モデルプレスのインタビューに応じた道枝駿佑(C)モデルプレス

なにわ男子・道枝駿佑「俺スカ」から7年、“女装の進化”に本音 圧倒的ビジュアルも現場では「女性陣の輪に入れない」【「M.I.S.S.I.O.N. 歌劇な潜入捜査官」インタビュー】

2026.10.03 07:00

Prime Videoで独占配信中の『M.I.S.S.I.O.N. 歌劇な潜入捜査官』で主演を務めるなにわ男子の道枝駿佑(みちえだ・しゅんすけ/24)に、モデルプレスがインタビュー。「刑事」×「女子大生」×「ミュージカル」という前代未聞のジャンルミックスに挑んだ道枝が、女装の感想や、初めて経験する女性ばかりの撮影現場、本格的なミュージカルシーンの裏側などを語った。

  

道枝駿佑主演「M.I.S.S.I.O.N. 歌劇な潜入捜査官」

「M.I.S.S.I.O.N. 歌劇な潜入捜査官」キービジュアル(C)Storm Labels Inc.
本作は、株式会社ストームレーベルズが製作する完全オリジナルの配信作品。道枝が演じるのは、警視庁捜査三課のエリート刑事・松見奏多(まつみ・かなた)。頭脳明晰で運動能力も抜群だが、人付き合いが苦手な“一匹狼”だ。

道枝駿佑、高嶋政宏(C)Storm Labels Inc.
ある日、公安部から極秘任務を命じられた奏多は、続発する「ドローン爆弾事件」の犯人が潜伏しているとされる「椿野芸術大学」へ潜入することに。3年前まで女子大だった同校に刑事だとバレずに紛れ込むため、奏多は女性の格好で女子大生になりすます。さらに奏多は、捜査の過程でなぜかミュージカルへの出演が決まってしまう。性別も立場も越えた“仲間”と稽古に励むうち、捜査そっちのけで熱中し、かつて味わえなかった“青春”を謳歌していくが、公演当日に事態は急変する――。

久保史緒里、道枝駿佑、石井杏奈、杏花(C)Storm Labels Inc.
本作では、刑事、女装した女子大生、さらにはヴァンパイアの扮装でのミュージカルシーンまで、さまざまな顔を見せている。監督は後藤庸介、脚本は森ハヤシ、音楽は近谷直之が務める。

道枝駿佑、女装は「綺麗と言っていただき安心」

道枝駿佑(C)モデルプレス
― 以前も日本テレビ系ドラマ『俺のスカート、どこ行った?』(2019年)で女装されていましたが、久々に女装をして、ご自身の姿を初めて見たときの感想をお聞かせください。

道枝:『俺スカ』から7年ほど経っているので、あのときより綺麗になるのかなと少し気になっていました。大人になって顔立ちもはっきりしてきているので、成長している感じが強く出るのかなと思っていたんですけど、スタッフの方や共演者の方から「綺麗だね」と言っていただけたので、よかったなと安心しました(笑)。

― 非常にスタイルの良い女性という印象でした。

道枝:どうなんでしょうね(笑)。でも、そう言っていただけたら一安心です。

― 歩き方など、こだわった部分や意識したことはありますか?

道枝:歩き方に関しては、それほど強く意識したわけではないんです。ただ、潜入したばかりの序盤は周りに馴染むように振る舞って、成長するにつれて変化していく様子を、奏多自身も考えながら行動しているんだろうなと思っていたので、その点は意識して演じました。

― 深田竜生さんも女装をされていますが、道枝さんから見ていかがでしたか?

道枝駿佑、深田竜生(C)Storm Labels Inc.
道枝:深田くんの女装ですか(笑)。まあ、良かったんじゃないかなと思います(笑)。

― 少しお答えづらい質問をしてしまい、すみません(笑)。

道枝:いえいえ(笑)。可愛かったと思いますよ(笑)。

― 奏多はなかなか正体がバレませんが、道枝さんご自身は、その場に溶け込む力に自信はありますか?

道枝:自信はないですね。普段は帽子とマスクで変装していますけど、女性だらけの大学の中に女装して潜入するなんて、自分には絶対無理だろうなと思いながら演じていました。絶対に溶け込めないと思います(笑)。

道枝駿佑、女性ばかりの現場に「新鮮」一匹狼・奏多の成長を意識

道枝駿佑、久保史緒里ら(C)Storm Labels Inc.
― 女子大生役のキャストが多い中に入っていく撮影はいかがでしたか?

