福岡発マルシィの“奇跡的な展開”― 「真髄」が詰まったアルバム「Flavors」を徹底解説【インタビュー】
2025.10.25 18:00
福岡発の3⼈組ロックバンド・マルシィが11日、福岡・北九州市の西日本総合展示場新館で開催された「TGC KITAKYUSHU 2025 by TOKYO GIRLS COLLECTION」(以下、「TGC北九州2025」)に出演した。
福岡発の3⼈組ロックバンド・マルシィが、福岡・北九州市の西日本総合展示場新館で開催された「TGC KITAKYUSHU 2025 by TOKYO GIRLS COLLECTION」に出演。モデルプレスではステージの舞台裏で吉田右京(Vo&Gt/よしだ・うきょう)、shuji(Gt/シュウジ)、フジイタクミ(Ba)にインタビューを実施。「TGC北九州2025」のテーマソング「Romance」の制作秘話や、11月12日にリリースを控えるアルバム「Flavors」に込めた思いなどについてもたっぷり聞いた。
今回で、「TGC北九州」初出演を飾ったマルシィは書き下ろしの新曲で「TGC 北九州 2025」テーマソングの「Romance」をはじめ、人気楽曲「ラブソング」、「未来図」と3曲を披露した。
右京:やっぱり普段のフェスとは一味違ったTGCならではの雰囲気でした。「Romance」は初披露だったので緊張もありましたが、いいステージになったと思います。
― 今回がファッションイベントということで、秋冬に取り入れたいアイテムについてもお聞きしたいです。
右京:最近スタッフさんからもらったチェックのシャツと、メンバーからもらったショルダーバッグです。
タクミ:トラックジャケットがすごくお気に入りなので積極的に使っていこうと思っています。
shuji:僕は最近セットアップを買いました。カーディガンや、ジャケットのセットアップも買ったので、それを今年は着ていきたいです。
タクミ:アミュプラザ小倉をちょっと覗きに行って写真を撮って、小倉駅で流れている映像もチェックしました。
右京:嬉しい。
― 福岡で結成されたとのことで、ゆかりのあるスポットでもあったのではないでしょうか?
タクミ:昨日リハが終わってスタジオに行ったんですが、それも一度使ったことのあるsound boogieっていうスタジオだったので懐かしかったです!
― みなさんの結成の経緯についても教えてもらいたいです。
右京:福岡にそれぞれみんなが住んでいるタイミングで集まったメンバーなんです。僕が「Drama」を弾き語りで制作した際に、やっぱりバンドの重厚な音で世界観を表現したいと思って、そこからバンドメンバーを探したのですが、当時はなかなか見つからなくて。そこで友達にタクミを紹介されて、「Drama」の弾き語り動画を送ったところ「やりたい」と思ってくれたみたいで、最初はビアガーデンでご飯を食べたんです(笑)。
タクミ:今はない天神コアでね。
右京:まだなにも楽器は合わせてないけど「頑張ろう」と始まったのがタクミとの出会いでした。shujiとはバイト先が一緒で、ちょうどギターを探していたタイミングで初めてシフトが被ったんです。
shuji:もともと同じバイト先だったのにシフトが被っていなかったので会ったことがなかったんですが、店長に「いいボーカリストがいて、こういう楽曲もすでに作ってるんだけど、聴いてみてよ」と言われて聴かせてもらったのが「Drama」で。いい声だと思って、そこで初めてシフトが被ったときに加入が決まりました。
右京:僕も店長から「ギターがうまい子がいる」と話を聞いていたぐらいだったんです。タクミと「Drama」を合わせたんですけど、ギターの音色にだいぶ苦戦していて。そこにshujiが入って、ピースがばっちりハマったので、奇跡的な展開でした。
― みなさんの音楽のルーツというとどういったことになるのでしょうか?
