乃木坂46林瑠奈、齋藤飛鳥・遠藤さくらと“心の距離”縮められた理由 初選抜入りへの本音・関係性の変化とは<「ここにはないもの」インタビュー>
2022.12.07 17:30
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乃木坂46の31枚目シングル「ここにはないもの」(12月7日発売)で初の選抜メンバー入りを果たした、4期生の林瑠奈(はやし・るな/19)。アンダーメンバーとしてパフォーマンスを磨いてきた彼女はファンとして乃木坂46を見てきた期間も長く、グループやメンバーへの思いも人一倍強い。モデルプレスのインタビューでは、林のこれまでの葛藤や卒業する先輩への本音、後輩に受け継ぎたい姿勢までたっぷりと語ってもらった。
林瑠奈、初の選抜メンバー入りの心境は?
― 初の選抜メンバー入りおめでとうございます!まずは、発表されたときの心境から教えてください。林:まさか自分が選んでいただけるとは思いませんでした。「30thSGアンダーライブ」が終わったタイミングでの選抜発表だったこともあって、名前を呼ばれたときは「アンダーとして一緒にやってきたメンバーにも、選抜に入っているメンバーにも申し訳ない」という気持ちや、自分でいいのかという不安の方が大きかったと思います。
最初は素直に喜ぶことができなくて、複雑な気持ちでいっぱいだったのですが、制作を進めていくうちに選抜メンバーとしての実感が湧いてきて…。色々な先輩方から声を掛けていただいたこともあり、“今は受け入れて頑張ってみよう”と前向きな気持ちになることができました。
― 色々な支えがあったからこそ前を向けたんですね。
林:はい。選抜発表の後、3期生の吉田綾乃クリスティーさんが1番に連絡をくださったのですが「気持ちはわかってあげられないところもあるかもしれないけど、いつでも話を聞くし見守ってるよ」とメッセージをくれたことが本当に嬉しくて。その後も一緒にお仕事がある日は声を掛けてくださるのですが、活動する場所が変わっても気に掛けてくれる先輩がいることはありがたいなと感じています。
― アンダーライブを重ねるごとに、3期生と4期生の絆が深まっている印象があります。
林:そうですね。「30thSGアンダーライブ」のときもリハーサルの前後に先輩方がご飯に連れて行ってくれて、乃木坂のこと以外のお話もできるくらい距離が縮まりました。自分から積極的にコミュニケーションが取れるタイプではないのですが、これからはほかの先輩方にも自分から声を掛けていけるように頑張りたいです。
林瑠奈、齋藤飛鳥卒業への思い語る
― 今シングルは1期生・齋藤飛鳥さんの卒業前ラストシングルでもあります。齋藤さんの卒業を聞いたときはどのような心境でしたか?林:今年はたくさんの先輩方が卒業されているので、何となく「そういう時期も近いのかも」と覚悟してはいたのですが、まさか年内だとは思っていませんでした。時間はすぐに過ぎてしまうので、あっという間に年末を迎えてしまいますが、残りの期間で飛鳥さんからたくさん吸収していきたいと思っています。
― 林さんにとって、齋藤さんはどのような存在ですか?
林:加入してすぐの頃は「雲の上の存在」というか、ファンとしての気持ちが残っていたこともあって、近くにいてもどこか画面を見ているような気分になってしまうくらい、遠い方だと思っていました。
でも、ライブを重ねていくごとに話す機会が増えていって、飛鳥さんが後輩のことを本当に気にかけてくれていることを知って…。私は気持ちが落ちているときに「あのとき、実は見てたよ」と声を掛けていただいたことがあるのですが、年齢も期も離れている先輩方が自分を見てくれていることに驚きましたし、励みになったことを覚えています。
― 一人ひとりのことをしっかり見てくださっている先輩なんですね。
林:飛鳥さんはあまり口に出す方ではないのですが、私たちの些細な変化にも気づいてくれるので、普段からよく見てくれているのが伝わってきます。「今日の髪型いいね!」と言ってもらったときは、「私も飛鳥さんの視界に入ってたんだ…!」と実感してすごく嬉しかったです(笑)。
4期生の関係性の変化と5期生へ受け継ぎたい姿
― 林さんは、乃木坂46に加入してから間もなく3年が経ちます。これまでの活動を通して、「ファンとして見た乃木坂46」と「グループのメンバーから見た乃木坂46」の違いは感じていますか?林:ファンとして応援していた頃は乃木坂46の綺麗な部分しか見えていなかったので、メンバーになってから「裏ではみんなこんなに努力していたんだ」と驚くことが本当に多いです。アイドルとしては華やかでかっこいい部分を伝えたいのですが、いちファンとしては、そうした見えない部分を色々な人に知って欲しいという思いもあって…。応援する側の気持ちも理解できるからこそ、揺れ動く部分だなと思います。
― 今年の2月には5期生がグループに加入しましたが、ファンとして、そしてメンバーとして乃木坂46を見てきた林さんが、後輩に受け継いでいきたいことはありますか?
林:普段から「オリジナルを受け継ぐことの難しさ」を実感しているのですが、私たちは1期生や2期生の先輩方が卒業された後に“コピーのコピー”が連鎖していかないようにする必要があると思っています。そのためにも、先輩方がいらっしゃるうちに私たちがたくさん吸収しなければいけないし、たくさん話を聞いて私たちがオリジナルと同じくらいできるようになって、下の代に繋いでいきたいです。
― 5期生の皆さんが加入されてから間もなく1年を迎えますが、距離は縮まりましたか?