道枝:これまでの撮影では女性の方が多い現場があまりなかったので、新鮮でした。ミュージカルの練習シーンでは女性陣のパワーや迫力がすごくて、そこに必死についていく奏多の姿はしっかり表現できているんじゃないかなと思います。共演者の皆さんが分け隔てなく仲良くしてくださって、すごく良い雰囲気でした。

― 一匹狼だった奏多が、稽古を重ねるうちに人と関わる楽しさを知り、成長していきます。演じるうえで大切にしたことは?

道枝:最初はやっぱり嫌々潜入しているので、あまり人とも関わらないんです。でも、ミュージカルの練習などで生徒たちと関わるうちに、一匹狼だった奏多に仲間ができたような感覚が芽生えていきます。それは奏多にとっても初めての経験だったと思うので、序盤との心情の変化や違いは特に意識して演じました。

― 道枝さんご自身は一匹狼タイプではないと思いますが、奏多に共感できる部分はありますか?

道枝:わりと人と接するときに、少し一線を引くタイプではあると思うので、そこは奏多と似ているのかもしれません。あまり相手に踏み込みすぎず、自分も踏み込まれすぎたくないという感覚があるので、そこは共通していると思います。

― 現場でも女性陣に囲まれて、遠慮がちだったのでしょうか?

道枝:本当に遠慮がちでした。「どう振る舞えばいいんだろう」という感じで(笑)。

― メンバーの大西流星さんなら、コスメや美容の話題で盛り上がれそうですね。

道枝:僕はその話題には全く入れなくて、ただ聞いているだけでした(笑)。個別にお話しすることはあっても、全員の輪に入って話すのは難しくて、一人で佇んでいることが多かったです。女子トークは聞くことしかできませんでしたね(笑)。

― 自分でメイクをするシーンもありましたが、いかがでしたか?

道枝:大変でした。普段はファンデーションを塗る程度で、マスカラや眉マスカラ、アイライン、チークなんて全くしないので、本当に難しかったです。メイクをする皆さんは毎日これをされているのかと思うと、すごいなと尊敬しました。奏多自身もメイクに不慣れなキャラクターなので、僕も何も分からない状態のまま演じました。

道枝駿佑(C)Storm Labels Inc.
― メイクに詳しい大西さんへのリスペクトも深まりましたか?

道枝:本当にすごいと思います。毎日あの工程をやっているのは尊敬しますね。

道枝駿佑、本格ミュージカルに奮闘 5曲&ヴァンパイア姿のダンスも

道枝駿佑(C)Storm Labels Inc.
― ミュージカルシーンが非常に本格的で驚きました。

道枝:出演が決まってからミュージカルシーンがあると聞いて、最初はそんなに深く考えていなかったんです。でも、いざ蓋を開けてみたら5曲ほど覚える必要があって、大変でした(笑)。

― ヴァンパイアの扮装で踊るシーンも印象的でした。

道枝:ヴァンパイアの格好でかなりしっかり踊っているので、振り付けを覚えるのにも時間がかかりましたし、練習も重ねました。大変でしたけど、楽しかったです。劇中劇の稽古がスパルタという設定なので、そのスパルタ感が映像にも表れていたらいいなと思います。すごく良い経験になりました。

― 普段のステージとは、歌い方や踊り方もかなり違いましたか?

道枝:大きく変えて表現したつもりはないんですけど、普段あまり取らない音の取り方があって、音をしっかり聞かないと踊りづらい部分はありました。カウントの取り方もそうですし、ミュージカルらしく見せるために、歌うときの口の開け方を普段より大きくするというアドバイスをいただいて取り組みました。

道枝駿佑、久保史緒里ら(C)Storm Labels Inc.
― 大変だったことはありますか?

道枝:撮影中、今どの部分を撮っているのかを把握するのが難しかったです。ミュージカルシーンは2、3日に分けて撮影したんですけど、撮影日が空くこともあって、「どこまで撮り終えていて、どこがまだなのか」が混乱しそうになりました。なんとか無事に終わりましたけど、そこは大変でしたね。

― ミュージカルを経験して、今後もっとやってみたいと思いましたか?

