杉野遥亮・岡崎紗絵・宮澤エマ・向井康二「差し入れバランサー」「ムードメーカー」…記者が見た飾らない素顔・4人が生み出す化学反応【「マウンテンドクター」インタビュー後編】
2024.06.28 07:00
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7月8日スタートのカンテレ・フジテレビ系新月10ドラマ「マウンテンドクター」(毎週月曜よる10時~※初回15分拡大)より、主演の杉野遥亮(すぎの・ようすけ/28)、共演の岡崎紗絵(おかざき・さえ/28)、宮澤エマ(みやざわ・えま/35)、Snow Manの向井康二(むかい・こうじ/30)にモデルプレスがインタビュー。後編では、4人の個性全開トークと笑いが絶えない取材の様子をお届けする(※取材は5月上旬)。
杉野遥亮主演「マウンテンドクター」
同作は、山岳医療の現場に放り込まれた青年医師が、様々な想いを抱えた山岳医や患者と触れ合い、現実と向き合いながら成長していく様子を、圧倒的なリアリティーとスケール感で描く、長野県松本市を舞台にした山岳医療ドラマ。杉野は青年医師・宮本歩、岡崎は麻酔科医・村松典子、宮澤は看護師・鮎川玲、向井は歩と典子の幼なじみで、焼き鳥屋「しんちゃん」の店主・小松真吾を演じる。
杉野遥亮・岡崎紗絵・宮澤エマ・向井康二、お互いの現場でのポジションは?
この4人は、向井演じる真吾が営む焼き鳥屋「しんちゃん」に集まるメンバー。向井は本作で全員と初共演になるということで、取材では向井の印象について聞くと「ムードメーカー」という回答が飛び出した(※詳細はインタビュー前編をチェック)。そこで、それぞれが現場ではどのようなポジションになりそうか、4人にざっくばらんに語ってもらった。一同:自分で自分を(笑)?
向井:一番難しい!恥ずかしいけど、1回言ってみます(笑)?
岡崎:え、どうしよう(笑)。
向井:僕はみなさんが言ってくださったので簡単ですね。チームのムードメーカーになれたらいいなという気持ちで現場を盛り上げていきたいです。「しんちゃん」はドラマの中の憩いの場で、裏でもそうなれればいいなと。みなさんもとりあえず自分で言ってみましょう(笑)。
宮澤:難しいな…。(隣に座る杉野に)自分のことどう思ってる?
杉野:え、どういうことですか(笑)?
宮澤:(笑)。例えば、私は現場にいるときにチームの橋渡しになればいいなと。“バランサー”というわけではないけど、なるべく空気を読んで良い具合に現場の空気を清浄していけたらいいなと思っています。
杉野:なるほど。そういうことですね(笑)!
宮澤:理解してもらえた?良かった(笑)。
向井:でもやっぱりこれは自分で言うことじゃないですよ(笑)!
一同:(笑)。
宮澤:「あの女、自分のことああいう風に思ってるんだ」みたいな(笑)。
杉野:「あ、宮澤エマさん(自分のこと)“橋渡し”的存在だと思ってるんだ」みたいなね(笑)。
宮澤:なんで私だけ公開処刑みたいになってるの(笑)?みんなちゃんと言ってね?
杉野:でも僕は自分のことしか考えてないところもあるんですよ。
向井:一番大事ですよ。
杉野:やっぱり、お芝居をちゃんとやらなきゃいけないという思いが強いので、現場では1人でいることや静かにしていることが多いんです。撮影に集中したいですし…。だから、その代わりに少し差し入れを多めにしなきゃなと。
一同:(笑)。
宮澤:そこでバランス取ってるの(笑)?
向井:なるほど、そこのバランサー(笑)。
岡崎:差し入れバランサー(笑)?
杉野:そういうバランスかなって(笑)。
向井:(杉野を指しながら)ちなみに初日も差し入れしていました。
岡崎:あ、そうだった!たい焼き、美味しかったです。
向井:今後も楽しみですね。
スタッフ:昨日もいただきました。
向井:昨日も!?
杉野:昨日は、少し前くらいに結構タイトだなと思うシーンがあったので、ここでやっぱり(差し入れをいれないと)…(笑)。バランスももちろんですが、なんて言うんでしょう…。
向井:気持ちってことですよね?人って言わないと分からないから。でも伝わっていますよ。
宮澤:良い作品を作ろうと思っているから、それはしょうがないよ。
杉野:今回片道5時間かかるくらいロケ地が多いんです。スタッフさんは休みの日に行かれて絶対疲れていると思うのですが、僕は差し入れとかそういうことしかできないから何かしなきゃなと。
向井:大事ですよ。(岡崎を見ながら)さあ…。
岡崎:これ以上のものは出てこないです(笑)。
向井:(記者に向けて)少々お待ちくださいね。すぐ出ますから。
岡崎:そんな面白いこと出てこないです(笑)。
杉野:いや、普通に言えばいいんですよ(笑)。
岡崎:いやいや、皆さん面白いからどうしよう(笑)。私は自分の役が麻酔科医なのですが、麻酔科医の先生は周りを引きで見ている気がします。全身管理をする役割なので、私も現場を客観的に見られたらいいなと思っています。自分のことで精一杯ではあるのですが「これを客観で見たらどうなのかな?」という視点も加えつつできたらいいなという願望も込めて。
杉野:でもこの2人(岡崎&向井)にも関係値があって、今後ちゃんと作品で描かれますからね。
岡崎:そうですね。幼馴染みなので、そういった関係性はすごくあると思います。
― 岡崎さんが一歩引いて俯瞰で現場を見たとき、今後どんなチームになりそうですか?
