吉岡里帆が語る松坂桃李の“完璧な芝居”「尊敬できる先輩」再共演経て感じたこととは【「御上先生」インタビューVol.2】
TBS系日曜劇場「御上先生」(毎週日曜よる9時~)に出演する女優の吉岡里帆(よしおか・りほ/32)に、モデルプレスらがインタビュー。再共演となった俳優の松坂桃李、岡田将生の印象や意外な一面について聞いた。【Vol.2】
松坂桃李主演「御上先生」
本作は子供が生きる「学校」、大人がもがく「省庁」という一見別次元にあるこの2つを中心に展開。未来を夢見る子供たちが汚い大人たちの権力によって犠牲になっている現実に1人の官僚教師・御上(松坂桃李)と、令和の高校生たちが共に立ち向かう、教育のあるべき真の姿を描く大逆転教育再生ストーリーだ。御上が担任を務めることになるのは隣徳学院の3年2組。吉岡は、御上の前任で3年2組の副担任・是枝文香を演じる。
吉岡里帆、教師役として心がけていること
― 改めて、教師役として心がけていることをお聞かせください。吉岡:今回は御上先生という主人公の先生がいて、副担任としての是枝を演じているので、私が後ろをついていくというよりも、御上先生をしっかりとアシストできているという関係性になることを心がけています。副担任としてちゃんと教室のみんなに寄り添えているかがすごく重要だと思っているので、御上先生とは違う側面から生徒のことを思いやることに気を付けています。
― 現在の現場の雰囲気はいかがですか?
吉岡:プロデューサーの飯田(和孝)さんは現場をしっかりと見てくださる方で、対話の多い現場であることが特徴です。生徒役はオーディションで選ばれた精鋭たちですし、大人チームはこの脚本に共感し「届けたい」という強い思いを持って参加している方ばかりなので、脚本の良さをより伝えられるようみなさんと意見交換もしますし、自分の役柄に緊張感と工夫を持って挑んでいます。
― 対話が多い現場とのことですが、具体的に教えていただけますか?
吉岡:具体的なことでいうと2つあり、1つ目は現場にある割り本に毎日掲載されているコラムです。プロデューサーの飯田さんを中心に、社会問題や撮影現場について、作品への思いなどを毎日長文で書いてくださっているのですが、最近は生徒役の子たちも書いてくれるようになっていて。今思っていることや、「実は自分ってこういう人間です」という吐露など、みんなが勇気を持って心をさらけ出していくので「じゃあ私も、僕も話してみようかな」と現場全体がなっていき、対話ができる空気感が生まれています。
また、作品に関しても「もっとこうした方が良くなる」という話をしやすい環境が出来上がっています。教室のシーンは特に繊細なので、話す温度感やどれくらいで受けるかといったことは相手の俳優さんにも監督にも聞くようにしています。
再共演・松坂桃李&岡田将生へのリスペクト
― 大人キャストとの共演シーンの感想をお聞かせください。吉岡:大人キャストは先輩が多いので、生徒たちとのシーンとは違い、守られているような感覚になることが多いです。一色先生(臼田あさ美)の包容力はもちろん、迫田(孝也/溝端完役)さんも本当に面白くて優しい方で、難しいシーンのときに「楽しいね」と言ってくださり、撮影をする楽しさを改めて教えていただきました。松坂さんは長台詞が多かったり、センシティブなシーンが多いのですが、何回でも完璧に、新鮮な状態でみんなの心に届くようなお芝居をされているのですごく尊敬しています。先輩方みなさんに対して「真似したいな」と思うことが多いです。
― 松坂桃李さん、岡田将生さんとは「ゆとりですがなにか」シリーズ以来の再共演ですが、改めて感じたことをお聞かせください。
吉岡:改めて尊敬できる先輩だなというのを1番に感じています。松坂桃李さんとは、「ゆとり」は松坂さんが担任で私は教育実習生、今回は私が担任だったところを、松坂さんが担任になり、私が副担任になるという、横を並走していくようなキャラクターを演じているので、間近で学ぶことが多いです。懐が深く、人の話をしっかりと聞いてくださる方なので、お芝居で悩んだときも、そのシーンについてどう考えているかの相談がしやすく、やはり「ゆとり」で過ごした時間があるからこそ、今の関係性で、この作品の世界でちゃんと生きられている実感がありました。
― 撮影を通して知った、松坂さんの意外な一面を教えてください。
吉岡:なんだろう…笑ったときの破顔!御上先生ってキリッとしていてあまり表情を崩さないのが特徴だと思うのですが、松坂さんご自身は面白いことがあったときに子供みたいにケラッと笑う方なので、すごくチャーミングで素敵だと思っています。
― 岡田さんの印象はいかがですか?
吉岡:岡田さんはあまり一緒のシーンがないのですが、いつお会いしてもずっと若々しく、キラキラしていてびっくりしました。あと、今回は官僚の役でキリッとされているのですが、岡田さんご自身は少し抜け感のある方なので、現場では面白い一面を見せてくださり、みんなで話していると楽しい空気になります。
― 「ゆとり」メンバーの再共演に関して、周囲から反響はありましたか?
吉岡:地元の友達はみんなドラマが大好きなので、「ゆとりメンバーやん!」みたいな連絡が結構来ました(笑)。「『ゆとり』と空気が違いすぎてびっくりした」「いつか面白いことやってくれるんじゃないかと思っちゃう」と言ってくれています(笑)。
★Vol.3では生徒役の印象や刺激を受けたキャスト、そして第7話の見どころをたっぷり語ってもらった。
(modelpress編集部)
吉岡里帆(よしおか・りほ)プロフィール
1993年1月15日生まれ。京都府出身。NHK連続テレビ小説「あさが来た」(2015)に出演し注目を集める。映画「正体」(2024)で第49回報知映画賞助演女優賞、第48回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。近年の主な出演作はフジテレビ系「レンアイ漫画家」(2021)、NHK BSプレミアム「しずかちゃんとパパ」(2022)、カンテレ・フジテレビ系「時をかけるな、恋人たち」(2024)、ディズニープラス スター「ガンニバル」シリーズ(2022、2025)、映画「ハケンアニメ!」(2022)、「Gメン」(2023)、「怪物の木こり」(2023)など。主演映画「九龍ジェネリックロマンス」が今夏公開予定のほか、2026年のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」への出演も決定している。「御上先生」第7話あらすじ
ヤマトタケルから3通目のFAXが届き波紋を広げる中、文科省では、津吹(櫻井海音)に悲劇が訪れる。目の当たりにした槙野(岡田将生)は…。一方、椎葉(吉柳咲良)の問題行動が判明し、学校は退学処分を下す。心配する生徒たちに御上(松坂桃李)は、椎葉の問題が、社会問題とも通じていることを提起する。問題に向き合った生徒たちは、思いもよらぬ行動に出る。
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