「DOPE」“3日間かけて撮影”本格アクション裏話 高橋海人&中村倫也らが苦労したシーンとは【長谷川晴彦PインタビューVol.3】
King & Princeの高橋海人(※「高」は正式には「はしごだか」)と俳優の中村倫也がW主演を務めるTBS系金曜ドラマ「DOPE 麻薬取締部特捜課」(毎週金曜よる10時~)を手掛ける長谷川晴彦プロデューサーに、モデルプレスら報道陣がインタビューを実施。Vol.3では、苦労したアクションシーンや制作の裏側について語ってもらった。
高橋海人&中村倫也W主演「DOPE 麻薬取締部特捜課」
本作は、熱き人間ドラマと本格アクションシーンが織りなす新時代の麻取アクション・エンターテインメント。突然特捜課に異動することになった新人の麻薬取締官・才木優人を高橋、常識はずれで型破りな言動が目立つ才木の教育係・陣内鉄平を中村が演じる。高橋海人のアクション初挑戦を絶賛
― 高橋さんは今作で本格的なアクションが初挑戦となりますが、現場での成長を感じることはありましたか?長谷川:高橋さんの成長について語るのはおこがましいことですが、もともと運動神経が抜群にいいので、アクション初挑戦という感じは全くしませんでした。アクションは型を覚える振り付けのようなものなのですが、高橋さんは覚えがものすごく早いし、普段ご自身でダンスの振り付けをされるくらいなので、素晴らしい瞬発力でした。
才木優人役は、不遇な環境で育ちながらもあれだけ心が強いということを表現する必要があり、さらに中村さんや井浦(新)さんなど魅力的なキャラクターがいる中で主人公として存在感を示さなければならない、ものすごく難しい役だと思います。高橋さんは真面目な方で、常に忙しい中でもずっと台本のことを考えてくださっていたんだろうなと感じました。
終盤はさまざまなアイデアやセリフを提案していただいて、第7話以降は一緒に作った感覚が強いです。僕は役者さんの意見を尊重するのですが、高橋さんはこのやり方は初めてとのことで、その中でも素晴らしいご意見をたくさんいただけました。そういう意味では一緒に才木という役を作る中で、僕も成長できたし、高橋さんも成長されたんじゃないかなと思います。
3日間撮影したアクションシーンで手応え
― 最も印象に残っているアクションシーンを教えてください。長谷川:実は分かりやすいアクションシーンは第2話と第3話だけなのですが、第2話のシーンでは千葉のショッピングモールで3日間撮影しました。基本的に高速移動する「ドーパー」(DOPE依存者)との対決だったので、VFXを想定しながらアクションを撮影した手応えのあるシーンです。アクションが得意な人たちが揃ったので、その辺りは作品にとってすごくいい方向に働いて、皆さん大変だったと思いますが大きな収穫がありました。
― 演者さんたちが特に苦労していた、あるいは手応えを感じていたエピソードはありますか?
長谷川:役者さんたちが最も大変だと言っていたのは、第3話のジャヒドブヤン(植野行雄)と対決するシーンです。2日間丸々ホコリのすごい場所で撮影して、さらに外に出ると海風が強くて結構過酷な環境でした。加えて「ここで電線が飛んできます」「クレーンが追いつきます」といったVFXの指示も入るので、頭も身体もフル回転で大変だったそうです。
最終話で才木と陣内がジウと戦うシーンは、群馬の浄水場の建物内で撮影したのですが、40〜50人のスタッフがアクションシーンを撮っているとエアコンが全然効かなくて、ものすごく暑い中で休憩を入れながら撮影しました。特に高橋さんは黒いスーツ、井浦さんは革のコートを着ていたので、本当に大変だったと思います。ありがたいことに、役者さんたちが何度もアイスを買いに行って差し入れしていました(笑)。
― 終盤に向けてアクションシーンがますます見どころになりますね。
長谷川:最終話のアクションシーンは、いよいよジウとのバトルになります。異能力を使って攻撃してくるジウを才木と陣内がどう対峙するのか。今まで「DOPE」で描いてきたアクションとはまた違った感じになるので面白いと思います。
長谷川P「DOPE」で伝えたい思い・終盤の見どころ明かす
― SNSでは考察が盛り上がっていますが、反響をご覧になっていかがですか?長谷川:基本的に考察していただくことは勇気づけられるし、ありがたいと思っています。鋭い考察を見るとドキっとする一方で、僕が考えていることよりも先を行くような考察をされる方もいて、これはすごくプレッシャーですね。
例えば、第4話で声でサプライズ出演した西島秀俊さんについて「そのまま出演するんですよね?」とか「後半メインで出てくるのでは?」という考察もあって。実際はカメオ出演ですし、伊藤淳史さん(山口始役)の出演についても、第6話最後に原作本の告知でちょっとギャグっぽく出ているといったような、皆さんの想像を裏切るコミカルな仕掛けをしているので、そういう考察は少しプレッシャーになるときがありますね(笑)。
― 本作を通して長谷川さんが伝えたい思いを聞かせてください。
長谷川:異能力者が命がけで戦っているのに、それを近親者や親しい人に伝えられないというジレンマを抱える悲哀を描きたかったということと、僕は分かりやすく「週刊少年ジャンプの主人公」と言っていますが、才木優人が今後また目の前に次々と試練が現れても、それに負けない強い気持ちを持って立ち向かっていくところに感動や共感があるんじゃないかなと思っているので、そういう部分をしっかり描いていきたいなと思っています。
― 終盤の見どころについて教えてください。
長谷川:才木と「DOPE」の関わりがついに明るみに出ることです。真実が分かるので、そこの部分がすごく面白いと思っています。また、陣内が第7話で脱走してしまうので、その脱走していく中で特捜課とどうなっていくのか、行く末に注目してもらいたいです。それから第6話最後の原作本の告知に、第1話で死んでしまった山口が出てくるという仕掛けをしています。わざわざその撮影のためだけにオフィスのセットに来てもらったので、ぜひ観てほしいです。(※インタビューは第5話放送前に実施)
(modelpress編集部)
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