K-POPで「ガンダム」ブーム NCT WISH“ガンプラバード”の真相とは
2024.06.19 12:47
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最近、K-POPのアートワークでよく見るようになったのが、日本のアニメ『機動戦士ガンダム』のモチーフ。最新のクリエイティブとの意外な親和性、今ガンダムが注目される理由とは。
NCT WISHの“ガンダムバード”真相とは
6月26日にJapan 2nd SINGLE『Songbird』をリリースする、NCT WISH(エヌシーティーウィッシュ)。本作のティーザーイメージでは、曲名にちなんだ鳥型のロボットのようなオブジェが登場する。SNS上ではこの鳥型オブジェに使われている部品が、ガンダムにそっくりだと話題になった。すると、アートチームの「Mole」はInstagramにて、ティーザーイメージの制作ビハインドを公開。現地メディア「fastpaper」によればオブジェは実際に流通しているガンダムのプラモデルを改造して組み立て、着色したものだという。
aespa、Red Velvet…SM以外のグループでも「ガンダム」が話題
7月3日に日本デビューシングル『Hot Mess』を発売するaespa(エスパ)のアートワークも話題だ。すでにジャケット写真が公開されているが、KARINA(カリナ)の衣装のTシャツは「機動戦士ガンダムSEED」と「リーバイス(R)」のコラボレーションアイテム。モビルスーツのグラフィックとロゴが描かれている。Red Velvet(レッドベルベッド)のWENDY(ウェンディ)が3月にリリースした2nd Mini Album『Wish You Hell』のティーザーでは、リボンやファーでガーリーにデコレーションされたガンダムプラモデルが登場し、そのキッチュな感性が注目を浴びた。
NCT WISH、aespa、Red Velvetの所属事務所であるSM Entertainmentのアートディレクションで流行しているのかと思いきや、他事務所のガールズグループLoossemble(ルッセンブル)が4月に発売した2nd Mini Album 『One of a Kind』のコンセプトフォトにも、ガンダムのフィギュアが登場した。
「ガンダム」なぜ今トレンド?
ガンダムシリーズは、1979年にシリーズ1作目となる『機動戦士ガンダム』が発表され、多くのファンを魅了してきた。韓国でも、2003年にバンダイコリアが直営するプラモデル専門店「ガンダムベース(GUNDAM BASE)」1号店がオープンし、現在までに10店舗が展開されている。ガンダムプラモデル好きを公言している著名人もいるほどだ。日本では、女性ファンも多い人気シリーズ『機動戦士ガンダムSEED』が2021年に放送20周年を迎え、2024年1月には続編映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』が公開。ガンダム界が再び盛り上がりを見せる中、韓国の若者の間では、20世紀末以降のジャパニーズカルチャーをフィーチャーするトレンドが続いている。『サンリオ』のキャラクターが一大ブームとなったり、『セーラームーン』などの魔法少女作品がK-POPのテーマに使われるなど、日本のアニメーションへの関心も高い。
さらに2024年は「Y2K」(2000年前後のカルチャーのリバイバル)と「Y3K」(3000年代の未来を想像したフューチャーリスティックなクリエイティブ)の融合がK-POPアートワークにも多く投影されている。そんな流行も後押しして、ガンダムが今春夏注目のモチーフとして急上昇しているようだ。(modelpress編集部)
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