HYBE、米ユニバーサルミュージックと10年のグローバル独占流通契約 大物海外アーティストがWeverse加入の可能性も

HYBE・UMG、10年間の流通契約でさらなる国際成長へ

この契約により、HYBEは今後10年間にわたり、UMGにグローバルアルバム・音源流通を独占的に任せる。なお、今回の流通契約の対象から韓国、中国、日本、TikTok・YouTubeなどのSNSは除外されたという。

さらにこのパートナーシップの下、UMGはHYBEのファンダムプラットフォーム・Weverseと協力し、UMG傘下アーティストとそのファンダムをより結びつけることになる。

UMGの会長兼ルシアン・グレンジCEO、HYBEのバン・シヒョク会長、HYBE Americaのスクーター・ブラウンCEOは、K-POPが世界的な規模で継続的に成長し、確固たる地位を築いていること、HYBEが複数のジャンルで実績のあるマルチ・レーベル体制を築いていることを認識し、今回の契約実現のために協力した。

UMG公式サイトによれば、HYBEのバン・シヒョク会長は「このような大規模なパートナーシップは、双方が継続的な成長に等しくコミットしている場合にのみ実現する。UMGは業界を象徴する音楽企業であり、HYBEとのパートナーシップは無限の可能性を秘めている」とコメント。

グレンジCEOは「バン会長、スクーター・ブラウン氏、パク・ジウォン氏は、音楽の世界的な力を強調する革新的で進歩的なビジョンを業界にもたらした」とし「彼らの画期的なWeverseモデルを通じファンを魅了する機会を得て、音楽業界の進化をリードしながら共に進化し、プラットフォーム・ビジネスの協力関係を成長させ、拡大していくことを楽しみにしている」と語った。

Weverseに有名海外アーティストら参加か

HYBEとUMGはさらに、スクーターCEOの監督の下、北米におけるアーティストのプロモーションとマーケティング活動で協力する。新たなパートナーシップは、北米におけるWeverseの成長を促進し、あらゆるファンに没入型のファン体験を提供することを可能にするとしている。

スクーター氏は「この素晴らしいパートナーシップは、世界中のファン、チーム、アーティスト、レーベルにとって、相互利益とコラボレーションを確実にするもの」だとし「ここで生まれたチャンスは、既存の所属アーティストだけでなく、世界中のインディペンデント・アーティストやレーベルのチャンスを拡大することができる」と述べた。

今回の発表により、UMG傘下アーティストのWeverse参入の可能性が強まったことでも注目を集めている。UMG傘下アーティストには、テイラー・スウィフト、アリアナ・グランデ、ビリー・アイリッシュ、ジャスティン・ビーバー、レディー・ガガ、セレーナ・ゴメス、リアーナなど有名海外アーティストも含まれる。

HYBE・UMG合作レーベルからガールズグループデビューも

HYBEとUMGは2017年、日本でのBTSの配給契約を提携。2021年、両社はグローバルな戦略的合意により関係を発展させ、ユニバーサルミュージックグループ傘下のGeffen RecordsとHYBEの合作レーベルHYBExGeffen Recordsが発足した。

HYBExGeffen Recordsは2023年、HYBEのK-POPシステムをアメリカで実践することを目的としグローバル・オーディション「The Debut: Dream Academy」を実施。これにより誕生したガールズグループ・KATSEYEが2024年内にデビューする予定だ。（modelpress編集部）