モデルプレスのインタビューに応じた山田杏奈(C)モデルプレス

「未来への10カウント」山田杏奈、木村拓哉との撮影裏話 King & Prince高橋海人から受けた刺激語る「鳥肌が立った」<インタビュー>

2022.04.28 21:54

テレビ朝日系木曜ドラマ「未来への10カウント」(毎週木曜よる9時~)に出演している女優の山田杏奈(やまだ・あんな/21)がモデルプレスのインタビューに応じた。28日放送の3話では山田演じるあかりの複雑な家庭環境とボクシングを通じて強くなりたい理由が明らかとなった。インタビューでは、役作りで意識したことや主演の木村拓哉をはじめとする共演者との撮影裏エピソードなどについて語ってもらった。<※ネタバレあり>

  

木村拓哉主演「未来への10カウント」

本作は、木村演じる生きる希望を完全喪失している男・桐沢祥吾が、図らずも高校ボクシング部のコーチになったことで徐々に熱を取り戻し、再生していくさまを描く青春スポーツドラマ。山田のほか、ヒロインであるボクシング部顧問・折原葵役を満島ひかり、桐沢の親友・甲斐誠一郎役を安田顕、ボクシング部の部長・伊庭海斗役を高橋海人(King & Prince ※「高」は正式には「はしごだか」)、ボクシング部員として西条桃介役を村上虹郎、玉乃井竜也役を坂東龍汰、友部陸役を佐久本宝が演じる。

山田演じる唯一の女子部員・水野あかりは、ある事情から「強くなりたい」と渇望しボクシング部に入部。そんな彼女が漂わせる凄み、その裏に見え隠れする繊細な心の葛藤を、山田が瑞々しさたっぷりに表現する。

山田杏奈、あかりとの共通点・役作りで意識したこと

山田杏奈(C)モデルプレス
― まず、本作のオファーが来た時のお気持ちを教えてください。

山田:ボクシングという題材と、木村拓哉さん主演で福田靖さん脚本のドラマに出演できること自体にとてもワクワクしました。ボクシングの経験が全くなく運動神経も良くないので、お話をもらってすぐにボクシングの練習を始めました。多分部員の中で一番乗りに練習を始めていると思います(笑)。

― 今回演じるあかりはどのような役ですか?

山田:あかりは、お母さんに暴力を振るうお父さんを倒すために「強くなりたい」と思ってボクシング部に入る子です。あかりの芯が強く、目的のためにボクシングをやっているところを体現していけるよう演じました。

― あかりとご自身との共通点はどこだと思いますか?

山田:あかりの方が意思は強いと思いますが、私も目標を決めたら周りが何を言っても話を聞かない人なので、そこが似ています。昔から母親は、私自身の大事な決断は私に任せてくれて、それは私の性格を母が分かっているからだと思います。

― 唯一の女子部員を演じるために意識したことはありますか?

山田:あかりは逆に男の子と近い感覚で、女の子らしい仕草というよりは大股で構えたり、足もきちっと閉じなかったり、演じていてすごく気が楽です(笑)。あかりは女の子だけど、周りの男子部員に負けないぐらい一番真剣にボクシングをやっているところが大事だと思っています。

山田杏奈、印象的だった3話撮影の裏話明かす

山田杏奈(C)モデルプレス
― あかり役で、特に印象的だったシーンを教えてください。

山田:お母さんに暴力を振るっていたお父さんを殴る、3話最後のシーンです。お父さんを殴ることは、あかりがずっと“やりたかったこと”だから高揚感があったと同時に、実際はすごく手が痛かったです。だからあかりは色々な思いがあっただろうなと思いながらそのシーンを撮影しました。

― 本気で殴るシーンに向けて練習はされましたか?

山田:木村さんがドラマの撮影が始まってからずっと、そのシーンのために左ボディの練習に付き合ってくださって、ほぼ毎日実際に打ち込ませてもらいました。「それだと効かないよ」「こっちの方がカッコよく見えるよ」と教えてくださるので、本当に桐沢コーチに教わっているようで、すごく感謝しています。

― その3話では桐沢コーチとどう関わるのですか?

山田:3話では、あかりが一人で張り詰めているのを、桐沢コーチは優しく受け止めてくれます。3話のお芝居を通して桐沢コーチに対する信頼感や安心感があかりに芽生えるだろうなと思いました。

山田杏奈(C)モデルプレス
― 3話前後の演技で意識したことはありますか?

