IVE、BTSの連覇止める快進撃 次世代女性グループ躍動が新たな風に<2022 MAMA AWARDS>
2022.12.02 13:51
views
BTSのワールドスターとしての地位が安定的なものとなり、それに続く“第4世代”と呼ばれる次世代グループがひしめき合うK-POP界。その中で、今年抜きん出た活躍を見せたのが「NHK紅白歌合戦」にも出演する6人組ガールズグループ・IVEだ。“第4世代”の中でも、今年は女性グループが力強さを見せた年となった。
IVE、新人ながら「MAMA」で大賞 BTSに続く
IVEはMONSTA X、宇宙少女らを擁するSTARSHIPエンターテインメントから昨年12月にデビューし、丁度1周年を迎えたばかりの新鋭グループだ。そんなIVEが、11月29日・30日に開催されたK-POP最大の授賞式とも言われる「2022 MAMA AWARDS」にて、大賞の1つである「今年の歌賞」を受賞した。「今年の歌賞」は2019年から毎年BTSが受賞しており、IVEが3年ぶりにBTSの連続受賞を止めたことになる。
またBTSは2021年までに、大賞と呼ばれる「今年の歌賞」「今年のアルバム賞」「今年の歌手賞」「ワールドワイドアイコン賞」の4つ全てを3年連続で独占。うち「今年のアルバム賞」は4年連続、「今年の歌手賞」は6年連続、「ワールドワイドアイコン賞」は4年連続での受賞となっていた。
毎年おなじみになっていたBTSの大賞総なめに、新人のIVEが終止符を打ったこととなり、世界中のK-POPファンの間でIVEの功績が話題となっている。
IVEは今回のMAMAで「今年の歌賞」のほか、「女性新人賞」「女性グループ賞」の3冠を獲得。それだけでなく、先日行われたMAMAと並ぶ大きな音楽授賞式「MMA2022」でも、大賞の1つである「今年のベストソング」のほか「今年のTOP10」「今年の新人賞」「女性ベストグループ」の4冠を達成した。
1年間継続されたIVEの流行 韓国では“聞かない日はない”ほど
IVEはIZ*ONE出身のユジンがリーダーを務め、同じくIZ*ONE出身のウォニョン、さらにガウル、リズ、イソ、日本人メンバーのレイが所属。デビュー以降、メンバーのパフォーマンス力やビジュアルはもちろん、楽曲そのものが大衆に広く浸透してきた。デビュー1年目で発表したタイトル曲「ELEVEN」「LOVE DIVE」「After LIKE」はいずれも韓国内の音楽チャートで長期間上位を席捲。新曲を公開するたびに流行曲となり、韓国の繁華街ではIVEの楽曲を耳にしない日はないという状況が何か月も続いた。
BTS、PSY、BIGBANG等レジェンドたちの久々のカムバックが続いた年でもあったが、そんな中でもIVEの楽曲人気は常に継続していた。
次世代女性グループが躍動 音楽授賞式に新たな風
K-POP授賞式においてはこの数年間、BTSがほとんどの大賞を獲得する形となり、バラエティに欠けるという見方もあった中、新しい風を吹かせたのがIVEをはじめとする次世代の女性グループたちだった。Kep1er、NMIXX、LE SSERAFIM、New Jeansら今年デビューの新人女性グループが勢ぞろいした今回のMAMA。1日目には5グループ総勢32人がそれぞれのデビュー曲をシャッフルで披露するという特別ステージも行われ、SNSを通して世界的にヒットした曲が集結し、新世代の連帯的なパワーを感じさせた。
同じく今年を代表する女性アーティストである(G)I-DLEも、今回のMAMAを盛り上げた立役者の一人だ。メンバー再編成後、初の新曲となった「TOMBOY」は上半期の音楽チャートで上位を獲得し続けた。リーダーのソヨンが自ら制作した同曲は女性解放的なメッセージ性も含み、以降(G)I-DLEは従来の女性アイドル像とは一線を画す主体的な女性のアイコンとしても注目されている。
MAMAでも(G)I-DLEはメタリックの真っ赤な衣装で登場し、ロックバンド紫雨林(Jaurim/ジャウリム)とのセッションで会場を盛り上げた。ソヨンはソロパートで、授賞式の意味自体に疑問を投げかけるようなラップをした点でも話題となっている。
今後も年末年始の音楽授賞式・音楽祭シーズンは続き、IVEとLE SSERAFIMはデビューイヤーながら日本の紅白歌合戦にも出場予定だ。
BTSが入隊を控え完全体での活動が難しくなり、続く次世代がどのような姿を見せるのか、どう評価されるのかという点でも、今年は大きな過渡期を迎えている。1年を通じて音楽界を盛り上げたIVEの快進撃はもちろん、女性アーティストらの躍動に期待したい。(modelpress編集部)
【Not Sponsored 記事】