モデルプレスのインタビューに応じた宮脇詩音【モデルプレス】

活動休止から“遅咲きの歌姫”へ 再デビューの宮脇詩音、空白の6年間を告白 モデルプレスインタビュー

2015.07.23 12:00

2007年、若干17歳にしてデビューを飾り、約8年の時を経てデビュー日と同じ7月25日に再デビューを果たす“遅咲きの歌姫”宮脇詩音(25)。彼女は2009年9月に発売されたミニアルバムを最後に、約6年間CDのリリース活動をしていなかった。その間、一体何をしてどんな想いで過ごしていたのだろうか…。モデルプレスではそんな彼女にインタビューを行い、“これまでの自分”と“これからの自分”について、包み隠さず全て語ってもらった。

  
モデルプレスのインタビューに応じた宮脇詩音【モデルプレス】
宮脇詩音
― 再デビュー日が近づいてきました。現在の率直な心境を教えてください。

宮脇:再デビューが決まってからは楽しみという気持ちだったのですが、今はドキドキや不安もありますね。でも、率直に嬉しいです!今回発売されるアルバムは制作期間に約2年間かかったのですが、音にも歌詞にもこだわり、そして今の私の想いを120%込めました。とにかく一人でも多くの方に聞いてほしいです。

― 宮脇さんと言えば、2009年のミニアルバムのリリースを最後に、CDのリリースがストップ。その後、2010年には書いていたケータイ小説を書籍化。そして、ドラマ出演されていましたが、なぜ制作活動を休止していたのですか?

宮脇:歌手になることが夢で、小さい頃からダンススクールに通い、ボーカルレッスンを受けてきました。その夢がデビューしたと同時に叶って、そこから先はがむしゃらにいろいろな経験をさせていただいた中で、デビューして2年くらいたった2009年頃から自分に自信がなくなり、このまま続けていってもゴールがあるのか、結果が出るのか、などそういう想いに押し潰されてしまいました。デビュー前は歌が好きで、歌いたいという気持ちが強かったんですけど、デビューした後に何を伝えたいのか、何を届けたいのかなど、そういうことを考える時間がなくて。

― この間はどのような想いで過ごしていましたか?

宮脇:2009年からの6年間は自分と向き合うことができました。いろいろなことに挑戦しましたが、やっぱり私が1番やりたいことは歌を届けること。そう思っても、CDをリリースすることはとても大変なことなので、配信限定で音楽をリリースしたこともありましたが、やはり先の見えない不安が強かったです。

― 自分と向き合えた6年間の中で、何が1番辛かったですか?

宮脇:アーティストとしてこのまま歌い続けていいのだろうか、諦めようかな、などと考えてしまい「もうやめよう」と思うのですが、考えれば考えるほど諦めがつかなくて…。その間は色々と試行錯誤してやっていたのですが、みなさんにどう音楽を届ければいいのかわからなくて。諦めようかなって考えている時期が1番辛かったです。

― 1人でいろいろと活動している期間があったんですね。

宮脇:はい。デビュー当時お世話になったライブハウスやイベンターさんに連絡をして、「ライブをやりたいので、イベントがあったらお誘いしていただけませんか?」と相談してみたり、とにかく納得いくまで歌詞を書き続けてみたり。ライブでの歌唱用のカラオケCDを自分で作っている時とか、改めて、デビュー当時は本当に恵まれた環境にいたことに気づかされました。

― “諦めること”を踏みとどまることができた理由は何ですか?

宮脇:やっぱり自分は歌で気持ちを伝えていきたいって何度も思ったことと、あとは何より、家族の応援があったからだと思います。ここでやめて逃げ出せば、私は楽になるかもしれないけど、小さい頃から応援してくれる家族に歌でちゃんと返したいという気持ちは今も強いです。

― そこから再デビューが決まったきっかけは?

宮脇:地道な活動を続けている間にavexのスタッフさんから「もう一度やってみないか?」と声をかけていただき、私も絶対に諦めたくないと考えていた時期だったので「やりたいです」と答えさせて頂きました。

― 声をかけていただいたときはどのような心境でしたか?

