個性的なビジュアルに隠された意外な素顔 アーティスト・MEGが赤裸々告白 モデルプレスインタビュー
2013.06.05 21:00
2002年にデビューして以来、歌手として、デザイナーとして独自の世界観を築きあげてきたアーティスト・MEGが6月5日にニューシングルを発売する。モデルプレスは彼女にインタビューを行い、ものづくりへのこだわり、さらに恋愛観やファッションなどプライベートに迫った。
ニューシングルのテーマは戦士&ゾンビ MEG初の試み
6月5日に発売するニューシングルは“MEG ZOMBIES”と“MEG”名義で2枚同時リリース。MEG ZOMBIESの「KISS OR BITE」とMEGの「SAVE」両楽曲の世界観をRPGゲームとして体感できるWEBサイトも登場。ゲーム内ではこの2曲がBGMとしても使用されており、さらにCDジャケットのMEGとゲームの登場人物が同じ衣装を着ているなど、細部にまでこだわり抜かれている。-6月5日にリリースされるシングルについて教えてください。
MEG:今回はゾンビ盤と戦士盤の2枚が同時にリリースされます。それぞれの曲のテーマが、ゲームやカードと連動した企画になっています。
-なぜゾンビと戦士というテーマにされたのですか?
MEG:コンセプトを話し合った時に、ざっくりとではあるのですがRPGのようなゲームをテーマにして作ることを企画しました。RPGって色々なキャラクターが出てくるのですが、最初に登場する敵はゾンビだったりするので。こういう風な企画性の強いものはやったことがなくて初の試みだったのですが、いつも作る作品とテンションも違うので、デザインを組んだりするのが難しかったけど、やってみるとすごく達成感があったし、新しい発見もあり新鮮でした。今のMEGの音楽チームって、若い人たちで構成されているのですが、色々なアイディアを出してきてくれて、それを割と形にできるチーム。そのチームの中から“ゾンビ”っていうキーワードがまず出て、ゾンビがいるならそれに向かう役割の人がいて、彼らにはそれぞれの境遇や主張があって、という風にふくらませていって。そういう人間ドラマを描きたくて、そこからRPG内で背景を説明したり、戦士側にもゾンビ側にも正義が寄り過ぎないゲームにしよう、ということに至りました。
-とても奥が深いですね。MEGさんはRPGをしたことはあるんですか?
MEG:私子供の頃は、目が悪くなるからってゲームは買ってもらえなかったので、ファミコン時代は友達の家でみんなでしてたり、お正月とかに親戚のおにいちゃんがおばあちゃん家に持ってきた時に遊んだり、特別な時しかできない楽しみっていうイメージがありましたね。ゴエモンとか、スーパーマリオシリーズとか。
-懐かしいですね。RPGはどのように制作されたのですか?
MEG:1st STAGEはゾンビが主人公で、2nd STAGEは戦士が主人公なのですが、この2つは別人格なので別の人のアイディアで作ったほうが切り離せると思いました。だからゾンビ盤の曲は私自身で歌詞を書きませんでしたし、キャラクターのチェックとかは結構しましたがシナリオは任せていました。その一方で、戦士盤は私が歌詞も書いていて、戦士の心情をゲームの中で描きたかったので、登場人物を増やさせてもらったりしてシナリオも希望を入れてもらって。RPGの文字にすると淡々と進んでいくので、そういう心情とかを表現するのが難しくて、もうちょっと言い方をわかりやすくしたいとか、間がほしいとか、細かくこだわって作っています。
-実際やってみたのですが、とてもおもしろかったです。
MEG:ありがとうございます。あと登場人物の衣装はCDジャケットの衣装と連動させています。だから今回のRPGは8bitの世界観にしているのですが、キャラクターに関しては8bitにしてしまうと服のディティールがわからなくなってしまうので、スーパーファミコンくらい(16bit)の感じにして、パーツは何を使っているかとかがわかるようにしました。他にもファッションの企画(http://zozo.jp/_news/5159/5159.html )も考えていたので、服重視で。完全に8bitじゃなくなってしまったのですが(笑)。
-ジャケットのビジュアルも印象的でした。
MEG:ゾンビを表現するのが難しかったですね。血とか傷とか使うと簡単だったんですけど、それだと単純に怖い印象になってしまうと思い、服の素材感や肌の質感、髪の毛の形とかで表現できないかと考えました。CDのジャケットですし、TwitterとかWEBサイトなどで沢山の人の目に触れるものだったので、母親がビックリするようなビジュアルは避けたいなと。
-ヘアスタイルはどのようなことをイメージされたのですか?
