出産も育児も「私には関係ない」と思ってた【ママになって変わったことインタビュー】蝶々さん(画像提供:セブン&アイ出版)

出産も育児も「私には関係ない」と思ってた【ママになって変わったことインタビュー】蝶々さん

2016.03.30 18:00

小悪魔ブームの火付け役でもある、女子のカリスマ的存在のエッセイスト蝶々さん。なんと41歳にして始めての妊娠・出産、1児の母に。「子どもが生まれてから毎日がハッピーでしょうがない!」とやわらかな笑顔で話す蝶々さんの、妊娠中の壮絶なつわり体験から育児の楽しみ方まで、さまざまなお話を伺いました。

「私には関係ない」と思っていた妊娠が現実に!

妊娠する前までは、「女の子達をもっと元気にしなきゃ」っていう使命感を胸に、執筆活動やセミナー公演など仕事に追われる忙しい毎日。自分自身の妊娠出産なんて全く考えてもいなかったです。卑屈になっているわけでも、ひねくれているわけでもなく、心から「私にはもう関係ないこと」と割り切っていました。

もちろん20代の頃は「女性だし1度は妊娠・出産を体験してみたいな」とぼんやりと思ってはいましたが、当時はまだまだやりたいことが山積みで、すぐに子どもが欲しいという気持ちにはなれなくて…あっという間に、気づけばアラフォー。そんな自分の体験を反面教師にしてもらえるように、若い子たちに「仕事や恋愛も大切だけど、落ち着いたら出産のことも考えてみてね」って本やイベントで話をして後押しをすることで、間接的に子どもと関わっていけばいいって思っていたんです。

そんな中、妊娠が発覚。当時は高齢での妊娠出産の知識がなかったのでいまいち分かっていなかったのですが、今となってみたら妊娠経験もなく妊活も全くしていなかったのに自然と妊娠できたのには驚きですよね。産婦人科に行くのも久しぶりで、ドキドキしちゃいましたよ(笑)。

悪夢のようなつわり体験を越えて

初めて自分で妊娠・出産してみてとにかく思ったのが、「こんなに楽しいことならなんでもっと早く体験しとかなかったんだ!」ってこと(笑)。10年早く妊娠していれば、絶対あと3人は産んだのに~!って後悔しましたよ。今、毎日育児してると、張り裂けんばかりに楽しいというか…喜びでいっぱい。

でも妊娠中は、とにかくつわりがひどくて…。なんと食べづわりと吐きづわりダブルパンチ。もともとはマクロビ的な野菜を中心としたヘルシーな食事が好きだったのに、妊娠中はフライドポテトとかチキンとか今まで絶対食べなかったヘビーで体に悪そうなものが食べたくなってしまって…。さらに、食べては吐いての繰り返し。1日中吐いてばかりで汚いし情けないし、「こんな状態でちゃんと子どもに栄養は届いているのかな…」って思うと、とにかく辛くて不安でした。

楽しいマタニティライフ…とかついつい夢見てしまうけど、これもきっと子どもを産むうえで必要なことだったんでしょうね。だって世の中ってキレイなものばかりじゃない。ジャンクフードどころか、ウイルスも雑菌もそこら中にある。そんなこの世に暮らしていく強い命を誕生させるために、つわりで強制的に体に悪いものも“摂らされて”いるのかなって考えて、気持ちを切り替えていました。

育児はまるで修行!でもそんな毎日が楽しいんです

今の生活は、出産前のゆるやかな生活とは全然ちがいますね!個人的に育児中の生活って【修行僧】みたいだなって思っていて。独身時代には、お遍路や神社仏閣を巡ったり修行のようなことをしていたのですが、そんなことしなくても最初から育児をしとけはよかったじゃん!って思うくらい(笑)。

まず朝早く起きなきゃいけない。それに【子ども】っていう絶対的な存在がいる。さらに子どもは自分の感情まで察知してくる。例えば私がイライラしてたら、言葉や態度に出さなくても、子どもになんとなく伝わって泣きだしてしまったり…。だからいつも心穏やかじゃなきゃいけないし、子どもが食事した後なんて、そこらじゅう散らかってしまうから、ずーっと拭き掃除してなきゃいけないし(笑)。独身のときももちろんお部屋をキレイにすることを大切にしてたんですが、今は子どもが動くたびに掃除。まさに修行ですよね!でもそんな毎日が楽しいんです。