岡崎:MMT(マウンテン・メディカル・チーム/山岳医療チーム)には、いろいろな科の先生たちが集められているので、すごく個性が強くて面白くて、ドラマを楽しむ1つのポイントだと思います。だから私は別に客観で見なくてもいいかもしれないです。
向井:どっちや(笑)!
岡崎:結果ね(笑)。いろいろな科が意見を交換し合って、役としてお話の中でぶつかることもありますが、発足したMMTが良い方向に向かっていくために、良いぶつかり合いをするので、そこは楽しくていいなと思います。
宮澤:「しんちゃん」もMMTもすごく空気が良いよね。
― ありがとうございました。放送を楽しみにしています!
こぼれ話
ドラマキャストによる4Sインタビューという、あまり多くはない今回の取材形式。ましてやクランクインしたばかりということもあり、ソワソワとした様子を見せつつ、座談会のようなフラットな空気感でざっくばらんに様々な質問に答えてくれた4人。飾らずに真っ直ぐ語ってくれる杉野、誰よりも笑顔で他キャストの発言に相槌を打ちながら聞いていた岡崎、バランスを見つつトークをまとめる宮澤、積極的に話を回し、持ち前の明るさで笑いをもたらす向井。タイプは全く異なるが、互いを尊重しそっと合いの手を入れる4人の空気感は、まるで地元友達が集まったかのような安堵感があり、取材中は常に笑いが絶えなかった。そんな彼らが紡ぎ出すドラマはどんな化学反応が起こるのか。ストーリーはもちろん、キャスト同士の関係性にも注目だ。(modelpress編集部)「マウンテンドクター」役柄紹介
・宮本歩(杉野遥亮)信濃総合病院に赴任してきた青年医師。整形外科医と並行して、病院が近年力を入れ始めた“山岳診療科”の兼務を命じられる。医師としては、これといった目標もなく、志も低めの今時な事なかれ主義だったが、山岳医療チームで過ごす中で少しずつ成長していく。
・村松典子(岡崎紗絵)
信濃総合病院の麻酔科医。歩とは幼なじみであり、歩の初恋の相手でもある。学生時代から優秀で、目標にしていた医師となる夢を果たし、院長に指名されたことをきっかけに山岳医療チームに参加。世話好きで、快活で明るい性格だが、母親との間に抱えた問題を誰にも相談できずにいる。
・鮎川玲(宮澤エマ)
信濃総合病院の看護師。幼い頃から山で育ち、山を愛していたが、ある事故をきっかけにその気持ちを塞いでしまう。真面目で常に冷静なタイプであり、山を信じて山岳医療に打ち込む歩の姿に感化されていく。
・小松真吾(向井康二)
歩と典子の幼なじみで、地元・長野県松本市で焼き鳥屋「しんちゃん」を営む店主。若くして結婚し、離婚も経験しているバツイチ・子持ちで、離れて暮らす息子との向き合い方に悩んでいる。常に明るくムードメーカー的な存在だが、他者を観察し相手の気持ちを考える優しい性格。昔から歩の最大の理解者でもある。
杉野遥亮(すぎの・ようすけ)プロフィール
生年月日:1995年9月18日出身:千葉県
血液型:O型
岡崎紗絵(おかざき・さえ)プロフィール
生年月日:1995年11月2日出身:愛知県
血液型:B型
宮澤エマ(みやざわ・えま)プロフィール
生年月日:11月23日出身:東京都
血液型:O型
向井康二(むかい・こうじ)プロフィール
生年月日:1994年6月21日出身:奈良県
血液型:A型
「マウンテンドクター」第1話あらすじ
北アルプスの麓にある長野県松本市で生まれ育った宮本歩(杉野遥亮)は、ある大切な約束を胸に医師になった整形外科医。11年ぶりに地元に戻り、松澤周子(檀れい)が院長を務め、同級生で麻酔科医の村松典子(岡崎紗絵)がいる信濃総合病院に勤務することになるが、着任早々、整形外科と山岳診療科を兼務するよう命じられる。山岳看護師の鮎川玲(宮澤エマ)によると、山岳診療科は、山で起きた病気やケガの対応と、週1回の山岳外来での診察、さらに、土日には山小屋で泊まり込みの勤務も行うという。事前に何も聞かされていなかった歩は突然の話に戸惑うが、周子には何やら狙いがある様子。しばらくして、外来で診察中の歩の元に、近くの山で遭難事故が発生したとの知らせが入る。周子の指示で、歩は早速、救助用のヘリに乗って現場へ。しかし、眼下に北アルプスの山々が見えてくると、ある記憶がフラッシュバックし、徐々に呼吸が荒くなっていく。
現場では、とうてい登山用の装備とは思えない軽装の若者6人組が倒れていた。そのうち、ケガを負った2人の応急処置を終えた歩は、彼らから病院へ搬送するよう救急隊に指示。ところが次の瞬間、転んで胸を打ったという別の1人が、胸が痛いと苦しみ出す。患者の意識レベルが低下していくなか、原因がわからず歩の焦りがピークに達し…。
病院に戻った歩は院長室を訪ね、なぜ自分が山岳診療科に配属されたのか周子を問いただす。するとそこへ、周子から呼ばれた白衣姿の男が入ってくる。男の名は江森岳人(大森南朋)。同じ病院の循環器内科医で、歩と同じく山岳診療科兼務。そのうえ、国際基準の検定に合格した医師だけがなれる国際山岳医だった。
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