でんぱ組.inc、“ラスボス”攻略失敗も新たな目標へ
2015.05.08 15:22
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でんぱ組.incが“ラスボス”攻略に失敗し、新たな目標へ突き進む。
5月6日、でんぱ組.incが東京・水道橋のTOKYO DOME CITY HALLにてライブツアー「WWD 大冒険 TOUR 2015 ~この世界はまだ知らないことばかり~」の最終公演を行った。今回のツアーは、2月末から2ヶ月以上にわたって続けてきた自身初のホールツアー。全27公演の、グループとしての新しいチャレンジに恵まれたこの“冒険”の旅。旅を終え、無事東京に帰還したメンバーを満員御礼のファンが温かく出迎えた。
MCでのメンバーの決意表明の通りに、でんぱ組.incは「NEO JAPONISM」や「Future Diver」「FD2~レゾンデートル大冒険~」など、惜しげもなく強力なアンセムを立て続けに繰り出し、ライブ冒頭にして観客の空気は最高潮に。舞台中央にはファンタジックなお城が登場して今回のツアーのコンセプトである「冒険」のイメージを高める演出があるものの、基本的にメンバー自身の歌とダンスを主体としてライブを盛り上げていく。
今回のツアーは2月に発売されたアルバム「WWDD」からの楽曲を多数盛り込んだものになっており、すべての会場で同じセットリストが使われた。だからこそメンバーのパフォーマンス力だけで勝負する、シンプルで力強い内容に。終演後、夢眠ねむは「千秋楽ということで緊張していたんですけど、今までのツアーと違って全公演同じ内容だったのでいつもよりどっしりした構えでやれましたね」と語り、相沢も「始まってみるとみんなが手をすごく振ってくれていて、こうやって大きな会場で人数がすごく多くても、みんなと一緒にできたなという実感がありました」と語った。
このままではライブが続行できない。メンバーはこの事態をあまり想定してなかったようで、慌てた様子。しかし、そこで相沢によく似たラスボスの声が。今回のツアーで経験を積んだメンバーにまだまだ甘いと語り、6月からスタートする全7カ国をめぐるワールドツアーでリベンジするようにと、次に目指すべき目標が提示された。
最後の曲は定番の「檸檬色」。会場を埋め尽くすペンライトは淡い黄色に変わり、長かったホールツアーは切なげな情景と共に終わっていく。ここでいったんメンバーはステージを去るが、観客はすぐに「でんぱ!世界へ!大冒険!」というコールを会場に響かせてアンコール。これに応えてステージに復帰したメンバーは、アンコールを残すばかりとなったこのツアーを思い思いに振り返った。古川未鈴は今回のツアーで、のべ観客動員数が過去最大の6万人だったと報告。「2月末から全27公演をやる中で、ホールでやるとこんな感じになるのかと、新たな発見があった」と感慨深げに語り、会場の隣にある東京ドームすら埋められるというその動員数に観客も喝采を送った。
こうして長かったツアーが幕を閉じた。実は、この日5月6日はでんぱ組.incにとって昨年の2014年に日本武道館での公演を行った日。成瀬瑛美はこのことについて「ツアーの最終日だったんですけど、自分の中では独立した一個のライブでした。1年前に武道館をやってから、自分がどれだけ成長したかを試そうというところがあって。そればかり考えてもいけないんですけど、もちろん人を楽しませようという気持ちでやっているんですけど、今日は自分と向き合って、これから先につなげたいって思いました。そういうことって普段は言わないんですけど、素直さが出せた日です」と語った。
あれから一年、どれだけ自分たちが成長したのか、これだけの会場を舞台に何ができるようになったのか。毎日の活動の中では気付かないながらも、この日のパフォーマンスを自信満々にやり遂げてみせたメンバーには、すでにその答えが見つかっているかのようだった。(modelpress編集部)
会場をファンタジーの世界へ
幕が開くと、深い森の中のような舞台セットが眼前に広がり、メンバーたち冒険者一行が会場をファンタジーの世界へと誘った。まずは「でんぱーりーナイト」から「W.W.D」へとつないで勢いをつけた。リーダーの相沢梨紗が「とうとうファイナルだぜ!最後まで一緒に突っ走っていこう!」と客席を煽り、最上もがも「ものすごく緊張しています。でも今日は楽しむ!」と意気込んだ。実際に最上はかなり緊張していたというが、「今日のライブでは会場に両親が来ていて、客席に姿が見えたのでそのことを思い出しながらやりました」と終演後、当時の心中を明かした。MCでのメンバーの決意表明の通りに、でんぱ組.incは「NEO JAPONISM」や「Future Diver」「FD2~レゾンデートル大冒険~」など、惜しげもなく強力なアンセムを立て続けに繰り出し、ライブ冒頭にして観客の空気は最高潮に。舞台中央にはファンタジックなお城が登場して今回のツアーのコンセプトである「冒険」のイメージを高める演出があるものの、基本的にメンバー自身の歌とダンスを主体としてライブを盛り上げていく。
今回のツアーは2月に発売されたアルバム「WWDD」からの楽曲を多数盛り込んだものになっており、すべての会場で同じセットリストが使われた。だからこそメンバーのパフォーマンス力だけで勝負する、シンプルで力強い内容に。終演後、夢眠ねむは「千秋楽ということで緊張していたんですけど、今までのツアーと違って全公演同じ内容だったのでいつもよりどっしりした構えでやれましたね」と語り、相沢も「始まってみるとみんなが手をすごく振ってくれていて、こうやって大きな会場で人数がすごく多くても、みんなと一緒にできたなという実感がありました」と語った。
