IVE、計10万人動員ツアー完走 7カ月ぶり日本公演でファンに感謝「DIVEが幸せなら私も幸せ」【ライブレポ】
2025.05.01 11:11
6人組ガールズグループ・IVE(アイヴ)が、約2年ぶりとなるファンコンサート・アリーナツアー「2025 IVE FAN CONCERT<IVE SCOUT> IN JAPAN」を4都市で計11公演開催。本稿では、4月29日のKアリーナ横浜公演の模様をレポートする。
IVE、4都市11公演のツアー完走
本ツアーは、4月12日の愛知を皮切りに福岡・神戸・横浜とまわり、4月29~30日のKアリーナ横浜にて全11公演を完遂。2024年9月の東京ドーム公演以来、約7カ月ぶりの日本公演で、本ツアーにつめかけた計10万人のファンを熱狂させた。IVEと会場に集まるDIVE(※ファンの名称)がスカウト隊員となって一緒に探検に出かけるというコンセプトの本ツアー。会場が暗転するといよいよファンコンサートがスタートし、まず姿を現したのはユジン(YUJIN)。ソロ・ダンスパフォーマンスを披露し、会場の温度を一気に上げていく。会場に向かって敬礼をすると、ガウル(GAEUL)、レイ(REI)、ウォニョン(WONYOUNG)、リズ(LIZ)、イソ(LEESEO)も登場し1曲目「REBEL HEART」を披露。カラフルなレーザーが飛び交う中ダンスブレイクも挟み熱量高くパフォーマンスするメンバーの姿に会場が一体となり、間髪入れずに「I AM」へと雪崩れ込むと、高らかに歌い上げるサビに引き上げられるように会場のボルテージもますます高まっていった。
2曲を終えたところで、「イソまるでーす」(イソ)、「ニョンちゃんです」(ウォニョン)、「秋ちゃんです」(ガウル)と日本公演ならではの愛らしい自己紹介に盛り上がりながら、「今日はみなさんIVEスカウトです!」(ユジン)と、スカウト隊員としての心構え三箇条をメンバーと会場とで唱和し本格的に隊員活動をスタート。
まずはレイからメンバーへの質問タイム。「寝る時布団の中に足を入れて寝る?出して寝る?」の回答でレイ以外のメンバーが布団に足を入れて寝ると答えたのに対し、レイは「みんな寝方が違うから、お互い認め合おうね」と収める。続く「今日の自分を自分で褒めて?」という質問には、恥ずかしがりながらも「今日もイソが世界で1番可愛い」(イソ)、「私は今日、Sexy」(リズ)などと自分を褒めていき、最後にレイが「今日来てくれたDIVEを褒めてあげる」と、客席を埋めるDIVEの頭をよしよしする仕草でDIVEをねぎらった。3つ目の質問「アイスクリームの中で何が好き?」では、客席からの「何が好きー?」の質問に1人ずつ答え、会場を盛り上げた。
IVEのダンスリレーにファン熱狂
質問コーナーを終えると再びパフォーマンスへ。デビュー曲「ELEVEN -Japanese version-」を披露し、曲のラストは、ステージに肘をついて寝そべるウォニョンに続いて、ガウル、リズ&レイ&イソ、そしてユジンのダンスリレーで熱狂のうちに締めくくった。VCRを挟み、スペシャルなユニットステージへ。まずは水色と白ショートワンピースに着替えた魔法少女たちこと、ユジン、ガウル、レイ。ユジンは大きなリボン、ガウルはティアラ、そしてレイはメイド風のヘッドドレスを着けて、「Magic Girl」(Orange Caramel)を魔法少女さながら、変身スティックを振りながら最上級のキュートさで披露。続いてウォニョン、リズ、イソによる「Levitating」(Dua Lipa)がスタート。ジレ&パンツに眼鏡姿のウォニョン、スリーピースのパンツスーツのリズ、イソはジャケットにネクタイをゆるめに締め、ショートパンツにニーハイブーツというマニッシュな衣装に身を包み、カッコよさとセクシーさを纏ったステージで会場を魅了した。
続くMCでは日本での過ごし方や好きな日本のキャラクターについてトーク。その後、シルバーのジャンパーに太めのダメージデニムというヒップな衣装で、「私たち、一緒にリングに上がってみましょうか!」(ガウル)の声でスタートしたのは「TKO」。ガウルが振り付けに参加したという、フロアを巧みに使ったパワフルなパフォーマンスに会場のDIVEも「最高!」と応えた。
IVE、ファンから事前にお題募集したコーナーも