宮脇:すごく嬉しかったです!でも、嬉しいより先にこれが最後のチャンスだと思ったのでこれを逃しちゃいけない、やらなきゃいけないという気持ちの方が大きかったです。

― 声をかけてもらったのが一昨年くらいの話だそうですが、それから今日までどのようなことをしていましたか?

宮脇:歌うことが1番好きなので、月に数回のライブ。あとは“リスタート”ということになるので、どういう曲が自分には合うのか探っていました。100曲近くレコーディングしていましたね。

― 今後もデビュー&再デビュー日の7月25日は何かしら活動していくんですよね。

宮脇:そうなんですよ。私にとって7月25日はとても大切な日なので、例えばライブツアーをさせていただいたときに、初日や千秋楽にしたいですね。7月25日がファンの皆さんにとって1年の楽しみな日のひとつになるといいなと思ってます。

― ついに再デビュー日を迎えるわけですが、今後挑戦してみたいことを教えてください。

宮脇:とにかくライブイベントをたくさんやりたいです。あとは、今歌詞は全て自分で手掛けているのですが、今後は作曲にも挑戦してみたいです。

― あと宮脇さんと言ったら、“遅咲きの歌姫”というキャッチフレーズがあるのが、とても印象的です。

宮脇:デビューしたのが17歳で、8年経って25歳で新しいスタートを切ることになるんですよね。初心に戻って新人の頃と同じ意気込みでいるのですが、実は意外と歌手人生長いんですよ。“遅咲きの歌姫”って素敵なキャッチフレーズをつけていただき、ありがたいです。それに、“遅咲きの歌姫”って聞いたら、この人何があったんあろうって興味を持っていだけるので嬉しいです。

多くの女性を共感させる“恋愛の歌詞”

今回発売される再デビューアルバム「GIRL」は、デビュー当時は自分自身のことよりも「一人の男の子(BOY)」のことしか考えられなかったが、今は「一人の女の子(GIRL)」として自分自身の夢と恋の為にリスタートをする、という強い意思が含まれている。一方、決して「完成された女性(WOMAN)」ではなく、まだまだ悩み多き未完成な「女の子(GIRL)」であるという意味も込められているとのことで、今の彼女自身をそのまま反映させたアルバムタイトルに。

収録曲は、“リスタート物語”の序章を感じさせる「Introduction」を含め、制作期間2年をかけた全14曲。極上バラードにのせた「恋愛ソング」、リスタートにかける想いが感じられる「決意表明ソング」、更には、家族や友達への想いを歌詞にした「感謝・応援系ソング」、そして発売時期にぴったりな「夏ソング」など、フルボリュームで収録されている。

持ち前の歌唱力と定評のある声質、そして、自ら手掛け多くの女性を共感させる歌詞を武器に、夢を追い続ける“遅咲きの歌姫”宮脇詩音はついにリスタートを切った。

― 宮脇さんの曲の魅力と言えば、女の子なら共感できる“恋愛の歌詞”。実体験が多いのですか?

宮脇:実体験もありますし、周りの方のお話を聞いて私だったらどう感じるのか考えながら手掛けたのもあります。私が歌うので、私の気持ちがないと表現しきれないので、私の気持ちは絶対に入れるようにしています。

― 今回発売される「GIRL」の中にも実体験の歌詞が入っているんですね。

宮脇:そうですね。「この曲です」というと恥ずかしいんですけど(笑)。聞く人がそれぞれ自分の大切な人を思い描いたり、自分がその世界の主人公になりながら聞いてもらいたいので、詳しくは言えません(笑)。

― 実体験も含まれている歌詞ということで、宮脇さんは一体どのような恋愛をしてきたのか気になるのですが…(笑)。

宮脇:私にとって1番辛い恋愛は、失恋するよりも、自分が諦めること。夢という理由でお互い好きなのに離れなくちゃいけない恋愛が1番思い出に残っています。以前リリースした曲の歌詞になっています。

― そんな宮脇さんにとって“恋愛”とは何ですか?

宮脇:なくてはならないものです。恋愛によって自分自身が成長できるし、知らない自分を知ることもできます。こんなに自分ってヤキモチやきだったんだ…とか、そういうのがわかるのって恋愛のおかげです。

― 25歳になり、今後はどのような恋愛をしてみたいですか?

