杉野遥亮、時代劇への苦手意識に“変化” 「怖くて行けなかった」場所への訪問秘話も<「どうする家康」インタビュー前編>
嵐の松本潤が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(総合テレビ、毎週日曜午後8時~/BSプレミアム・BS4K、毎週日曜午後6時~)の第43回が、12日に放送される。放送に先駆けて徳川四天王の一人・“小平太”こと榊原康政を演じる杉野遥亮(すぎの・ようすけ/28)にインタビュー。クランクアップを迎えた心境などをたっぷりと語ってもらった。
松本潤主演「どうする家康」
本作は希代のストーリーテラー・古沢良太氏が新たな視点で徳川家康(松本)の生涯を描いた波乱万丈のエンターテインメント作品。石田三成(中村七之助)が失脚し、家康(松本潤)が天下人と言われ始めるようになった頃、上杉景勝(津田寛治)の不穏な動きに警戒し、家康は兵をあげることを決意。一方、三成が挙兵し、徳川軍は逆臣に仕立てられたのだった。そして第43回では関ヶ原の戦いへと進んでいく。杉野遥亮「どうする家康」クランクアップを迎えた心境
― クランクアップを迎えた心境はいかがですか?杉野:クランクアップの日は、平八郎(本多忠勝/山田裕貴)と正信(本多正信/松山ケンイチ)と撮影をがっつりやっていたので、2日間くらいはその世界観に引きずられていました。そこから少しずつ落ち着いて、今はほっとした気持ちもあります。1年半他の作品もやりながら、ずっと頭の片隅に小平太がいたので気持ちが少し軽くなりました。
― 初めての大河ドラマへの出演で収穫はありましたか?
杉野:収穫だったかどうかが分かるのは、何年か先になると思います。いろいろな先輩、スタッフさん、脚本の古沢良太さんなど、出会いが多かったのでそれは収穫ですが、今この瞬間よりも、何年後かに繋がって形になって見えるものだと思うので、今の段階では分からないというのが正直なところです。
杉野遥亮、時代劇の苦手を克服
― 時代劇には苦手意識があったとおっしゃっていましたよね。杉野:人情や人と人との繋がりが魅力的に描かれることが多いところがいいなと思っていたのですが、いざ自分が演じるとなるとどうしても恐怖心がありました。所作などが完璧に入っていない状態でセリフを言うと意識が散漫になってしまうので苦手意識があったのですが、終わってみたらなんとなく自分の中で理解ができて、考えすぎていた部分が柔らかくなって、楽しいと思うようになったのは収穫だったのかもしれません。
― 考え方が変わったきっかけは何だったのでしょうか?
杉野:小平太をどのように演じるべきか考えながらやっていただけです。史実ではクール、文武両道というイメージがある小平太を“こういう人”と決めつけることがもったいないと思っていて、それは自分自身に対しても同じでした。自分とともに小平太も成長させていかなければいけないので、小平太がそのときに背負ったものを感じてもらえるように自分も小平太に追いつこうと考えていました。
杉野遥亮、榊原康政のお墓へは「怖くてなかなか行けなかった」
― 撮影に入る前にはどういった準備をされたのでしょうか?杉野:他の作品があってみなさんと同じスケジュールで進められないこともあったのですが、リハーサルがあったのはすごく助かりました。今までは不安な状態で入ることも多かったので、安心できるとこんなに楽しむ余裕ができるんだなと。あとは、史実を少し勉強して、馬に乗ったり、所作も少し学んだりしましたが、現場に入りながら実際に見て感じて学ぶことが多かったです。康政のお墓には撮影前だと怖くてなかなか行けなかったのでクランクアップしてから初めて行きました。
― 怖いというのは具体的にどのような気持ちだったのでしょうか?
杉野:実在した歴史上の人を演じることは、簡単ではないですし、危険なこともあると思っていて、気楽に挨拶しに行けるものではないと感じていたんです。自分が康政を演じていいのか自信もなかったですし、不安な気持ちもいっぱいありましたが、終わったときには「いい仕事できたな」「ありがとうございます。お世話になりました」という気持ちが芽生えて、やっと行けました。
― 最後に関ヶ原の戦いの見どころを教えてください。
杉野:石田三成(中村七之助)と家康の関係地が決着するので、それはどこか切ないところもありながら、どちらが正義か悪ではなく、何か胸にくるものがあるのではないかなと思います。第43回はたった一つのセリフでしたが精一杯演じたので観ていただけると嬉しいです(笑)。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
杉野遥亮(すぎの・ようすけ)プロフィール
1995年9月18日生まれ、千葉県出身。第12回 FINEBOYS 専属モデルオーディショングランプリを経て、TopCoatに所属。映画「キセキ ―あの日のソビト―」(2017年)で俳優デビューを果たし、ドラマ「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」(日本テレビ系/2021年)、「罠の戦争」(カンテレ・フジテレビ系/2023年)、「ばらかもん」(フジテレビ系/2023年)、映画「東京リベンジャーズ」シリーズなど多くの作品で存在感を発揮している。2021年には舞台「夜への長い旅路」にも初挑戦した。もっと詳しくみる
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