SEVENTEEN、K-POP初・仏パリ「ユネスコ・ユースフォーラム」で青少年代表スピーチ&パフォーマンス「一緒に進んでいこう」デビュー時の葛藤・メンバーへの感謝も<スピーチ全文>
2023.11.15 12:43
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13人組グループ・SEVENTEEN(セブンティーン)が14日(現地時間)、フランス・パリのユネスコ本部で開催された第13回ユネスコ・ユースフォーラムに出席(※S.COUPS/エスクプスは怪我のため欠席)。青少年代表としてスピーチとパフォーマンスを披露した。<スピーチ全文>
SEVENTEEN「ユネスコ・ユースフォーラム」特別セッションに招待
SEVENTEENは、ユネスコ本部の歴史的なメインホールで行われる1時間の特別セッションで、青少年代表としてスピーチとパフォーマンスを披露。K-POPアーティストがフォーラムの特別セッションに招待されるのは今回が初めてとなり、この席には、オードレ・アズレユネスコ事務総長と韓京九(ハン・ギョング)ユネスコ韓国委員会事務総長をはじめ、ユネスコ加盟国(194ヵ国)の国家首脳級代表者と青年170人余り、一般客550人などが参加した。メンバーのSEUNGKWAN(スングァン)、JUN(ジュン)、WOOZI(ウジ)、MINGYU(ミンギュ)、JOSHUA(ジョシュア)、VERNON(バーノン)の6人が順に、グループを代表して3ヶ国語で演説。グループの成長過程や寄付活動の重要性、そしてSEVENTEENがユネスコと共にグローバルレベルに拡大することを約束した。
スピーチ後には肯定的メッセージが込められた代表曲を5曲披露し、会場を大いに盛り上げていた。
以下、メンバーのスピーチ全文(発表順)。
SEUNGKWAN(スングァン)スピーチ全文
全世界のユネスコ加盟国代表、オードレ・アズレ ユネスコ事務局長、ガブリエラ・ラモス ユネスコ事務局長補、ハン・ギョング ユネスコ韓国委員会事務総長、パク・サンミ駐ユネスコ韓国代表大使をはじめとする出席者の皆さま、そして世界各地から集まった青年の皆さんとオンラインでご覧になっている皆さん。こんにちは、僕は大韓民国から来たK-POPグループ・SEVENTEENのメンバー、SEUNGKWAN(スングァン)です。第13回ユネスコ青年フォーラムを迎え、世界的な名所であり由緒あるここユネスコ本館に私たちメンバーを招待してくださってありがとうございます。また、全世界の青年たちを代表して、私たちの世代の夢と挑戦、そして希望と未来を語る機会をくださってありがとうございます。私たちの話が皆さんと社会変化を作っていく旅程への共感と響きになればと思います。
大韓民国の南側にある島、済州特別自治道をご存知ですか?私は今日、私が生まれ育ったところ、済州島から話を始めてみようと思います。済州島は私が今日立っているユネスコから2002年に生物圏保全地域に指定されました。2007年にはやはりユネスコから世界自然遺産に指定されました。また2010年にユネスコは済州を世界地質公園にも指定してくださいました。ユネスコが1つの地域を自然環境分野の3部門に同時に指定したのは済州島が世界初だそうです。
私の故郷である済州は、そのくらい独特で美しい風景を持っているところです。私はこの美しい島、しかし首都ソウルからはとても遠く離れた島で自分だけの夢を育てました。愛らしいが小さな島であるここからもっと大きな世界に進み、いつか数多くのファンの前で公演をするという、まさにK-POPスターという夢でした。
済州島の海とオルム(※チェジュ島の方言で小さい山)のあちこちを歩き回りながら私は友達とお互いの夢を話しました。夢を分かち合うほど私の胸の中は必ず叶えてみせるという挑戦と熱情でいっぱいになりました。ユネスコが指定してくださった世界自然文化遺産という島で未来を夢見ていた小さな少年は、今日このようにユネスコ本部に立ちました。
これから私は、そしてメンバーたちは世界の若者たちに今日自然の大切さを未来のために流す汗の価値を、また教育の大切さを夢に一歩ずつ近づいてきた私たちの経験談を共有しようと思います。私の大切な仲間であるJUN(ジュン)へ、私たちの次の話を続けてくださることをお願いします。
JUN(ジュン)スピーチ全文
こんにちは。私はSEVENTEENの文俊辉(ムンジュンフィ)、JUN、中国から来ました。 SEUNGKWAN(スングァン)が済州島で走り回っている時、私は中国広東省深圳市で幼年時代を過ごしました。当時、私たちは万里を隔てて私たちが後で友達に成長し、これから訪れるすべての挑戦に共にするとは想像もできませんでした。私は2012年のある日、メンバーたちに初めて会った時を鮮明に覚えています。出身地も言語も異なる若者たちが、同じ1つの夢のために集まって来ました。メンバーはみんな非常に才能が優れていて、それぞれの個性を持っていたので、初めてメンバーのVERNON(バーノン)を見た時、とてもハンサムで驚きのあまり口を大きく開けてその場に立ち尽くしました。そしてHOSHI(ホシ)の目から驚くべきカリスマ性を見ました。
