モデルプレスのインタビューに応じた田村真子(C)モデルプレス

TBS田村真子アナ「ラヴィット!」出演は「思い描いていたアナウンサー像とかけ離れていた」葛藤乗り越えられた理由【インタビューVol.1】

2025.08.22 07:00

TBSの田村真子(たむら・まこ/29)アナウンサーが8月27日、1stフォトエッセイ「陽がのぼるほうへ」(太田出版)を発売。『ラヴィット!』(毎週月曜〜金曜あさ8時)MCとして、アナウンサーの枠を超え老若男女に親しまれる彼女に、番組放送当初の葛藤や“アナウンサーらしさ”に悩んだ過去について語ってもらった。【インタビューVol.1】

  

1stフォトエッセイ「陽がのぼるほうへ」

田村真子1stフォトエッセイ 「陽がのぼるほうへ」(撮影:藤本和典)通常版カバー書影 帯あり
本作は、田村アナがカルチャー誌「Quick Japan」と公式Web「QJWeb」で毎月掲載していたエッセイ連載に新たな書き下ろしエッセイ、書籍オリジナルコンテンツを加えた自身初となるフォトエッセイ。『ラヴィット!』(毎週月曜〜金曜あさ8時)MCを務める朝の顔として人気を集め、老若男女の視聴者から愛される田村アナの、どこまでも明るく飾らないポジティブな魅力が詰まった1冊となっている。

田村真子「ラヴィット!」放送開始時の葛藤とは

田村真子(C)モデルプレス
― 初のフォトエッセイ出版決定おめでとうございます。これまでも「QJWeb」の連載で多くの言葉を発信してきましたが、改めて今回1冊の本として出版されることになった心境を教えてください。

田村アナ:これまで「Quick Japan」で連載させていただいていたのですが、今回は書籍化にあたり、番組や仕事の面だけではなく、私生活や私自身のことについても書いてほしいと言っていただきました。それを聞いて、まず「どうしよう、ちゃんと書けるかな」という不安がありました。さらに、自分自身のこととなると、読んでくださる方に興味を持っていただかなくてはいけないので、その点についても心配でした。連載はネットで無料で読むことができますが、本となるとお金を出して買っていただくことになるため、満足していただけるような「お金を払うに値する文章」を書けるかどうかというプレッシャーが、とても大きかったです。

― アナウンサーとして、個人的なことを発信する機会が少ない中で、エッセイを書く際に自分の感情や考えを表現することにどのように向き合いましたか?

田村アナ:いろいろ思い出していくと、当時の感情も蘇るのですが、今となってはもう過ぎ去った過去なので、美化されてしまう部分もありますし、「結果的にあの経験があったから今の自分がある」と思えるんですよね。でも、当時の感情と向き合ってみると、「あれは本当に辛かったな」「自分の感情がぐちゃぐちゃになったな」という瞬間もありました。中には、「なんでこんなことまで言われなくてはいけないのだろう」と思った出来事もあります。今回は、そうした経験をそのまま書くのではなく、表現としては少しマイルドにしながらも、若い方や今まさに同じような思いをしている方に「そういうことあるよね」「私も今そうだ」と共感してもらえるように意識して、マイナスで終わらせず、読みやすくなるように試行錯誤しながら書きました。

田村真子(C)モデルプレス
田村真子(C)モデルプレス
― 「本当に辛かった」という瞬間があったとおっしゃっていましたが、どういった出来事で辛さを感じたのでしょうか?

田村アナ:働き始めの頃は、自分でも「うまくやりたい」と思っているのにできない時期がありました。私たちの仕事は技術的な面もあって、ニュースの読み方1つ取ってもそうですし、アドバイスをいただいたことを忠実にやろうと思っても、本番になると余裕がなくなって実践できないことが本当に辛かったです。1年目は特に緊張や気疲れもあって、帰り道で人知れず泣きながら帰ったこともあります。『ラヴィット!』が始まった頃も結構大変で、周りからのいろんな意見や「こういう番組どうなんだ」という声もありましたし、初めての番組で朝の生放送ということで、疲れも大きかったです。番組が始まったばかりの頃はいろんな反響をいただくのですが、今考えれば全てを受け止めなくてもよかったとも思いますが、そのときは気にしないつもりでも、様々な言葉が入ってきてしまっていたので、その時期もしんどかったなと思います。

― 辛かった時期をどのようにして乗り越えましたか?