右京:僕の母親がピアノをやっていたのと、両親とも歌が好きで、ずっと車で流れていた音楽を歌っていたんです。歌うのが楽しいという感覚は幼少期からありました。
タクミ:僕が、音楽を自分でやるものとして目覚めたのはX JAPAN。映像をたまたま見て、「わあ!かっこいい!」と。次第に自分もやりたくなってベースを始めるに至りました。最初に買ったベースはトゲトゲした紫色で!今じゃ考えられないですね。
shuji:タクミと一緒で、X JAPANがもともと好きだったことがきっかけです。そこから、中学~高校生ぐらいのときは、グリーン・デイなどのパンクから、JUDY AND MARYやBOØWYとか…その辺が音楽のルーツです。
右京:僕らの結成の地が福岡というのはあるんですが、そこでスタッフさんからお話をうかがって、そんな機会はなかなかないので、「是非」と受けさせていただきました。TGCということで、ランウェイのノリの良さも楽曲に取り入れたいと思っていて、聴いている人が主人公になれるような部分を大事に作りました。
タクミ:これまでの楽曲ともだいぶ作り方が違っていて、今回は心地よいノリが連続してやってくるようなイメージを持って作りました。僕らはバンドなので人力で制作していますが、いい意味でも無機質な感じじゃないとそういった部分は出ないので、そこは今までの楽曲の作り方とは大きく違うポイントだと思います。
右京:最初の頃はアルバムを出す想定ではなかったので全体を見据えて制作していたわけではないのですが、1stアルバム、2ndアルバムを経て、3rdアルバムということで、洗練された部分を見せられるようにはすごく意識しました。
― 今回のアルバムは「Romance」を含めて「恋人」「隣で」「holiday」と新曲が4曲収録されていますが、それぞれの聴きどころもおうかがいしたいです。
タクミ:まず前提として、「Flavors」ではマルシィが今まで持っていた色をより濃く、さらにマルシィの楽曲の幅が広がったなと考えています。新曲4曲をとってみても、例えば「隣で」と「恋人」はより深くした楽曲ですし、「Romance」と「holiday」は幅が広がった楽曲になっているんです。
右京:「Romance」に関しては、今までにないマルシィのサウンド感と歌詞の柔らかさ、甘さ、それに加えてリズムのポップさ。そういった部分が強い魅力になっていると思います。
shuji:無機質な感じもありつつダンサブルで、聴くと体が動き出したくなるようなナンバー。今後ライブにおいてもすごく大事な曲になるはずです。
右京:「隣で」は、本当にマルシィの真骨頂であり、今まで僕らが磨いてきたものの、現時点での集大成。マルシィの真髄が詰まった楽曲になっています。
shuji:「Flavors」のリード曲にもなっていますが、代表曲にもなり得るぐらい、僕らとしてもすごく手応えが強い一曲です。
右京:「恋人」はマルシィらしさもありつつ、最近では中々やっていないアプローチからイントロが始まるので、いろいろな見どころがあると思います。
shuji:たっぷり時間をかけて作ったので、みんなが満足いくクオリティに達して世に出せるってところが僕らとしてもすごく楽しみにしているんです。「holiday」は、本当にリズミカルで休日に出かけたくなるような楽曲。歌詞もすごく勇気づけられるようなメッセージ性を含んでいます。
タクミ:頑張るしかないです。頑張った上で、「これだけ頑張ったんだから大丈夫」という気持ちを持って壁に挑んだら、うまく乗り越えられるんじゃないかな。まずはその壁を乗り越えるために頑張ってみることが大事だと思います。
右京:壁を乗り越えるうえで難しいことというと、今までできてなかったこともやらないといけないところが出てくるとは思うんですが、乗り越えた先に、自分が欲しい未来や、見てみたい景色があるから乗り越えようと頑張っているはずなので、そこをイメージすることも大事です。今は大変かもしれないですけど、その結果として、素敵な未来が来ると信じています。
shuji:具体的な成功体験みたいなものを常に思い出すことができれば、道が拓けるんじゃないかな。うまくいった経験をしっかり記憶して、それに向けていろいろなシミュレーションをして挑んでいければ乗り越えられるはずです。僕の場合は、すごく良かったライブをイメージしながらステージに立つことが重要だと思っているので、毎回イメージして挑むようにしてます。
タクミ:でっかい夢までの間にすごく小さな目標も必ずあると思うので、そこを地道に1個ずつこなしていったら夢にだいぶ近づいてるんじゃないかな。一気に叶うことは絶対にないので、地道に頑張りましょう。
右京:マルシィとしてもまだ叶えられていない夢がたくさんあるのですが、絶対に叶うと信じて、そのために必要な行動をひたすらやっていくところが大事なのではないでしょうか。一番は未来を信じること。夢が叶うことを信じることが大事だと思います。
