次世代の歌姫・安田レイ「立つことが精一杯だった」自身の成長を語る
2014.10.10 10:17
アーティストの安田レイが、およそ1年前のソロデビューから現在までを回顧。以前は、「ライブでは立つことが精一杯だった」という彼女が、自身の成長について語った。
7月にソロデビュー1周年を迎え、勢いを増す安田は、「iTunes Festival 2014」のYahoo!スマホガイド公式レポーターに抜擢。イギリス・ロンドンに赴き、現地のレポートを敢行した。豪華アーティストが集結し、30日間連続で白熱のライブを繰り広げる同イベントで、安田は何を感じたのか。さらに1つの目標であったファーストアルバムリリースを控える心境に迫った。
安田:「iTunes Festival 2014」は、30日間に渡り毎日いろんなアーティストの方のライブが行われます。私は最初の3日間を現地からレポートしました。何組かの出演アーティストに直接インタビューをさせていただくこともできたんですけど、英語でのインタビューはとても新鮮でした。少し緊張しましたが、皆さんとてもフレンドリーでたくさんお話を伺うことができたので、とても楽しくインタビューをすることができました。
― 特技の英語が活かされましたね!
安田:はい。私自身、日本とアメリカのハーフなのですが、英語でインタビューをするという経験は初めてでした。英語が喋れて良かったと思いました。
― インタビューされた方の中で、とくに印象に残っている方を教えてください。
安田:Clean Bandit(クリーン・バンディット)さんです。イギリスで人気急上昇中のユニットなのですが、日本がお好きということで、築地でPVを撮影されたこともあり、日本の話題で盛り上がりました。築地や京都など渋いところがお好きだそうで、とても印象に残っています。
― インタビュー以外にも、レポーターとして感銘を受けたことやインスピレーションを受けたことはありますか?
安田:Clean Banditさんの曲は日本でもラジオなどで耳にする機会が多く、私自身、気になっていたグループでした。実際に生でライブを見ることができたことはもちろんですが、ライブの前にインタビューをさせてもらったのでより彼らの音楽に引き込まれました。
― Clean Banditさん以外に、印象に残った方のステージを教えてください。
安田:Beck(ベック)さんのステージは、自分が想像していたライブステージとは全く異なっていました。ただ歌うだけでなく、踊るなど観客を巻き込み、会場が一体となっていて、とても刺激を受けました。
安田:普段聴いたことがない音楽にも触れることができ、もっともっといろんな音楽を聴いて、もっともっとライブを見たいと感じました。もっともっと音楽の勉強をしないといけないなって。
― アーティストとして吸収することがたくさんあったようですね。
安田:はい!アーティストのキャラクターが違えば、音楽のスタイルやファン層も違う。そうすると空気感も異なり、同じ会場でもまったく別のステージが生まれます。もっといろんな音楽を聴きたいと思いました。
― 改めて、レポートを振り返ってみていかがですか?
安田:実は、最初はレポーターということで、レポートだけをしに行くという心持ちだったんです。しかし、話が進んでいくうちにインタビューも担当することになり、それを聞いてから緊張しだしました。相手は世界で活躍されるアーティストさんばかり。有名なのはもちろん、普段から自分が触れている音楽ということもあり、最初は緊張と不安で「大丈夫かな」と思ってしまったことも。でも、いざご本人にお会いしてお話を伺うと、皆さんとてもフレンドリーでした。来てよかったな、選んでもらえてよかったなと思います。
安田: Twitterやブログでも公開しているのですが、皆さんに「いい写真だね」と言っていただけました。ロンドンに行ったのは今回が初めてでしたが、本当に街並みが可愛くてたくさん写真を撮りました。
― 現地での思い出を教えてください。
安田:プライベートではショッピングを楽しみました。雑貨屋さんや洋服屋さん、香水屋さんなど本当にかわいいお店ばかりで。ロンドンでは、自分へのご褒美としてペンハリガンの香水を買いました。またイギリスの老舗百貨店のフォートナム&メイソンへ行き、ケーキとアフタヌーンティーをいただいたことも思い出です。
― 安田さんのファッションもとてもロンドンらしいですね!コーディネートは意識されたのでしょうか?
安田:そうですね。今回、ロンドンへ行くということでロンドンガールを意識してみました!
― 10月8日にいよいよファーストアルバム「Will」が発売されますね。今の心境はいかがですか?