各メンバーによるソロステージも
もうここまでで見応え十分なライブだったが、まだまだ序盤。次は「WWDD」のファンクラブ限定盤にも収録されていた各メンバーによるソロ楽曲を披露。今回はステージ演出もさりげないものになっているがゆえに、各メンバーの歌唱とダンスの成長ぶりを見せつける格好となったようで、訪れたファンたちを楽しませた。そして「Dear☆Stageへようこそ■」「まもなく、でんぱ組.incが離陸致します■」そして「ファンシーほっぺ■ウ・フ・フ」(■はハートマーク)と、今度は変化球的に女の子らしさ、アイドルらしさを見せつけて緩急を付けた。「Dear☆Stageへようこそ■」ではメンバーからのメッセージの書かれたカラーボールを会場に投げ入れながら歌い続け、ファンを喜ばせ、まさに歌詞のとおり“君と遊び続けたいの”という楽しさが会場全体に広がった一幕となった。ラスボス攻略失敗
ここでライブは小休止し、ツアー中にあちこちの会場で「壁を壊してきた」でんぱ組.incが、ついに最終日のここTOKYO DOME CITY HALLにて、ラスボスに挑戦するというコーナーへ。最後の試練として与えられたのは、なんと「黒ひげ危機一発」。メンバー6人でタルに剣を刺し、黒ひげを飛び出させれば見事にクリアとのこと。藤咲彩音は飛び出すのが怖くて剣を刺すごとにタルから走って逃げ出すほどだったが…なんと、結局クリアに失敗してしまう。しかしツアー中は「試練に失敗したらそこでライブ終了」というルールを乗り越えてきただけに、ここですべてを終わらせるわけにはいかない。そこで会場の「そこをなんとかー!!」コールを頼みにして、ゲームのコンティニューを実施。あと6本だけ新たな剣が出現した。これなら、ラスボスもクリア可能かと思ったものの…メンバーはまたも黒ひげを飛び出させることに失敗してしまった。このままではライブが続行できない。メンバーはこの事態をあまり想定してなかったようで、慌てた様子。しかし、そこで相沢によく似たラスボスの声が。今回のツアーで経験を積んだメンバーにまだまだ甘いと語り、6月からスタートする全7カ国をめぐるワールドツアーでリベンジするようにと、次に目指すべき目標が提示された。
いよいよ終盤へ
ミニコーナーのあとは「イロドリセカイ」「ブランニューワールド」という、「WWDD」に収録された新曲の中でもとりわけ今までのイメージとは異なるしっとりとしたバラードやロックテイストの強さを見せつけた。さらにここからが後半戦だと会場に告げ、いよいよ会場は一体となって終盤の盛り上がりになだれ込んでいく。「キラキラチューン」「バリ3共和国」「ちゅるりちゅるりら」「でんでんぱっしょん」と、でんぱ組.incらしい、個性的かつ日本的で、さらにアッパーな曲の数々は、すでに次のワールドツアーを見据えながら演じているかのようだった。最後の曲は定番の「檸檬色」。会場を埋め尽くすペンライトは淡い黄色に変わり、長かったホールツアーは切なげな情景と共に終わっていく。ここでいったんメンバーはステージを去るが、観客はすぐに「でんぱ!世界へ!大冒険!」というコールを会場に響かせてアンコール。これに応えてステージに復帰したメンバーは、アンコールを残すばかりとなったこのツアーを思い思いに振り返った。古川未鈴は今回のツアーで、のべ観客動員数が過去最大の6万人だったと報告。「2月末から全27公演をやる中で、ホールでやるとこんな感じになるのかと、新たな発見があった」と感慨深げに語り、会場の隣にある東京ドームすら埋められるというその動員数に観客も喝采を送った。
武道館から1年で見えたもの
アンコールの一曲目は「イツカ、ハルカカナタ」。楽しかった時間が終わりに近づいたことを思わせる。そして古川が「次の曲で、このツアー最後の曲です」と言い、「これからも、でんぱ組.incにしかできないことをやっていきます。これからもでんぱ組.incをよろしくね!」と宣言すると、最後の曲は「でんぱれーどJAPAN」で最高に会場を盛り上げた。観客にお辞儀をし、スタッフから花束を渡されて感激するメンバーたち。思わず目をうるませた藤咲は「長いこと活動しているので、最後にお花が出てくるかもしれないのは分かってるんですよ。でも、今回は長かったホールツアーが誰も倒れたりせずに、ついに終わったー、って思ってる時にいきなりお花が出てきたので、やっぱりびっくりしちゃいました」と笑った。こうして長かったツアーが幕を閉じた。実は、この日5月6日はでんぱ組.incにとって昨年の2014年に日本武道館での公演を行った日。成瀬瑛美はこのことについて「ツアーの最終日だったんですけど、自分の中では独立した一個のライブでした。1年前に武道館をやってから、自分がどれだけ成長したかを試そうというところがあって。そればかり考えてもいけないんですけど、もちろん人を楽しませようという気持ちでやっているんですけど、今日は自分と向き合って、これから先につなげたいって思いました。そういうことって普段は言わないんですけど、素直さが出せた日です」と語った。
あれから一年、どれだけ自分たちが成長したのか、これだけの会場を舞台に何ができるようになったのか。毎日の活動の中では気付かないながらも、この日のパフォーマンスを自信満々にやり遂げてみせたメンバーには、すでにその答えが見つかっているかのようだった。(modelpress編集部)
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