原田葵アナ「FNS歌謡祭」永島優美アナに憧れて入社――過去に悲しみを乗り越えた方法とは「たくさん泣きました」【フジテレビ女性アナウンサー×モデルプレス連載】
2017年12月から2021年2月まで、約3年半にわたった「フジテレビ×モデルプレス」女性アナウンサー連載が、この度特別復活を果たした。今回は2023年入社の原田葵(はらだ・あおい/23)アナウンサーにインタビュー。
「フジテレビ女性アナウンサー×モデルプレス連載」特別復活
「才色兼備」と呼ばれる彼女たちも1人の女性。テレビ画面から離れたところでは、失敗して泣いていたり、悔しくて眠れなかったり、自分の居場所に悩んでいたり…。それでも気持ちを落ち着かせて、どうしたら視聴者に楽しんでもらえるのか、不快感を与えないのか、きちんと物事を伝えられるのか、そんなことを考えながら必死に努力をしている。ここではテレビには映らない女性アナの“素”(=等身大の姿)を見せていく。前編はこれまでの人生を振り返りながらターニングポイントに迫るもの、後編は彼女たちが大切にする「5つの法則」をメイク・ファッション・体調管理といったキーワードから問う。
2022年8月まで櫻坂46として活動していた原田アナは、法政大学を卒業後、2023年4月にフジテレビに入社。6月19日より「めざましテレビ」の「ココ調」キャスターを担当し、入社からわずか2ヶ月半での番組史上最速デビューとなった。今回は初出演を終えたばかりの原田アナに話を聞いた。
原田葵アナ「FNS歌謡祭」永島優美アナに憧れ
― まずはアナウンサーになろうと思ったきっかけから教えてください。原田:きっかけは音楽番組です。アイドルとして活動していた頃に「FNS歌謡祭」で永島(優美)アナの姿を見て憧れました。カメラが回っていないところでも出演者の方とコミュニケーションをとり、司会進行をしながら裏側でも番組を作っているのがかっこよかったです。スタッフと一つになって番組を支えている縁の下の力持ちのような存在なのだなと感じました。
でも私はもともとしっかりしている方でもなく、アナウンサーになれるとも思わなかったからこそ、最初は本当に親や仲の良い友達にだけ打ち明けてアナウンス・スクールに通い始めました。基礎も何もないところからのスタートだったので、発声から練習して今に至ります。
― 就活ではどのようなことをアピールされていましたか?
原田:無理をしても絶対ボロが出ると思ったので、等身大のまま「やる気・根性・体力無限大です」と話しました(笑)。 また踊ることが昔から好きで、小さい頃からバレエを習っていたので、「踊る時に指先から髪先まで神経を尖らせるように、次はアナウンサーとして様々なところに気を遣えるようになりたいと思います」とアピールしました。
「後悔がない」学生時代の青春
― アナウンサーになってから、「学生時代にやっておいて良かった」と思ったことをそれぞれ教えてください。原田:その時できることをやって、迷ったら全部やる選択を取ってきたのはすごく良かったと思っています。それをきっかけに芸能活動を始めたのももちろんそうですし、グループ卒業後は好きな世界遺産を実際に見に行ったりできて、学生時代に後悔がないです。
また友達との時間も大切にしていました。休みの日によく遊んだり、勉強を教えてもらったり。夜中に電話で教えてもらったこともあります。
― 青春エピソードですね。後悔はないとのことですが、「学生時代これをやっていたら今役に立ったかな」と思うことはありますか?
原田:もっとちゃんと言語の勉強をしておけばよかったなと思います。英語や中国語、韓国語など他の言語を話せたら、言葉の壁を乗り越えて色々な人のお話を聞くことができたので。
― では、今アナウンサーを目指している学生へアドバイスをお願いします。
原田:私は何事においても諦めないことがすごく大切かなと思っています。諦めないからこそずっと努力し続けられるし、その努力が自信に繋がるので、諦めずに頑張り続けることでそれがいつかどんな形であれ身を結ぶ瞬間があると思います。
原田葵アナ、フジテレビに入社して良かったこと
― 入社してから「フジテレビに入って良かった」と感じた経験はありましたか?原田:先輩方がとても優しくて温かいです。
― ここまでしばらくアナウンス研修期間だったかと思いますが、その間も先輩アナと交流する場があったのでしょうか?
原田:交流というよりも講師として先輩が来てくれることが多かったので、 先輩から直接アナウンスについて指導を受けた研修でした。
― 技術面でのアドバイス以外で、先輩からの印象に残っている言葉はありますか?
原田:色々な先輩から「最初の頃は私たちもできなくて、こんな悔しい思いをしたんだよ」というようなエピソードを聞いたのですが、自分から見ると何でも完璧にこなしている先輩方も、実は色々な努力や苦労を経て今に至るのだなと感じました。入って2ヶ月の私が落ち込んでいたら絶対にダメだなと痛感しました。
― 入社後、憧れの永島アナとは話せましたか?
