モデルプレスのインタビューに応じた(左から)塩川莉世、庄司なぎさ、栗田なつか、白石まゆみ(C)モデルプレス

【SWEET STEADYインタビュー後編】栗田なつか・塩川莉世・庄司なぎさ・白石まゆみ「すいすては違う」世間から認められない苦しみ・年末に痛感したほかグループとの差 下積み乗り越え「SWEET STEP」で感じた未来への希望

2026.05.04 10:00

「~KAWAII LAB.衣装展~ KAWAII CLOSET in 大丸東京店」(5月11日まで開催中)の会場で7人組アイドルグループ・SWEET STEADY(スイートステディ)の栗田なつか(くりた・なつか/23)、塩川莉世(しおかわ・りせ/25)、庄司なぎさ(しょうじ・なぎさ/25)、白石まゆみ(しらいし・まゆみ/25)にモデルプレスがインタビュー。衣装の歴史やメンバーの仲の良さに迫った前編に続き、後編では今SNSで話題を呼んでいる「SWEET STEP」の反響や、“バズ”の裏にあった苦悩について語ってもらった。【インタビュー後編】

白石まゆみ「SWEET STEP」で感じたワクワクと緊張

(左から)庄司なぎさ、白石まゆみ、栗田なつか、塩川莉世(C)モデルプレス
― 2月にリリースされた「SWEET STEP」がTikTokを中心に話題を呼んでいます。中毒性の高いフレーズと真似しやすい振り付けがバズっていますが、初めて楽曲を聴いたときの印象を教えてください。

栗田:初めて聴いたときは何を言っているかわからなくて…(笑)。

塩川・庄司・白石:(笑)。

栗田:何回聴いても歌詞を見ても理解できなくて、いつもわからない単語があったら調べるのですが、「ダンシンオドッテ バイラリンケラム ブジグレフショーキス」は調べても出てこなくて(笑)。

白石:わかる(笑)。

栗田:私は何回も曲を聴かないと覚えられないことが多いのですが、「SWEET STEP」はすぐに頭に入ってきたので、たくさんの方に聴かれるだけあるなと感じます(笑)。

白石:私も最初は「何だこの曲!?」と思いました(笑)。曲の印象が呪文に持っていかれがちですが、実はすごく良い歌詞なんです。例えば「EccentricにBuzzってこ?」という歌詞を読み解いていくと、ただバズるだけではなく「自分らしくそのままで良いんだよ」という意味があって、すごくSWEET STEADYらしい。「Buzz」という単語を入れることは勝負でもあるなと思って、聴いた人にどう捉えられるかわからないので、リリースするときはワクワクと緊張がありました。

曲を聴いただけでは振り付けが全く思い浮かばなくて。今までは可愛いに振り切っていたり、エモい感じだったり、曲調に合わせた振り付けでしたが、「『EccentricにBuzzってこ?』はどんなダンス?」みたいな(笑)。

栗田・塩川・庄司:わかる(笑)。

白石:サビの振り付けを見たときも「この手は何だ?」と思いましたし、実際に踊ってみると意外と難しくて。私は最初苦戦したのですが、ほかのメンバーはすぐに踊れていたので、それを見ていたら、曲も振り付けも癖になるし覚えやすいから「もしかしたらバズるかもしれない」と少し自信が持てるようになりました。

― 準備段階からバズる気配を感じていたんですね!

白石:振り付けまで見たときにやっと少し可能性を感じました。どんな曲に仕上がるのか想像できなかったのですが、完成したときに「こんなにもSWEET STEADYらしい曲になるんだ」と驚いて、そこでやっと「バズるかもしれない」と少し思えました。

栗田なつか、嬉しかった社長からの言葉

栗田なつか(C)モデルプレス
― バズったことによる周りからの反響はいかがですか?

塩川:たくさんあるのですが、スケジュールの入り方が変わりました!

白石:本当にそうだよね!

塩川:今までは私たちがライブをすごく好きだったこともあり、平日から週末まで自分たちのライブや対バンに出演させていただくことが多くて。週に3~4日ライブが続くこともあったので、空いている日はレッスンをして、とにかくライブに向き合っていました。でも「SWEET STEP」が出てからは、今回のように取材をしていただいたり、番組で特集を組んでいただいたり、テレビ出演の予定が入っていたり、カレンダーを見るのがすごく楽しい。今までしたことがなかった新しいお仕事にメンバー全員で稼働することも増えたので、毎日ワクワクで、いろいろなお仕事ができることがモチベーションにもなっています。

庄司なぎさ(C)モデルプレス
庄司:この間アイドルをしている友達のライブに見に行ったときに、SWEET STEADYのグッズを持っている方を見かけて。

栗田・塩川・白石:わー!すごい!

