井上清華アナ(C)モデルプレス

家訓は「舐められたら負け」――「めざましテレビ」フジ井上清華アナ、自他共に認める“負けず嫌い”の根幹と学生時のエピソード<モデルプレスインタビュー>

2024.05.01 17:00

「フジテレビ」と「モデルプレス」がコラボレーションするアナウンサー連載「“素”っぴんランキング」。同じ場所で働く・協力し合う仲間だからこそ知る“素”の一面を、多彩なランキングテーマによって引き出していく同連載。Vol.12のテーマは「負けず嫌いなアナウンサー」。

フジテレビアナウンサー約50人への取材から2位にランクインしたのは、井上清華(いのうえ・せいか/29)アナ。インタビューでは、学生時代の“負けず嫌い”なエピソードや、「めざましテレビ」メインキャスターとして「KANSAI COLLECTION」に出演した裏側までを語ってもらった。

  

フジテレビアナの素顔に迫る「“素”っぴんランキング」

フジテレビ×モデルプレスPresents“素”っぴんランキング(C)モデルプレス
テレビには映らないフジアナの知られざる素顔に迫った連載第1弾「女子アナの“素”っぴん」、第2弾「“素”っぴんトーク」に続く第3弾「“素”っぴんランキング」では、フジアナ約50人に取材し、その結果をもとにしたランキングを発表する。

第12回のテーマ「負けず嫌いなアナウンサー」2位の井上アナは、2008年入社。入社1年目の10月より「めざましテレビ」のコーナー「スゴ撮」のリポーターに抜擢。その後、情報キャスターやスポーツキャスターを経て、2021年3月29日より同番組のメインキャスターとして活躍している。

井上清華アナ「負けず嫌いなアナウンサー」ランキング自薦の理由

井上清華アナ(C)モデルプレス
― 「負けず嫌いなアナウンサー」に選ばれた感想を教えてください。

井上アナ:この「“素”っぴんランキング」の取材が来た際に、1位かは分からないですが、よく周りに言われるので、どこかに入るのではないかと薄々思っていました(笑)。

― このランキングには自薦されていましたね。

井上アナ:恥ずかしいですが自薦しました(笑)。

井上清華アナ(C)モデルプレス
― ご自身で「自分って負けず嫌いだな」と感じる瞬間はどんな時ですか?

井上アナ:会社に入るまでは、そこまで自分が「負けず嫌い」だと思ったことはなかったのですが、入社してアナウンサーの同僚たちに言われることがとても多いので「どうやら負けず嫌いらしいぞ」と思い始めました。

― 生田竜聖アナからは「家訓が『舐められたら負け』というほど、生粋の負けず嫌い」というお話を伺っていますが、その家訓はどなたからよく言われていましたか?

井上アナ:父方の祖母から「舐められないでね」「負けないように」というのをよく言われていました。でも私の家族は皆そうだったので(笑)。「私が特別負けず嫌いだ」とは思っておらず、社会人になって気づきました。反発したい時期もありましたが、小さいころから言われ続けたおかげで、いい意味で大きな軸として自分を支えてくれている気がします。

井上清華アナ、両親にプレゼン 負けず嫌いなエピソードとは

井上清華アナ(C)モデルプレス
― 今振り返ると「負けず嫌いだったな」という学生時代のエピソードはありますか?

井上アナ:全てにおいて「負けたくない!」と思っているわけではなく自分にヒットした、こだわりのあるところで1番になりたいと思うことが多かったです。例えば、高校生の頃にスマートフォンが出て「なんてかっこいいんだ」と思って。学校や習い事が遠かったので、携帯はもう持っていたのですが「こんなかっこいいものを友達の中で誰よりも早く持ちたい」と考え「テスト頑張るからお願いだから買ってください」と両親にお願いしました。周りは誰も競ってないですし、勝手に1人で燃えていたという自分の中で1番意味の分からない負けず嫌いでした(笑)父もお願いしたからといって絶対にそれを買ってくれるわけではないので「欲しかったらプレゼンしろ」と言われて。なんでそうしたいのか、どんなに必要かを全部プレゼンしていました。