宮脇:10代の頃はドキドキや楽しさを求めていたのですが、そろそろ落ち着いた恋愛がしたいなと思うようになりました(笑)。もちろん今になっても「あっ連絡きた!」など、そういうドキドキは楽しいのですが、将来のことを考えて安定した恋愛がしたいなと(笑)。今後も歌を歌い続けるので、忙しくなっても安心して頑張れる、お互いを高め合えるような恋愛がしたいですね。

― そしたらきっと歌詞にも変化が出るかもしれませんね。

宮脇:大人の歌詞になると思います(笑)。いつか結婚して幸せな夫婦になるとか、そういう恋愛の一歩先をいった歌詞もいつか書きたいです。

― 宮脇さんと同世代のファンは今、恋愛に悩んでいる方が多いと思います。そのようなファンに向けてアドバイスをお願いします。

宮脇:例えば今こうやってお話させていただいている間にもどんどん時間が過ぎていって全てが過去になるので、この一瞬一瞬を大事にしてほしいです。大好きな人といる時間も明日になってしまえば過去になってしまうので、そのとき伝えたいことは伝えないと後悔してしまいます。後悔をしないように、今を生きて、未来に向かって進んでいってください。

“遅咲きの歌姫”宮脇詩音が考える“夢を叶える秘訣”とは

― 夢を追いかけているモデルプレス読者に向けて夢を叶える秘訣を教えてください。

宮脇:私の場合は“諦めないこと”でした。続けることって何事にも大事なことでして、諦めずに頑張っていたら未来に繋がるので、諦めずに頑張り続けてください。

― 最後にファンにメッセージをお願いします!

宮脇:過去の出来事も大事ですが、私はここから・今からが大事だなと身を持って経験してきました。同じようにみなさんにも頑張ってもらいたいですし、私の歌がみなさんの背中を押したり、癒やしになったり、元気になったり、と何らかの意味になればいいなと思います。「GIRL」はすごくいいアルバムになっているので、是非聞いてもらいたいです。

― ありがとうございました。

再デビューできるという喜びを噛み締めながら、どんな質問にも真摯に答えてくれた宮脇。「17歳のデビュー当時は自分をかっこ良くみせたかったのですが、いろいろな経験を積み重ねていくうちに、ありのままでいることが1番ということに気が付きました。もう飾るのはやめて、自分らしく歩んでいこうと思います」と話す姿からは、辛くても諦めない地道な努力を続け、一回りも二回りも大きくなった“遅咲きの歌姫”ではなく“新歌姫”宮脇詩音を感じられた。

ついにリスタートを切った彼女。多くの女性の心に刺さる歌詞を、今度は止まることなく私たちに届け続けてくれるだろう。(modelpress編集部)

宮脇詩音の再デビューアルバム「GIRL」(7月25日発売)
宮脇詩音

「GIRL」概要

発売日:2015年7月25日(土)

【CD】収録内容
・Introduction
・この世界で想うたった一人のひと
・夢の続き
・最後のわがまま
・坂道
・逢いたくて...
・君といる夏
・今 伝えたくて
・嘘
・心の隙間
・違う空
・明日、そして未来へ
・ずっと、君と。
・もう一度 ~restart~

宮脇詩音(みやわきしおん)プロフィール

1990年2月28日、長崎県生まれ。12歳で参加した「エイベックスオーディション2002」で優秀者として選出されたのを機に、故郷の長崎から上京。2007年7月にシングル「BOY」でデビュー。歌手として活動する一方、自らの恋愛経験を綴ったケータイ小説「コイウタ」を執筆し、ケータイ小説サイト「野いちご」にて発表。2011年からMTVジャパン制作のリアリティドラマ『SHIBUHARA GIRLS』に出演し恋や歌手活動に悩むありのままの姿が多くの視聴者から反響を呼んだ。

その後、なかなか思うようにいかない音楽活動の中で、その辛さが故に何度も歌い続けることを諦めようかと思ったこともあったが、諦めようと思うことの方が辛いと感じ、デビューから8年経った2015年は更なる飛躍を遂げるべく、気持ち新たに、そしてもう決して揺らぐことのない決意を胸にリスタートを切ることを決める。
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