庄司:「こんなところにすいでぃー(※SWEET STEADYのファンの名称)が!」と嬉しくなりましたし、ファンの方が少しずつ増えているのかなと実感できました。

栗田:今まで私たちの曲を踊っていただくことはあまりなかったのですが、いろいろなアーティストの方やインフルエンサーの方が「SWEET STEP」を踊ってくださっているのがすごく嬉しくて。メンバー同士で動画を見つけたら報告し合っています!

あとは幕張メッセのライブ後に社長と打ち上げをさせていただいたのですが、社長が「年末に先輩が出ていた番組に出るのも夢じゃないよ。そこを目標に頑張っていこう」というようなことを言ってくださって。「もうそこを目標にして良いところまで来たんだ」と嬉しくなりました。

白石:周りから「『SWEET STEP』流れてきたよ」と言われる量が半端じゃないよね。

栗田・塩川・庄司:わかる!

白石:「SWEET STEP」が出てからは毎日のように知り合いから連絡が来たり、ファンの方が「街で流れているよ」「番組に使われていたよ」などと教えてくれたり、報告数が桁違いなんです。TikTokで「SWEET STEP」の音源を使っている動画が1日で2000本増えたこともあって。今まで私たちがどう頑張っても難しかったところまで数字としても伸びて、街で声を掛けてくださることも増えましたし、周りがバズを日々実感させてくれます。

塩川莉世「SWEET STEP」バズで変装するように

塩川莉世(C)モデルプレス
― 今回の“バズ”でグループの勢いがさらに加速したかと思いますが、これをきっかけに感じたグループやご自身の変化を教えてください。

塩川:帽子を被ろうと思いました。

栗田・庄司・白石:(笑)。

白石:最初から被ってよ~(笑)。

栗田:この子全然被らないんです(笑)。

庄司:本当に(笑)!

白石:どれだけ言っても全然被らなかったんだから(笑)!

塩川:(笑)。いつも伊達メガネをしているのですが、伊達メガネにメガネだと視界が悪くて…。

白石:え!?伊達メガネにメガネ(笑)!?

塩川:間違えた間違えた(笑)!伊達メガネに帽子(笑)!

栗田・庄司・白石:(笑)。

塩川:伊達メガネに帽子だと視界が悪くて頭が痛くなってしまうので、「それなら帽子は被らなくて良いか」と思っていたのですが、最近はありがたいことに街で声を掛けていただくことも増えて。それ自体はすごく嬉しいのですが、「何をするにも誰かに見られているかもしれない」と考えると少し怖いので、帽子は被ろうかなと思います!

白石:絶対お願い(笑)!

― 以前からみなさんに変装するように言われていたんですね(笑)!

塩川:そうなんです(笑)。マネージャーさんにも「マスクしなさい」と言われるのですが、「あー!ごめんなさい」と急いで帰るみたいな(笑)。

白石:逃げるように帰っていました(笑)。

塩川:これからはマスクと帽子はします(笑)!

白石まゆみ(C)モデルプレス
白石:私は「SWEET STEP」が広がったことで、未来が明るくなり、挑戦したいことも膨らむようになりました。「SWEET STEADY 2nd ANNIVERSARY LIVE『SWEET STEP』」の少し前に「SWEET STEP」が流行ったのですが、そのおかげで「こういうこともできるかな?」と話し合うことも増えて。それまでも2周年記念ライブに向けて頑張ろうという気持ちはありましたが、叶わなそうなことを言うのを控えていた私たちが未来のことについても意見を言えるようになったのがすごく大きな成長だなと感じました。

幕張メッセでのライブが発表されたときは「私たちが埋められるのかな」という不安でいっぱいでしたが、「SWEET STEP」をたくさんの方に聴いていただけるおかげで希望が見えましたし、その先にもっとすごいことができるかもしれないと思えて。メンバーみんな「SWEET STEADYとして売れていけるのではないか」という気持ちが芽生えて、話し合いもスムーズに。だから2周年記念ライブではより気持ちが1つになりました。

SWEET STEADYが壁にぶつかった瞬間

庄司なぎさ(C)モデルプレス
― グループ名の通り、これまで着実に1歩ずつステップアップされてきたSWEET STEADYのみなさん。その裏では努力を重ねられてきたと思いますが、そんな中で壁にぶつかった瞬間はありましたか?