安田:ずっと目標にしていたアルバムリリースですが、「いよいよ10月8日に実現するんだ!」と考えると、まだあまり実感が沸いてこない部分も。でも、今回のアルバムには、私にとっての初チャレンジがいくつも詰まっています。他のアーティストさんとのフィーチャリング曲、バラード曲、カバー曲など、今までの安田レイにない音楽に挑戦しました。
― 他のアーティストさんとのコラボレーションということで、フィーチャリング曲は難しかったですか?
安田:「One More Time feat.Matt Cab」という曲でMatt Cab(マット・キャブ)さんを迎え、初めてのフィーチャリング曲にチャレンジしました。最初は不安でしたが、良い緊張感に包まれ、いいものを作りたいという1つの気持ちでレコーディングに臨みました。Mattさんの甘くて優しい声と、相反する私の力強い声がポイントです。曲ができて、Mattさんから「すごくいい曲だよね。今回、関わらせてくれてありがとう」と、とても嬉しいお言葉をいただきました。お互いにとって、いいものができたなと感じています。
― カバー曲を歌う上で、大切にしたことや工夫したことを教えてください。
安田:カバーした「Heavenly Star」という曲は、私が音楽をスタートするきっかけであった元気ロケッツというユニットの曲なんです。原曲はダンサブルな曲調で、アップテンポな楽曲ですが、原曲とは真逆なことをしたいと思い、今回はアコースティック・ギターと私の声だけで編曲しています。朝の目覚めや夜寝る前など、リラックスしたいときにぴったりな心優しいサウンドになっています。
― バラードも初めて歌われるんですよね!
安田:はい!もともとバラード曲が好きでずっとバラード曲を歌いたいという気持ちがありました。今回、初めてバラード曲に挑戦しましたが、改めていいなと感じました。
― いくつもの初めてが詰まったファーストアルバムですね!
安田:安田レイとしてデビューしてから聴いてくださっている方も、ソロデビュー前の元気ロケッツ時代から聴いてくださっている方も楽しんでいただけるかと思います。もちろん、このアルバムをきっかけに、初めて安田レイを知っていただけた方にもぜひ聴いていただきたいです。
安田:タイトルを決めるときに、長いタイトルにも魅力を感じましたが、一言にまとめたいと思ったんです。強いワードがいいなと考え、思いついたのが意思や決意といった意味の “will”。決してライトな気持ちではありませんが、少し弱い意思だった今までの“wish”が、「絶対叶える!」といった強い思い“will”に変わったんです。このアルバムをきっかけに、実現させたい目標がたくさんあるので、その目標をどんどん自分のものにしていきたいという思いを込めて「Will」というタイトルを付けました。
― 安田さんの強い想いが感じられますね。では、特に思い入れのある楽曲を教えてください。
安田:シングルとして発表した曲ですが、「Brand New Day」はこのアルバムを引っ張ってくれているように思います。これからの未来、そしてアルバムタイトルの「Will」という言葉にもリンクしていますよね。「もっともっと新しいことにチャレンジしていきたい」「安田レイとして安田レイにしかできないことをやっていきたい」という気持ちを表している楽曲です。
― 曲順はご自身で考案されたのですか?
安田:はい。ストーリー性を持たせるように工夫しました。序盤はデビュー曲やアップテンポで明るい曲が続き、中盤で一度バラードコーナーに入りトーンダウン。失恋ソングが続くのですが、9曲目の「Mirror」で自分を見つめ直し、もう一度立ち上がる。未来に向かっていけるように「終わりじゃないよ。ここからまだまだ未来があるよ」というメッセージを込めました。それから1曲目の「in the room」という曲ですが、実はもともと収録の予定はなかったんです。レコーディングの際、ギターリストさんがポロンポロンと奏でた音に、私が横で鼻歌を載せたのですが、これをプロデューサーさんが気に入ってくれて、「CD入れちゃおうよ」という話になりました。
― 素敵ですね!アルバム制作を振り返ってみての心境をお聞かせください。
安田:アルバムは曲数が多い分、シングルでは出来なかったことにチャレンジできました。アルバムだからこそできることが増えて、初挑戦のことがたくさんあった今作ですが、すごく楽しくレコーディングできました!
― デビューからファーストアルバムリリースまでを振り返っていかがですか?
