元WINNERナム・テヒョン「アイドルとは違うでしょ?」“South Club”初日本ツアーでファンと “夏の思い出”<ライブレポ/セットリスト>
2018.06.24 10:28
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K-POPグループWINNERの元メンバーであるナム・テヒョンが率いる4人組バンド・South Clubが、初の日本ツアー『South Club JAPAN 1st TOUR 2018 –夏の思い出-』を敢行。23日には東京・新宿ロフトにて最終公演が行われた。
元WINNERナム・テヒョン率いる「South Club」とは
South Clubは、WINNERの活動を経てソロアーティスト活動をスタートしたナム・テヒョンが2017年に結成。WINNER時代にはメインボーカルを努めていたナム・テヒョン。現在はSouth Club のリーダー、ボーカルに加え作詞、作曲、プロデューシングを行い、ビジュアルアート、ミュージックビデオ制作にも参加している。2017年5月にシングル「Hug Me」でデビューして以降、South Clubの楽曲はドラマ劇中歌などにも多く起用されてきた。現在韓国で放送中のEXOスホ主演ドラマ『リッチマン』のオリジナル・サウンドトラック「Real Love」も好評を博している。また彼らは海外での公演にも積極的。4月からはイギリス、スペイン、フランス、ドイツを巡るヨーロッパツアーも敢行した。
そして6月4日にはセカンドEPアルバム『20』をリリースし、地上波の有名音楽番組にも出演して話題に。『20』はタイトル曲の「OUTCAST(のけ者)」をはじめとしてナム・テヒョンが経験した“パーソナルな出来事”を元に、傷つき、それを乗り越えることにより成熟していく若者たちのストーリーが語られている。
South Club、初の日本ツアーを敢行
そんな新アルバムの楽曲もお披露目された初の日本ツアーは、ナム・テヒョンが長い間応援してくれる日本のファンに近くで感謝を伝えたいという思いが込められたもの。終演後にはすべての会場で全員とハイタッチするなど、よりファンとの絆を確かめ合ったSouth Club。18日の地震の影響により大阪での公演が中止となってしまったが、名古屋、東京のライブハウスで合計およそ1060人の観客を魅了した。以下、最終公演ライブレポートをお届け。South Club、オープニングからファンと密接コミュニケーション
開演直前、舞台裏から「よろしくおねがいします!」「期待してください!」という声がかかった。突然のメンバーの呼びかけにファンが歓声を上げる。すると「ゴー、ヨン、サン、ニー、イチ」という日本語のカウントダウンが響き、ナム・テヒョン以外のメンバーが登場。まだ薄暗いライブハウスでバンドサウンドが徐々に大きくなっていき、主人公が姿をあらわすと一際大きい歓声が湧いた。幕開けは軽快なビートと皮肉が効いた歌詞が爽快な「Dirty House」。ファンもビートに合わせ体を揺らし出し、会場の温度も上がっていく。続く「Grown Up」ではリーダーの実の弟である、ベースのナム・ドンヒョンがコーラスに参加。兄弟の美しいハーモニーが響くと、会場からは興奮の声が上がる。
その後ナム・テヒョンが「みなさん本当にお久しぶりですね!ご飯食べた?」と茶目っ気たっぷりに挨拶。ファンが一斉に「テヒョン!!」と名前を呼び、彼も「うわぁ~やっぱり東京のファンのみなさんは熱い!」と大感激の様子で歓声に応えた。
続けて「バンドのステージは、やっぱりアイドルとは違うでしょ?」とアピールしたナム・テヒョン。ファンの呼びかけ一言一言に「ありがとう!」「うぇーい!」と応えながら、ステージはレトロで洒落たリズムが響くブルースタイムへ。「Blues of D」に続く「I Got the Blues」ではサビのコールで会場が一体となり、ナム・テヒョンも「すごい!」とご機嫌に。
会場からは男性ファンの声も響き、「僕は今まで女性のファンの方が多かったから、男性の方が一番前にいらっしゃって、本当にエナジーがすごい!」などと観客達と密にコミュニケーションを取るナム・テヒョン。MCはほとんど日本語でこなし、「メンバーたちにも、日本語の勉強を出来るようにします!次のステージはメンバーたちも日本語でみなさんと喋ります!」と呼びかけるとファンも大喜び。メンバーたちは「やばいやばい!」と言いながらも思い思いの日本語を披露していた。