原田:はい!配属された初日にYouTube『フジアナch.』の撮影をしたのですが、その時に永島さんの前で尊敬しているアナウンサーを聞かれて「永島アナです」と答えたんです。そうしたらその翌日に「名前挙げてくれてありがとう」とわざわざ私のいる会議室まで来て挨拶してくれて。そんな永島さんにさらに私は惚れてしまいました(笑)。
原田葵アナの悲しみを乗り越えた方法
― これまで色々な経験をされてきた原田アナが悲しみを乗り越えた方法を教えてください。原田:悲しみはしっかり悲しみとして受け取るタイプなので、すごく落ち込みます。何かあった時は基本的には時間が経つのを待つタイプで、就活の時は試験で後悔が残ると次の試験まで引きずったりもしました。「次は絶対失敗しないぞ」と思うようにしていたのですが、同じ失敗を繰り返してしまうこともあったりして。ですが引きずる分、ちゃんと自分の反省として次に活かせるように努力していました。それでも母に話しながらたくさん泣きましたね(笑)。
― では、無理に気持ちを明るくすることはあまりしないタイプなのでしょうか?
原田:明るくしようとしても、仲の良い友達や母に話すと感情が出てきてしまうことがあります(笑)。
― 誰かに話すことでスッキリすることもありますよね。
原田:はい。なので聞いてくれる人の力ってすごく偉大だなと感じます。
「めざましテレビ」小山内鈴奈アナからのアドバイス
― アナウンス室の中でよく相談する先輩はいますか?原田:年次の近い岸本(理沙)さんや、デスクが前の席の小室(瑛莉子)さんです。小室さんは「めざまし8」のオンエア終わりに帰ってくると、「大丈夫?困ってない?」と声をかけてくれることもあります。
私が「めざましテレビ」でデビューが決まった後も、 たまたま小室さんと話していた時に小山内(鈴奈)さんが仕事から戻ってきて、小室さんが「(「めざましテレビ」を担当している)小山内ちゃんに聞きなよ!」と呼んでくれて。
そこから小山内さんが30分~1時間くらい私の話を聞いてアドバイスをくれました。どんなことを意識していたか、何がこれから必要になってくるか、また「ココ調」のコーナーVTRが終わった後にスタジオで感想を言う時間があるのですが、そこは先輩方がフリートークをするので、それをまとめるためにどういう準備をしているかも聞きました。内容のまとめ方以外にも、「自分が1番印象に残っていることや、『こんなこと言いそうだな』と予想して情報を用意しておけばどれかは使えると思うよ」と教えてもらいました。
小山内さんも(井上)清華さんから色々聞いていたみたいで、「清華さんからは『こうやってまとめたらいいと思うよ』とアドバイスもらったよ」と教えてくれて、清華さんから小山内さん、そして小山内さんが私へ受け継いでくれました。
原田葵アナ「めざましテレビ」デビュー振り返る
― そのように受け継がれていくんですね。そしてついに「めざましテレビ」でデビューとなりました。初出演はいかがでしたか?原田:とにかく緊張しました。やり直せるならやり直したいと思うくらいです(笑)。本番の緊張で意識していない部分で空回りしてしまって。反省ばかりです。今後少しずつ成長できるように頑張っていきたいと思います。
― これから本格的にお仕事も始まっていきますが、心がけていることはありますか?
原田:まだ何もわからないので、わからないことは人に聞くこと。それから挨拶、声は大きく。その3つだけは意識するようにしています。
― 将来担当したい番組ジャンルはありますか?出していきたい個性があれば教えてください。
原田:フジテレビのアナウンサーはオールラウンダーが多い印象です。入社した最初の頃は情報とバラエティーを担当していても、その後報道番組に携わったり、スポーツも担当したりと幅広く活躍しているケースが多いので、私も色々なことを経験して、次に生かしていけるようになりたいです。まだ決めることなく、何でも一つ一つ目の前のことを頑張っていきたいなと。
入社試験の時からやりたいと思っていたのは情報番組です。より視聴者や世の中の人たちのためになる、役立てるようなことをやっていきたいと思っています。特に朝の情報番組は老若男女問わず幅広い世代の方が観ていると思うので、まずは「今日も頑張ろう」と元気になれる時間を届けていきたいです。
― 素敵ですね。いつか大型特番の司会進行などにも挑戦されたいですか?
原田:やりたいです!音楽が好きなので、音楽番組もやってみたいです。
― いつか観られる日を楽しみにしています。
原田:頑張ります!
原田葵アナの夢を叶える秘訣
― では最後に、モデルプレス恒例の質問でもある“夢を叶える秘訣”を教えてください。原田:何事もまずはやってみることと、とにかく頑張ることです。そうすれば自分が予想していなかったところで花を咲かせることもあるのかなと思います。なので今は落ち込むことがあっても頑張るようにしています。
― 今まで、頑張っていたことが思いも寄らないところで役に立った経験があったのでしょうか?
原田:すごい小ネタですが、小学校の頃、バレーボールのクラブチームに入っていて3~4年ぐらいしっかりやっていました。その後は全くやっていなかったのですが、高校の球技大会でバレーボールがあって。それにはバレーボール部が参加できない決まりだったので、私が参加してそこで優勝しました(笑)。
また今年の夏のイベントで踊るのですが、バレエをやっていたこともあり、いざそういう機会が来た時にすぐ「はい、踊れます!」と言えました。何事も頑張って挑戦していると、いつかそうやって繋がることがあるのかなと思います。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
原田アナのとあるスケジュール
6:00 原稿の読み合わせ8:00 「めざましテレビ」
9:00 朝業務
12:00 「めざましテレビ」ココ調 ロケ取材
原田葵(はらだ・あおい)プロフィール
生年月日:2000年5月7日出身地:東京都
出身大学:法政大学社会学部
入社年:2023年
担当番組:めざましテレビ
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