shuji:チャンスはいつ来るかわからないので、そのために準備をすることはすごく大事です。夢に向かっていくうえで誰にもチャンスは転がっていると思うんですが、準備をしないと掴めないと思っています。僕も専門学校に行ってなかったら、マルシィに入っていなかったかもしれないですし、右京と出会っていなかったかもしれないので、音楽のために準備をしておいて良かった、と感じています。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)[PR]提供元: ユニバーサルミュージック合同会社
福岡発マルシィ「TGC北九州2025」でライブ テーマソングも手がける
マルシィはSNSの⼝コミから広がった失恋ソングが話題を集め、Z世代を中⼼にハマるリスナーが続出している人気バンド。今年4⽉に開催した⽇本武道館公演のチケットは販売開始1分で完売。2026年1⽉9⽇、10⽇には横浜アリーナでのワンマンライブ『マルシィ one man live 横浜アリーナ』を開催することも決定している。今回で、「TGC北九州」初出演を飾ったマルシィは書き下ろしの新曲で「TGC 北九州 2025」テーマソングの「Romance」をはじめ、人気楽曲「ラブソング」、「未来図」と3曲を披露した。
マルシィ、初の「TGC北九州2025」で感じた「TGCならではの雰囲気」
― 今回のイベントに出演された感想をお願いします。右京:やっぱり普段のフェスとは一味違ったTGCならではの雰囲気でした。「Romance」は初披露だったので緊張もありましたが、いいステージになったと思います。
― 今回がファッションイベントということで、秋冬に取り入れたいアイテムについてもお聞きしたいです。
右京:最近スタッフさんからもらったチェックのシャツと、メンバーからもらったショルダーバッグです。
タクミ:トラックジャケットがすごくお気に入りなので積極的に使っていこうと思っています。
shuji:僕は最近セットアップを買いました。カーディガンや、ジャケットのセットアップも買ったので、それを今年は着ていきたいです。
マルシィ、結成は福岡で「奇跡的な展開」
― 今回「マルシィ×『TGC 北九州 2025』特別企画」として、マルシィさんが北九州のまちをジャックされましたが、ご覧になりましたか?タクミ:アミュプラザ小倉をちょっと覗きに行って写真を撮って、小倉駅で流れている映像もチェックしました。
右京:嬉しい。
― 福岡で結成されたとのことで、ゆかりのあるスポットでもあったのではないでしょうか?
タクミ:昨日リハが終わってスタジオに行ったんですが、それも一度使ったことのあるsound boogieっていうスタジオだったので懐かしかったです!
― みなさんの結成の経緯についても教えてもらいたいです。
右京:福岡にそれぞれみんなが住んでいるタイミングで集まったメンバーなんです。僕が「Drama」を弾き語りで制作した際に、やっぱりバンドの重厚な音で世界観を表現したいと思って、そこからバンドメンバーを探したのですが、当時はなかなか見つからなくて。そこで友達にタクミを紹介されて、「Drama」の弾き語り動画を送ったところ「やりたい」と思ってくれたみたいで、最初はビアガーデンでご飯を食べたんです(笑)。
タクミ:今はない天神コアでね。
右京:まだなにも楽器は合わせてないけど「頑張ろう」と始まったのがタクミとの出会いでした。shujiとはバイト先が一緒で、ちょうどギターを探していたタイミングで初めてシフトが被ったんです。
shuji:もともと同じバイト先だったのにシフトが被っていなかったので会ったことがなかったんですが、店長に「いいボーカリストがいて、こういう楽曲もすでに作ってるんだけど、聴いてみてよ」と言われて聴かせてもらったのが「Drama」で。いい声だと思って、そこで初めてシフトが被ったときに加入が決まりました。
右京:僕も店長から「ギターがうまい子がいる」と話を聞いていたぐらいだったんです。タクミと「Drama」を合わせたんですけど、ギターの音色にだいぶ苦戦していて。そこにshujiが入って、ピースがばっちりハマったので、奇跡的な展開でした。
― みなさんの音楽のルーツというとどういったことになるのでしょうか?
右京:僕の母親がピアノをやっていたのと、両親とも歌が好きで、ずっと車で流れていた音楽を歌っていたんです。歌うのが楽しいという感覚は幼少期からありました。
タクミ:僕が、音楽を自分でやるものとして目覚めたのはX JAPAN。映像をたまたま見て、「わあ!かっこいい!」と。次第に自分もやりたくなってベースを始めるに至りました。最初に買ったベースはトゲトゲした紫色で!今じゃ考えられないですね。
shuji:タクミと一緒で、X JAPANがもともと好きだったことがきっかけです。そこから、中学~高校生ぐらいのときは、グリーン・デイなどのパンクから、JUDY AND MARYやBOØWYとか…その辺が音楽のルーツです。
マルシィ、テーマソング「Romance」とアルバム「Flavors」を語る
― テーマソングである「Romance」でのコラボレーションの経緯についても教えてください。右京:僕らの結成の地が福岡というのはあるんですが、そこでスタッフさんからお話をうかがって、そんな機会はなかなかないので、「是非」と受けさせていただきました。TGCということで、ランウェイのノリの良さも楽曲に取り入れたいと思っていて、聴いている人が主人公になれるような部分を大事に作りました。