塩川:いっぱいある~。

栗田:あるね~。

白石:今だから言えるんだよね。

庄司:みんな平成からアイドルをやっているのですが、令和のアイドルはSNSでの戦略が大事になってくるじゃないですか。でも私にとってはそれがすごく壁になってしまって。

以前のグループでは個人のSNSは告知をしていたくらいで、自分の魅力を発信したり自撮りをしたりするのもすごく苦手でした。SWEET STEADYに入るまではTikTokも2個くらいしか投稿したことがなかったくらい。流行りもすぐに変わってしまうので、ついていくのに必死で、今もですが苦戦している部分です。

― 日々どのように研究していますか?

庄司:流行りに乗りたい気持ちはあるのですが、ほかのアイドルの方やインフルエンサーの方の投稿を見て勉強しつつ、埋もれてないように自分なりの工夫をしていて。私たちはアイドルなので、テレビに映ったときや実際に会ったときのギャップが少なくなるように、加工も抑えめにしています。

白石まゆみ(C)モデルプレス
白石:去年の「第67回輝く!日本レコード大賞」と「第76回NHK紅白歌合戦」を観たときに、「KAWAII LAB.」5グループの内、デビューしたばかりのMORE STARを除けば、私たちだけが年末の音楽番組に出ていない状況で…。同じ「KAWAII LAB.」というプロジェクトなのに、SWEET STEADYだけが置いていかれていて、それは今までもいろいろな場面で実感していたのですが、日本を代表する番組を観て「ここまで違うのか」と痛感したというか…。

「悔しい」という言葉が適切なのかわからないのですが、「このままでは絶対にだめだ」とはすごく思っていましたし、多分それはメンバーも同じ気持ちで。このことをきっかけにグループへの向き合い方をもう一度考え直しました。それまではみんな優しいので自分の意見を譲る人が多くて、意見を出し合うというよりも、尊重し合いすぎていたので、話し合いをすることも難しくて。でも思っていることを言うようになったら、もちろん否定する人は誰もいないですし、前に進むためにみんながどんどん話し合って努力した結果、心が1つになりました。

塩川莉世(C)モデルプレス
塩川:1番最初のリリースイベントがすごく大変だった記憶があって。イメージしていたものはFRUITS ZIPPERさんなどのように、たくさんファンの方を集めて、大勢で楽しむことだったのですが、私たちは思うように新しいファンの方が増えなくて…。もちろんいつも来てくれる方には本当に感謝していたのですが、そこから広まらなかったんです。先輩方はファンの方が撮ってくれた動画がバズるなど、どんどんファンの方も増えて。でも私たちはそうではない。どうしたら先輩方のようにたくさんの方に「見に行きたい」と思ってもらえるか、何をしたら良いのかが本当にわからなくて。全員元アイドルなので、新しい思考で考えるというよりは、今まで自分たちが培ってきたものを持ち寄るという感じだったので、新しい策を考えるがすごく大変でしたし、悩んでいた部分でした。

白石:確かにみんなでひたすら投稿しても上手くいかなかったこともあったよね。

塩川:そうそう!なかなか難しいなと思っていた時期でした。だからこそ本当に「SWEET STEP」ってすごいなと実感していて。リリースイベントで地元の山梨に行かせてもらったときに、見に来てくれたお母さんから「たまたま会場にいた人が『この曲知っている!』とたくさん駆け寄ってくれていたよ」と教えてもらって、本当に嬉しいなと思いました。

― 当時の辛い期間はどのように乗り越えましたか?

塩川:SWEET STEADYは基本的にネガティブなタイプが多くて、どれだけ励まし合ってもポジティブにはなれなかったので、一旦みんなで落ち込んでいました。未来のこともなかなか考えられなくて、とにかく1日1日を必死に過ごしていました。

栗田・庄司:そうだったね…。

白石:助け合いだったよね。

塩川:そのときはとにかくメンバーで団結するしかなくて、どんな状況でも一旦ライブを頑張って「後のことはそれから考えよう」という感じでした。小さいことが積もりに積もって、ライブ前に泣いたこともあって…。

白石:「SWEET STEP」がリリースされるまでは、私たちにバズる可能性があるのかすらもわからない未来だったので、より不安に押しつぶされそうでした。

塩川:ズーンみたいなね…。

栗田なつか(C)モデルプレス
栗田:この先どうしていけば良いかを悩んでいたときにメンバー同士でも話し合っていたのですが、勇気を出して周りの方に悩みを打ち明けたら「SWEET STEADYは『着実に』だから大丈夫だよ!」「ほかのアイドルよりすごいところたくさんあるよ」などと言ってくださるんです。

白石:めっちゃ言われる!