山田:3話以前のあかりは部員たちといても、仲は良いけどどこかで抱えているものがあって。その部分を表現するために、声のトーンや目線をかなり鋭くしようと意識していました。4話以降は、あかりの心の中を大きく占めていたずっと嫌だったことがなくなったという気持ちを大事に演じています。ボクシングへの純粋な楽しさや面白さを、目線が少し柔らかくなるように変化を付けて演じています。

― 特に目線を意識していたのですね。

山田:1~3話でパンチを打つ時のあかりは、すごい顔をしていると思います(笑)。木村さんから、打ち込む時は「お父さんを殴るみたいな、本当の心持ちでやって良いんじゃないかな」とお話をいただいて打っていました。

山田杏奈、木村拓哉と初共演「緊張から前日に寝られなかった人も多数」

山田杏奈(C)モデルプレス
― 今回木村さんと初共演になりますが、印象的だったことはありますか?

山田:撮影が始まったばかりの時は、桐沢コーチに対する緊張か木村さんに対する緊張か分からないくらい部員みんなガチガチで、それが今やっと解けてきました。木村さんの空気を作ってくださる力もありますが、木村さんに対する緊張というよりは桐沢コーチに対する良い感じの緊張感になってきました。

― 山田さんも緊張されましたか?

山田:木村さんのいる現場が撮影3日目くらいでしたが、初日よりその日が初日のような感覚でした。私も前日の夜寝るぎりぎりまで台本を読んで、ドキドキしながら現場に行ったのですが、部員の中には緊張のあまり前日に寝られなかった人も多数いました(笑)。

― 実際に木村さんの演技を見ていかがでしたか?

山田:木村さんの今までの作品でもテンポよく話すお芝居をされると思っていたのですが、実際に見たお芝居の中でも編集せずにそのテンポ感で、それでいて話すトーンも自然に近かったので、演技のバランスのとり方がすごいと思いました。

― 学びの多い現場になりそうですね。

山田:木村さんは脚本にない見せ方や、部員一人一人のキャラクターを見てその人がどうやったら輝くかと考えて提案してくださいます。今回初めて一緒にお芝居できた、憧れの女優の満島さんにも演技面でアドバイスをいただけて、なんてありがたい環境にいるのだろうと思っています。毎日良い時間を過ごさせてもらって、日々刺激的です。

山田杏奈、高橋海人から受けた刺激語る「鳥肌が立った」

山田杏奈(C)モデルプレス
― 本作の撮影が進んでいますが、お気持ちはいかがですか?

山田:この現場は毎日緊張しています。他の現場は緊張しないというわけではないですが、この現場の撮影が終わった後、今までにないくらい毎日疲れています。精神も体力も使うので、疲弊して家に帰ります(笑)。でも良い緊張感が出ているのではと思います。

― 現場の雰囲気はいかがですか?

山田:緊張感はありますが、同世代だけの時は自由にワイワイ騒いでいます。高橋くんと板東くんがムードメーカーで、坂東くんはフレンドリーだし高橋くんは初めてお会いした日から天然な人だと思ったくらい言葉のチョイスが面白くて(笑)。だから高校生チームの撮影合間の雰囲気は和やか、芝居になったら緊張感があるというメリハリのある現場です。

山田杏奈(C)モデルプレス
― 高橋さんの場を和ませたエピソードがあれば教えてください。

山田:木村さんと満島さんと話す時にみんな緊張しているのですが、高橋くんは真面目さがありつつ、その真面目な中で出るワードが少し「ん?」ということがあって。木村さんと満島さんも「ん?」となって、現場の雰囲気が和むことが何回もあるので助けられています。ご本人がすごく真っ直ぐな方だからこそ面白いのだと思います。

― そんな高橋さんから刺激を受けたことはありますか?

山田:1話の桐沢さんとのスパーリングのところで、伊庭先輩が「僕たちは強くなりたいです」と言って打ち込むところがあるのですが、そこは現場で見ていて鳥肌が立ったくらい本気でぶつかっている熱量を感じました。すごくぐっと来ましたね。

山田杏奈、高橋海人&板東龍汰ら部員メンバーとの撮影合間の過ごし方明かす

山田杏奈(C)モデルプレス
― 撮影合間はどのように過ごされていますか?

山田:今回、部員みんなが撮影のない時もセットの部室にいて、楽屋には朝とご飯を食べる時しか戻らないです。木村さんもずっと部室にいらっしゃって、その時話したり、ボクシングをしたりしているので、その時間のおかげで作品の空気感が作られているのかなと。まさにコーチと部員と顧問のままです(笑)。

― 部室にて演技についてのお話しはしますか?