続いてはDIVEから事前にお題を募集した「DIVE MISSION Move it, Do it.」のコーナーへ。まずはソロミッションとして、リズは「DALLA DALLA」(ITZY)のダンス、ウォニョンは無表情がポイントのボルコックチャレンジ(頬を指で指すポーズ)、ガウルは「O.O」(NMIXX)ダンス。レイは「きみにとどけ」を原曲の日本語詞で披露してDIVEへの思いを届け、イソは「Like OOH-AHH」(TWICE)をとびきりキュートに踊り、そしてユジンはVIVIZの「MANIAC」の印象的なダンスをヘルシー&セクシーに披露し全員無事にソロミッションをクリア。続いてはユニットミッションへ。まずはユジン&リズによる「Trouble Maker」(Trouble Maker)チャレンジ。続くレイ&イソは「ジャンボリミッキー」をノリノリでダンス。ラストのガウル&ウォニョンは「恋しちゃったんだ」(YUTORI-SEDAI)のダンスチャレンジで会場を盛り上げ、最後はIVE全員で「1234チャレンジ」を完璧にこなしミッションは無事すべてクリアしたのだった。ミッションコーナーを終えると再びパフォーマンスへ。日本オリジナル曲「WAVE」、そしてユジンの「Let’s go!」の掛け声を合図にピンクのライトに照らされながらメインステージからセンターステージへ颯爽と移動すると、ノンストップで「Kitsch」へ。「Kitsch×4」の掛け声で会場が一気に沸点へと駆け上がっていくと、雰囲気がガラリと変わり静かにオルゴールの音色が静かに響き、ミラーボールも輝く幻想的な雰囲気の中でスタートしたのは「LOVE DIVE」。カメラワークを駆使した演出から曲の最後はアグレッシブに盛り上げ、さらに大きくなった歓声の中「After LIKE」へ。エモーショナルなメロディにDIVEも声援で応えると、リズが終盤のサビ前に「Say what?」と盛り上げるとDIVEのボルテージは最高潮に達したのだった。
いよいよ公演は終盤へ。締めくくりの挨拶をして「ATTITUDE」がスタートすると、イントロからこれでもかというエネルギーで掛け声をあげるDIVEたち。会場全体が猛烈な熱量で満たされる中、紙吹雪が舞い、本編は終了した。
IVE、ファンに感謝「今日が永遠に思い出として残る」
DIVEたちのメンバーを呼ぶ声が止まない中、6人が再び登場すると「Thank U」がスタート。リメイクツアーTシャツに着替えたメンバーたちは、ここまで一緒の時間を過ごしてきた客席のDIVEに微笑みかけ、手を振り、サインボールを投げ入れたりしながら感謝の気持ちを丁寧に伝えていく。「みなさん、Thank youでした!」(ユジン)と今日ここまでの全てを抱きしめると、最後の挨拶へ。「DIVEのおかげで私たちも一生懸命パフォーマンスできるんだと思います。これからも応援してくださいね」(リズ)、「初めてのK-アリーナ公演の時、またここで公演をすることになったら必ず会いに来てくださいとお願いしましたが、みなさん約束を守ってくれて感動しています。本当にありがとうございます。DIVEが幸せなら私も幸せです」(ガウル)、「今日私はとても幸せでした。みなさんも幸せでしたか? みなさん、永遠にそばにいてね?約束だよDIVE!」(イソ)と思い思いに言葉を紡いでいく。深く一礼したウォニョンは「横浜のDIVEが一生懸命私の名前を呼んでくれて、応援してくれて本当に感動しました。今日が永遠に思い出として残ると思います」と伝え、そしてレイは「離れていてもDIVEが素敵な応援と愛を送ってくれているから、私が韓国でも活動できている気がします。私たちのためにいつも駆けつけてくれてありがとうございます。また会おうね」と日本のファンへの思いを語った。
「みなさん、最後までからあげする準備はOKですか?」とおどけるユジンの掛け声から、この日最後の曲「NOT YOUR GIRL」へ。白い紙吹雪が舞い上がる多幸感溢れる空間はこの日1番美しく、1番輝いていた。曲が終わってもセンターステージ、花道、そしてメインステージの上手から下手まで、DIVE1人ひとりに日本語で丁寧に声をかけていく6人は、最後に手を繋いて会場に一礼し、大きな歓声が止まない中ステージを後にした。前回の日本公演から約7ヶ月の間にさらに輝きを増した6人と、声が枯れるまで声援を送ったDIVEがこの日の探検で見つけたのは、その絆が、誰にも邪魔されない、強く、固いものなのだということだった。
デビュー5年目。「私たちは、私たち」と、自分たちの色と意思を決して見失うことのない凛とした強さとしなやかさを持つ彼女たちは、さらなる高みを目指す。(modelpress編集部)
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