「No No Girls」発・HANA(ハナ)KOHARU、愛で照らす“太陽”のコミュニケーション力 最終審査の苦労明かす「私はすごくメンバーの心に入り込むタイプ」【インタビュー連載Vol.4】
2025.02.21 18:15
SKY-HIがCEOを務めるBMSGがプロデューサーにちゃんみなを迎えたガールズグループオーディション「No No Girls」より誕生した7人組ガールズグループ・HANA(ハナ)。モデルプレスでは、1人ひとりのパーソナルな一面に迫るソロインタビューと、和気あいあいとした雰囲気の中行われた7人全員へのインタビューを連載形式で届ける。Vol.4は、KOHARU(コハル)のソロインタビュー。
「ノノガ」から誕生したHANAって?
同オーディションの最終審査「No No Girls THE FINAL」は1月11日、約2万人を収容するKアリーナ横浜にて満員の観客の前で開催。12日にBMSG Official YouTube Channelから1回限り配信された際には、最大同時接続者数が56万人を超えた。その最終審査のグループ課題曲にもなっていた「Drop」で1月31日にプレデビューを果たし、今春にはソニー・ミュージックレーベルズよりメジャーデビューする。
ダンサー出身のKOHARUは、常に中心にいるムードメーカーで太陽のような明るいキャラクターが人気を集める。ちゃんみなからも「クリエイティブをするために生まれてきた」と振り付けや表現のクリエイティブ力を評価される一方で、自信がなく自分自身を否定してきたという内面のネガティブ思考が課題に。ソロ審査では3拍子の優雅なビートが特徴的なちゃんみなの楽曲「ディスタンス」に挑戦し、要所要所で大胆に歌詞をアレンジ。自信を身につけ大きく羽ばたいた。ちゃんみなからも「KOHARUが頑張ってくれたから私の考えだったり、私の意図、そういったものが皆にちゃんと伝わってくれたと思っています。私の代弁者になってくれたと思っています」と評価されたように、オーディションで常に輝いていた周りへの愛と「Drop」グループ審査でも発揮されたコミュニケーション術についても迫った。
KOHARU、3次審査で気付かされたちゃんみなの言葉
― 3次審査の「本能」ではチームを代表し、先生にアレンジを提案して頼みに行った場面がありましたが、ちゃんみなさんも「グループを優先していて、自分のことができているか不安だった」と心配されていました。KOHARU:その時は「周りを何とかする前に自分を何とかしろ」という当たり前のことができていなくて、ずっと周りを見て様子をうかがっていた感じでした。今振り返ると自分に自信がなかったということも関係していたと思うので、まず自分をどうにかしてあげなきゃダメだったんですよね。それを気付かせてくれたきっかけをくださったのがちゃんみなさんの言葉だったのですごく感謝をしています。
― その審査を経て自分のことも大切にできるようになったんですね。
KOHARU:そうですね。「自分ってそうなんだ」と改めて思いました。まず自分をどうにかしようという考えがそもそもなかったのかもしれないし、そういう思考回路になったのが3次審査でフィードバックをもらったときでした。
― 自分のスタイルを変えるのは大変ではなかったですか?
KOHARU:すごく苦労しました。「まずは自分をなんとかしよう」と率先して思って意識はするんですけど、「じゃあ結局何から始めればいいの?」と分からなくなった時期もありました。でもとりあえずやってみようと行動して、4次審査も楽しかったんですけどまだ自分の問題が解決しきれていないと感じていて、5次審査からなんとなく分かってきたけれど、「こういうことか!」と1番実感したのは、最終審査に向けた5ヶ月間の中でした。姉と行ったピクニックで自分の気持ちを話したことがきっかけで、自分をまるっと愛すというか「これが私なんだ」とようやく受け入れられるようになりました。「これだ!」と自分の中でいろんなものが繋がって涙が出てきました。
KOHARUが考えるチームワーク作り、最終審査での努力
― 最終審査の講評で、ちゃんみなさんから「映っていない部分でもすごく頑張っていた」と評価をもらっていましたが、どのように皆を引っ張っていましたか?KOHARU:ちゃんみなさんがおっしゃっていたのは、「Drop」のチームワークの面でいろいろ協力したということだったと思うんですけど、自分は心を開いてチームワークを大切にしないといいパフォーマンスができないという考えを持っています。5人という人数が集まって1つの曲をパフォーマンスするとなった時に、(心を開かないと)本当に命をかけたパフォーマンスができないし、絶対に見ている人に伝わってしまうと思っています。だからこそ、私はすごくメンバーの心に入り込むタイプなんですね。ただ入り込まれたくない子もいるし、いろいろなタイプがいるので、そういうところは尊重しつつも本当に心の底から思っていることを言ってほしいし自分をさらけ出してほしいと思っていました。ずっと働きかけていて自分でもよくやったなと思っているので、そういうところを評価していただいたのかなと思います。
― 「Drop」で特に苦労したことや難しかった点は?
