<「マイハル」塩村Pインタビュー前編>道枝駿佑から得た“拓像”語る 現場では「広瀬さんが道枝さんをいじることが定番化」
TBS系火曜ドラマ『マイ・セカンド・アオハル』(毎週火曜よる10時~)のプロデューサー・塩村香里氏にインタビュー。主演の広瀬アリス、そしてなにわ男子の道枝駿佑が描く恋の結末に注目が集まる同作だが、2人が演じるからこそ生まれた要素もあったよう。キャラクターを作り上げるうえでの背景や、俳優本人の姿から生まれたシーンなど、たっぷりと裏話を明かしてもらった。<前編>
広瀬アリス主演火曜ドラマ『マイ・セカンド・アオハル』
本作は、やっかいな問題を抱えた30歳の主人公・白玉佐弥子(広瀬)が、謎の大学生・小笠原拓(道枝)の一言をきっかけに学び直しを決意して大学生となり、令和の大学生たちに揉まれながら恋に、勉強に、夢に奮闘するセカンド・アオハル・ラブコメディ。
「マイハル」“年上女子と年下男子のラブストーリー”には見られたくない
― 年の離れた2人の恋愛だからこそ生まれる感情の迷いがリアルに描かれていると思ったのですが、台本作りを行っていくうえで話し合ったことはありますか?
塩村:このドラマはあくまで“青春ラブコメディ”であって“年上女子と年下男子のラブストーリー”というふうには見られたくないと当初から話していたんです。30~40歳ぐらいの世代の女性陣で制作しているので、佐弥子の感情がより具体的になりやすいというのはあるかもしれないんですが、佐弥子が大学に入って刺激を受ける恋愛面だけでなく、人間として成長していくことをベースにして本を作りました。
年上が年下に与える構図だけではなく、若い人からも刺激を受ける部分が相互的に働いていくようにしたかったので、大人になり切れていない佐弥子と実年齢よりも大人びている拓がお互いに教えたり教えられたりすることで、両方の世代の人たちから共感してもらえるようなドラマになると思って気をつけてドラマを作っていきました。
「マイハル」広瀬アリスだからこそ実現できたラブコメ
― コメディー要素もたくさん含まれている点が魅力的ですが、広瀬さんだからこそ描けた部分はありますか?
塩村:青春ラブコメの絶妙なバランスが完成したと思っています。特に1話は、セリフ、 アクション、モノローグなどを全てサービス精神旺盛に、全力で、体当たりで演じてくださって、ものすごい科学反応が起きたので、それを受けてマイハルを遠慮なく描いていく覚悟が固まったんです。4~5話辺りでラブ要素が強くなっていく部分でも、しっかり“ラブコメ”だと思ってもらえるようなオチを付けるようにしました(笑)。
ついついキスシーンの後にそのまま素敵なシーンを書いてしまいそうになるんですが、 私たちの中で「白玉佐弥子はそれでは終われない」というこだわりがあったので(笑)、5話での、シラスを持ってきた真凛ちゃん(飯沼愛)が2人のベッドで起きる姿を目撃したり、6話でのキスシーンをスッカちゃん(箭内夢菜)が双眼鏡で覗いていたり、ラブとコメディーのバランスは広瀬さんだからこそ絶妙にできたんだと思います。
私自身、最初に10代だった頃の広瀬さんとお仕事をした当時は大人しい子だなっていう印象だったんです。でも、ここに至るまでにいろいろなお仕事をされてきて、ここ数年で“広瀬アリス、すごい輝いてるな”と感じていたので、あのときの彼女から今に至った10年間をすごく知りたくなったんですよ。今回の白玉佐弥子は10年間のいろいろなくすぶりを経て「マイ・セカンド・アオハル」で弾けているわけですが、そこに広瀬さんがぴったり乗っかってくれるんじゃないかと思っていたら、乗っかるどころか想像を超えた“白玉佐弥子”を作ってくださいましたし、表情やセリフのトーンなど細かいお芝居が本当にお上手な方なので、広瀬さんだからこそ、このドラマはうまくバランスが取れていると思っています。
「マイハル」道枝駿佑から得た“拓像”
― 拓を描くうえで参考にしたものはありますか?
