川口ゆりな「ガルプラ」経てソロデビューを決めた理由「韓国に渡ることももちろん考えました」ファンの存在も語る＜モデルプレスインタビュー後編＞

川口は2016年にX21としてデビューし、2018に活動を終了。そして2021年9月より放送された「ガルプラ」へデビュー候補生として出演。日本らしい魅力の際立つ黒髪と艶やかなストレートヘア、そしてドーリーで美しいビジュアルは世界各国から人気を集め、第1回個人投票では全候補生の中で1位に輝いた。

そんな注目を集め続ける川口が「ガルプラ」を経てソロデビューという道を選んだきっかけ、アーティスト・モデル・役者の肩書を持つ現在の目標とは――。

川口ゆりな、ソロでのデビューを決意するまでの思い

― 「ガルプラ」が終了して、アーティストとしてデビューされますが、改めて現在の心境はいかがですか？

川口：「ガルプラ」から帰国する飛行機の中ではまさかこうなるとは全く考えていなかったので自分自身に驚いています。音楽を諦めずに追い続けるのか、それともお芝居やモデルなどの方向に集中していくのか。番組が終わりたての頃はいろいろな感情が巡っていてふわふわとしていた感じでした。帰国してからは隔離期間が長めにあったので、そこで今やりたいことや今後のことをじっくり考えられました。そのときに、改めて自分を見つめ直して、音楽は諦めたくないと思って、あとファンの方が音楽をしている姿を見たいとたくさんメッセージをくれていたので、そういった気持ちに応えたいというのはありました。

― 「ガルプラ」ではグループとしてのデビューを目指されて参加されていたと思いますが、今回ソロでのデビューに決めた経緯を教えてください。

川口：まさにファンの方の気持ちに応えたいというのが1番大きいです。やっぱりグループ（でのデビュー）を目指して参加していたので、ソロのお話をいただいたときは、正直「私がソロですか…？」と不安や怖さというか、韓国では実力の差などで自信を無くした時期もあったので、そういった経験もあり、ソロデビューは今の私の実力じゃまだ無理なんじゃないかという思いがすごく大きくて。でも、提案してくださった担当の方にまだ気持ちが踏み出せない部分をお話しさせていただいたら、全力でサポートすると伝えてくださったんです。ボーカルやダンスのレッスンはもちろん、精神面でも支えて下さったので、本当に担当のスタッフの方々がいなかったらソロとして決断するのは難しかったと思うぐらい。でも1番大きいのは、ファンの方の待っていてくださる声ですね。今は前を向いてソロでの活動に向き合っています。

川口ゆりな、韓国でのデビューを考えたことも

― K-POPのアーティストを目指すという考えもあったのでしょうか？

川口：いえ、もちろん韓国の音楽が好きで、K-POPグループになりたくて「ガルプラ」を目指したので、韓国に渡ることももちろん考えました。でも、やっぱり冷静に考えたときに、時間がすごく空いてしまうので、ファンの方を待たせてしまうことに申し訳なさを感じて。とにかく早くファンの方に動きを見せてあげたかったんです。そう考えていたときに今のお仕事の話をいただいて。ソロなので新しい挑戦ではあるのですが、私自身新たに挑戦することは好きですし、ずっとやりたかった音楽活動なので、ソロデビューを決めました。

― ファンの方のお話が沢山登場して、川口さんからファンの方への愛を感じました。

川口：そうですね。本当に沢山支えられています。

川口ゆりな、ソロデビューで初の作詞挑戦

― 今回の楽曲「Look At Me」は“誰しもがブルーになりがちなこの世の中で、新しい一歩を踏み出す決意した私を見て欲しい、そしてその姿が誰かの光になれたら”という意味も込めているとのことですが、川口さん自身に重なる部分も多いのでしょうか？

川口：私自身というコンセプトではないんですが､ファンの人たちはやっぱり「ガルプラ」から現在の私を連想しやすいんじゃないかな。自分自身の経験だけでなく、聴いてくださる方々自身の経験にも繋がるような、共感しやすい意味も込めたいと思って作りました。