安田:1年と少しの月日が経ちましたが、1年前の自分のライブ映像を見ると「あぁ、成長できたな」と思うくらいに自分の中で変化が起きています。以前はライブに立つことが精一杯で、なかなか納得のいくライブが出来ませんでしたが、最近ではやっと落ち着いて歌えるようになり、ファンの方とコミュニケーションをとることができるようになりました。出来ることが日に日に増えて、楽しさがもっともっと大きくなりました。
安田:はい!ワンマンでライブをするのは初めてで、各地を回るのですが、まだ全然実感が沸いてこなくて。これまで、ステージでは多くても6曲ほどしか歌ったことがないので、どんなものになるんだろうというワクワクと少しの不安があります。でも、絶対楽しいライブにするという気持ちが大きいことは確かです。すごく楽しみです。
― ワンマンでの長時間のライブに向けて、準備していることはありますか?
安田:ウォーキングやランニングをして、体力作りを少しずつ始めています。また、普段ライブで歌っている曲以外も練習しています。
― ロンドンではたくさんのことを吸収されたかと思いますが、今回のライブでやってみたいことを教えてください。
安田:洋楽のカバー曲にチャレンジしてみたいと思っています。この前、Twitterでファンの方に「どんな曲が聴いてみたい?」と呼びかけたら、いろんなジャンルのリクエストをいただきました。本当にたくさんのリクエストが届いて面白かったのですが、その中から1曲を披露できたらいいなって思います。
安田:アルバムをリリースして、来年はツアーを行って、その先は海外でもライブをやってみたいと思います。アジアやヨーロッパでJ-POPの良さを伝えていきたいです。
― では最後に、モデルプレス読者に向けて夢を叶えるメッセージをお願いします。
安田:アルバムの中の「Inside Out」という曲でも伝えているメッセージなのですが、「自分の中でリミットを決めないこと」が重要だと思います。私も自分でリミットを決めてしまうことがありますが、そこで満足していては先には進めないと思うんです。ここまでといったゴールを設けず、「もっともっとこの先も進んでいきたい」という気持ちがあれば、夢に近づけるかと思います。
― ありがとうございました。
いくつもの初挑戦を、胸を高鳴らせながら語ってくれた安田。インタビュー中に見せたキラキラと輝いた表情は、希望に満ちあふれていた。初のワンマンライブも決定し、勢いを増す彼女。“次世代の歌姫”と期待される安田は、華麗なルックスとパワフルな歌声を武器にさらなる高みを目指す。(modelpress編集部)
■安田レイ(やすだ・れい)プロフィール
1993年4月15日、アメリカ・ノースカロライナ州生まれ。3歳で日本へ。10歳の頃、母親が聴いていた宇多田ヒカルに衝撃を受けてシンガーを志す。モデルとしての活動を始めたことをきっかけに、13歳で元気ロケッツのオーディションに合格し、ヴォーカリストとしての才能を開花させる。20歳を迎えた2013年、「自身の歌声をもっともっとたくさんの人々の心に直接届けたい」という強い想いを胸に、ソロシンガーとしてデビュー。2014年10月にファーストアルバムをリリースした。
■ファーストアルバム「Will」
発売日:2014年10月8日
<収録内容>
1.in the room
2.Best of my Love
3.Brand New Day
4.Inside Out
5.パスコード4854
6.どうして...
7.One More Time feat.Matt Cab
8.Regret
9.Mirror
10.Let It Snow
11.I&U
12.フォゲミナ
13.Delight
Bonus Track
14. Heavenly Star 元気ロケッツの名曲をアコースティックカバー!
■安田レイ TOUR 2015“WILL”
1月11日(日)愛知県 名古屋 Heartland STUDIO
1月18日(日)宮城県 仙台 darwin
1月24日(土)福岡県 福岡 ROOMS
1月25日(日)大阪府 心斎橋 VARON
2月1日(日)東京都 代官山 UNIT
■安田レイ オフィシャルサイト
http://www.yasudarei.net/
■安田レイ『1stアルバム「Will」全曲ダイジェスト』
https://www.youtube.com/watch?v=3QOPeCWqj7g
著名アーティストに突撃インタビュー
― 「iTunes Festival 2014」のレポートの模様、拝見しました。とても楽しそうでしたが、いかがでしたか?安田:「iTunes Festival 2014」は、30日間に渡り毎日いろんなアーティストの方のライブが行われます。私は最初の3日間を現地からレポートしました。何組かの出演アーティストに直接インタビューをさせていただくこともできたんですけど、英語でのインタビューはとても新鮮でした。少し緊張しましたが、皆さんとてもフレンドリーでたくさんお話を伺うことができたので、とても楽しくインタビューをすることができました。
― 特技の英語が活かされましたね!