MEG:髪型は当日まで決まっていなくて、撮ってみて違ければその場で切ってもいいかと思っていました。キレイに揃っているよりは、戦いのために切っ感じもありかなと。でも実際撮ってみたら、表現したいことが今の髪型でもアレンジできたので、このままでいきました。
MEGの表現に対する想いとは
-今回の作品を含め、MEGさんの作品を見ていると、独特な世界観を展開されている印象です。表現する上でこだわっていることはありますか?MEG:私ジャケットを作ったり、ポスター作ったりするのが好きなので、自分も被写体として出るけど、アートワークを考えるという感じですね。だからジャケット担当の人とデザインのことや紙質について密にやりとりしたり、どういうデザインにハマるかということを考えながら撮影したり衣装決めたり。そういうことが好きなんです。
-自分が被写体になるときはどのようなことを考えますか?
MEG:どこかに芯の強さが入っている写真が好きなので、そこは意識します。例えば今日だったら足元が赤なので、口紅も赤のほうがいいなとか。唇1つが赤になるだけでキャラクターが変わるので。ヘアメイク1つでキャラクターが変わったりするのってすごく面白くないですか?そういう意味では形から入るタイプかもしれません。あと姿見があるといいですね。ポーズはもちろんなのですが、洋服がどういう風に見えているかも確認できるので。
-ポージングで気をつけていることはありますか?
MEG:今日みたいな股の深いパンツだったら、立った時のシルエットがすごくキレイなので立ちスタイルにしようとか、短いスカートも座ると(スカートが)見えなくなってしまうので同じように立ちスタイルにしようとか。あとヒールは好きでよく履きます。どういう時をイメージしてデザインされた服かにあわせて撮影したほうが、やっぱり美しいんですよね。
-制作する時、何かから影響されることはありますか?
MEG:ありますね。友達の話を聞いて影響を受けることもありますし。あれこれ考えるのが好きなので、マネージャーと話しながら、ああでもない、こうでもないとか話しているうちに、考えがまとまってきたりします。あと旅行とかもいいですね。いつもと異なる景色を見たりすると、自分の中の取り出せるものが増えるというか。この取り出せるものがないと、新しい物が作りづらくなるんですよ。だからたまにずっと仕事をしていると、取り出せるものがないって感じることがあって。もうちょっとアイディアが出るはずなのに出ないなって。そういう時は行ったことのないところにいったり、最近会っていない人と遊んだりとかします。意外とヒントになったりしますね。その時はヒントになるとか思っていないんですが。特に海外とかは価値観が全然違うから、信じられないような人や文化を目の当たりにすることができて、すごくいいですね。
-なるほど。では日本とフランスを行ったり来たりして活動していた時期は、得られるものがたくさんあったのではないですか?
MEG:フランスは面白かったですね。日本と文化が違うというだけでも面白かったです。あとは自分の思っていたイメージと違っていたところ。私のフランスのイメージって、小さい頃に見た絵本の中のようなものだったのですが、実際は街の中もそんなに日本と今はあまり変わらなくて。フランスも好きになりましたけど、日本のことももっと好きになりました。
-フランスに滞在中は、何をして過ごしていたんですか?
MEG:仕事の前やオフの日を利用して、観光名所もまわったりしました。昔お城だった古い建物をホテルにしているところがあってそこに泊まったのですが、お化けが出てきて怖かったです(笑)。歴史があるところってすごいですね。やっぱりお化けが住んでるんだなって思いました。
-心霊体験をされたってことですか!?
MEG:後輩の女の子と一緒だったので、そういう経験ができたのも良い思い出です。あとガレットがすごく美味しかったです。フランスのバターは日本と比べてしょっぱくて、砂糖とすごく合うんです。どこのお店で食べてもそのシンプルなシュガーバターガレットは美味しかったです。
-食べてみたいです。フランスのファッションはいかがでしたか?