田村アナ:新人の頃はとにかく自分が成長していくしかないので、場数を踏んでちゃんと実力を出せるようになるために訓練する毎日で、ひたすら頑張るという気持ちで向き合っていました。『ラヴィット!』が始まってからも、楽しめるようになるまでは、その場に慣れるという意味でも時間がかかりました。楽しめるようになってからは気持ちも楽になりましたが、最初のうちは帰宅しても仕事のことを考えてしまって…。でも、それだと余計に疲れてしまうので「もう考えない」と決めて、家ではすぐにゲームの世界に入り込んで切り替えるようにしました。そうしているうちに番組もいい方向に進み、周りからも温かい声をいただけるようになりました。それまでは、もちろんスタッフさんや川島さんも大変な時期だったと思いますが、あまり考えすぎないようにして、毎日やるべきことをこなすというスタンスでやっていましたね。

田村真子、“アナウンサーらしさ”に悩んだ過去

田村真子(C)モデルプレス
― エッセイでは「アナウンサーらしさ」について触れています。『ラヴィット!』に出演している中で、“アナウンサーらしさ”という壁にぶつかる経験はありましたか?

田村アナ:ありますね。今でこそ『ラヴィット!』は「自分が一番頑張る場所」と思って、なんでもチャレンジしていろんなことに挑戦できていますが、最初の頃は違いました。「こういう演出をやりたいから、これをやってください」と言われても、中には「アナウンサーとしてどうなのだろう」と感じてしまうこともあり、それまで自分が思い描いていたアナウンサー像とかけ離れていたものも多かったです。これをやったことで「変なことをする人」というイメージが視聴者に定着してしまったら、この先ニュースを読んで真面目な仕事をする機会がなくなってしまうのではないかと不安に思う時期もありました。葛藤はありましたが、やらなければならない場面もありましたし、ほんの少し前までお昼のニュースを報道フロアから読んでいた人間だったので、そのギャップに悩みました。

― どのように殻を破ることができたのでしょうか。

田村アナ:本当に最初は「やるしかない」と思いながらも、「これを視聴者の方はどう思うのだろう」「どういう印象を持たれるのだろう」という怖さを背負っていながらやっていたのですが、やっていくうちに少しずつ慣れてきて、「こういう面白いことや変わったことをやっても、案外観ている人は嫌悪感を抱くわけではないんだ」とわかるようになりました。受け入れてもらえるとわかってからは、気持ち的にもだいぶやりやすくなりました。

― 個人的に『ラヴィット!』で放送されているロケ企画「チャーハン大捜査線」内のミニドラマでの熱演ぶりが印象に残っています。

田村アナ:ありがとうございます(笑)。『ラヴィット!』を始めてからは、アナウンサーの仕事にもこんなに様々な形があるんだと実感する日々で、だからこそどんどんチャレンジして経験を増やしていくことは、今となってはとても良いことだなと思えています。

田村真子1stフォトエッセイ 「陽がのぼるほうへ」(撮影:藤本和典)
田村真子1stフォトエッセイ 「陽がのぼるほうへ」(撮影:藤本和典)
Vol.2では、本作に込めた思いや執筆の裏側、学生時代を振り返って感じた意外な素顔について明かしてもらった。(modelpress編集部)

田村真子(たむら・まこ)プロフィール

田村真子(C)モデルプレス
誕生日:1996年2月3日(水瓶座)
出身地:三重県
出身高校:高田高等学校
出身大学:上智大学 文学部 新聞学科
担当番組:『ラヴィット!』(毎週月曜〜金曜あさ8時)、『知識の扉よ開け!ドア×ドア クエスト』(毎週金曜よる9時~)、『タミ様のお告げ』(毎週月曜よる9時~)など
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