山田:高橋くんや板東くんが「このシーンどういう気持ちで演じている?」と聞いてくれるので、演技について結構話しますね。大人チームと比べるとみんな掴み切れてないところもまだあり、大人チームのテンポの良さとあのテンポ感をどうやって出していくのか、高校生チームは高校生チームの良さをどうやって出すのか、どうしたら面白くなるかなど、お芝居に対して話し合える環境です。

― 撮影の合間に、部員メンバー同士でボクシングの打ち合いはしますか?

山田:撮影合間でも男の子たちは筋トレをずっとしているし、ボクシングもミットをはめている人とグローブをはめている人がいたら、どの組み合わせでもみんなミット打ちをやり始めて、それを休みなく遊びの一環でやっています。だから疲れるのかもしれないです(笑)。

― 山田さんから見て、部員メンバーの中でボクシングが上手だと思う方はいますか?

山田:みんな良さが違って、パワーがあるのは坂東くん。高橋くんは一番型がきれいでスタンダードなボクシングをしているので、一番極めていると思います。それから佐久本くんはドラマでは下手な役ですが、本当はものすごく上手です。虹郎くんも上手くて、男の子たちも絶賛しています。みんな本当にすごくて、負けてられないと思います。私はとにかくがむしゃらにやるしかないなと(笑)。

山田杏奈、ボクシングで体型に変化

山田杏奈(C)モデルプレス
― ボクシングで体型の変化はありましたか?

山田:肩周りが分厚くなったのと、肩周りと腕と触り心地が変わりました。腕の筋肉とかも…(にこやかに力こぶを披露)。

― しっかり筋肉がついていますね!

山田:これまで全然筋肉がなかったし、力を入れてもこんな硬くならなかったので小さな変化を感じています。あの重いグローブを付けて腕をずっと上げていると、自然に筋肉がついてきている気がしています。

― ボクシングだけで鍛えた筋肉ということですか?

山田:元々全然運動をしていなかったので、ボクシングと縄跳びだけで鍛えました。あとは、ボクシングのジムでやらせてもらう体幹や腹筋のトレーニングしかしてないです。

山田杏奈(C)モデルプレス
― 食事面で気を付けていることはありますか?

山田:むしろ前より食べています。体重は増えたのかな?タンパク質を多めに摂るようにしています。あとは、ボクシングの練習を1時間やると疲れてしまって、帰ってすぐに昼寝をしてしまいます。初めてボクシングをした時にこんな汗をかいたことがないというくらい汗をかいて、次の日も筋肉痛で全然動けなくて。これを10月くらいから繰り返しているので、少しずつですが体力がついたと思います。

― もしかしたら最終回ではより筋肉がしっかりついているかも…?

山田:なりますかね!「肩周りゴツくなるの嫌じゃない?」と聞かれますが、作品をやっているうちは全然良いと思いますし、このドラマが終わってから運動できるか分からないので、運動しなかったらすぐに落ちるかなと。他の人はみんな普段からある程度運動していますが、私はゼロからやっているので変化は一番面白いかもしれないです(笑)。

山田杏奈の夢を叶える秘訣とは?

山田杏奈(C)モデルプレス
― 最後に夢を追いかけている読者に向けて、山田さんの夢を叶える秘訣を教えてください。

山田:私は女優さんになりたいと思ってこのお仕事を始めたわけではなく、10歳の時に商品が欲しくて応募したオーディションでこの世界に入りました。今はお芝居のお仕事が楽しくできているので、その時興味があることをどんどん辿っていくと、それが夢になっていくのかなと。全員が夢を叶えられるわけではないので、ただそれを楽しいと思える才能や楽しさを見出すことも大事なのだと思います。だから、今できることは100%でやろうといつも思っています!

― 貴重なお話ありがとうございました!

(modelpress編集部)


山田杏奈プロフィール

山田杏奈(C)モデルプレス
生年月日:2001年1月8日/出身:埼玉県/身長:159cm

2011年に開催された「ちゃおガール☆2011 オーディション」でグランプリを受賞し、デビュー。『ミスミソウ』(18年)で映画初主演。『小さな恋のうた』(19年)で第41回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞受賞。ドラマは『荒ぶる季節の乙女どもよ。』(20年)でW主演を務め、『書けないッ!?~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~』(21年)などに出演。映画は『ジオラマボーイ・パノラマガール』(20年)、『樹海村』(21年)にW主演し、『名もなき世界のエンドロール』(21年)、『哀愁しんでれら』(21年)、主演作『ひらいて』(21年)に続いて『彼女が好きなものは』(21年)にヒロイン役で出演。2022年は5月に放映開始のNHK総合 土曜ドラマ『17才の帝国』、WOWOWオリジナルドラマ「早朝始発の殺風景」に出演。11月に初舞台『夏の砂の上』が控える。
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