KOHARU:やっぱりチームとして時間は長く過ごしても、それだけじゃその人がどんな人間までかは分からないと思うんです。結局本当に心を開いてくれるかどうかは人によるので、そういう部分で戸惑うことがありました。皆素晴らしい人柄でしっかりと自分を持っている子だったのですごく苦労したというわけではなくて慣れないことをやるからこそ人と一緒にパフォーマンスする難しさを感じて苦戦しました。
KOHARU、NAOKOとの鮮烈な出会い
― そういった場面で一緒になって引っ張ったり支えになってくれたりしたメンバーはいますか?KOHARU:どうだろうな…本当に1人ひとり違う形で支えてくれた9人でした。この9人のうち誰か1人でも欠けてしまったら、今の自分はいなかったと思います。9人とは特に長く時間を過ごしたので、それぞれの思い入れがとても強いですね。でも、1人挙げるとしたら、やっぱりずっと寄り添ってくれたNAOKOです。3次審査の時にお互いに名前を知る前から悩みを話していた関係だったので、出会い方の影響もあって今もそういう関係性が続いています。
― どういった出会いだったんですか?
KOHARU:3次審査のインタビュー待機中、廊下で座っていたときにNAOKOがいて私が「こんにちは」みたいな感じで話しかけたらNAOKOが「あのな…」と自分の悩みを打ち明けてくれてその後トイレに駆け込んで行ったんです。一旦は見送ったんですけど、その後様子を見に行ったらめっちゃ泣いていて。そういう出来事があって今の関係があるんじゃないかなと思います。
― KOHARUさんのコミュニケーション術がすごいと思いますが、その考えはどうやって確立されたんですか?
KOHARU:元々持っている性格も影響しています。人が好きなんですよね。時には「こういう人もいるよね」と割り切ることもあるんですけど、5次審査の「NG」のリリックでも書いたように「妬むあんたらでも照らす」という感覚があります。
KOHARU、自分を受け入れるようになったきっかけ
― オーディション中も「太陽」のようだと言われるほど周りを常に明るく照らしていましたが、その明るさはどこから来ていますか?KOHARU:子どもの頃から、人が好きだし人から好かれたいし「こうしたら面白いかな」「こうしたら笑ってくれるかな」と、常に考えてしまいます。外で作っているわけではないんですけど、家族には「外ではエネルギーを放出している分、家に帰ると一気に省エネモードになるよね」とよく言われるんです(笑)。だからこそ家族にも常に感謝の気持ちは伝えられるようにしないとと思って、今まではできていなかったかもしれないけど心がけています。
― 明るい反面で、「自信がない」と言っている姿にはギャップを感じました。
KOHARU:私は周りをよく見る性格なので、人の良いところにすごく気付くタイプだと自分で思っていて、その影響もあって人と比べて「私にはこんな魅力がないな…」と全部マイナスに捉えてしまうことが多かったんです。そこで終わらせてしまって、全部ネガティブに処理してしまうのが、今までの自分だったかなと思います。今ももちろん周りを見てしまうし、周りの新しい魅力を「羨ましい」と感じることも多いんですけど、少し楽観的になれるようになりました。「でも私はこういうところがある」とか「ないならこうすればいいじゃん」とか、無意識に思えるようになったので気持ちの処理が変わったと思います。
KOHARUの夢を叶える秘訣
― 最後に、夢を追いかけているファンの方々、モデルプレスの読者に向けて、デビューという夢を掴んだKOHARUさんにとっての「夢を叶える秘訣」をお伺いしたいです。KOHARU:まずは行動してみること。分からなくてもとにかくやってみればその姿勢が絶対に報われる時が来ると思います。それは周りの人に認められるかもしれないし、自分自身に返ってくるかもしれないしとにかくがむしゃらに行動することが大事だと思います。そこからいろいろなものにセンサーを張って小さいことでも気付けるようになれば「塵も積もれば山となる」で大きな変化に繋がると思うので、行動することがスタートで叶えるまでやり続けることだと思います。
― 素敵なお話をありがとうございました!
(modelpress編集部)[PR]提供元:ソニー・ミュージックレーベルズ
INTERVIEW PHOTO:加藤千雅