私は以前子役だったので、このすべてが本当に不慣れでした。私がそのような挑戦に耐えられないのか、さらにはチームが一緒に成し遂げられるすべてのことの邪魔になるかもしれないという心配がありました。それに韓国語も一言も話せなかったため、克服しなければならないもう1つの障壁は言語でした。大きな難題でもありましたが、その時メンバー1人1人が応援してくれて励ましてくれました。言葉が通じなくても、皆さんが一生懸命に手振りと表情でコミュニケーションを取るので、私ももっと努力することを止めず、友だちと障害のないコミュニケーションをとるために言語の勉強に最善を尽くしました。
2012年に私たちが会った日から今までの毎日の中で1つ確信していることがあります。それは「みんなと一緒にいると失敗が怖くない」「1人では難しいことも13人が一緒なら困難はない」ということです。後で知ったのですが、私のこの考えは実がメンバー全員が同じ気持ちでした。
私たちはお互いが師匠であり、一緒に練習して、一緒に創作することでより良い姿になりました。私たちは1人1人が完璧ではないかもしれませんが、一緒にいると私たちは最高のチーム、SEVENTEENです。私たちが今この場にいるのは、困難に直面した時も13人が互いに支え合って、一歩一歩ここまで来ることを決して諦めなかったからです。
私たち13人はお互いの全面的な支持の中で一歩ずつここまで来て、これからも続きます。未来があまりにも不確実だとしても、私たちが一緒にいる限り必ず乗り越えられると信じています。
私の故郷にはもう1つ「世界の人はみんな友だち」という言葉があります。私たちは必ず困難を克服して、より明るい未来に向かって走ることができるという自信と勇気があります。それでは、これからグループの愛するメンバーであり、私の作曲の先生であるWOOZI(ウジ)に、私たちの話をもっとたくさん聞かせて欲しいと思います。
WOOZI(ウジ)スピーチ全文
こんにちは。僕はSEVENTEENのメンバーで、チームプロデューサーのWOOZI(ウジ)です。ありがとうございます。SEVENTEENはデビュー9年目にもファンが増えて成長しているグループです。しかし、このような成功が最初から期待できたわけではありませんでした。いやむしろ、「あの子たちは失敗するだろう」という厳しい視線が多かったです。「ボーイズグループで13人もいるメンバーは多すぎる」という指摘もありました。デビュー当時、メンバーの平均年齢が17歳と若すぎるからメンバー同士で仲良くできないと思う、彼らだけの音楽の世界を構築するのは難しいだろうという疑念もありました。少なくとも間違った指摘ではありませんでした。重要なのは、このような限界を私たちが一緒に克服できるかどうかの問題が残っているだけでした。私たちは挫折しませんでした。 挫折するには私たちは若すぎました。夢に対する熱情も少しも冷めませんでした。しかも、私たちには教えてくれる先生であり、暖かい心を持った同僚、お互いに頼れる大切なメンバーがいたんです。成功が早く近づいてはいないけど、13人のメンバーと一緒に情熱を燃やす時間はいつも楽しかったです。
メンバーはいつも愉快で、どんな場合でも笑いを失いませんでした。私たちの練習室はいつも「ファイト」や「もう少しだ」という肯定的な言葉が溢れていました。否定的な外部の言葉よりはメンバーたちの陽気な声に集中しながら、この友だちと一緒なら良くなるという信頼は、確信のように固まりました。ボーカル、パフォーマンス、ヒップホップなど、異なる能力と強みを持っていたメンバーたちが互いに学び、調和し、“TEAM SEVENTEEN”の色が出始めました。愉快にお互いに教えて学ぶ、SEVENTEENだけの教育法が、まさにSEVENTEENだけの成長法でした。
SEVENTEENはアルバムの作業をする時、メンバー全員の話を込めます。定期的に開かれる団体会議で1人でも共感できなければ、曲は完成しません。私たちみんなが共感できない音楽は、聞いている方々もそうだと思うんです。ご覧のようにメンバー数が多すぎて意見を集めるのが容易ではありませんが、むしろその過程が私たちを1つにしていく過程でした。
170人余りのユネスコ青年フォーラムの代表の方々がいらっしゃいます。皆さんの意見を1つにまとめることがどれほど大変なことか、ここにいらっしゃる青年の方々が よくご存知だと思います。モデルを活用しながら、より良い社会を作る方法を見つけるのは決して簡単なことではありませんからね。しかし、さまざまな声からより良い解決策が生まれることを、私たちは自ら経験しました。