安田:はい。私自身、日本とアメリカのハーフなのですが、英語でインタビューをするという経験は初めてでした。英語が喋れて良かったと思いました。
― インタビューされた方の中で、とくに印象に残っている方を教えてください。
安田:Clean Bandit(クリーン・バンディット)さんです。イギリスで人気急上昇中のユニットなのですが、日本がお好きということで、築地でPVを撮影されたこともあり、日本の話題で盛り上がりました。築地や京都など渋いところがお好きだそうで、とても印象に残っています。
― インタビュー以外にも、レポーターとして感銘を受けたことやインスピレーションを受けたことはありますか?
安田:Clean Banditさんの曲は日本でもラジオなどで耳にする機会が多く、私自身、気になっていたグループでした。実際に生でライブを見ることができたことはもちろんですが、ライブの前にインタビューをさせてもらったのでより彼らの音楽に引き込まれました。
― Clean Banditさん以外に、印象に残った方のステージを教えてください。
安田:Beck(ベック)さんのステージは、自分が想像していたライブステージとは全く異なっていました。ただ歌うだけでなく、踊るなど観客を巻き込み、会場が一体となっていて、とても刺激を受けました。
世界の音楽に触れて
― 今回の「iTunes Festival 2014」を通して、どんな発見がありましたか?安田:普段聴いたことがない音楽にも触れることができ、もっともっといろんな音楽を聴いて、もっともっとライブを見たいと感じました。もっともっと音楽の勉強をしないといけないなって。
― アーティストとして吸収することがたくさんあったようですね。
安田:はい!アーティストのキャラクターが違えば、音楽のスタイルやファン層も違う。そうすると空気感も異なり、同じ会場でもまったく別のステージが生まれます。もっといろんな音楽を聴きたいと思いました。
― 改めて、レポートを振り返ってみていかがですか?
安田:実は、最初はレポーターということで、レポートだけをしに行くという心持ちだったんです。しかし、話が進んでいくうちにインタビューも担当することになり、それを聞いてから緊張しだしました。相手は世界で活躍されるアーティストさんばかり。有名なのはもちろん、普段から自分が触れている音楽ということもあり、最初は緊張と不安で「大丈夫かな」と思ってしまったことも。でも、いざご本人にお会いしてお話を伺うと、皆さんとてもフレンドリーでした。来てよかったな、選んでもらえてよかったなと思います。
ロンドンでの思い出
― お写真もたくさん公開されていましたね。どんな反響がありましたか?安田: Twitterやブログでも公開しているのですが、皆さんに「いい写真だね」と言っていただけました。ロンドンに行ったのは今回が初めてでしたが、本当に街並みが可愛くてたくさん写真を撮りました。
― 現地での思い出を教えてください。
安田:プライベートではショッピングを楽しみました。雑貨屋さんや洋服屋さん、香水屋さんなど本当にかわいいお店ばかりで。ロンドンでは、自分へのご褒美としてペンハリガンの香水を買いました。またイギリスの老舗百貨店のフォートナム&メイソンへ行き、ケーキとアフタヌーンティーをいただいたことも思い出です。
― 安田さんのファッションもとてもロンドンらしいですね!コーディネートは意識されたのでしょうか?
安田:そうですね。今回、ロンドンへ行くということでロンドンガールを意識してみました!
いくつもの初挑戦が詰まったファーストアルバム
「iTunes Festival 2014」で世界の著名アーティストの音楽に触れ、今後の活動にさらなる意欲を示した安田レイ。そんな彼女は10月8日にファーストアルバム「Will」をリリースした。リリース前に行ったモデルプレスのインタビューで、安田は1つの目標であったファーストアルバムへの思い入れを語った。― 10月8日にいよいよファーストアルバム「Will」が発売されますね。今の心境はいかがですか?
