乃木坂46早川聖来、5期生に伝えたい“大切なこと” 支え合う同期・先輩との繋がりについて<「Actually…」インタビュー>
3月23日、29thシングル「Actually…」をリリースする乃木坂46。2018年に4期生として加入してから早3年、3作連続で選抜入りした早川聖来(はやかわ・せいら/21)が、新加入した5期生に伝えたいこと
「自分を信じる力を消さないようにして欲しい」
自身の経験を踏まえて思うその真意とは。
加入から3年、早川聖来の変化
― 29thシングル「Actually…」、曲調も雰囲気も今までのシングル表題曲にはない楽曲かと思いますが、早川さん自身はどういう印象ですか?早川:今までにない感じだったので初めて聞いたときはすごくビックリしたんですけど、新しい乃木坂46が見せられるんじゃないのかなと思って楽しみでもありました。
― ダンスも特徴的ですよね。
早川:Seishiroさんの振りだからなめらかなのかなと思ったら、バシッと止めるとこは止めるみたいな激しくてバキバキ系だったので、今は肩こりとの戦い中です(笑)。
― 「乃木坂46時間TV」で初めて拝見した時から一気に引き込まれました!メンバーの方とは楽曲についてどんなお話をしましたか?
早川:みんな「今までにない感じだよね」と言っていました。歌詞も抽象的なので聞く人によって感想もそれぞれ違うだろうし、聞く人の気持ちに捉え方が反映される曲というか、聞く人がいて初めて完成する曲なので、メンバーもそれぞれ感想があって面白いなって思いました。
― 今回は同じ4期生から過去最多、8名が選抜入りですね。
早川:グループ全体でも今は4期が1番人数多いんです。そういう意味で、乃木坂46がどんどん変わっていく中でグループの空気を4期生が作っていかないといけない、選抜で活動していく上でも重要になってくるなってメンバー同士で話していますし、タイミング的にも先輩方が卒業して、後輩が入ってきて、グループとしても切り替えの時期なのでみんな意識しています。
― 早川さんの中ではどんな意識の変化がありますか?
早川:よりグループの今後を考えるようになりました。前は1番後輩だったので「自分たちはどうなるんだろう?」って自分のことを考えることが多かったんですが、最近は先輩の卒業が続いて、乃木坂46の形がどんどん変わって、5期生のセンターが登場して、グループの今後を感じさせられる毎日です。
― そういうことを考えるときは誰か先輩や同期に相談するものでしょうか?
早川:最近は、先輩が減ってきて4期生がグループの空気を作っていこうとしているのを理解してくれているかは分からないし、それを汲み取って期待してくれているかも分からないですが、秋元真夏さんと以前にも増してまめにお話すようになりました。1対1でお話することもあるんですが、この前は『乃木坂スター誕生!』(日本テレビ)が最終回の時に「みんなすごいよかったよ」って長文でメッセージをくれたり、すごく4期生のこと見てくださって本当にありがたいなって思います。
― 後輩としては先輩から細かいリアクションがあると嬉しいですよね。
早川:やっぱり“見てくれている”っていうことがすごく嬉しいです。私はグループだからこそ「私がいなくても、乃木坂46にはあと何十人もいるから成り立ってしまうな」ってネガティブに考えてしまうことがあるんですけど、そうやった先輩やスタッフさんがわざわざ連絡をくれると「自分がここにいて見てくれる人がいるんだ」って思えてすごく嬉しいですし、頑張ろうって思います。
グループだからこそいい面もあって、1人が活躍するとグループとしても強くなるし、みんながいるから頑張れるし、グループだからこその葛藤やネガティブがあってもそれを支えてくれるのもグループのメンバーやスタッフさんなんです。だから最近はグループでよかったって思うことが増えました。これも1つの変化かもしれいないですね。
早川聖来が後輩に伝えたいこと「自分を信じる力を消さないようにして欲しい」
― 少しお話にも挙がりましたが、5期生の印象も伺いたいです。早川:全体的に堂々としてる子がすごい多くて「きっと即戦力になる子たちなんだろうな」っていう雰囲気が第一印象です。
― 後輩が入ってくると、ご自分が加入した時のことを思い出すものでしょうか?
早川:思い出しますね(笑)。5期生は見られることを意識している子が多くて、すごく毅然としてるというかカッコいいなって思いました。
私たち4期生はどちらかというと一般人が乃木坂46に紛れ込んじゃったみたいな感じで(笑)、先輩への挨拶もどうしていいか分からない、みんなどうしていいか分からない、もう分からないまみれだったので(笑)。
― そんな分からないことだらけのスタートから3年が経ち、先輩として今までの経験を踏まえて5期生にアドバイスするとしたら?
早川:私は自分を否定することしかできなくなってしまったから、ずっとポジティブでいて欲しい、自分を信じる力を消さないようにして欲しいなって思います。大人数いるとどうしても他人と比べてしまって自分を下げてしまうことが多いんですけど、そこで負けずに“自分を信じる”っていうことをやめないで欲しい。1回それを辞めちゃうと中々戻れないから、気持ちをとにかく強く持ってるもって欲しいです。
― 早川さんはネガティブに考えてしまうことが多い?