South Clubの多彩な楽曲光る
「Real Love」「少年少女」「Take Me Out」とドラマのサウンドトラックが続く一節では、叙情的なサウンドで会場を一気引き込む。特にソロ曲の「Take Me Out」ではナム・テヒョンだけが舞台に残り、幻想的な雰囲気の中、全英語歌詞の切なげな美声が響いた。デビュー曲のバラード「Hug Me」ではファンの歌声が重なってゆき、やがて合唱に。メンバーたちはその光景に、愛おしそうに笑顔を向ける。
続く新曲「OUTCAST」では少し気だるげなロックサウンドに合わせ「僕は表現するのが苦手なだけで、本当はあなたと仲良くなりたいんです」「僕とももっと遊んでよ」と等身大の歌詞で表現するナム・テヒョン。徐々にビルドアップしていく曲に合わせ、彼が「JUMP!」と叫ぶと観客全員が激しくジャンプ。会場が揺れるているかのごとく、同ライブ一番の盛り上がりを見せた。
South Club、日本ファンへの愛伝える
「みなさんとても楽しんで遊んでくれてるみたい。僕たちもドキドキです」と会場のノリに終始上機嫌だった4人。ナム・テヒョンは途中歌詞を即興で日本語に変えたり、ワールドカップで日本代表がコロンビア代表に勝ったことを祝福したりと、日本ファンへの愛が随所に感じられるステージだった。さらに彼は「日本でのステージはいつも幸せでした、本当に。僕たちもっと頑張るので、もっとたくさんの地域に行きたいです」「本当にみなさんのことが好きです。もっといい歌やたくさんの活動で、皆さんに恩返しをしたいと思います」と思いを明かし、彼の気持ちに応えるように、その度にファンも歓声を上げた。
ファンからサプライズ 真っ赤な“ハート”のプレゼント
アンコールでは、ファンが真っ赤なハート型のバルーンと「Thank You South Club」と書かれたプラカードを掲げ、メンバーたちにサプライズ。4人はそれを目にした瞬間感激し、ナム・テヒョンは「僕たちじゃなく、みなさんにありがとうです」。ハートのバルーンを1つ受け取って、抱きしめながら最後の曲を歌い上げた。舞台袖にはける直前までファンたちに愛を伝え、終演後は観客全員とハイタッチ。ライブハウスでしかできない密接さで自分たちの音楽と思いを届けた今回のツアーは、彼らにとって最高の“夏の思い出”になったに違いない。(modelpress編集部)
『South Club JAPAN 1st TOUR 2018 -夏の思い出-』セットリスト
2018年6月23日(土)2部1.See you
2.Dirty House
3.Grown Up
4.I.D.S(Inst)
5.Blues of D
6.I Got the Blues
7.Blues of A
8.Believe U
9.Real Love
10.少年少女
11.Take Me Out
12.NO
13.Who Is This Sing For?
14.I.D.S
15.Hug Me
16.OUTCAST
17.LIAR
―Encore―
1.Yer Bluse(原曲:The Beatles)
2.Hug Me
『South Club JAPAN 1st TOUR 2018 -夏の思い出-』ツアー詳細
【愛知公演】開催日:2018年6月21日(木)
開場 18:15/開演 19:00
会場:エレクトリックレディランド
【東京公演】
開催日:2018年6月23日(土)
1部(開場 13:15/開演 14:00)
2部(開場 18:15/開演 19:00)
会場:新宿ロフト
主催:株式会社アートアンドキュージャパン、株式会社ゴンガムコミュニケーションズ
協力:サウスバイアスクラブ
South Club (サウスクラブ)メンバープロフィール
NAM TAEHYUN(ナム・テヒョン)生年月日:1994年5月10日
ボーカル、ギター、ベース、ピアノ、ドラム、作詞作曲
Get Ku(ゲック) 本名:KANG KUN KOO(カン・ゴンク)
生年月日:1992年2月6日
ギター、DJ、作曲
CHANG WON YOUNG(チャン・ウォンヨン)
生年月日:1991年11月22日
ドラム
NAM DONGHYUN(ナム・ドンヒョン)
生年月日:1999年5月6日
ベース、作詞作曲
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