この場を借りて、メンバーたちに特別な感謝を伝えたいです。メンバーたちの長所を先に発見して伸ばしてくれるS.COUPS(エスクプス)。温かい慰労と激励を惜しまないJEONGHAN(ジョンハン)。絶え間ない笑顔をくれるJOSHUA(ジョシュア)。周りの人たちを明るくしてくれるJUN(ジュン)。ステージの上のエネルギーが怖いくらい情熱的なHOSHI(ホシ)。メンバーたちの悩みをいつも先に聞く思慮深いWONWOO(ウォヌ)。自己管理が徹底して誠実なTHE 8(ディエイト)。文句1つもなくポジティブなエネルギーを持つMINGYU(ミンギュ)。いつも笑っている優しいDK(ドギョム)。チームの雰囲気を導いてくれるSEUNGKWAN(スングァン)。知的で自分の主観にはっきりとしているVERNON(バーノン)。練習生の時から変わらず情熱的に自分を鍛えるDINO(ディノ)。皆さんに感謝し、愛しています。
(メンバーの)反応がとても良いですね、ありがとうございます。次はメンバーたちにいつも肯定的なエネルギーを吹き込むMINGYUに、私たちの成長の分かち合いと、寄付に繋がった話をお願いしたいと思います。
MINGYU(ミンギュ)スピーチ全文
こんにちは。SEVENTEENのメンバー、MINGYU(ミンギュ)です。 お互いを信じて頼り合い、学びながら成長していたSEVENTEENは、デビュー翌年の2016年秋、とても幸せなことを迎えました。歌手としてデビューした後、初めて清算金を受けることになりました。大した金額ではありませんでしたが、本当に嬉しかったです。この嬉しいことを誰かと一緒に分かち合いたかったのです。メンバーの1人が、少ない金額でも良いことをしたらどうかと提案しました。僕たちはデビュー記念日に合わせてSEVENTEENの名前で小さいながらも意味のあるところにこのお金が使われることを願っていました。今はこれらの名前をご存知だと思います。S.COUPS(エスクプス)、JEONGHAN(ジョンハン)、JOSHUA(ジョシュア)、JUN(ジュン)、HOSHI(ホシ)、WONWOO(ウォヌ)、WOOZI(ウジ)、MINGYU(ミンギュ)、THE 8(ディエイト)、DK(ドギョム)、SEUNGKWAN(スングァン)、VERNON(バーノン)、DINO(ディノ)。はい、そうです。SEVENTEENのメンバー13人の名前です。
ところで、この名前は私たちがアフリカ・タンザニアにいる子どもたちにプレゼントした13匹のヤギの名前でもあります。私たちはメンバーにちなんで名付けられたヤギをタンザニアの子どもたちのために寄付しました。ヤギは、タンザニアの農村部で生計を立ててくれる主要な収入源の1つです。子どもたちは新鮮な山羊乳で栄養を補給したり、子ヤギを売って学校に行くなど教育費として使うこともあります。
タンザニアにヤギを送ったことを忘れて練習に没頭していたある日、私たちはとても感動的な経験をしました。アフリカ大陸の遠い場所で名前も年齢も知らないタンザニアの子どもがヤギと一緒に撮った写真と共に手紙を送ってきました。お手紙には「夢のためにヤギをよく育てます」という言葉が書いてありました。このメッセージは私たちの目を長い間捕らえました。特に「夢のために」という短いフレーズの前で、メンバーたちは限りなく粛然としていました。私たちもいつも夢を見てきたんです。お互いが時には先生になって、時には暖かい助言者になったことも私たちの夢に一歩ずつ近づいていくためでした。 夢のために走ってきた過程を思い出しました。
デビューして6ヶ月後の2015年12月、ファンの前で初めて単独公演をすることになった時、私たちの観客は800人にもなりませんでした。デビューアルバムは発売当時1400枚しか売れませんでした。しかし、私たちはタンザニアの子どもがそうだったように、夢のために一緒に教え、学んで成長しながら走ってきて、SEVENTEENはデビュー9年目の今年1年間だけで1500万枚以上のアルバムを販売するグループに成長しました。観客が800人にもならなかった私たちの公演は、今やありがたくもオン・オフラインで100万人を超える方々が一緒に楽しんでくれます。
私たちはタンザニアへのヤギをきっかけに分かち合い活動も続けています。2017年から7年間、デビュー日ごとに児童機関と児童財団に着実に寄付しています。幼い世代の誰も、どんな環境でも夢を失ったり挫折したりしないことを願う切実な気持ちのためでした。夢の分かち合いは肯定の分かち合いであり希望の分かち合いだと思うんです。
次はメンバーのJOSHUA(ジョシュア)へ。僕たちの寄付活動を越えて、ファンクラブ・CARATとユネスコ韓国委員会との縁、私たちの夢の拡張についてお話しください。
JOSHUA(ジョシュア)スピーチ全文
