“体と向き合う時間を”花王ロリエ×老舗銭湯が仕掛けるご自愛イベントとは?「婦人科検診を意識する機会に」
2024.10.09 17:15
忙しい毎日を過ごす皆さん、たまには大きなお風呂でゆっくりと自分の体を労わってみませんか?花王ロリエと老舗銭湯「小杉湯」では、10月25日(金)~27日(日)の3日間限定でコラボイベントが開催。「自分の体を見つめ直す機会にしてほしい」と願う担当者たちに、イベント開催にかける想いや婦人科検診の大切さについて伺いました。
「今日は、からだを想う日」テーマに銭湯とコラボ
花王のロリエは「生理をもっと過ごしやすく」というブランドパーパスを掲げながら、生理用品の開発など40年以上にわたり、女性に寄り添ってきました。東京・高円寺にある小杉湯もまた、地域に密着した銭湯として90年以上地元の人たちから愛されてきました。今回は、ロリエの婦人科検診の促進活動の一環として、両者のコラボが実現。イベントでは「今日は、からだを想う日」をテーマに、ロリエ×小杉湯のコラボで様々な企画が実施されます。
お風呂でのんびり温まりつつ、自分の体と向き合うきっかけが散りばめられた本イベント。お互いにどんな想いを持ち寄り、実施にこぎ着けたのでしょうか。花王ロリエ サニタリー事業部の佐藤なごみさん、小杉湯の副社長関根江里子さん、デザイナーの神岡真拓さんにお話を伺いました。
お風呂は「体と向き合える大切な場所」
ー ロリエと小杉湯のコラボイベントは、どんな内容になりますか?佐藤:盛りだくさんの企画を用意していて、イベント期間は3日間限定で“漢方の湯”のお風呂を展開します。また、「#誕生日じゃないけれど」をテーマにした限定ギフトでは、小杉湯さんの回数券とミルク風呂の入浴剤を販売します。キャンペーンポスターなどのギャラリー展示、「体を気遣う」がキーワードになったおふろ新聞の配布と掲載も行う予定ですね。(※)
ー 来る方に注目してほしいポイントや、こだわった部分はありますか?
佐藤:「#誕生日じゃないけれど」をテーマにした限定のギフトは、ぜひ注目していただきたいです。「誰かを想ったギフトが、誰かの健康促進につながる」という思いが込められていて、誕生日じゃないけど、今日くらいは自分や自分の周りの人を大切に想ったり健康を気遣う機会にしていただけたらいいな、と。
神岡:小杉湯でよく使う言葉のひとつに「ケの日のハレ」というのがあって、簡単に言えば「日常の中の非日常」という意味です。まさに誕生日じゃないけれど、プレゼントを贈ろうというシチュエーション。記念日にもらうプレゼントよりも、サプライズのほうが嬉しいこともあるし、より一層その人が自分のことを想ってくれているんだってことが行動で素直に伝わるタイミングだなとも思います。純粋に相手を思いやるプレゼントである、というのがギフト企画を通して伝わったら嬉しいです。
ー 「生薬のめぐり湯」の入浴剤も小杉湯さんセレクトですが、どういった理由で選ばれたのでしょう。
関根:最初は「女性の体」というのをどこか意識していたのですが、美肌だったり「女性の体を…」といったコピーの入浴剤だと、様々な方に来ていただきたいという思いからずれてしまうのでそれは選択肢から外しました。今回の開催が10月25日からとちょうど冷え込み始める時期になるので、普段湯船には入らない方も温まりたいと思う頃だと思います。そこで、冷えやすい女性の体を1番温めてくれて、かつ男性にも人気の漢方の中からさらに厳選し、生薬の入浴剤を選びました。
佐藤:女性に限定しない、男女ともに人気という観点で選んでいただけたのがすごく小杉湯さんらしいですよね。素敵です!
関根:ありがとうございます!イベント期間は男湯も女湯もこの入浴剤のお風呂になります。カップルとか友達で来られたときに、お風呂を上がった後共通の話題を持って帰ってもらうことを大切にしているので、基本的にお風呂の企画は男女ともに全て揃えるようにしています。
ー そもそも、今回のイベント実施に至った経緯について教えていただけますか?
