“バズるMV”と確かな実力で話題に　業界注目の新星「ずっと真夜中でいいのに。」が気になる

“ずっと真夜中でいいのに。”って何者？

1月4日に放送された『バズリズム02』（日本テレビ系）内で、毎年恒例の音楽関係者244人に“今年くるアーティスト”をアンケートし、ランキングで発表する企画「コレはバズるぞBEST10」にて第6位になった“ずとまよ”。だが、メンバー編成や素性がほとんど明かされておらず、謎の多いアーティストであり、唯一はっきりと分かっているのは、ユニットのフロントマン・“ACAね”が作詞作曲とボーカルを担当しているということのみ。彼女の生年月日なども明かされておらず、詳細は全く不明である。

だが、Twitterを中心としたSNSで話題を集め、徐々に認知度は上昇。そのきっかけのとなったのが、ずとまよの処女作『秒針を噛む』だ。

“ずっと真夜中でいいのに。”異彩な活動開始から、わずかな期間で高い評価

2018年6月4日、YouTubeに『秒針を噛む』のMVをアップし、活動開始したずとまよ。このミュージックビデオには、有名なアニメーター・Wabokuや、ボカロP・ぬゆりも制作に携わっており、わずか5日程で再生回数は10万回を突破。現在の再生回数は1750万回を上回っている。（3月5日時点）



『関ジャム　完全燃SHOW』（テレビ朝日）では「売れっ子プロデューサーが本気で選んだ2018年のマイベスト10曲～」（1月20日放送回）にて、音楽プロデューサー・蔦屋好位置が、ずとまよの2作目となる『脳裏上のクラッカー』をピックアップ。蔦屋は番組内で「幅広い音域を可能にさせるACAねのハイトーンの伸びが癖になる」「ボカロ、アイドル、アニメ音楽など日本的な音楽文化の要素をたっぷりと詰め込んだ内容で、アレンジという面でも、非常にハイクオリティ」と同曲を絶賛していた。



ほかにも、『ヒューマノイド』、『眩しいDNAだけ』のミュージックビデオもYouTubeにてアップ。ずとまよの魅力は、アニメーション動画にて自らが作り上げる楽曲の世界観をうまく表現している面や、透明な歌声、鋭く力強いハイトーンボイスなど。また各曲にそれぞれ異なった特徴があるのもその1つ。疾走感のある、ずとまよの曲は、メロディーラインとともに、言葉遊びのようなリリックも実に中毒性があり、美しい歌詞によって人々を次々と虜にしている。





昨年11月14日には、メジャーデビュー作のミニアルバム『正しい偽りからの起床』をリリースし、主要チャートで上位にランクインし、スマッシュヒットを記録。今年発表されたCDショップ大賞の入賞作品に選出されるなど音楽的評価も高い。

“ずっと真夜中でいいのに。”の今後にも要注目

サカナクションの山口一郎（Vo,Gt）は、自身の担当するラジオのレギュラー番組『SCHOOL OF LOCK! サカナLOCKS！』（TOKYO FM／1月3日放送）のコーナーで「2019年ブレイクしそうなミュージシャン」という企画を設け、リスナーが今年ブレイクしそうなミュージシャンを推薦。それをいくつか山口が紹介した中でも、多くのリスナーが“ずっと真夜中でいいのに。”の名を挙げていた。

「独特の世界観」「抜群の作詞のセンス」「“女性版”米津玄師」など、ファンからも、業界からも高い評価を得ている“ずっと真夜中でいいのに。”今後の躍進にも要注目のアーティストだ。（modelpress編集部）