iKON/撮影:上飯坂一

iKON「事務所は変わったけれど」変わらぬ“型破りライブ” JAYソロALも間もなく?気になる告知も<iKON WORLD TOUR[TAKE OFF]ライブレポ/セットリスト>

2023.05.27 21:30

ボーイズグループ・iKON(アイコン)が5月26日・27日の2日間、ワールドツアー『iKON WORLD TOUR [TAKE OFF]』の東京公演をTOKYO GARDEN THEATERにて開催。143 Entertainmentへの移籍後初の日本公演を行った。ここでは26日の公演の様子をレポートする。

  

iKON、移籍後初の日本単独コンサート

iKON/撮影:上飯坂一
事務所が変われど、iKONiKONだった――。プレデビューサバイバル番組『WIN:Who Is Next』から振り返ると10年間YG ENTERTAINMENTの顔だったiKONが、今年1月1日に6人全員で新鋭事務所に移籍したことは大きなニュースになった。

iKON/撮影:上飯坂一
移籍後初めて、彼らの再出発を告げる今回のワールドツアーは「僕らは新たな場所に移動するための準備をする」というオープニングVTRのセリフと共に始まる。

ライブは新生iKONの誕生を世に知らせた4月リリースの新曲「Tantara」でスタート。かと思えば、『WIN』からの思い出の曲「SINOSIJAK」で10年間変わらないエナジーを爆発させる。

iKON/撮影:上飯坂一
2021年「KINGDOM:LEGENDARY WAR」で伝説を残した「AT EASE」が続き、「久しぶりです。本当に会いたかったです」と日本のiKONIC(iKONのファンの総称)との約7か月ぶりの再会を喜んだ6人。

ドブから這い上がったドラゴンを表した歌詞がより説得力を増した「Dragon(THE PROOF Ver)」や、JU-NEのソロボーカルが一層哀愁を誘うようアレンジされた「KILLING ME」など、iKONの名曲たちが会場のボルテージを上げていく。

iKON/撮影:上飯坂一
そしてiKONのライブの真骨頂、熱く激しいダンスナンバー「RHYTHM TA」「BLING BLING」が続き、公式ペンライト“コンバット”を振りながら、思い切りジャンプする観客たちの掛け声が鳴り響いた。

iKONおなじみの面白MC&アドリブも炸裂

MCではiKONおなじみの面白トークが炸裂する。「僕たちが今年事務所を変えましたよね」「新しいコンバットも作ったし、ワールドツアーをできたり新しいCDを出せたり最高です」「これからいろんなiKONの姿を見せられるようになったので、楽しみにしてください」と順調に話を進めていくも、台本通りのトークにむずかゆくなったJU-NEが「なんで俺のコメントここに書いてあるの?全然俺の言い方じゃない!」とツッコミ。予定調和ではいかないMCタイムに会場中が笑いの渦に包まれた。

iKON/撮影:上飯坂一
ファンの合唱で始まった「LOVE SCENARIO」から、切ない失恋ソング「BUT YOU」を経て、新曲「U」で“君のためだけに”と愛を確かめ合ったiKONとIKONIC。

中盤にはBOBBYとCHANによるゲームコーナーも。胸キュンセリフを披露し反応が大きい方が勝ちというゲームで、CHANは「今日コンサート終わったら僕とラーメン食べていく?」とロマンチックに、BOBBYは「君が大好きです、一生ついて来い」とまっすぐ愛を伝えた。

iKON/撮影:上飯坂一
次はJAYのソロステージが続くはずが、準備に時間がかかりBOBBYとJAYが「日本語の勉強コーナー」と題したトークでつなぐというiKONらしいアドリブも見せてくれた。

ボーカルメンバーはソロステージで魅了

iKON/撮影:上飯坂一
ボーカルメンバーのソロステージが続いたセクションでは、JAYはリアーナの「Love On The Brain」を甘い歌声で、DKは会場から悲鳴が飛ぶほどSEXYなダンスと共に「KISS ME」を、JU-NEは迫力の歌声で自作バラード「WANT YOU BACK」を歌い上げる。そしてソロのオオトリはSONGのトロットソング「ウラチャチャ」。情と熱が溢れる情熱男のトロットは、ファンもダンサーも一体となって最高の盛り上がりを見せた。

iKON/撮影:上飯坂一
笑いあり、感動ありのインタビューVTRの後は、「Why Why Why」「like a movie」「GOODBYE ROAD」と歌声で魅了するセンチメンタルなナンバーが続く。

