SNS総再生2億回突破のSoala 新曲へのプレッシャーを乗り越えて提示する、新たな“救い”の形<「声の軌跡」インタビュー>
2026.02.21 17:15
SNSでの楽曲総再生回数が2億回を突破し、今Z世代の共感を集めるシンガーソングライターのSoala(ソアラ)が、1月28日に「声の軌跡」をリリース。テレビアニメ『真夜中ハートチューン』のエンディングテーマとなった本作の楽曲制作の裏側から、ヒット曲「すれ違い」に対する想いなどを語ってもらった。
Soala、「すれ違い」という大きな壁
― これまでの楽曲総再生回数が2億回を突破し、SNSでも非常に注目度が高まっています。大きな反響を背負ったことで、楽曲制作における責任感や声の届け方に変化はありましたか?Soala:楽曲を作る上で掲げている「自分の音楽で誰かを救いたい」という気持ちは、ずっとブレずに持ち続けています。ただ、私を知っていただくきっかけとなった「すれ違い」という楽曲の存在は、自分の中で一つの大きな壁になっています。日々「すれ違い」を超える曲を作りたいと思いながら新曲を出し続けていますが、それが自分との戦いだと感じるようになりました。当時はがむしゃらに22曲をリリースした年で、その中の一曲が多くの人に届きました。今は、そのヒットを超えていかなければならないという向き合い方に変わってきたのが、一番大きな変化かもしれません。
― 「前作を超えるヒットを」というプレッシャーは、アーティストとして避けては通れない道ですね。実際にリリースを重ねる中で、思うようにいかなかった経験もありますか?
Soala:もちろんありました。新曲を作るたびに「今までで一番いい曲ができた」と思って届けていますが、数字が伴わないこともあります。数字の伸び方は難しく、自分の中で課題に感じている部分です。ただ、現在62曲をリリースしている中で、「すれ違い」をきっかけにSoalaを深く知ってもらえたら嬉しいですし、そういったきっかけになる楽曲を一つ、また一つと生み出していくことが、自分のレベルアップに繋がると信じています。
― SNSでは多くの方がSoalaさんの楽曲を使用していますが、そうした反響はどう感じていますか?
Soala:めちゃくちゃ嬉しいです! ただ、楽曲は知っているけど「Soala」という存在は知らないという方も多いので、悔しさもあります。アーティストとしての姿をもっと知ってもらうにはどうしたらいいか、日々奮闘中です。最近はインフルエンサーの方々と交流する機会も増え、TGC TEENの時にeggのあいみんちゃんから「ずっと聴いていました!」と声をかけていただいた時は、信じられないくらい嬉しかったですね。
Soala「私もそういった居場所を作り続けたい」
― 新曲「声の軌跡」は“愛した人の声を探し続ける”というテーマですが、Soalaさん自身の忘れられない言葉や声が、アーティスト活動に影響している部分はありますか?
Soala:根本にあるのは、不登校の時に感じた感情と、その時に救ってくれた音楽です。当時、ロックバンドのおかんさんと森源太さんのライブにだけは足を運ぶことができました。彼らから「自分のワクワクする道に進んでね」「あなたはあなたのままで大丈夫」と肯定してもらえたり、時には「そんなことでうじうじしてちゃダメだ、突っ走れ」って押してもらったり。私もそういった居場所を作り続けたいと思えたし、今の活動の原動力になっています。
もう一つ忘れられないのが、母からの言葉です。学校に行かなきゃと頑張れば頑張るほど心苦しくなっていた時期に、母が「顔に晴れと書いて、“顔晴れ(がんばれ)”って書くと気持ちが楽にならない?」と言ってくれました。笑顔が消えて暗くなっていた私に「そのくらいでいいんだよ」と寄り添ってくれたその言葉は、今も私を支える大切な宝物です。
― 共感性の高い歌詞のメッセージ性に引き込まれるファンも多いかと思いますが、その繊細な感情を引き出すルーティンはありますか?