佐藤:花王グループでは2007年からピンクリボンキャンペーン活動を実施しているのですが、加えてロリエで婦人科検診の促進活動も2019年頃から行ってきました。私は昨年検診促進の担当になったのですが、すごく感じたことがあって。それは、みなさま本当に忙しい毎日を過ごされている中で“どうしたら自分の健康や体と向き合い、健診に関心を持ってもらえるんだろう”ということ。自分の体を知る一歩として検診を受けてほしい、と思いつつ「どうすれば…」と考えていたタイミングで、小杉湯さんからお声がけいただいたんです。お話の中で、銭湯は体を知り、そして向き合う大切な場所だと捉えられていると知って“自分の体と向き合う大切さを伝えたい”という想いがロリエとしても通じているなと感じ、コラボが実現したんですよ。
関根:温泉ではよく乳がんチェックのポスターが貼ってあったりしますが、小杉湯では、今までなんとなく乳がんや子宮頸がんの話題に踏み込めずにいて。でも大切なことですし、いつかやりたいと思っていたので、今回ロリエさんとご一緒することができて良かったです。いつもよりゆっくり自分の体を鏡で見て、お湯に浸かりながらマッサージして、自分の体に優しい時間を過ごしてほしいなと思います。
乳がん・子宮頸がんは「決して他人事ではない」
ー 20~30代の芸能人でも乳がん・子宮頸がんを公表するなど、若い世代こそ行動が必要な問題。とはいえ、検診などに踏み込めずハードルを感じる女性に伝えたいことはありますか?佐藤:乳がん・子宮頸がんと聞くと、特に若い女性の方はまだまだ他人事のように思うかもしれません。でも、子宮頸がんは20代で増えていて、乳がんも特に30代から心配になる病気なので、決して他人事ではないということはしっかりとお伝えしたいです。対象じゃない方も、大切な人を守る機会として検診をもっと当たり前なものとして捉えてほしいと思っています。ただ、婦人科に行くこと自体にハードルを感じたり、そもそもどんな症状があれば行けばいいのか分からないのは、私も共感できる部分でした…。そんな方にも寄り添いたいという想いで、初めて婦人科に行く際に知っておきたい情報や、婦人科系の病気の情報をロリエの公式サイトに掲載しているので、それも参考にしてほしいです。
ー こうした取り組みについては、小杉湯さんも共感できますか?
関根:とても共感できますね。小杉湯は6割くらいが常連さんで、日常的に足を運んでくださる方が多いんですよ。「健康に気を遣わなきゃ」「ゆっくり湯船に浸からなきゃ」ではなく、「いつも銭湯に通っているから、今日も小杉湯に来る」というように日常の中にある存在なので、自分やパートナーの体を自然に思いやれる場所だと思っています。今回のコラボで、多くの女性から信頼されているロリエさんが発信する内容を小杉湯で触れてもらえるのは、安心感が掛け算されるような感覚があって。普段は健康や検診の話題に触れない方も、これを通じて意識する機会になればいいなと思っています。
神岡:僕はイベントのデザインをする中で、妻に婦人科系の病気や検診について聞いたんです。恥ずかしいことではあるのですが、今回のプロジェクトで関わるまではそういう会話もなかったですし、検診の大切さもしっかりとは知らなかった。でも、やっぱり僕のように当事者でない周りの人がいかに気付けるかが重要で、結果的に病気のリスクが下がるとか、患者数が減るとか、ポジティブな結果に繋がるのだろうな、と。男性からすると普段は触れづらい内容ではあるので、今回少しでも触れるきっかけになったら良いですよね。
ー イベントには、どういった方に来てほしいですか?
