モデルプレスのインタビューに応じた久保史緒里(C)モデルプレス

久保史緒里、乃木坂46卒業後に出会った“新たな自分”と次の一歩「24歳で性格を知るとは」【「LOST LETTER」インタビュー】

2025.12.25 19:00

【書き下ろしエッセイ「LOST LETTER」(幻冬舎/12月26日発売)インタビュー後編】

11月28日の卒業コンサートをもって乃木坂46を卒業した久保史緒里(くぼ・しおり/24)に、モデルプレスがインタビュー。後編では、アイドル人生に幕を下ろした久保が実感したことや、次のステップに進む今思う“夢を叶える秘訣”について聞いた。

  

久保史緒里、乃木坂46を卒業して感じたこと

久保史緒里(C)モデルプレス
― 卒業コンサートをもって、“アイドル久保史緒里”としての人生にピリオドを打った久保さん。今後ご自身がどんな姿になっていくのか、もう想像はついていますか?

久保:これまで乃木坂46に軸足を置いて生きてきたので、以前は卒業後の自分はどうなってしまうのか、全く想像がつきませんでした。でも、実際に卒業すると色々なことを感じたんです。卒業翌日の過ごし方についても、「好き放題食べたい」とか、「たくさん寝たい」とか、色んな欲求があったんですけど(笑)、実際は想像とは違いました。

今までの自分は、休日にやりたいことがあっても結局怠けてしまって、何も手につかないまま1日が終わることが多かったので、卒業後も「抜け殻のように日々が過ぎてしまうのかな」と想像していたのですが、少し時間に余裕ができたことで「今日はお洗濯だけで良いや。それ以外の時間は思うまま生きよう」と思えて、逆に掃除が捗ったり、映画を観てリフレッシュしたりできています。意外にゆとりを与えた方が動ける人間だった、というのは新たな発見でしたし、24歳でそんな自分の性格を知るとは思いませんでした(笑)。どこか、自分をストイックにしすぎていたのかもしれません。生き方としても、決め打ちしすぎない方向にシフトできた気がしています。まだ知らないことがいっぱいあるんだと思うと、今回書いたエッセイも人生のほんの一要素、一瞬でしかないのかもしれません。私は“暮らし”をとても大切にしているので、これからもお家での時間を充実させていきたいです。

久保史緒里にとっての“魔法の言葉”

久保史緒里(C)モデルプレス
― モデルプレスの読者の中には、現在、受験や就職など、それぞれの夢に向かって歩んでいる方が多くいます。そうした読者に向けて、久保さんから今だからこそ伝えたいメッセージがあれば、お聞かせください。

久保:私は良くも悪くも、「何事もいつか終わる」と考えています。10代の頃は“終わりがある”ということを信じられなかったですし、しんどい時間ほど永遠に感じていましたが、何事も絶対にいつか終わりがきます。締め切りに追われている時も、目標に向かって勉強や準備をしている日々も全部、何をやってもやらなくても、いつかは終わりがくる。そういった考えは、私にとって魔法の言葉でもありました。

久保史緒里(C)モデルプレス
― 辛いことだけでなく、「楽しい時間もいつか終わりがくるから、今を楽しもう」と考えることもできそうですね。

久保:そう思います。私は遊園地などに行くと、入った瞬間に「終わりがくるんだ」と思ってしまう性格で(笑)。まだ何もしていないのに、帰りたくないと思ってしまうんです。楽しい時間は逆にあっという間に過ぎてしまうので、制限があることを意識することで、今をより大切にできるようになるかもしれません。

久保史緒里の夢を叶える秘訣

久保史緒里(C)モデルプレス
― モデルプレス読者の中には今、夢を追いかけている読者もたくさんいます。アイドルを卒業した久保さんが今思う「夢を叶える秘訣」を教えてください。2年前には「夢を書き出すこと」と仰っていました。

久保:9年間の活動を終えた今でも、書き出すことや、言霊を大事にすることは大切だったなと思います。グループでセンターになることができたのも、「いつかセンターになりたい」と発信するようになってから叶った夢です。あとは、自分がやってきたことを信じるということも、すごく大切だと思います。私は9年間の活動で、色々な方の意見を聞くことを大事にしてきたのですが、その中で「自分のやり方が間違っているかどうかを疑う」ということの大切さを学びました。だから、自分のやり方を全て信じるというよりは、「自分がやってきた中で、これはちゃんとできていたから信じても大丈夫」と事実を信じるようにしています。“できた”という事実があると自信が持てるし、自分にも優しくなれる気がしています。

久保史緒里、9年前の自分に言葉をかけるなら?

久保史緒里(C)モデルプレス
― 最後に、今9年前の自分に何か言葉を一言かけてあげられるなら、どんな言葉をかけたいですか?

久保:乃木坂46に入ったことは間違いじゃない、というのを伝えたいです!素敵な出会いと、素敵な締めくくりと、何よりも卒業した時に「これから先もグループが好きだな」と自信を持って言えるぐらい大好きな気持ちが増したので、人生を変える決意で東京に出てきたことは間違いじゃなかったと伝えてあげたいです。

― 素敵なお話ありがとうございました!

(modelpress編集部)

PHOTO:矢沢隆則

久保史緒里(くぼ・しおり)プロフィール

久保史緒里(C)モデルプレス
2001年7月14日生まれ。宮城県出身。2016年、乃木坂46の3期生としてグループに加入。2022年「乃木坂46のオールナイトニッポン」2代目パーソナリティに就任し、2023年には写真集「交差点」を発売。2025年11月28日の卒業コンサートをもって、グループを卒業した。ドラマ「どうする家康」「落日」「あんぱん」や、映画「ネムルバカ」「ほどなく、お別れです」「恒星の向こう側」など、俳優としても活躍している。

久保史緒里エッセイ「LOST LETTER」

久保史緒里エッセイ「LOST LETTER」撮影/細居幸次郎
「久保の部屋にあった、トップアイドルとして生きてきた9年間に綴った、けれども渡せなかった約150通の手紙。卒業発表直前の短い夏休みに彼女は、訪れた屋久島でその手紙たちを燃やすことにした」。

本作は、その旅の道中や縄文杉への登山で去来した思いを綴ったエッセイと、「嫌われたくない人間」であると自覚する久保が読者に宛てて自身の人生経験を凝縮して書き下ろした17通の手紙からなる1冊。幼い頃から卒業を目前に控えた現在に至るまでを振り返るロングインタビューに加え、手紙を手放した屋久島の夜と手紙を綴ってきた自宅で撮影した貴重な写真も収録されている。
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