西野七瀬インタビュー「思い詰めないこと」を大切だと語るワケ、初の本格舞台で心に残っている言葉
<西野七瀬(27)/舞台「『みんな我が子』-All My Sons-」モデルプレスインタビュー>
「思い詰めないこと、かな」
「第45回日本アカデミー賞」で新人俳優賞と優秀助演女優賞をダブル受賞した今、改めて「夢を叶えるために必要なことは?」との問いに、この1年の仕事を振り返りながら、こう答えた。
約2年前、夢を叶える秘訣に「熱意」を挙げていた西野七瀬。変わらず「熱意」の必要性を感じながらも、舞台1作品・ドラマ3作品・映画3作品とフル稼働した昨年を経て、仕事への向き合い方にも変化が生まれたという。
西野七瀬の夢を叶える秘訣は「思い詰めないこと」
「できないことに悩んで、例えば家に帰っても考えて、思い詰めても、あまり結果は変わらないなって思いました。休む時間もとても大切です。私はどれだけ忙しくてもちゃんと寝たい。実際に寝ていましたし、その時間を削ってまでやるのは得策じゃないかなって。現場に行って、やってみないとわからないことが多いんです。現場を離れた時間は思い詰めない。メリハリというよりはオフの過ごし方、考えない時間を作る、それがとても大切だなと思います」西野七瀬「第45回日本アカデミー賞」で初めての栄誉
2018年末に乃木坂46を卒業して約3年、着実にトップ女優への坂道を上っている。手探りの中でも真摯に取り組み続けた結果が、日本映画の祭典である「日本アカデミー賞」での栄誉につながった。当然、胸に迫るものがあったはずだ。「聞いたときはびっくりしました。自分が関わるものという認識すらなかったので、死角から石を投げられたような感覚。でも本当に嬉しかったです。自分の人生で、こんなにもすごいプレゼントをいただくことがあるんだなって。素敵な作品に出会わせていただいて、本当に感謝しています」
本格舞台2作目「『みんな我が子』-All My Sons-」
賞を受賞し、箔がついた。そんなプレッシャーとも戦いながら、西野にとって2作目の本格的な舞台が5月10日に幕を開ける。演目は「『みんな我が子』-All My Sons-」で、20世紀を代表するアメリカの劇作家アーサー・ミラーの代表作の一つ。海外の戯曲、海外の演出家、と初めて尽くし。再び試練が訪れた。「今は不安です。まず台本を読むことに苦労しています。もともと小説を読むのが苦手な上、和訳されたものを読むのが初めて。それにセリフも演劇だからこその言い回しが多く、さらにさっきまで怒っていたのに急に優しくなって、という感情の変化が日本人ぽくないのか理解がなかなか追いつかないんです。本当に今はどう演じたらいいんだろう、と悩んでいます」
西野七瀬、初の本格舞台で心に残っている言葉
予想以上の壁の高さに、不安は募るばかり、と顔を曇らせる。それでも「楽しみです」と言い切れるのは、昨年の舞台「Yellow/新感線『月影花之丞大逆転』」で達成感を味わってしまったから。「稽古中、お客さんがいて完成なんだ、と言われていたんですけど、初日の公演が終わったとき、それを肌で感じました。わかったときの感覚は今でも覚えています。それに公演を重ねていく中で、少しずつ余裕を持てるようになっていくのが実感できたんです。それも嬉しくて、どんどん楽しくなっていきました」
心に残っているのは「安心して観られました」という言葉。
「来ていただいた方が感想をくださるんですけど、安心して観られました、という言葉はなにより嬉しかったです。私がちゃんとできるか、ひやひやして観てたら楽しめるものも楽しめなくなっちゃうなと思って(苦笑い)。1回目の舞台でこの言葉をいただけたのは自信にもつながりました」
緊張と高揚と不安…舞台上演は5月10日から
現在、稽古の真っ只中。舞台女優としての西野七瀬がまた一歩、新たなステージへと上がる日は刻一刻と迫っている。緊張と高揚と不安、様々な感情と向き合いながら、本番で躍動する自分をイメージする。「舞台を観させていただくと、いつも生のエネルギーをもらえます。全身を使って感情を表現しているのを観て、カッコいいなと感じます。私も観た人にそう思っていただけるように頑張りたいです」