早川:ネガティブというか、全部のことを気にしてしまう性格というか、自分で言うのも変なんですけど多分繊細タイプなんです(笑)。例えば良いことを言われても「本当はこういう意味かも」「悪く言いたいところを正直に言えないから遠回りして言ってるのかも」みたいに真っ直ぐ捉えられなくて…それをやめれたらよかったんですけど、全然やめれなくって…
― それは今も?
早川:元々の性格もあると思うんですけど、乃木坂46に加入してからは周りに出来る人、上手く行っている人が多いのでどうしても「あ…自分はダメなんだと」って思ってしまうし、3年経った今でも「乃木坂46ってすごいな」「先輩ってすごいな」「他の4期生もすごいな」「なんで自分は出来ないんだろう」って考えちゃうことも。5期生も今は堂々としているけど、もしかしたらこれから気持ちが折れちゃうかもしれない。だけど、そういう気持ちに勝ってほしいし、今のまま堂々と自分に自信を持って欲しいです。
― 気持ちが折れてしまうことがあった時はどうやって乗り越えてきたんですか?
早川:この3年間で、辛かったり悩んだりした先には絶対その分自分に返ってくる、負けずに頑張ったらその分返ってくることを学びました。
最初は4期生の中でも後列にいることが多くて、その時は本当に毎日自分を否定して「自分はダメなんだ」「自分はこんなんだから必要とされてないんだ」とかすごく考えてしまった時期があって。でも自分を信じて頑張っていたらいつの間にかそれを応援してくれる人が増えて、気づいたら選抜にも選んでいただけるようになって、自分を信じて頑張れば強くなれるんだなって思いました。頑張っていたら必ず見てくれている人がいてファンの方もついてきてくれる、「頑張ったらきっといいことあるよ」って5期生にも教えてあげたいです………ふふ。
― ?
早川:すみません、なんかめっちゃネガティブになっちゃいました(照笑)。
― いえいえ(笑)。でもそうやって頑張ってきたからこその3回連続での選抜入りですよね。4期生は選抜が過去最多なのはもちろん、個人のお仕事でもみなさん活躍していますが、そういう同期の活躍はどのように捉えていますか?
早川:やっぱり嬉しいし、自分も負けてられないなって頑張ろうと思います。
― ただネガティブで終わらず、それがまた力になっているんですね。
早川:グループの仲間として嬉しい気持ちと、ちょっと悔しいかもっていう気持ちがあるからグループとして強くなっていくのかなと思っています。
― 先程の秋元さんのお話もですが、他のメンバーがいるから受けられるエネルギーもありますよね。
早川:そうですね。最近、先輩の樋口日奈さんとポジションが近いこともあって「すごい見てるよ」「見てるから安心してね」って言ってくださることがすごく多いんです。
多分日奈さんも多分同じ考えというか「『頑張っても結果が出なくて苦しいとか思っても、見てる人は絶対いるからね』っていうことを忘れないでほしい」って。私はそう言ってもらえてすごく嬉しかったので、今度は私が後輩にそうやって言ってあげたいなって。
― 先輩から後輩へ、またその後輩へ繋がっていくんですね。
早川:自分が受けてすごく嬉しかったことは絶対やってあげたいですし、逆に自分が苦しかったなって思ったことはしてほしくないので、そうならないようにしてあげたいです。
「乃木坂46時間TV」の裏で…
― お話を少し変えて「乃木坂46時間TV」のこともお聞きしたいです。46時間の間に色んなことがありましたがいかがでしたか?早川:あっという間で楽しかったです!運動会は先輩と話す機会が多かったので、自分の中で結構変わったきっかけになりました。チーム対抗だったので「勝ちたい」って燃えてチーム内の結束力が強いんですよ、やっぱり成長するにはライバルが必要なんですね(笑)。作戦会議したり励まし合ったり、とにかくこのチームで勝つために出来ることを頑張ろうってなると自然とみんなのことがより好きになって、特に梅澤(美波)さんが一生懸命先輩と後輩の架け橋になってくれたおかげで私たちも先輩と一緒にお話できて、同じチームの先輩たちには特別感も生まれて、すごく良い時間でした。
(和田)まあやさんと(齋藤)飛鳥さんもすごく話しかけてくださって、飛鳥さんからは若干のパワハラまがいのことも…すごい愛のある感じの(笑)。そうやってイジってくださってるのも嬉しかったです。
アフター配信でビールを飲みながら打ち上げしてて、飛鳥さんが「こっち側の食べ物は食べないで」って喋っていた時に、まあやさんに「『うるせー飛鳥』って言って」って耳打ちされたので、初めて飛鳥さんに反抗してみたり(笑)。
― 言ったんですか?