塩村:モデルがいたわけではありません。どちらかと言うと道枝さんから得られる印象みたいなものが結構多かったです。私たちは若い男の子の時代は経験していないので、そこはどうしても願望が含まれてしまうところもあるのですが、道枝さんに演じてもらうにあたって、リアリティがないと本当に少女漫画の世界になってしまうので、非現実的になりすぎない点は意識しました。それと、監督陣が全員男性なので、そことのセッションを通して、超えてはいけない部分などハッと気付かされたことはありました。
「マイハル」ムードメーカーは誰?「広瀬さんが道枝さんをいじることが定番化」
― 現場を盛り上げるメンバーは誰ですか?
塩村:広瀬さんです。最初は広瀬さん自身、ほかのキャストの方が若いこともあって緊張していたとお聞きしたんですが、自分が周りに気を遣わせてしまうと距離感ができてしまうのでシェアハウスを描くうえでそれは良くないと気にしてくださっていました。なので「みんなで撮影前に本読みしたいです」みたいなお話もいただき、最初の段階からコミュニケーションを取っていくことに積極的になっていただいた結果、いい信頼関係が生まれていきました。初回放送前のインスタライブもすごく楽しいものになったと思うんですが、現場の中では、広瀬さんが道枝さんをいじることが定番化していて、どんどん空気が温まっているので、すごくいいチームワークになっています。
「マイハル」道枝駿佑&水沢林太郎、2人のシーンの誕生秘話
― 演じる役に近い世代の役者の方々から気付かされたこともあるのでしょうか?
塩村:「こんなふうにしてみたいんですけどいいですか?」とか「それはちょっとこのキャラクターやらないんじゃないですか?」など提案いただくことはあります。ありがたいことにキャストさん同士だけではなく、スタッフとも密にコミュニケーションを取ってくれるような方々で、自分がやってきたドラマの中でも1・2を争うぐらいイイ空気なんです。そういうこともあって、日常的な会話の中から「この感じをキャラクターに投影させたいな~」など考えることもあります。
今回は原作がない作品なので、台本を読みながらキャラクターを作っていっているんですが、お芝居をしていただいているうちに役のイメージが膨らんできた印象があるんです。それは彼らが意見してくれたからというわけではなく、彼らが役に向き合って芝居で見せてくれたものという部分が大きくて、撮影しながら台本作りをしていく中で、役者さんがキャラクターを作っていくというのはオリジナルドラマの醍醐味だと思っています。
― 実際に役者の方々本人のキャラクターが活かされたシーンはありますか?
塩村:8話で拓と龍之介(水沢林太郎)のシーンを作ったんですが、実はこれは「MEN'S NON-NO」とのコラボレーション企画を受けて作ったものなんです。道枝さんと水沢さんの2ショットでの取材に立ち会わせていただいたときに、2人がお芝居への感覚、作品への熱い思いなどについて話している姿を見て、拓と龍之介で話すシーンを見てみたいと思いました。演技以外の姿から生まれたシーンは特に後半部分に多いです。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
火曜ドラマ『マイ・セカンド・アオハル』最終話あらすじ
日向(安藤政信)に抱きしめられる姿を拓(道枝駿佑)に見られ、困惑する佐弥子(広瀬アリス)。一時帰国で戻るところだという拓と短い会話を交わし、拓は出国ゲートの方へと去って行くが……。卒業が目前に迫る中、内定をもらった大手設計事務所の内定者懇親会に出席するも、佐弥子は自分がその会社で働くイメージが持てないと落ち込んでいた。そんな中、気分転換をしようと思い出の場所に立ち寄った佐弥子は、思いがけない人物に遭遇し…!?
さらに、卒業設計に躓き、教授から厳しい言葉をかけられて自分の進みたい道が分からなくなってしまった佐弥子。そんなある日、佐弥子はたまたま見かけた子供向け建築模型のワークショップで建築士の折戸基子と出会うのだった。
30歳で学び直しを決意して大学に入り直して4年間の大学生活を経て新たに社会に出る白玉佐弥子は果たして自分らしい幸せを掴むことができるのかーー!?
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