石森虹花、織田奈那、齋藤冬優花、佐藤詩織、土生)とユニット曲も披露した。

欅坂46/「欅共和国2019」7月6日公演/撮影:上山陽介
色香漂う「Nobody」では会場一面が真っ赤に染まる。セクシーなダンスを魅せたと思えば、「国民のみなさんー、騒げー!」という守屋茜などの掛け声で「危なっかしい計画」。松田が「欅共和国、もっと声出せー!」と煽ると、ブラスバンドも登場し、会場の盛り上がりは最高潮となった。

欅坂46を襲う困難、メンバーを導く光

平手友梨奈/「欅共和国2019」7月6日公演/撮影:上山陽介
平和な船旅だったが、突然の襲撃でサイレンが鳴り響くとともに船で火災が発生。グループ内ユニット“FIVE CARDS”「僕たちの戦争」(上村、長沢、土生、渡辺梨加、渡邉理佐)でまさに戦争状態に。「Student Dance」では、水しぶきを上げながら、ダンスに定評のある石森、小林由依、齋藤、鈴本美愉が平手を囲む。まるで水中でダンスをしているような光景は壮観。国民も息をのみながら、一心不乱に踊る彼女たちを見守っていた。

「欅共和国2019」7月7日公演(C)モデルプレス
襲撃が去り静けさが戻ったと思えば、次は嵐が船を襲う。辺りが暗闇に包まれ始めた頃「避雷針」で雷光のような演出が会場を包む。「AM1:27」(小林、鈴本、平手)では、四方からメンバーが駆け寄り「一人でいいんだ」と歌う3人を迎え、続く「I’m out」で、反骨心をむき出しにしたダンスで感情を爆発させていた。

嵐の末、船が沈没。孤独の世界にたどり着いたメンバーたちは「キミガイナイ」で僅かな光を探す。すっかり暗くなった場内には緑色のペンライトが美しく浮かびあがり、メンバーを導くような幻想的な空間に。幸運の助けにより船が海面に押し上げられると「語るなら未来を…」で逆境の中でも力強く前を向いて戦う意志を表現した。

鈴本美愉/「欅共和国2019」7月6日公演/撮影:上山陽介

欅坂46、旅の終わりと始まり

欅坂46/「欅共和国2019」7月6日公演/撮影:上山陽介
ライブもいよいよ終盤戦ラストパートは「風に吹かれても」で声を上げながら明るくダンス。「さぁ、最後の戦いだ」とモニターに文字が映し出されると、オープニングと同様のスペシャル衣装に着替え「サイレントマジョリティー」。キャプテン・平手を先頭に“君は君らしくやりたいことをやるだけ”という強い意志を示す。尾関の合図でいかりをあげ帆を掲げると、高く打ち上がった花火に送られながら、汽笛を上げてまた新たな旅へと出航した。

次々と襲う試練に立ち向かう少女たち。どんな状況でも前を向くことを忘れず、幾度の困難を乗り越えていく姿には、楽曲に通じる強い信念とメッセージが込められているように思える。新たな舵を切った欅坂46、彼女たちの行先に待っているのはどんな景色だろう。(modelpress編集部)

欅坂46野外ワンマンライブ「欅共和国2019」<7月7日セットリスト>

影ナレ:関有美子、松田里奈、森田ひかる

<セットリスト>

Overture

M1 世界には愛しかない
M2 手を繋いで帰ろうか
M3 青空が違う(青空とMARRY/菅井友香・守屋茜・渡辺梨加・渡邉理佐)※ほかメンバーも登場
M4 太陽は見上げる人を選ばない
M5 アンビバレント

MC

M6 バレエと少年(156/上村莉菜、尾関梨香、小池美波、長沢菜々香、原田葵)※ほかメンバーも登場
M7 制服と太陽
M8 バスルームトラベル(尾関梨香、小池美波)※ほかメンバーも登場
M9 結局、じゃあねしか言えない(石森虹花、織田奈那、齋藤冬優花、佐藤詩織、土生瑞穂)
M10 Nobody
M11 危なっかしい計画
M12 僕たちの戦争(上村莉菜、長沢菜々香、土生瑞穂、渡辺梨加、渡邉理佐)
M13 Student Dance
M14 避雷針
M15 AM1:27(小林由依、鈴本美愉、平手友梨奈)※ほかメンバーも登場
M16 I'm out
M17 キミガイナイ
M18 語るなら未来を…
M19 風に吹かれても
M20 サイレントマジョリティー
【Not Sponsored 記事】

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