道枝:やっぱり大変だなと思いましたし、なかなか厳しい世界だなとも思いました。ただ、やり切った後の充実感や達成感はすごく大きかったです。

久保史緒里&石井杏奈との共演「グループ経験があるお二人に助けられた」

道枝駿佑、久保史緒里(C)Storm Labels Inc.
― ミュージカルシーンで、久保史緒里さんや石井杏奈さんと一緒にダンスや歌を披露した感想を教えてください。

道枝:お二人ともグループで活動されていた経験があるので、立ち位置の確認や場当たりのときも、どう動くべきかを的確に把握されていました。グループ活動の経験から現場をすごくやりやすい環境にしてくださって、とても助かりました。

― グループで活動している者同士、シンパシーを感じることはありましたか?

道枝:「こういう苦労あるよね」みたいな共通の話題はありました。グループで活動されていた頃のお話を伺うこともありましたし、共通の振付師さんの話で盛り上がりました。僕が関西ジュニアに入る前にお世話になった振付師の方が、乃木坂46さんの振り付けも担当されていたみたいで、そのお話をしました。少しですけど、そういう共通点もありましたね。

― 石井さん演じる美鈴とのダンス練習シーンも印象的でした。

石井杏奈、道枝駿佑(C)Storm Labels Inc.
道枝:女性たちに振り回されて気疲れしてしまう奏多の姿は、一つのトキメキポイントだと思います。特に印象的なのは、ダンス練習のシーンで、美鈴に手を差し伸べられて、手を取ろうとした瞬間にパッと離されて「ド素人のくせに」と言い放たれる場面です。スパルタな稽古で追い込まれた最後にトドメを刺されたような感覚で、あれは本当に可哀想だなと思いました(笑)。

道枝駿佑、アクション&コメディに手応え 冒頭シーンは“やり直し”志願

道枝駿佑(C)Storm Labels Inc.
― 冒頭のアクションシーンは、奏多の運動神経の良さが出ていて格好良かったです。撮影の裏話はありますか?

道枝:実はカメラワークも含めて、一度のテイクで撮影を終えていたんです。でも、モニターで映像をチェックしたときに、自分の中で少し納得がいかない部分があって、「もう一度やらせてください」とお願いしました。

― どのような点が気になったのですか?

道枝:そのシーンの奏多は冷静で余裕があるはずなんですけど、映像の中の僕が少し余裕のない顔をしてしまっていたんです。もう少し余裕のある表情を出したいなと思って、もう一度挑戦させていただきました。

― 振り切ったコメディ要素もありますが、演じるうえで意識したこと、難しかったことは?

道枝:アドリブはあまり多くなかったんですけど、カットされた部分も含めて、割と自由に演じることができました。ただ、「もう少しこういう動きをしたら面白かったかな」と考えることも多くて、コメディには反射神経みたいなものが必要なんだなと実感しました。

― 共演者の方とアドリブを交わすシーンもあったのですか?

道枝:ありました。峯村リエさん演じる寮長とのアドリブのシーンもあったんですけど、本編ではカットされていましたね(笑)。髙嶋政宏さんとのやり取りではアドリブはあまりなくて、女子大生役の方々とのシーンのほうがアドリブは多かったです。

高嶋政宏、山崎紘菜(C)Storm Labels Inc.
― 刑事、女装、吸血鬼と様々な姿を見せる作品ですが、新しい発見や挑戦だったことは?

道枝:これほど役柄のチェンジが多い作品は今までなかったです。刑事になったり、女装したり、吸血鬼になったりと、いろいろな僕を見ていただけるので、ファンの皆さんにとっては嬉しい作品になっているんじゃないかなと思います。何度も美味しく楽しめる作品です。

女装のシーンでは、「潜入して何日目だから少し馴染んできているし、声はそこまで高くしなくてもいいか」といった調整が必要でした。順撮りではなかったので、そのあたりの感情の繋がりを把握するのは割と大変でしたけど、刑事役もすごく楽しかったですし、冒頭でアクションもできたので、本当に楽しかったです。

道枝駿佑、主題歌に“懐かしさ” 受け継ぐ事務所の伝統

深田竜生(C)Storm Labels Inc.
― なにわ男子の主題歌「BLACK OUT MISSION」についてはいかがですか?

道枝:主題歌も、いつものなにわ男子とは少し違う雰囲気の曲調です。事務所の先輩方が歌われていたようなテイストでもあると思うので、少し懐かしさも感じていただけるんじゃないかなと思います。作品の世界観にもぴったり合っていますし、少し少年隊さんのようなメロディーの雰囲気も感じられますね。

― 事務所の伝統を、道枝さんご自身も受け継いでいきたいという思いはありますか?