― 同じ福岡県出身の宮司愛海アナも以前、上京して東京の大学に進学するために、両親にプレゼンされたと伺いました。

井上アナ:そうなんですね!他にも、イベントに参加したくても費用を出してもらうのには両親の許可が必要ですし、お小遣いをあげてほしいというお願いも「今どんなに必要で、このお小遣いをあげることによって私がこんなに良くなります」とプレゼンして、父との攻防に勝つと実現していました。両親は私が拙いプレゼンをしても、最後は優しく許可してくれるのですが、そういった家族間でも自分で勝ち取るという工程を踏んだことは、宮司さんといい私といい繋がっているのかもしれないですね。

井上清華アナ「めざましテレビ」は「1番身近に感じていただける番組」

井上清華アナ(C)モデルプレス
― 現在「めざましテレビ」のメインキャスターや、4月からレギュラー放送となった「ミュージックジェネレーション」の司会など幅広く活躍されていますが、番組のやりがいを教えてください。

井上アナ:番組はそれぞれ雰囲気が違うので、私にとってもそれぞれのありがたさがあります。「めざましテレビ」はご家族で観てくださっている方、朝のルーティンにしてくださっている方がたくさんいらっしゃるので、街で声を掛けられる時には「『めざましテレビ』の人だ」というイメージで話しかけていただくことが多いです。今日も小さい女の子が声を掛けてくれたのですが、毎日放送があるからこそ「じゃんけんのお姉さんだよ」とか「コーナー楽しみなんです」というふうに、1番身近に感じていただける番組なのかなと思います。本当に前から知り合いだったかのように親しく声を掛けてくださることがとても嬉しくて、やりがいの1つになっています。

新しくスタートした「ミュージックジェネレーション」はこれまでは特番で私が1~2年目くらいからお世話になっている番組なので、演者・スタッフ、皆さんとても優しく仲良くレギュラー放送になることが本当に嬉しかったです。この番組も3世代別で盛り上がる内容のため「昨日の番組楽しかった」「あの曲を思い出して懐かしい気持ちになった」と言っていただくことが多いですし、アナウンサーの先輩からは「1人で見ていてもご飯が美味しく感じた」と連絡をもらえています。幅広い年代で見るからこそ盛り上がる、世代の壁がなくなる番組にやりがいを感じています。

井上清華アナ「関コレ」初ランウェイに本音

井上清華アナ(C)モデルプレス
― 「めざましテレビ」では30周年を記念し「KANSAI COLLECTION 2024 SPRING&SUMMER」とコラボしたステージで、初ランウェイも飾っていました。普段番組を観ている視聴者の方と直接会う機会だったと思いますが、出演してみて緊張されましたか?

井上アナ:緊張とはまた違った感覚でした。何もかもが初めての世界、何に緊張したらいいかも分からなかったのですが、先輩2人(生田竜聖アナ・鈴木唯アナ)が一緒だったので心強かったです。裏側の様子も、普段テレビには映っていない普段の会話・素の私たちが出ていたと思います。

ランウェイは「こういう流れです」と聞いて頭では理解しているつもりでも実際に歩くと距離の見え方、動き方も全く分からなくなって。それに、私たちのことを知らないお客さんもたくさんいる中で素人の私たちが歩くというのは「緊張する」というより「本当に私たちが歩いていいのだろうか」という気持ちもあり…。30周年記念のプレゼントも投げさせていただきましたが、それも「誰も取ってくれなくて床に落としてしまったらどうしよう」と3人で話しているくらい、不安はありました。でも本番のランウェイではお客さんも沢山手を振って、ニコニコしてくださっている顔がライトに当たってよく見えて。ランウェイとお客さんの距離が意外と近かったので、テレビとはまた違う、会場全体からランウェイに向かって温かさが直で伝わってくる感覚に、終わった時には前日までの不安が嘘のように、皆心から「楽しかった」とルンルンで帰ることができました。

井上清華アナ(C)モデルプレス
― 楽しんで歩けたのですね!裏側を公開した動画では、着替えてメイクをした3人が互いに笑っているシーンもありましたが、普段とは違うランウェイでの姿を見ていかがでしたか?