MEG:フランス人は黒の使い方が上手だなって思いました。例えば鮮やかな色を黒でしめるとか、基本黒だけどそこに目を引く色を入れていたりとか。黒のバランスがすごくいいんです。洋服だけではなくて、インテリアとかを見ていてもそう思いました。街の中にある物の黒使いにすごく目を惹かれましたね。
MEGが男らしいと思う人は?ファッション・美容・恋愛などプライベートに迫る
-次にMEGさんのファッションについて伺いたいのですが、今注目しているアイテムなどはありますか?MEG:常に変わるんですけど… 今日はボーダーを着ています。あと今回の企画をやってるうちに、ゾンビファッションも気になりました。ゾンビファッションって呼んでいいのかわからないですけど(笑)。首まわりがほつれていたりとか、ニットの裾がほつれていたりとか。あとちょっとだけ手跡のプリントが入っているものとか。そういうアイテムが気になります。
-洋服はどういった所で購入されますか?
MEG:海外の通販サイトとかで買うことが多いですね。LAギャルのカジュアルファッションを取り扱っているサイトがすごく好きで、よく利用しています。
-好きな男性のファッションを教えてください。
MEG:特にないんですけど、シャツスタイルとか好きです。スーツ姿の男の人もかっこよくないですか?スーツってセンスが出やすいと思うし。
-では好きな男性のタイプはありますか?
MEG:のんびりしすぎてるくらい落ち着いた人がいいですね。車のクラクションをすぐ鳴らす人とか苦手です。我慢する部分と、しないほうがいい部分を判断できる人が、男らしいなって思う場面が多いです。
-ちなみに恋愛には積極的な方ですか?
MEG:…こういう質問嬉しいですね、久々!30歳を過ぎると、こういう質問ってされなくなるので新鮮です(笑)。そうですね…どんな感じですかね… ケースバイケース。
-ではアプローチするのとされるのはどちらが好きですか?
MEG:アプローチしたい的な欲求は、ないほうですね (笑)。けどなんか、後輩とかの話を聞いてると、最近のコって曖昧に「付き合っているっぽい」みたいなところがあるじゃないですか。そういうのはすごく嫌なんですよ。昭和っぽいのかも知れないけど「好きです。付き合って下さい」って誠意をみせるのは大事なんじゃないかと。そういうのが少ない時代だからこそ、それができる人はすごくかっこいいと思います。
-プライベートについても聞かせてください。休日は何をされていますか?
MEG:何しているかな…家に居たりとか。普通ですね(笑)。あと車を運転するので、ちょっと遠くのスーパーまで行ったりします。都心から離れたところって、レジが10レーンくらいある大型スーパーが多くて、そういうところに行くとすごくテンションが上がります(笑)。家にいるのが好きなので、料理も好きです。
-かなりお忙しいと思うのですが、オフの日などに行うストレス解消法を教えてください。
MEG:旅行ですね。家にいるとついパソコンを開いて、調べ物をしたり、仕事のメールをしたり、延々と仕事めいたことをしてしまうんですよ。だからそういうものから離れて、海外とかに行ったほうが何もしなくていいので休まります。
-ちなみに今1番旅行に行きたいところはどこですか?
MEG:ロンドンですね。先月行ったばかりなんですけど、また行きたいと思っています。
-なるほど。次は美容について伺いたいのですが、ヘアケアは何かされていますか?
MEG:髪は何もしてないです…。お風呂は好きなので帰ったらすぐに入るのですが、乾かさないでそのまま、パソコンで仕事とかしてしまいます。髪の毛を乾かしてトリートメントつけて、とかその一手間ができないんですよね(笑)。
-意外ですね!お肌もすごくきれいですが、普段どういったケアをされていますか?
MEG:自分で使いたいコスメを作ったので、それを使っています。20代後半くらいから洋服にお金を使うことよりも、肌とかマッサージとかスキンケアに興味がわくようになりました。自分でも色々な化粧品を使っていくうちに、「もっとこういう成分が入っていたらいいのに」とか思うようになって。それで自分で成分を工場と何度もやりなおしたり、ボトルもデザインして。だから化粧で隠すっていうよりも、元々のスキンケアをきちんとするということを意識しています。
-スタイルをキープするために何かしていることはありますか?
MEG:う…ん、特にしてないです。一応ウォーキングマシーンを買ったんですけど、今その上に服が置いてあります(笑)。あとはさっきも言ったんですけど、ヒールが好きでいつも履いているのですが、それが結構筋トレみたいになっています。この(履いている靴を指差し)マルニのヒールがすごく足にあっていて、12センチくらいヒールがあるんですけど、それを履いて正しい姿勢で歩こうとするとすごく筋肉を使うんですよ。たまに楽をしようとしてペタンコのブーツを履いたりすると足がプヨンとなってくる…楽はしちゃいけませんね(笑)。
―ずっとヒールを履いているとむくんだり、足が痛くなったりしませんか?