デビュー初期からの名曲でテンションは最高潮に

iKON/撮影:上飯坂一
その後のMCでは、JU-NEが突然ギター弾き語りを披露することになったり、DKの「KISS ME」に合わせてメンバー全員がSEXYダンスを見せなければいけない流れになったり…生バンドとも息ぴったりのコントのようなMCで大いに楽しませてくれた。

iKON/撮影:上飯坂一
本編のフィナーレは「DUMB & DUMBER」「B-DAY」と再び完全燃焼系ソングが続き、会場の空気は最高潮に。クライマックスは「FREEDOM」で、再出発した6人が高らかに自由を歌いながら幕を閉じた。

iKON/撮影:上飯坂一

「皆さんがいるから一人も抜けずに一緒にいられた」ファンへの思いも

新曲「Driving slowly」の日本初披露から始まったアンコールでは、メンバーがそれぞれこの日の感想を言葉に。

iKON/撮影:上飯坂一
JU-NEは「日本のファンの皆さんと一緒に歌ったり踊ったり、楽しい時間過ごして、本当に楽しくて癒される時間だった」と、スピッツの「チェリー」をアカペラで披露してくれる一幕も。DKは「久しぶりに会ったら本当に気分がいいです。本当に本当に会いたかったです」と思いを伝え、JAYは「皆さんがいるから僕たちもいるし、僕たち6人でひとりも抜けずに一緒にいることができたと思います」と、ファンの存在の大きさに感謝。

iKON/撮影:上飯坂一
SONGも「いろいろな変化の中、忘れず来てくれてありがとうございます」と、CHANも「事務所は変わったけれど、こんなにたくさん愛をもらって僕たちは本当に幸せです」と、様々な変化の後も変わらない絆を確かめ合い、BOBBYは「僕たちの大変な現実から皆さんがいつも助けてくれています。ずっと助けてくださいね」と伝えた。

またDKが「次JAYさんのソロアルバムとか、iKONの新しいアルバムもよろしくお願いします」と切り出し、JAYが「間もなくだよ」と嬉しい告知も。

iKON/撮影:上飯坂一
ラストに向けて「パーティーしようぜ!最後だからめちゃくちゃに行こう!!」とBOBBYが破天荒に声を上げ、「B-DAY」「RHYTHM TA」「LOVE SCENARIO」と駆け抜けた6人。ここでなんとJAYのズボンが破れ着替えることになり、その間に残る5人で「ウラチャチャ」を歌い始めるというまさかの展開に。最後は着替えたJAYも加わり「ウラチャチャ」を熱唱。想定外の事態もむしろ最高の演出に変えてしまうiKONのステージングの上手さが光った。

最後は再び「Tantara」で熱気の中幕を閉じたiKON。ワールドツアーは今後東南アジア、ヨーロッパ、北米へと続き、7月8日、9日には大阪公演が丸善インテックアリーナにて行われる。(modelpress編集部)

セットリスト

iKON WORLD TOUR[TAKE OFF]』

5月26日/TOKYO GARDEN THEATER

1 Tantara
2 SINOSIJAK
3 AT EASE
4 Dragon (THE PROOF Ver)
5 KILLING ME
6 RHYTHM TA
7 BLING BLING
8 LOVE SCENARIO
9 BUT YOU
10 U
11 Love on the brain (JAY)
12 KISS ME (DK)
13 WANT YOU BACK (JU-NE)
14 ウラチャチャ(SONG)
15 Why Why Why+like a movie
16 GOODBYE ROAD
17 WHAT'S WRONG?
18 DUMB & DUMBER
19 B-DAY
20 FREEDOM

ENCORE
21 Driving slowly
22 B-DAY
23 RHYTHM TA
24 LOVE SCENARIO
25 Tantara(modelpress編集部)
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