道枝:ジュニアの子たちがバックについてくれて一緒にパフォーマンスを作ることや、フライングの演出、あとは「使わない手は腰に置く」といった所作も含めて、先輩方が築き上げてこられた伝統が下の世代に受け継がれてきて、僕たちもそれを実践してきました。そういう伝統は忘れずに、今のジュニアの子たちにも受け継いでいってほしいです。それは僕たちの事務所ならではの魅力ですし、説得力にも繋がると思います。

発信できる場所が増えた今の時代だからこそ、若い世代がどんどん体現して発信していくことで、僕たちを応援してくださる若いファンの方や、まだ僕たちを知らない世代の方にも知ってもらえるんじゃないかなと思います。

― ご自身が最も大切にしている、思い入れの深い教えはありますか?

道枝:「元気にやれ」ということは、ずっと言われてきました。今もがむしゃらに全力を出し切るわけではないですけど(笑)、見ている人が応援したくなるような姿勢でいることは、やっぱり大切だなと感じています。これからも、その初心は忘れずに活動していきたいです。

道枝駿佑、メンバーの影響でハマったもの 「青春」エピソードも

道枝駿佑、渋谷凪咲(C)Storm Labels Inc.
― 奏多が仲間との時間で変わっていくように、道枝さんがメンバーと過ごす中で変わったことはありますか?

道枝:ライブのときに、楽屋でサンダルを履くようになったことですかね(笑)。以前は常に黒い靴を履いていたんですけど、メンバーがみんなサンダルを履いているのを見て、「サンダルのほうが楽なのかな」と思って試してみたら、本当に楽でした(笑)。それ以来、楽屋ではサンダルで過ごしています。プライベートでもよく履くようになりました。昔は夏でもあまり履いていなかったので、そこはメンバーの影響ですね。

― 「青春」も本作の重要なキーワードですが、最近「青春しているな」と感じたエピソードは?

道枝:流しそうめんです。今ライブツアー中なんですが、宮城公演のときに、スタッフの皆さんとメンバー全員で流しそうめんをしたんです。僕は一瞬顔を出しただけであまり食べられなかったんですけど(笑)、とても楽しそうな雰囲気で、夏らしいことができて良かったなと思いました。

道枝駿佑が掲げるアイドルとしての「ミッション」

道枝駿佑(C)モデルプレス
― 最後に、道枝さんのアイドルとしての「ミッション」を教えてください。

道枝:アイドルとしてのミッションですか。難しいですね(笑)。常に新しいミッションが生まれ続けると思うので、それを一つずつクリアし続けること自体がミッションなのかもしれません。「何歳までにこれを叶えたい」「こういう会場でライブをしてみたい」といった小さな目標から大きな目標まで、尽きることのないミッションを叶え続けていくことが、僕にとっての大きなミッションなのかなと思います。

― ありがとうございました!

インタビューこぼれ話

取材に臨んだ道枝さんは、TASAKIの真珠を身にまとい、その輝きに負けない華やかさで登場。上品な光を放つ真珠が、爽やかな雰囲気をまとった道枝さんの魅力をいっそう引き立てていた。

現在、なにわ男子のライブツアーの真っ最中で、個人での仕事も多忙を極めているタイミング。取材日の3日後にはメゾン ヴァレンティノのブランドアンバサダー就任発表会見も控えていたため、記者が「お忙しいですね」「お仕事がたくさんですね」と声をかけると、道枝さんは「ありがたいです」とにっこり。疲れた表情は一切見せず、終始きらきらとした笑顔で取材に応じてくれた。(modelpress編集部)

道枝駿佑(みちえだ・しゅんすけ)プロフィール

2002年7月25日生まれ、大阪府出身。“みっちー”の愛称で親しまれている。2014年に事務所に入所。2017年、日本テレビ系ドラマ『母になる』でドラマ初出演。2018年10月に結成されたなにわ男子のメンバーに選ばれ、2021年11月12日に『初心LOVE(うぶらぶ)』でCDデビュー。2022年、日本テレビ系ドラマ『金田一少年の事件簿』で連続ドラマ単独初主演。同年公開の映画『今夜、世界からこの恋が消えても』で映画初主演を務めた。近年の主な出演作は、TBS系ドラマ『マイ・セカンド・アオハル』(2023)、テレビ朝日系ドラマ『マルス-ゼロの革命-』(2024)、映画『青春18×2 君へと続く道』(2024)、TBS系ドラマ『キャスター』(2025)、映画『君が最後に遺した歌』(2026)など。最新主演映画『うるわしの宵の月』は10月23日に公開を控える。

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