MEG:もう慣れました。痩せ我慢している部分もありますが(笑)。
-美を保つために食事で気をつけていることはありますか?
MEG:最近貧血になりがちだったので、鉄分の入ったリンゴ酢は毎日飲んでいます。朝起きてこれを飲まないと、1日が始まらないっていうくらい習慣になっています。あとは特に何もしていないです。結構食べたいものは食べますし。だって楽しみじゃないですか、食事って。
-それでは最後に夢に向かって頑張っている女の子たちへアドバイスをお願いします。
MEG:私は何かやりたいこととかアイディアを思いついたら、その時すぐに調べたり、できるだけ早くそのことについて動き出すようにしています。次の休みの日にするとか先送りにしないで、自分の興味がそこに向かっていて、熱意があるときに突き詰めたいんですよね。そうすれば形になる可能性も高いし、迷いがない時って1番いいものができたりするので。これはどんな仕事においても大事だと思っています。
-ありがとうございました。
自身の仕事に対する想いを熱く語りつつ、時折冗談を言うなど、楽しそうにインタビューに応じてくれたMEG。プライベートの話題では、好きなタイプの男性や休日の過ごし方など意外な一面も見せてくれた。そんな彼女のニューシングル、そして今後の活動に注目だ。(モデルプレス)
■MEGニューシングル 発売日:6月5日
<初回限定盤>
MEG ZOMBIES + MEG「KISS OR BITE / SAVE」(シングル MEG盤+シングル MEG ZOMBIES盤)
<通常盤>
MEG ZOMBIES「KISS OR BITE」
1.KISS OR BITE(作詞:藤林聖子/作曲・編曲:TeddyLoid/guitar:NARASAKI)
2.グラジオラス-夢ならいいのに-(作詞・作曲・編曲:三浦康嗣(□□□))
3.KISS OR BITE (off vocal ver.)
4.グラジオラス-夢ならいいのに-(off vocal ver.)
MEG「SAVE」
1.SAVE(作詞:MEG/作曲・編曲:横山 克)
2.ワスレナグサ-夢を見ていた-(作詞・作曲・編曲:三浦康嗣(□□□))
3.SAVE (off vocal ver.)
4.ワスレナグサ-夢を見ていた-(off vocal ver.)
■MEG(メグ)プロフィール
2002年デビュー。シンガー、デザイナー。自身のブランドの他、外部デザインも手がけるなど、東京の代表的なファッションアイコン。国内でのワンマンライブツアーの他、フランス・パリ「JAPAN EXPO」や「SUMMER SONIC」にも出演。2010年秋からは国内での活動を休止し、フランスでのライブや6ヶ月連続リリースを経て、2012年国内での活動再開を発表。現在は、日本とフランスを中心に、ファッションとカルチャーを結ぶ新たなフィールドで活動中。
■MEGニューシングル 発売日:6月5日
<初回限定盤>
MEG ZOMBIES + MEG「KISS OR BITE / SAVE」(シングル MEG盤+シングル MEG ZOMBIES盤)
<通常盤>
MEG ZOMBIES「KISS OR BITE」
1.KISS OR BITE(作詞:藤林聖子/作曲・編曲:TeddyLoid/guitar:NARASAKI)
2.グラジオラス-夢ならいいのに-(作詞・作曲・編曲:三浦康嗣(□□□))
3.KISS OR BITE (off vocal ver.)
4.グラジオラス-夢ならいいのに-(off vocal ver.)
MEG「SAVE」
1.SAVE(作詞:MEG/作曲・編曲:横山 克)
2.ワスレナグサ-夢を見ていた-(作詞・作曲・編曲:三浦康嗣(□□□))
3.SAVE (off vocal ver.)
4.ワスレナグサ-夢を見ていた-(off vocal ver.)
■MEG(メグ)プロフィール
2002年デビュー。シンガー、デザイナー。自身のブランドの他、外部デザインも手がけるなど、東京の代表的なファッションアイコン。国内でのワンマンライブツアーの他、フランス・パリ「JAPAN EXPO」や「SUMMER SONIC」にも出演。2010年秋からは国内での活動を休止し、フランスでのライブや6ヶ月連続リリースを経て、2012年国内での活動再開を発表。現在は、日本とフランスを中心に、ファッションとカルチャーを結ぶ新たなフィールドで活動中。
■MEGオフィシャルサイト
http://megweb.jp/
■MEG THE WORLD(RPGゲーム)
http://megtheworld.jp/