佐藤:20~30代の女性だけではなく、小杉湯さんに訪れるすべての年代・性別の方に来てほしいです。婦人科検診に関心を持ち受診してほしい気持ちはもちろんありますが、今回のイベントでは、まずその自分の体と向き合う大切さをお伝えできたらいいなと思っています。「今日は、からだを想う日」というタイトルにも、暮らしの中で体を思いやることがもっと当たり前になればいいな、という願いが詰まっているので、銭湯で温まりながら自分の体を見つめ直したり、家族やパートナーの健康を想ったりする機会になれば嬉しいですね。
関根:サウナが人気な銭湯では、男性客が8~9割と聞くこともあるのですが、小杉湯のお客様の男女比率は6対4で女性が4割。年齢では20~30代の方が全体の半数です。サウナに特化すると若い子しか来ない、昔ながらの銭湯はおじいちゃん、おばあちゃんだけのところが多い中、うちは割と男女も年齢も大きな差がないのが特徴です。今回のイベントも小杉湯の特色を活かしながら色々な人に向けたものだからこそ、若い女性が来た時にこちらが伝えたいメッセージを過度に感じすぎることなく、すっと受け取ってくれるんじゃないかと期待しています。
神岡:普段のイベントやキャンペーンと違って、僕のような婦人科系に関することでは当事者になれない男性も大事なターゲットになっているのがすごく新しいですよね。イベントが銭湯で実施されるのも納得がいくというか。家のお風呂ももちろん良いですが、銭湯だとお風呂の時間が自然と長くなる分、自分を見つめて労わることができる機会だなと感じます。それは、ぼーっとしながら自分の大切な人のことを思いやるきっかけにも繋がると思っています。女湯と男湯がくっついてるわけではないけど、銭湯がそもそも人とお湯を共有することなので、人と近くにいることで外側に意識が向きますしね。
ー 地域に根付いた老舗銭湯でありながら、今回のように企業とのコラボやイベントなども積極的に行ってきた小杉湯。今後、小杉湯をどういった場所にしていきたいか、目指すイメージについてお聞きしたいです。
関根:高円寺、原宿ともに、何も変わることなく今のまま続けばいいなと思っています。今通っている若い方がおばあちゃんになって周りの友人やお孫さんと来てくれたり、時間が経つにつれての変化はあるかもしれないですけど、私たちが地域にとってできることは変わらずに続ける。ただそれだけなので、このまま続いていけばいいですね。
ー 最後に改めて、今回のイベントを通して伝えたいことがあれば教えてください。
佐藤:これまで検診促進の活動でも、公式SNSを通じた発信などの取り組みはやってきたのですが、パートナーや周りの人にも受診を勧めてもらう、といったアプローチまではなかなか踏み切れない部分でした。今回は小杉湯さんの力をお借りして、広く伝えられるキャンペーンになるのかなと思っています。とても楽しみですし、ありがたいです。
神岡:銭湯は男女分かれてお風呂に入るけれど、同じ時間を共有できるからこそできる、隔てないアクションがある気がしていて。乳がん・子宮頸がんのことも一方方向ではなくて、ちゃんと両者に同じ温度感で伝えることができる場所だと思う。僕もよく妻と一緒に銭湯へ行くのですが、お互いが別々の時間を過ごし、帰り道に「最近、実は頭が痛かったんだよね」とか普段は話さないことでもぽろっと話せたりするんですよ。今回のイベントを通して、小杉湯の価値も改めて再認識できるような気がしていて、それもすごく楽しみです。
関根:私自身、今週寝不足の日が続いていて体がしんどかったんですけど、銭湯でぼーっとする時間を過ごすことでリセットされて、少しラクになったんです。忙しくて自分の体を気遣えない、自分への優先度が下がってしまうという女性も多い時代ですが、自分の体を見つめ直すことは、本当は優先度が1番高いことだとも思います。ハードルを高くすることなく、小杉湯の日常の中でそれを届けられたら、昨日より今日、少しでも元気な方が増えるんじゃないかな、と期待しています!
ー ありがとうございました。
リポストするだけで募金ができる企画を実施
今回のイベント以外でも、ロリエではあらゆる形で乳がん・子宮頚がん検診啓発活動を行っています。ロリエの公式Xでは「Xリポスト募金」としてキャンペーンも実施。該当の投稿をリポストするだけで15円の募金ができ、お金は乳がんと子宮頸がんを支援する団体へロリエから寄付されてそれぞれの支援活動に役立てられる仕組みです。
キャンペーン期間は10月1日~11月29日まで。
そのほか、ロリエのブランドサイトでは、乳がん・子宮頸がんの情報を分かりやすく発信しているほか、トイレットペーパーと同じように職場のトイレにナプキンを備品化してもらうプロジェクト「職場のロリエ」にも取り組んでいます。
「自分の体と向き合う大切さを伝えたい」という共通の想いから実現した今回のイベント。お風呂にゆっくりと浸かりながら、改めて自分と周りの大切な人の健康について見つめ直してみては?(modelpress編集部)[PR]提供元:花王株式会社
※“漢方の湯”は、高円寺、原宿ともに実施。
※ギフトの売上の利益分は小杉湯とロリエより、認定NPO法人乳房健康研究会および特定非営利活動法人子宮頸がんを考える市民の会に全額寄付されます。
※ギャラリー展示は高円寺の店舗にて10月初旬~11月末まで実施。
リアルイベント「今日は、からだを想う日」詳細
・期間2024年10月25日(金)~27日(日)
・場所
小杉湯 高円寺(杉並区高円寺北3-32-17)
小杉湯 原宿(東京都渋谷区神宮前6丁目31−21)