Soala:最近はミュージシャンらしく、自分のスタジオにこもり、アロマを焚いて照明を暗くするのがルーティンです。昼間に作ることがほぼなくて、カーテンを閉めて夜の空気感を作らないと世界に入り込めません。あとはお風呂でリラックスしている時に歌詞を書くこともあります。せかせかしていると書けないので、とにかくリラックスした状態を保つことを大切にしています。
― レコーディングの際も、そのこだわりは変わらないのでしょうか?
Soala:レコーディングはかなり長時間行っています。以前は10時間近くかかっていましたが、最近はスキルが追いついてきて6〜7時間ほどになりました。それでも集中力を切らさないために、オンオフの切り替えを大事にして、休憩時間はリラックスできる状況を作っています。あとはお腹が空くとダメなので、休憩のたびに食べます(笑)。納豆巻きや乳酸菌系の飲み物を少し摂ると、喉に膜が張って声が出やすくなる気がして。私なりのルーティンですね(笑)。
Soala「自然と泣き出しそうな声に…」
― 本楽曲は「声」にまつわる夢を追うヒロインたちを描いたTVアニメ『真夜中ハートチューン』のエンディングになっていますが、制作時にこだわったポイントを教えてください。Soala:主人公の有栖くんと、ラジオ配信者のアポロ、どちらの心情も連想させる歌詞にこだわりました。一人称を「僕」ではなく「私」にしたのも、女の子目線からも考えられるようにしたかったからです。また、アニメではアポロが囁くように言う「愛してる」という言葉を、楽曲ではあえて力強く歌い上げました。もし2人が対面した時、自信に満ちた有栖くんなら力強く抱きしめて伝えるはずだという私の妄想を込めています。
― 「泣き出しそうな声」での表現にこだわったそうですが、実際どのようにレコーディングしたのでしょうか?
歌詞を書くときもですが、主人公のその先を見てるというか。この感情になった後はどういう思いでいるのかなとか、どうやって有栖くんは「愛してる」って言うんだろうなとか、いざ直接会いたかった人に会えた時の感情を頭で考えました。本当に会いたくても会えない状況を想像した時、胸を締め付けられるような苦しさを感情に入れ込むと、自然と泣き出しそうな声になるかなと思って。事前に歌い方を作るのではなく、レコーディングの場で、その瞬間に溢れ出した感情をありのまま歌声に乗せていますね。
― 単なる主題歌の枠を超え、キャラクターの未来や関係性を深く読み解いたからこそ、ファンの方々の心に深く刺さる一曲になったのですね。では改めて、エンディングに抜擢された感想を教えてください!
Soala:アニメやドラマの主題歌を担当することは活動を始めた頃からの大きな夢であり、ずっと憧れていました。今回、実際にタイアップとして作品に携わらせていただいたことで、改めてアニメという文化の素晴らしさに気づかされました。現実から少し離れて、物語の世界に没入できる楽しみを知り、そこから「もっとアニメを知りたい」と、自分でも驚くほどたくさん作品を観るようになったんです。自分の中になかった新しい視点や発見に出会えることが、今は本当に嬉しいです。
― 『真夜中ハートチューン』にもハマって…?
Soala:絶賛ドハマり中です! 勢いで原作漫画も読破してしまいそうになるのを、「物語の結末は、まずはアニメで楽しみたい」と堪えながら、一人のファンとして楽しませていただいています(笑)。
― すっかりファンですね(笑)。周囲からの反響はいかがでしたか?
Soala:反響も想像以上に大きく、以前から関わりのある方々からは「あの原作が好きだから、Soalaがエンディングを担当してくれて本当に嬉しい」と声をかけていただくことも増えました。これまで私のことを知らなかったアニメファンの方々からも、温かい言葉をたくさんいただいています。
― 実際にSNSでもそういった言葉を見たり?