井上アナ:楽屋でずっと笑っていました。もちろん先輩たちがかっこよく、綺麗になっていることは重々承知の上で、いつもの姿と違いすぎてそのギャップにお互い笑いが止まらなかったんです。それこそ、メイクや着替えを終えたら緊張がピークになるのではないかと思ったのですが、お互いの違う一面が楽しすぎて、逆に力が抜けリラックスすることができました。

井上清華アナ「めざましテレビ」での反省を乗り越える方法

井上清華アナ(C)モデルプレス
― 「めざましテレビ」メインキャスターに就任されてから4年目となりますが、これまで挫折や失敗など、悲しみや辛さを感じた経験はありましたか?

井上アナ:放送ごとに「ここの言い回しは自分の気持ちと解離してしまっていた」「もっとこういう風にすればよかった」と後から反省することはありますが、あまり挫折と考えたことがありません。周りのフォローのおかげで、全部「次に生かそう」という前向きな気持ちで終えられているのだと思います。人から見たら大きな失敗でも、自分の中では後悔せずに反省として受け取って次に向かっていこうというポジティブな気持ちです。

― そういった反省を次に活かすために、どのような行動で乗り越えていますか?

井上アナ:落ち込んでしまうことは多いですが、次の日には持ち込まないこと。先輩に「これができなかったんです」という報告をよくしていて、そうすると先輩たちも「自分もしたことあるよ」「もっとこうすればよかったかもね」とアドバイスをくれるので、心がかなり軽くなります。軽部さん(軽部真一アナ)は、自分がもう少し上手くできたと思うところは、自分の頭の中でもう1回やってみると言っていたので、私も納得できなかったところはもう1度自分の頭の中でリプレイするようになりました。そうやって1つ1つ自分の中で溜めていかずに、保留にせずその時に解決していくようにしています。

井上清華アナの夢を叶える秘訣

井上清華アナ(C)モデルプレス
― これまで様々な番組で活躍されてきた経験を踏まえ、井上アナが今だから思う「夢を叶える秘訣」を教えてください。

井上アナ:目標や夢を決めて、夢への強い気持ちを軸として持っていたら、自然とその方向に向かっていくのではないでしょうか。私は、常に考えているわけではなくても夢や目標を心の隅に置いています。そうすると普段の生活の中で知らず知らず意識が向いていくようで、振り返ると、夢に繋がる行動になっていた事が多くありました。突然上手くいくことはないのでその積み重ねで道を作ることが何より思っています。

― それでは、井上アナが今持っている目標や夢はありますか?

井上アナ:私は美術がとても好きなので、美術展のナビゲーターをするのが夢です。コロナ禍が明け、改めてよく美術館に行くようになり、フジテレビも事業部も美術展を手掛けている中で、俳優さんのナビゲーターを聞いて「素敵だな、いいな」と入り込んでいます。その中でナビゲーターをしたいという気持ちが再燃してきたので、最近口に出すようになりました。

― 井上アナのナビゲーター楽しみにしています。ありがとうございました!

井上清華アナインタビューこぼれ話

井上清華アナ(C)モデルプレス
「負けず嫌いなアナウンサー」とともに「ロマンチストなアナウンサー」ランキングにも自薦されていた井上アナ。理由を伺うと「それも周りに言われるんです。小さい頃、1人っ子で兄弟もおらず、いとこも男の子ばかりだったので、1人遊びで空想にふけっていました。写真集や雑誌、絵本やビデオなど、1人で入り込むのがとても好きなので、どんどん想像と理想が膨らむようで『旅行に行ったらあれしたい』『友達とあの国に行ったらあれをしたい』などその1つ1つが現実離れしている、夢見がちだと言われます。なので、恥ずかしくも自薦しました(笑)。図々しくすみません(笑)。」と照れた表情で明かしてくださいました。

次回連載はその「ロマンチストなアナウンサー」ランキング。果たして1位に輝くのは誰なのか。6月1日をお楽しみに。(modelpress編集部)

井上清華アナプロフィール

井上清華アナ(C)モデルプレス
生年月日:1995年4月23日
出身地:福岡県
出身校:青山学院大学文学部
入社年:2018年
担当番組:めざましテレビ、ホンマでっか!?TV、世界法廷ミステリー、ミュージックジェネレーション
【Not Sponsored 記事】

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