安田:ずっと目標にしていたアルバムリリースですが、「いよいよ10月8日に実現するんだ!」と考えると、まだあまり実感が沸いてこない部分も。でも、今回のアルバムには、私にとっての初チャレンジがいくつも詰まっています。他のアーティストさんとのフィーチャリング曲、バラード曲、カバー曲など、今までの安田レイにない音楽に挑戦しました。
― 他のアーティストさんとのコラボレーションということで、フィーチャリング曲は難しかったですか?
安田:「One More Time feat.Matt Cab」という曲でMatt Cab(マット・キャブ)さんを迎え、初めてのフィーチャリング曲にチャレンジしました。最初は不安でしたが、良い緊張感に包まれ、いいものを作りたいという1つの気持ちでレコーディングに臨みました。Mattさんの甘くて優しい声と、相反する私の力強い声がポイントです。曲ができて、Mattさんから「すごくいい曲だよね。今回、関わらせてくれてありがとう」と、とても嬉しいお言葉をいただきました。お互いにとって、いいものができたなと感じています。
― カバー曲を歌う上で、大切にしたことや工夫したことを教えてください。
安田:カバーした「Heavenly Star」という曲は、私が音楽をスタートするきっかけであった元気ロケッツというユニットの曲なんです。原曲はダンサブルな曲調で、アップテンポな楽曲ですが、原曲とは真逆なことをしたいと思い、今回はアコースティック・ギターと私の声だけで編曲しています。朝の目覚めや夜寝る前など、リラックスしたいときにぴったりな心優しいサウンドになっています。
― バラードも初めて歌われるんですよね!
安田:はい!もともとバラード曲が好きでずっとバラード曲を歌いたいという気持ちがありました。今回、初めてバラード曲に挑戦しましたが、改めていいなと感じました。
― いくつもの初めてが詰まったファーストアルバムですね!
安田:安田レイとしてデビューしてから聴いてくださっている方も、ソロデビュー前の元気ロケッツ時代から聴いてくださっている方も楽しんでいただけるかと思います。もちろん、このアルバムをきっかけに、初めて安田レイを知っていただけた方にもぜひ聴いていただきたいです。
アルバムタイトルに込められた想いとは
― ところで、アルバムのタイトル「Will」にはどのような思いが込められていますか?安田:タイトルを決めるときに、長いタイトルにも魅力を感じましたが、一言にまとめたいと思ったんです。強いワードがいいなと考え、思いついたのが意思や決意といった意味の “will”。決してライトな気持ちではありませんが、少し弱い意思だった今までの“wish”が、「絶対叶える!」といった強い思い“will”に変わったんです。このアルバムをきっかけに、実現させたい目標がたくさんあるので、その目標をどんどん自分のものにしていきたいという思いを込めて「Will」というタイトルを付けました。
― 安田さんの強い想いが感じられますね。では、特に思い入れのある楽曲を教えてください。
安田:シングルとして発表した曲ですが、「Brand New Day」はこのアルバムを引っ張ってくれているように思います。これからの未来、そしてアルバムタイトルの「Will」という言葉にもリンクしていますよね。「もっともっと新しいことにチャレンジしていきたい」「安田レイとして安田レイにしかできないことをやっていきたい」という気持ちを表している楽曲です。
― 曲順はご自身で考案されたのですか?
安田:はい。ストーリー性を持たせるように工夫しました。序盤はデビュー曲やアップテンポで明るい曲が続き、中盤で一度バラードコーナーに入りトーンダウン。失恋ソングが続くのですが、9曲目の「Mirror」で自分を見つめ直し、もう一度立ち上がる。未来に向かっていけるように「終わりじゃないよ。ここからまだまだ未来があるよ」というメッセージを込めました。それから1曲目の「in the room」という曲ですが、実はもともと収録の予定はなかったんです。レコーディングの際、ギターリストさんがポロンポロンと奏でた音に、私が横で鼻歌を載せたのですが、これをプロデューサーさんが気に入ってくれて、「CD入れちゃおうよ」という話になりました。
― 素敵ですね!アルバム制作を振り返ってみての心境をお聞かせください。
安田:アルバムは曲数が多い分、シングルでは出来なかったことにチャレンジできました。アルバムだからこそできることが増えて、初挑戦のことがたくさんあった今作ですが、すごく楽しくレコーディングできました!
― デビューからファーストアルバムリリースまでを振り返っていかがですか?