タクミ:これまでの楽曲ともだいぶ作り方が違っていて、今回は心地よいノリが連続してやってくるようなイメージを持って作りました。僕らはバンドなので人力で制作していますが、いい意味でも無機質な感じじゃないとそういった部分は出ないので、そこは今までの楽曲の作り方とは大きく違うポイントだと思います。
マルシィ、11/12(水)発売の3rdアルバム「Flavors」新曲を徹底解説
― アルバムのお話についてもうかがっていきます。「Flavors」はどういったコンセプトで制作していきましたか?右京:最初の頃はアルバムを出す想定ではなかったので全体を見据えて制作していたわけではないのですが、1stアルバム、2ndアルバムを経て、3rdアルバムということで、洗練された部分を見せられるようにはすごく意識しました。
― 今回のアルバムは「Romance」を含めて「恋人」「隣で」「holiday」と新曲が4曲収録されていますが、それぞれの聴きどころもおうかがいしたいです。
タクミ:まず前提として、「Flavors」ではマルシィが今まで持っていた色をより濃く、さらにマルシィの楽曲の幅が広がったなと考えています。新曲4曲をとってみても、例えば「隣で」と「恋人」はより深くした楽曲ですし、「Romance」と「holiday」は幅が広がった楽曲になっているんです。
右京:「Romance」に関しては、今までにないマルシィのサウンド感と歌詞の柔らかさ、甘さ、それに加えてリズムのポップさ。そういった部分が強い魅力になっていると思います。
shuji:無機質な感じもありつつダンサブルで、聴くと体が動き出したくなるようなナンバー。今後ライブにおいてもすごく大事な曲になるはずです。
右京:「隣で」は、本当にマルシィの真骨頂であり、今まで僕らが磨いてきたものの、現時点での集大成。マルシィの真髄が詰まった楽曲になっています。
shuji:「Flavors」のリード曲にもなっていますが、代表曲にもなり得るぐらい、僕らとしてもすごく手応えが強い一曲です。
右京:「恋人」はマルシィらしさもありつつ、最近では中々やっていないアプローチからイントロが始まるので、いろいろな見どころがあると思います。
shuji:たっぷり時間をかけて作ったので、みんなが満足いくクオリティに達して世に出せるってところが僕らとしてもすごく楽しみにしているんです。「holiday」は、本当にリズミカルで休日に出かけたくなるような楽曲。歌詞もすごく勇気づけられるようなメッセージ性を含んでいます。
マルシィが悲しみを乗り越えたエピソード
― モデルプレスの読者の中には今、さまざまな不安を抱えている読者がいます。そういった読者に向けて、マルシィさんのこれまでの人生の中で「悲しみを乗り越えたエピソード」を教えてください。タクミ:頑張るしかないです。頑張った上で、「これだけ頑張ったんだから大丈夫」という気持ちを持って壁に挑んだら、うまく乗り越えられるんじゃないかな。まずはその壁を乗り越えるために頑張ってみることが大事だと思います。
右京:壁を乗り越えるうえで難しいことというと、今までできてなかったこともやらないといけないところが出てくるとは思うんですが、乗り越えた先に、自分が欲しい未来や、見てみたい景色があるから乗り越えようと頑張っているはずなので、そこをイメージすることも大事です。今は大変かもしれないですけど、その結果として、素敵な未来が来ると信じています。
shuji:具体的な成功体験みたいなものを常に思い出すことができれば、道が拓けるんじゃないかな。うまくいった経験をしっかり記憶して、それに向けていろいろなシミュレーションをして挑んでいければ乗り越えられるはずです。僕の場合は、すごく良かったライブをイメージしながらステージに立つことが重要だと思っているので、毎回イメージして挑むようにしてます。
マルシィの夢を叶える秘訣
― モデルプレス読者の中には今、夢を追いかけている読者もたくさんいます。そういった読者に向けて、マルシィさんの「夢を叶える秘訣」を教えてください。タクミ:でっかい夢までの間にすごく小さな目標も必ずあると思うので、そこを地道に1個ずつこなしていったら夢にだいぶ近づいてるんじゃないかな。一気に叶うことは絶対にないので、地道に頑張りましょう。
右京:マルシィとしてもまだ叶えられていない夢がたくさんあるのですが、絶対に叶うと信じて、そのために必要な行動をひたすらやっていくところが大事なのではないでしょうか。一番は未来を信じること。夢が叶うことを信じることが大事だと思います。
shuji:チャンスはいつ来るかわからないので、そのために準備をすることはすごく大事です。夢に向かっていくうえで誰にもチャンスは転がっていると思うんですが、準備をしないと掴めないと思っています。僕も専門学校に行ってなかったら、マルシィに入っていなかったかもしれないですし、右京と出会っていなかったかもしれないので、音楽のために準備をしておいて良かった、と感じています。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)[PR]提供元: ユニバーサルミュージック合同会社