栗田:でも私的にはそれがかなり辛かったです。「着実に」という言葉はグループ名に込められた意味でもあるのですごく大切なのですが、私たちが悩んでいたのはそこではなくて…。「KAWAII LAB.」が世間に広まっていて「すごい」と言われているのに、その言葉に私たちは入っていない。それは自分たちでも実感していましたし、「KAWAII LAB.」の中で置いていかれているのに、ほかのアイドルと比べられるというのも悩みでした。

あとはSNSを見たときに、公式の投稿へのコメントなどではないところで「すいすて(※SWEET STEADYの略称)は違う」などの「KAWAII LAB.」として認められていない意見がすごく多くて…。「すいすて」と検索しただけで「売れていない」という言葉が出てくるなど、世間からのイメージもあまり良くない状態がずっと続いていました。でも庄司なぎさちゃんがメンバーを代表して「売れたい」と正直な気持ちを発信してくれるなど、自分たちがポジティブに考えるようになってからは、世間のイメージも少しずつ変わっていったかなと思います。

SWEET STEADYの今後の目標

(左から)栗田なつか、塩川莉世、庄司なぎさ、白石まゆみ(C)モデルプレス
― 最後に今後の目標を教えてください。

栗田:たくさんありますが、一時的にバズって終わる人もいれば、ずっとバズり続けている人もいます。私たちも「SWEET STEP」をきっかけにもっとたくさんの方に知ってもらえるようなグループになりたいし、去年の年末は「KAWAII LAB.」で私たちだけいろいろな番組に出られていなかったので、そこに出られるくらい世間の方から応援していただけるアイドルになりたいです。

庄司:SWEET STEADYは歌詞の意味が深かったり、曲の幅が広かったり。だから今までアイドルに興味がなかった方や、「KAWAII LAB.」を推していなかった方にも、アイドルや「KAWAII LAB.」の魅力を届けられるグループになりたいです。

― ありがとうございました!

154着展示「~KAWAII LAB.衣装展~ KAWAII CLOSET in 大丸東京店」

「~KAWAII LAB.衣装展~ KAWAII CLOSET in 大丸東京店」の様子(提供写真)
FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE、SWEET STEADY、CUTIE STREET、MORE STARの「KAWAII LAB.」メンバー総勢38人がライブやMVで実際に着用した衣装154着を展示。衣装のデザイン画や全員の直筆メッセージなど、ここでしか楽しめない展示も盛りだくさんとなっており、単なる衣装展示にとどまらず「KAWAII LAB.」の世界を体験できる。(modelpress編集部)

「~KAWAII LAB.衣装展~ KAWAII CLOSET in 大丸東京店」の様子(提供写真)
「~KAWAII LAB.衣装展~ KAWAII CLOSET in 大丸東京店」の様子(提供写真)
INTERVIEW PHOTO:加藤千雅

SWEET STEADYプロフィール

(左から)塩川莉世、庄司なぎさ、栗田なつか、白石まゆみ(C)モデルプレス
アイドル活動歴を持つ7人からなるグループ。アソビシステムが手掛ける、アイドル文化を世界に向けて発信するプロジェクト「KAWAII LAB.」より誕生し、グループ名には「かわいい(SWEET)」を集めた花束のような彼女たちが、さまざまな経験をする中で「着実に(STEADY)」1歩ずつ成長して欲しいという想いが込められている。2024年3月にデビューすると、6月には「SWEET STEADY 1stワンマンライブ -始まりの合図-」を成功させたほか、2025年11月には初の全国ツアー「SWEET STEADY JAPAN TOUR 2025 -AUTUMN-」では6都市を回った。2026年にはデビュー2周年公演となる「SWEET STEADY 2nd ANNIVERSARY LIVE『SWEET STEP』」をグループ最大規模となる会場・幕張メッセで開催。2026年2月にリリースした「SWEET STEP」がSNSでトレンドになっており、「MUSIC AWARDS JAPAN 2026」で3部門にエントリーされるなど、今年注目のアイドルグループとして話題を呼んでいる。

(左から)庄司なぎさ、白石まゆみ、栗田なつか、塩川莉世(C)モデルプレス
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