林:「真夏の全国ツアー」を通して距離が縮まりました!5期生のみんなは本当に明るくてフレンドリーなので、人見知りの私にとってはすごくありがたいです(笑)。一応先輩という立ち場ではありますが、5期生の半分くらいの子と年が近いので、活動以外の部分でも支えられたら嬉しいなと思います。
― 後輩ができたことで、4期生同士の関係性に変化はありましたか?
林:そうですね。先輩になったことで意識も変化しましたし、4期生自体も選抜とアンダーに分かれて活動することが増えて、同期全員で活動する機会が少なくなった年でもあったので、みんなが良い意味で自分たちを客観的に見られるようになったと思います。それぞれの場所で頑張って培ったものは4期生楽曲にも表れていると感じますし、去年と同じ曲を披露しても何倍ものパワーでパフォーマンスできている気がするんです。これからも成長し続けて、仲が良いだけではなく、ライバル意識を持ちながら良い関係性を築けていけたらと思います!
― 互いに高め合える素敵な関係性ですね。最近、遠藤さくらさんとの距離が急激に縮まっているという声もありますが…?
林:さくちゃんとは、今年の夏で一気に距離が縮まりました!これまでも話すことはあったのですが、30枚目シングルの4期生楽曲で隣のポジションになって、MV撮影でも最後までずっと話していたら、乃木坂に関係ない話やしょうもない話で盛り上がって(笑)。意外と笑いのテンションが合うことを知ったんです。ツアー期間中もさくちゃん、矢久保美緒ちゃん、私の3人でよくご飯を食べていたので、この夏は一緒に過ごす時間が本当に長かったなと思います。
― 遠藤さんが林さんを「るるる」と呼んでいるというのは本当ですか?
林:呼んでくれています!何でそう呼んでくれているのかは私もわからないのですが、距離が縮まったことは嬉しいです(笑)。
林瑠奈が悲しみを乗り越えた方法
― モデルプレスの読者の中には今、さまざまな不安を抱えている読者がいます。そういった読者へ向けて、林さんがこれまでの人生の中で「悲しみを乗り越えたエピソード」もしくは「怒りを乗り越えたエピソード」を教えてください。林:個人的には、今年3月にぴあアリーナMMで開催した「29thSGアンダーライブ」が大きな経験になったと感じています。このライブは2期生・北野日奈子さんの卒業コンサートの翌日から3日間、同じ会場で開催したのですが、日奈子さんの卒コンと同じ曲を披露する場面もあったので「たくさんの思いが詰まったセットリストや演出で披露したステージで、私たちが同じ曲をやってしょぼく見えてしまったらどうしよう」と、始まる前からすごく不安でした。
先輩方やファンの方が卒コンにかける思いを知っているからこそ、その直後に披露することへのプレッシャーもあったのですが、アンダーライブ前日の日奈子さんの卒コンが素晴らしくて…。送り出す側の私たちが逆にたくさんパワーをもらってしまって、自分たちも頑張らないとと思うことができたんです。
アリーナ規模のライブをアンダーメンバーだけやらせていただけたことは貴重な機会だっと思いますし、3日間乗り越えたことで自分も一皮むけることができたんじゃないかなと思っています。
林瑠奈の夢を叶える秘訣
― モデルプレス読者の中には今、夢を追いかけている読者もたくさんいます。そういった読者に向けて、林さんが思う「夢を叶える秘訣」を教えてください。林:人によって正解は色々とあるとは思いますが、夢を叶えるためには“ある程度のしつこさ”みたいなものが大事だと思います。私はオーディションに合格してから乃木坂46に入るまでに研修生として活動していた期間があるのですが、その頃から常に目の前のことに全力で取り組むということを大切にしていました。当時の私は不安を抱えていたと思いますが、その中でも「今自分が向き合わなければいけないこと」としっかり向き合ったからこそ、今があると思っています。
そういった向き合い方が夢を叶えるための近道というか、1番正しい道だったと実感しているので、自分がすべきことを理解した上で、その物事に対してしつこく、貪欲に行動していくことが大切だと思います。
― 最後に、2023年の抱負を教えてください!
林:2022年はとにかくがむしゃらに頑張った1年だったので、その気持ちは絶対忘れないようにしたいです。それに、個人的には20歳を迎える年でもあるので、大人として成長していければと思います。先輩としての行動ができるように頑張ります!
― 来年のご活躍も楽しみにしています!ありがとうございました。
林瑠奈インタビューこぼれ話
<こぼれ話1/最近のスキンケアは?>最近は化粧水の前に導入美容液を使うようになりました。元々乾燥肌なのですが、毎年お肌のカサカサが気になり始める今の時期でも乾燥が落ち着いているので、おすすめです!
<こぼれ話2/メンバー同士で美容の話をすることはある?>
美容に詳しいメンバーがたくさんいるので、よく話しています!私は美容に疎くて、あまり気にしてこなかったのですが、美容やコスメに詳しい矢久保美緒ちゃんがすごく気にかけてくれているので、いつも色々と教えてもらっています(笑)。
(modelpress編集部)
PHOTO:矢沢隆則
乃木坂46「ここにはないもの」
乃木坂46にとって通算31枚目のシングルで、前に進む人の背中をそっと押すような、乃木坂46らしいミディアムバラード。2022年末をもってグループを卒業する齋藤がセンターを務める。林瑠奈(はやし・るな)プロフィール
2003年10月2日生まれ、神奈川県出身。身長は164cm、血液型はO型、星座はてんびん座。2018年坂道合同オーディションを経て、2020年2月、乃木坂46の4期生としてお披露目。2022年、31枚目シングル「ここにはないもの」で初の選抜入りを果たした。
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