Soala:実は、毎日欠かさずエゴサをしていて(笑)。見逃したものはないと言い切れるくらい、皆さんの声をチェックしています。「歌詞がアニメの世界観に寄り添っていて感動した」といった好意的な意見ばかりで、マイナスな言葉を見かけないほど好評をいただいていて、本当に幸せです。アニメをきっかけにSoalaという存在を見つけてくださった方がたくさんいらっしゃることを実感し、これからもこの楽曲を大切に歌い続けていきたい、そして直接皆さんのもとへ届けにいきたいという思いが、より一層強くなりました。
Soala、「Soalove」のみんなと感情を分け合いたい
― 現在は大阪を拠点に活動されていますが、プライベートの充実に変化はありますか?Soala:猫ちゃんを飼っているので、猫ちゃんが一番の癒しなんですけど、最近は恋愛リアリティショーに再熱しています。ただ、人様の恋愛を見ていても「これ、歌詞に書けそう」と結局仕事に繋がってしまうんですよね。だから、全く仕事に関係ない陶芸や乗馬、バンジージャンプに挑戦してみたいです(笑)。
― 陶芸や乗馬。また意外なセレクトですね。
Soala:幼稚園の頃に海外に住んでいて、ポニーに乗るのがルーティンだったので、今度は大きな馬に乗ってみたいなと。陶芸も、この長いネイルのまま作れるのかという不安はありますが(笑)、新しいチャレンジを今年中に一つは叶えたいです。
― 常に新しい自分を更新し続けるその姿勢は、まさに表現者の鏡です!そんな攻めの姿勢を崩さないSoalaさんにとって、3月にはZepp DiverCity(TOKYO)での自身最大規模の公演が控えています。今の心境はいかがですか?
Soala:高校時代にバックダンサーとして立ったことがあって、当時の恩師に「いつかここでメインで歌うので待っていてください」と約束した場所なんです。でも、ただ立ちたいわけではなく、「Soalove(ファンの名称)」のみんなと感情を分け合いたいです。一緒に泣いて笑って、「Soalaがいるから頑張ろう」と思ってもらえるような分岐点になるステージにしたいです。構成もリハーサルのたびに「この流れで本当にいいのか」と、最善を尽くして練り上げています!
Soalaの夢を叶える秘訣
― 読者の中には、いま困難を乗り越えたいと思っている人もいます。人生で特に悲しみや怒り、挫折を感じた瞬間、辛かった経験はあったでしょうか。また、それを乗り越えるために行ったエピソード、克服方法を教えてください。Soala:中高生の頃に不登校を経験し、歌手になるために行った東京でも、苦しい経験をして怖くなってしまいました。当時は逃げ出すように大阪へ来ましたが、その逃げた先で死ぬ気で頑張ったからこそ、今があると思っています。固定概念にとらわれず、もし誰かに「えっ?」と思われる道を選んだとしても、それを正解にするのは自分次第。環境を変えてでも音楽を続けたいという気持ちがあったからこそ、路上ライブを重ねて「すれ違い」が生まれました。視野を広げて、自分の心がワクワクする方に進んでほしいです。
― では最後に、1年前「夢を叶える秘訣」で「休んでもいいから、絶対に諦めずに一歩踏み出すこと」と語ってくれました。その言葉通り、Zeppという夢を現実に変えつつある今、「踏み出した後、壁にぶつかって“もう一歩”が出ない時」はどうすれば良いと思いますか?今のSoalaさんが考える、「夢の叶え方」を教えてください。
Soala:私も一人では立ち直れないことがたくさんあります。でも、過去の自分が頑張ってくれたからこそ、今支えてくれるスタッフさんやファンの皆さんと出会えました。「見てくれている人がいる」と忘れないことが、一歩踏み出すきっかけになります。誰かのために頑張ることも、夢に繋がる大きな力になる。支えてくれる人への感謝を思い浮かべれば、きっとまた歩き出せるはずです。
― ありがとうございました!
過去の葛藤を包み隠さず語り、そのすべてを音楽へと昇華させるSoala。彼女の紡ぐ言葉がこれほどまでに多くの人の心を救うのは、誰よりも痛みを知り、それでも「ワクワクする道」を切り拓いてきた強さがあるからだろう。「声の軌跡」は、そんな彼女が提示する新たな“救い”の形だ。Zepp DiverCity(TOKYO)という大きな節目を前に、彼女の声はさらに高く、遠くへと響き渡っていくに違いない。(modelpress編集部)[PR]提供元:Soala
撮影::加藤千雅