こんにちは、私の名前はJOSHUA(ジョシュア)です。SEVENTEENのメンバーです。この数年間、私たちは学習の成長と達成の成果をより広い世界と分かち合ってきました。私たちSEVENTEENは、2022年8月、韓国ユネスコ国内委員会(以下、KNCU)と協力し、恩返しの新たな章をスタートさせ、パートナーシップとして本日ここに招待していただきました。「#GoingTogether」キャンペーンをご存知でしょうか。SEVENTEENは昨年、KNCUとともにこの教育キャンペーンを開始しました。キャンペーンを通して私たちは、未来を担う若者たちに教育の重要性を認識してもらうことを目指しています。キャンペーンはまた、教育の機会を通じて成長を支援しています。キャンペーンをサポートするために、教育の重要性に対する意識をどのように高めていくかを考えることに多くの時間を費やしました。
私たちは“education can change”というハッシュタグを使ってソーシャルメディアのアカウントに投稿し、教育をめぐるこの会話に参加するよう人々に呼びかけました。私たちは、こちらのMINGYU(ミンギュ)が自分でデザインしたオリジナルキャラクターをモチーフにしたフォントで資金を集めています。ファンミーティングのイベントでもキャンペーンブースを出しました。募金に加え、ワールドツアーで得た利益の一部をマラウイに学校を建てるために使いました。このようなことはどれも、キャンペーンを支援するために飛び込んできてくれた私たちのファンであるCARATなしには不可能でした。皆さまに感謝します。ありがとう、CARAT。愛しています。
そして、感謝すべき理由はさらにある。私たちのキャンペーンがユネスコ本部の目に留まり、SEVENTEENとKNCUとの協力を申し出てくれたおかげで、私たちは一緒に「#GoingTogether」キャンペーンを全世界に広げていく機会を得ることができました。私たちは学校を建設することによって、後発開発途上国の教育インフラを改善することを計画しています。私たちはまた、教育をめぐる会話を継続させるよう努力します。私たちはユネスコのアンバサダーとして、現代における重大な課題に対する認識をさらに高めるために活動することを誓います。
SEVENTEENは今、より大きな責任を負うことを望み、そのために私たちは皆さんと一緒にここにいるのです。私たちはこのユネスコ青少年フォーラムに参加することで、若者の声を増幅し、目の前の素晴らしい若者たちに、私たちの未来を形作る上での発言権を与えることができることを光栄に思っています。ユネスコを通しての私たちの行動が、済州島よりもさらに小さな島の子どもたちから、世界のあらゆる場所にいる子どもたちまで、あらゆる場所にいる若者たちに届くことを願っています。
彼らは、私たちがこうして話している間にも、私が17歳の時と同じように、自分の夢を再確認し、行動に移しています。教育は自分を変えることができ、夢を変え、世界を変えることができます。だから、みんなで一緒に学ぶことで、一緒に進んでいこう。私たちの音楽に込められたこれらのメッセージに、どうか数年の歳月をお貸しください。さて、紹介しよう。私の弟・VERNON(バーノン)がこれから紹介する私たちの音楽のメッセージに耳を貸してください。ありがとうございました。
VERNON(バーノン)スピーチ全文
こんにちは。VERNON(バーノン)です。では、スピーチを終えた後、私たちの歌をお聞かせしたいと思います。お互いに学びながら一緒に成長した私たちがどんな音楽を作って私たちの話を伝えているのか聞いていただけますか?今日歌う5曲のうち、僕たちが世の中に伝えたいメッセージが入っている歌詞のいくつかをあらかじめご紹介します。・「Open up a new future(一緒に新しい未来を開いてください)」/「_WORLD」より
・「I care for you, you care for me.We can be all we need(私はあなたのことを気にかけています、あなたは私を気にかけています。私たちは必要なものになれる)」/「Darl+ing」より
・「우리 함께 빛나는 순간 수많은 내일들의 용기가 되어(僕らが一緒に輝く瞬間、たくさんの明日が勇気になって)」/「Headliner」より
・「너와 내가 모르는 사이여도 춤출 수 있어(私たちはお互いに知らない仲でも、一緒に踊りながら幸せになれます)」/「God of Music」より
・「우리 함께라면 절대 길을 잃지 않고 똑바로 걸어갈 거예요(僕たちは一緒なら絶対に道に迷わずにまっすぐ歩いて行くことができます)」/「Together」より
今日、私たちの話と私たちの歌まで聞いた後、このような歌詞がより大きな意味で再確認されることを期待します。ありがとうございます。
(modelpress編集部)
【Not Sponsored 記事】