安田:1年と少しの月日が経ちましたが、1年前の自分のライブ映像を見ると「あぁ、成長できたな」と思うくらいに自分の中で変化が起きています。以前はライブに立つことが精一杯で、なかなか納得のいくライブが出来ませんでしたが、最近ではやっと落ち着いて歌えるようになり、ファンの方とコミュニケーションをとることができるようになりました。出来ることが日に日に増えて、楽しさがもっともっと大きくなりました。
ファーストアルバムを引っ提げて、初のライブツアーを実施
― 来年1月からは初めてのライブツアーも始まるそうですね!安田:はい!ワンマンでライブをするのは初めてで、各地を回るのですが、まだ全然実感が沸いてこなくて。これまで、ステージでは多くても6曲ほどしか歌ったことがないので、どんなものになるんだろうというワクワクと少しの不安があります。でも、絶対楽しいライブにするという気持ちが大きいことは確かです。すごく楽しみです。
― ワンマンでの長時間のライブに向けて、準備していることはありますか?
安田:ウォーキングやランニングをして、体力作りを少しずつ始めています。また、普段ライブで歌っている曲以外も練習しています。
― ロンドンではたくさんのことを吸収されたかと思いますが、今回のライブでやってみたいことを教えてください。
安田:洋楽のカバー曲にチャレンジしてみたいと思っています。この前、Twitterでファンの方に「どんな曲が聴いてみたい?」と呼びかけたら、いろんなジャンルのリクエストをいただきました。本当にたくさんのリクエストが届いて面白かったのですが、その中から1曲を披露できたらいいなって思います。
さらなる目標&夢を叶える秘訣
― アルバムリリースという夢が今回叶いましたが、今後の目標をお聞かせください。安田:アルバムをリリースして、来年はツアーを行って、その先は海外でもライブをやってみたいと思います。アジアやヨーロッパでJ-POPの良さを伝えていきたいです。
― では最後に、モデルプレス読者に向けて夢を叶えるメッセージをお願いします。
安田:アルバムの中の「Inside Out」という曲でも伝えているメッセージなのですが、「自分の中でリミットを決めないこと」が重要だと思います。私も自分でリミットを決めてしまうことがありますが、そこで満足していては先には進めないと思うんです。ここまでといったゴールを設けず、「もっともっとこの先も進んでいきたい」という気持ちがあれば、夢に近づけるかと思います。
― ありがとうございました。
いくつもの初挑戦を、胸を高鳴らせながら語ってくれた安田。インタビュー中に見せたキラキラと輝いた表情は、希望に満ちあふれていた。初のワンマンライブも決定し、勢いを増す彼女。“次世代の歌姫”と期待される安田は、華麗なルックスとパワフルな歌声を武器にさらなる高みを目指す。(modelpress編集部)
■安田レイ(やすだ・れい)プロフィール
1993年4月15日、アメリカ・ノースカロライナ州生まれ。3歳で日本へ。10歳の頃、母親が聴いていた宇多田ヒカルに衝撃を受けてシンガーを志す。モデルとしての活動を始めたことをきっかけに、13歳で元気ロケッツのオーディションに合格し、ヴォーカリストとしての才能を開花させる。20歳を迎えた2013年、「自身の歌声をもっともっとたくさんの人々の心に直接届けたい」という強い想いを胸に、ソロシンガーとしてデビュー。2014年10月にファーストアルバムをリリースした。
■ファーストアルバム「Will」
発売日:2014年10月8日
<収録内容>
1.in the room
2.Best of my Love
3.Brand New Day
4.Inside Out
5.パスコード4854
6.どうして...
7.One More Time feat.Matt Cab
8.Regret
9.Mirror
10.Let It Snow
11.I&U
12.フォゲミナ
13.Delight
Bonus Track
14. Heavenly Star 元気ロケッツの名曲をアコースティックカバー!
■安田レイ TOUR 2015“WILL”
1月11日(日)愛知県 名古屋 Heartland STUDIO
1月18日(日)宮城県 仙台 darwin
1月24日(土)福岡県 福岡 ROOMS
1月25日(日)大阪府 心斎橋 VARON
2月1日(日)東京都 代官山 UNIT
■安田レイ オフィシャルサイト
http://www.yasudarei.net/
■安田レイ『1stアルバム「Will」全曲ダイジェスト』
https://www.youtube.com/watch?v=3QOPeCWqj7g