前田拳太郎、コロナ禍で芸能界デビュー決意 “自信のない”学生が「仮面ライダーリバイス」で夢を掴むまで<インタビュー前編>
2023.02.13 17:00
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俳優の前田拳太郎(まえだ・けんたろう/23)が、2月14日に「前田拳太郎1st写真集 Awake」(KADOKAWA)を発売する。モデルプレスではそんな彼に初となるインタビューを実施し、その素顔に迫った。<前編>
「前田拳太郎1st写真集 Awake」
2021年、令和仮面ライダー第3弾となる「仮面ライダーリバイス」で主人公を演じ、一躍知名度を上げた前田。2022年11月には劇団EXILEに新メンバーとして加入。現在は女優の北川景子が主演を務めるフジテレビ系月9ドラマ「女神の教室~リーガル青春白書~」(毎週月曜よる9時~)にロースクール生・水沢拓磨役で出演している。そんな彼の初となる写真集「Awake」では、新潟県・佐渡島での野性的なロケーションでのクールなカットや、リラックスした素顔をとらえたナチュラルなカットを撮影。さらに東京ではモードな衣装と大胆なメイクで挑んだソリッドなカットにも挑戦した。ネクストブレイク筆頭株である前田だから表現することができた、様々なシチュエーションでの多彩な表情を堪能できる1冊に仕上がっている。
前田拳太郎、佐渡島で見せた“ありのままの姿”
― まずは写真集を出すことになった経緯から教えてください。前田:これまで特撮を経験された先輩方もその作品が終わるタイミングで写真集を出している方が多く、僕も出せたらいいなと思っていました。そんな時にお話をいただいて、発売させていただくことが決まりました。
― 新潟県佐渡島での撮影はいかがでしたか?
前田:自然から建造物まですごく不思議で「(天空の城)ラピュタ」のような世界でした。アニメに出てきそうなものがたくさんあって、パワーをもらえるような感じで、そういう場所だったからこそ僕も自分の中で色々な感情や表現を生むことができたので、1人の表現者としてすごく楽しかったです。
― 佐渡島にはどのくらいの期間行かれていたんですか?
前田:3日間滞在しました。それから東京に戻ってきてスタジオでも撮影しました。
― そんな撮影期間で印象に残っているエピソードを教えてください。
前田:波が荒い海での撮影です。引き潮のタイミングで海に入りながら撮っていたんですけど、カメラマンさんも一緒に入りながらギリギリまで来るので、一緒に波に流されたりして(笑)。「あれ、カメラマンさんが消えた!」と思ったら、水面からカメラだけがひょっこり出てくるみたいな(笑)。カメラがダメになったら3日間のデータがなくなってしまうので、カメラを守りながら、スタッフさん皆で全力で撮影していました。
― 特にお気に入りのカットを教えてください。
前田:表紙です。これは3日間の中でも最後の方に撮影したカットなんです。写真ではちょっと構えてしまうこともあると思うんですけど、この3日間撮影チーム皆で一緒にやって仲も深まってきて、僕自身もすごく楽しんでいたので、最後に肩の力を抜いて撮影できた1枚です。自分自身のありのままの姿がそのまま写っていると思ったので、表紙に選びました。
タイトル「Awake」に込めた意味
― 撮影前には体づくりなどもされたのでしょうか?前田:普段から多少気を付けてはいるので、「よし、鍛えよう!」みたいな感じではやらなかったです。やろうとは思っていたんですけど…(笑)。
― 今回はありのままの姿で(笑)。
前田:はい、ありのままの姿で行かせていただきました(笑)。
― タイトル「Awake」には「また新しい役者人生がスタートする」という思いも込められているそうですが、前田さんのどのような新しい一面が見られるのでしょうか?
前田:「Awake」には「目覚める」という意味もありますが、今回の写真集を通して、これからの役者人生の中で様々な表現をしていかないといけないと思い、僕の中の発想、感情、そういうクリエイティブな部分をどんどん目覚めさせていきたいと感じました。なので、僕のこれからの役者としてのあり方、どういうふうに表現していきたいか、みたいなものが1冊にまとめられています。
前田拳太郎、コロナ禍で芸能デビューを決意
― モデルプレスが前田さんにインタビューさせていただくのは今回が初めてとなります。改めてこれまでの活動についてもお伺いしていきたいのですが、まずは芸能界デビューのきっかけから教えてください。前田:僕はまだ芸能界に入って2年経たずなのですが、この業界でライダーをやりたいと思ったのが最初のきっかけです。小さい頃から特撮を観てライダー俳優に憧れていてヒーローごっこをして遊んでいました(笑)。
でも芸能活動をやりたいとはあまり周りに言い出せなかったんです。自信もないですし、恥ずかしいと思ってしまって。そんな中、就職を考える時期になって「自分は何の仕事をしたいのかな」と考えた時に、「やっぱり芸能目指してみたい」と思いました。当時はコロナ禍で家からあまり出れない日が1年くらい続いたので、その間ずっと悩んで、俳優を目指そうと決めて一歩踏み出しました。
― そこからLDHに所属されたんですね。
前田:はい。芸能の道に進むと決めてから事務所さんを探している中で連絡をいただきました。お話を聞いて、レッスンなど自分にとってプラスになる部分も多いと感じましたし、本当に熱心にスカウトしてくださったので「これだけ自分のことを見てくれているんだな」「ここで頑張っていきたいな」と思いました。
― 中学3年生の時には空手で全国優勝されているとお伺いしました。その道に進もうとは考えていなかったのでしょうか?
前田:そうですね。スポーツの世界では全国優勝しても上には上がいて、空手は幼稚園からやっていたのですが、色々見てきた中で「自分はここから先には行けないな」と思ってやめてしまいました。それまでずっと空手しかやってこなかったので、「そろそろ新しいことも始めてみたい」「新しい自分を発見したい」と思い、大学では社交ダンスをやっていました。
― ガラッと方向転換されたんですね!でも、今のお仕事には両方とも活かせそうです。
前田:はい!空手や社交ダンスをやっていたおかげで「すごい姿勢良いね」と褒めていただくことが多く、オーディションでもプロデューサーさんから「それが印象的だった」と言っていただいたことがあります。あとはアクションなどでも、自分が今までやってきたことを活かせているなと感じます。
「仮面ライダーリバイス」出演の1年間で変化
― デビュー後には念願の仮面ライダーに抜擢されましたが、1年間で自分の変化は感じましたか?前田:そうですね。やっぱりライダーをやってきた1年っていうのはすごく大きなものでした。芸能を始める前は自分に自信がなくて人前で話すこともできなかったし、お客さんの前で話す自分の姿も想像がついていなくて。ライダーを始めた最初の方もあまり上手くできなかったんですけど、最近は前より自信を持って堂々と話せるようになりました。
また僕はこれまで自分の生活の中で全然怒ったりしないタイプで、感情がブワっと上がってきたりせず抑えちゃう感じだったんです。でも役者をやっていく中で、役を通して感情を高めることが多くなってきて、「自分ってこういう感情もあるんだ」と自分でも知らない一面を見つけることができたかなと思っています。
★「女神の教室~リーガル青春白書~」での山田裕貴・高橋文哉らとの撮影秘話、憧れの俳優像などを語った後編も公開中。
(modelpress編集部)
前田拳太郎(まえだ・けんたろう)プロフィール
生年月日:1999年9月6日出身地:埼玉県
身長:182cm
趣味:読書、漫画、アニメ
特技:空手(空手二段)、社交ダンス
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