伊藤沙莉主演「虎に翼」

第110作目の連続テレビ小説となる本作は、日本初の女性弁護士である三淵嘉子（みぶち・よしこ）さんをモデルに描くリーガルエンターテインメント。主人公の佐田寅子（さだ・ともこ／通称・トラコ）を、主人公の伊藤沙莉が演じる。

よねは寅子の明律大学女子部からの同期。戦後に再会した同期の轟太一（戸塚純貴）とともに法律事務所を始め、第20週でついに弁護士資格を取得。弁護士として歩み始める。

土居志央梨、よね役オファーに驚き「信じられない期間が長かった」

― まずはオファーが来た際の心境から教えてください。

土居：この役が決まったときは主人公を沙莉ちゃんが演じるのはもう発表された後で、そのニュースを見て「絶対に観よう」と決めていたドラマだったので、まさかという感じでした。結構信じられない期間が長かったです、本当なのかなって（笑）。台本もらうまではずっとびっくりが続いていた感じでした。でも本当に嬉しかったです。

― 放送が始まって、周りの皆さんからの反響はいかがですか？

土居：やっぱり家族は本当に喜んでくれましたし、大学の同期の上川周作が直道役で共演することになったので、大学の仲間もすごく喜んでくれました。

土居志央梨、よね役として起用された理由

― 朝ドラは「おちょやん」（2020）に続いて2作目になりますが、今回も梛川善郎監督がチーフ演出を担当されています。オファーのときには梛川監督からもお話があったのでしょうか？

土居：そうですね。梛川さんからお話が来て、まだ台本があるかないかぐらいの段階で梛川さんを含めた監督たち、プロデューサーの皆さんとお会いして、よねという役の外枠を掴んでいくようなお話をしました。

― 起用の理由は聞かれましたか？

土居：ずっと特に言われていなくて、私もなんとなく聞かないようにしていたんですけど、こっそり聞いてみたんです。そうしたら、「ちょっと外側に立って、皆を冷静に見てる感じがよねだと思った」と言ってくれて。それは自分でも意外でしたね。

― 梛川監督の演出についてはいかがですか？

土居：本当に策士というか、役者によっても、その役者の状態によっても、すごく細かく演出を使い分ける方です。自分が演じて見せてテンション感を伝えてくれるときもあれば、小さな声で感情を一つ一つ整理して伝えてくれるときもあれば、もう何も言わずに見ているだけのときもある。もちろん私だけじゃなくて全ての役者さんに対してその使い分けをしていると思うので、とんでもないキャパというかすごいなと思いながら演じています。

★Vol.2に続く！

（modelpress編集部）

土居志央梨（どい・しおり）プロフィール

1992年7月23日生まれ、福岡県出身。京都造形芸術大学在学中に受けたオーディションで、2013年に林海象監督の「彌勒」で映画デビュー。近年の主な出演作にNHK連続テレビ小説「おちょやん」（2020）、ドラマ「姪のメイ」（テレビ東京／2023）、映画「世の中にたえて桜のなかりせば」（2022）「ファンファーレ」（2023）など。