早川:言ったんですよ、そしたら飛鳥さんもすごく笑ってくれて(笑)。申し訳ないなって思って終わった後に「すいませんでした」って謝ったんですけど、そういう先輩の悪ふざけに巻き込まれたのも、それで先輩が笑ってくれたこともあまりなかったので、個人的にはすごく温かいなって感じられた瞬間でした。お酒飲んでたからっていうのもあるかもしれないですけどね(笑)。
― 早川さん個人としてもかなり意義のあった「乃木坂46時間TV」になったわけですね。
早川:そうですね。もちろんグループとしても、5期生のお見立て会もありましたし、46時間の配信を成功させるために一層連帯感が生まれたなって思います。
2日目に運動会やって、夜遅くまで人狼ゲーム、次の日に新曲披露。みんな本番バタバタしながら「筋肉痛だ~」って言いながらストレッチしてから本番で披露しました(笑)。
早川聖来、支え合うメンバーとの関係性
― 最後に、早川さんが今思う「夢を叶える秘訣」を教えて下さい。早川:今は「根拠のない自信を大切にすること」な気がしています。自分に自信がないとそれが相手にも伝わっちゃうので、嘘でも自分に自信を持ってる姿を見せてたら「この人に任せたら大丈夫だ」って思ってくれると思うんです。
今までの活動で根拠のない自信って本当に大事なんだって感じたんです。自分は出来るって心の底で思ってたいら、どんなに辛いことがあっても何日か後には切り替えられるし、「大丈夫。この後挽回できる」って思える。でも、根拠のない自信を無くしてしまったら破れそうになった時にきっと立ち直れない。だから自分の底にある自信というか安心みたいなものがあることが夢を叶えるために必要なのかなって思います。
― 5期生に伝えたいことにも繋がっていますね。
早川:私自身も根拠のない自信がずっとあったんです。でも去年ぐらいから無くなっちゃって、その途端に「何やっても上手くいかないかも」って考えてしまうようになって。
初めて選抜に入った時、普通は嬉しいと思って活動すると思うんですけど、私は嬉しいよりも「もっと頑張んないと」っていうプラスじゃなくて、「周りに付いていかなきゃやばい」ってマイナスで捉えちゃったんです。
― そのマイナスに打ち勝って「頑張ったらきっといいことある」と思えるようになったのは?
早川:やっぱりメンバーが支えてくれるから。同期だと賀喜遥香ちゃんも私と似てて結構繊細な考えなので、私がネガティブに入った時を理解してくれてポジティブな言葉を言ってくれるので、私はそのおかげでなんとか成り立ってる気がします。
― 逆に早川さんが賀喜さんを応援してあげることもある?
早川:あります!もういっぱい応援したい!他に4期だと、田村真佑ちゃんはどんな時でも明るい子なので、私が暗くなった時はもう無条件に明るくしてくれるんです(笑)。まゆたん(=田村)が1回コロナでお休みしてた時に「こんなにもまゆたんの存在がおっきかったんだ…」って思いました。
掛橋沙耶香ちゃんは結構何考えてるかわかんないタイプなんです(笑)。なんにも気にしてないタイプなのかなって思ってたんですけど、私がネガティブなことポロっと言ったら『えっ!聖来もそう思うの?私だけかと思ってた。よかったー」とか言ってくれるんです。なんかそのおかげで「あっ自分だけじゃないんだ」って気づけたし、ちゃんと言葉にして「聖来だけじゃないよ。私も」って言ってくれるからすごく楽になる。
先輩たちも真夏さんや日奈さんみたいに「見てるよ」って言ってくださるし、本当にすごいありがたいなです。そのおかげで今の私がいるので、夢を叶えるためには周りの人を大切にすることも大切だと思います。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
乃木坂46「Actually…」
5期生・中西アルノが初センターを担う表題曲「Actually...」。「乃木坂46時間TV」で初披露され、独特な世界観そしてミステリアス感漂う、今までのシングル表題曲にはない楽曲になった。共通C/W曲は、29thシングル選抜メンバーが歌唱する「深読み」。初回仕様限定盤Type-Aには今年成人式を迎えた“新・華の2001年組”メンバーによるユニット曲「価値あるもの」。同Type-Bには、既にグループの卒業を発表している北野日奈子の最初で最後となるソロ曲「忘れないといいな」。同Type-Cには29thシングルアンダーメンバー楽曲「届かなくたって…」。同Type-Dにはグループに新加入した5期生メンバー楽曲「絶望の一秒前」。そして通常盤には、29thシングル選抜メンバーが歌唱する「好きになってみた」もそれぞれ収録される。
早川聖来(はやかわ・せいら)プロフィール
2000年8月24日生まれ、大阪府出身。身長は164cm、星座はおとめ座。2019年「乃木坂46版ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』2019」にてセーラーマーズ役で出演。2020年は舞台「スマホを落としただけなのに」のヒロインに抜てきされ、2021年にアンコール上演も決定。演技派アイドルとして活躍を広げている。もっと詳しくみる
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