舞台「『みんな我が子』-All My Sons-」(リンゼイ・ポズナー演出)は、5月10日から30日に東京・Bunkamuraシアターコクーン、6月3日から8日に大阪・森ノ宮ピロティホールで上演される。
西野七瀬インタビューこぼれ話
<こぼれ話1/最近のおうち時間>「1日2ページ、大人の漢字ドリルをやっています。もともと漢字がすごく好きで、百均でそれを見つけて思わず買ってしまいました。四字熟語で一文字だけ空欄になっていて、意味を頼りにそこを埋めるという問題もあるんですけど、漢字を知っている知っていないではなくて、推理で解けたときは本当に嬉しかったです(笑)。
『ようとうくにく』の『よう』の部分が空欄で(○頭狗肉)、意味は見かけは良いけど実は中身は良くない、というようことが書いてあって。なので私は、たぶん良い動物の頭だけど肉は別の動物なのかなと考えて“羊”と書いたら正解で。楽しいのに脳トレにもなって勉強にもなって、今は毎日続けられています。
百均は普段あまり行かないんですけど、たまに行くと爆買いしちゃいます(笑)。こんなのもあるんだ、これが100円で買えるんだってお店をまわるのが楽しいです。そのときは粘土セットも買いました。粘土板、粘土、ヘラとか一式を揃えて(笑)。まだできていないんですけど、早くやりたいなと思っています」
<こぼれ話2/ハマっている食べ物>
「かぶの千枚漬けをしょっちゅう作っています。量産です(笑)。以前、衣装さんが現場に作ってきてくださったんですけど、食べたらドストライクに好みで。すぐに作り方を教えていただいて、隙あらば家で作るようになりました」
<こぼれ話3/よく聴く音楽>
「『踊ってばかりの国』というアーティストさんを最近知って、よく聴いています。Tempalay(テンパレイ)さんも変わらずによく聴いています」
(modelpress編集部)
「COCOON PRODUCTION 2022 / DISCOVER WORD THRATRE vol.12『みんな我が子』-All My Sons-」
第二次世界大戦後のアメリカ。戦争特需で財をなしたジョー・ケラー(堤真一)は、一家で幸せそうに暮らしていた。隣人の医師ジム(山崎一)とも良好な関係だ。しかし妻ケイト(伊藤蘭)は戦場から戻らぬ次男の帰りを今も待っている。そこへ次男の婚約者アン(西野七瀬)が訪ねて来た。ケラー家の長男クリス(森田剛)は秘かに彼女に想いを寄せている。さらに現れたのはアンの兄ジョージ(大東駿介)。アンらの訪問はケラー家が抱える過去の闇を焙り出し――。西野七瀬(にしの・ななせ)プロフィール
1994年5月25日生まれ、大阪府出身。O型。2011年、乃木坂46の第1期生オーディションに合格して芸能界に入る。中心メンバーとして活躍し、2018年12月にグループを卒業。現在は主に女優として活動し、出演作品はドラマ「あなたの番です」(2019)、ドラマ「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」(2020)、ドラマ「ホットママ」(2021)、ドラマ「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」(2021)、ドラマ「言霊荘」(2021)、映画「孤狼の血 LEVEL2」(2021)、映画「鳩の撃退法」(2021)、「あなたの番です 劇場版」(2021)など。現在ドラマ「恋なんて、本気でやってどうするの?」に出演中。映画「ホリック xxxHOLiC」(4月29日~)、映画「恋は光」(6月17日~)の公開を控える。ヘアメイク/森 柳伊知
スタイリスト/市野沢 祐大(TEN10)
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