世のお母さんには突然赤ちゃんが来て自分の時間がなくなってしまったって育児を悲観的に考えてしまう人もいるかもしれないけど、私の場合やることは散々やりつくしてギリギリのタイミングで子どもが来ちゃったって感じだから、この状況まるごと新鮮で「楽しい!」って感じですね。それに、どんなときでも楽しむというのは昔からのポリシー。いくら辛くてひどい目にあっても「これはこれで面白い」って思うようにしているんです。だから、妊娠も出産も育児も、とっても楽しいですよ。産後に髪が抜けても、掃除ばかりの毎日でボロボロになっても、全部笑えちゃうんです。

壁にぶち当ったときに生きる、これまでの人生経験

もともと離乳食の進みが悪くておっぱいが大好きな子だったんです。やっと7~8ヶ月から食べるようになったかなと思ったら1歳前後ぐらいかな…急に食べなくなっちゃって。「昨日まで食べてたのになんで?」って凹んだこともありましたが、「今はそういう時期なんだ」って自分を納得させて、イヤイヤが収まったらまた始めればいいやって思うようにしています。育児って失敗したり思ったように行かないことばかり。親だからって、いつでも完璧である必要ってないと思うんです。もし一回失敗して、今日まで積み上げてきたものが崩れても、また崩れたところを積み上げていけば問題なし!失敗しても、投げ出さずに行動すれば少しずつかもしれないけど、元に戻っていく。何もしないで諦めちゃったらそれまでですよね。こういうところが歳を重ねてから子どもを授かってよかったなって思うところ。恋愛とか仕事とかでやっていたことが総合的な人間力になっていて、それがテストみたいに育児で試されてる気がするんです。だから40代での出産でも全然、負い目には感じていません。むしろ、いろんなことやっておいてよかったと思います。俊敏さとか機動力とかは若いお母さんには負けてしまうけど、歳を重ねてる分とっさのときにこれまでの経験が生きたり、窮地に立たされたときに切り抜ける力があるのかなって思います。つまり、若くても若くなくても、それぞれ得意分野があるんだから、気にしなくて大丈夫ってこと! 

妊娠・出産って幸せに溢れている!

子どもを産むっていうのは、誰にだってできるとは限らない得がたい体験だと思います。私の場合、たくさん恋愛して、世界を旅をして、思う存分に仕事をして、「もう人生十分だ!」って思っているときに妊娠。「人生、もうあがった気になってんじゃないよ!」って、神様に言われているような気分になりました。

子どもがいる生活って、独身時代と全然違います。気持ちまで柔らかく、幸せになっていくんです。例えばオムツ替えのときに子どものお尻を見るだけで、「なにこれ!超かわいい!」って、胸キュンしてしまうくらい。そんな些細なことで幸せになれるって、素敵なことだと思います。もちろん、育児って大変なこともありますけど、もっとみんな気を楽に楽しんで育児をして欲しいなあと思います!

「蝶々、ママになる。」(集英社)

絶賛発売中!『蝶々、ママになる。』

41歳、初めての妊娠。妊娠発覚から、出産するまでの日々の日記を大公開。小悪魔ブームをつくり上げた女子のカリスマ蝶々さんが、ママになっていく日々の中で気づいた、本当に大切なこととは?ミラクルな妊娠体験や、リアルなつわりなどを通して、変化する身体とココロを赤裸々に書いた読み応え抜群の1冊です。

(modelpress編集部)

蝶々さん プロフィール

作家・エッセイスト。2002年にエッセイ『銀座小悪魔日記』でデビュー。『小悪魔な女になる方法』は50万部を越える大ベストセラーに。「小悪魔ブームの火付け役」といわれ、エッセイや小説など著書多数。若い女性達のカリスマ的存在となる。執筆以外にイベント開催、企業とのコラボレーション商品開発などマルチに活躍中。[PR]提供元:株式会社セブン&アイ出版

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