― 作詞にも参加されていらっしゃいますが、これまでにそういった経験はあったのでしょうか？

川口：作詞は初めてだったのですごく難しかったです。せっかくのデビュー曲なので挑戦してみようと思って。

― お気に入りのフレーズを教えてください。

川口：最後のサビの前に少し静かになって、サビに向かってメロディーラインが盛り上がってくる部分がお気に入りです。その部分は歌詞もメロディーラインもすごく印象的なんです。作詞では、そこを感情がより入りやすいようにできたらいいなと思って、「ガルプラ」での経験やファンの方に伝えたいことを歌詞に詰めました。

― MVの制作も行われていますが、撮影を振り返ってみていかがでしたか？

川口：朝早くから夜遅くまで丸1日行ったのですがすごく楽しかったです。私が想像していたMVの完成形を遥かに超えてきていて、セットや衣装、ヘアメイク、全てを妥協せずにベストな状態で撮影できました。私自身もダンスシーンや演技のシーンなど全てのカメラチェックを行わせていただきました。表情で演技をする場面ではお芝居の経験も活かすことができたんじゃないかなと思います。

川口ゆりなの明かすファッションへのこだわり 憧れのモデルは？

― 「MORE」の専属モデルも務める川口さんのファッションでのこだわりを教えてください。

川口：今日も私服なのですが、元々コーディネートすることが好きなんです。ずっとモデルの仕事をやりたいと芸能界に入ったときから思っていたので、専属モデルが決まったときは本当に嬉しかったです。「MORE」のモデルを務めていた佐藤ありささんが大好きなので本当に夢のようで（笑）。自分の好きなファッションの分野を生かせるお仕事ができることがすごく幸せだと思いますね。

― 本日のメイクも可愛らしくて、オーディションの頃から印象的な重めの前髪にも注目が集まっていたと思うのですが、美容の点でこだわりはありますか？

川口：チャームポイントが髪なんですけど、まだ一度も染めたことがなくて。元々の髪質が細くて柔らかいのですが、さぼっちゃうと、分かりやすく傷みが出やすいので、綺麗に丁寧にケアをしてあげて、メンテナンスにも定期的に行うことは意識しています。チャームポイントと言っているからには綺麗に保てるようにこだわっています。

川口ゆりな、日本と韓国のメイクの違い語る

― 韓国に行ってみて、日本のメイクとの違いは感じましたか？

川口：すごく感じました。日本はナチュラルに可愛らしい、艶感を大事にするものが多いイメージだったんですが、韓国では本当に人形みたいに仕込むというか。まつ毛にはつけまつ毛を部分的につけてアイメイクをしっかり、あとはリキッドファンデよりもクッションファンデが主流でした。本当に体が持っていかれるぐらいクッションファンデを叩き込むんですよ（笑）。朝に寝ぼけていると本当にのけぞっちゃうので頑張って耐えていました。

― なるほど（笑）！全体的に濃いイメージでしょうか？

川口：ステージメイクだったというのもあるかもしれないですが、濃かったですね。あと1番驚いたのが、日本ではリップを塗られたときに唇に馴染ませるように「ままま」とするじゃないですか。でも韓国でリップを塗られた後にそれをしていたら「アンデ！（안데：ダメ）」と言われて驚いたんですよ（笑）。多分ティントでグラデーションを綺麗に作っているから、ぼかさないようにということだと思うのですが、それにびっくりしてしまって。そういう細かいところが少しずつ日本と違って面白かったです。

― 現在のご自身のメイクに取り入れている部分はありますか？

川口：アイライナーに関しては、韓国に行く前まではナチュラルに見えるくらいの引き方だったのですが、韓国のステージメイクでは眉毛からはみ出るんじゃないかと思うくらい跳ね上げていて（笑）。でもそのお陰で切れ長な目に見えるので最近は長めに引いています。今日は垂れめ・長めです。

川口ゆりなの語る今後の目標・夢を叶える秘訣

― それでは、これからアーティスト・モデル・役者として、今後さらにマルチに活躍されていくと思いますが、川口さんのお仕事での目標を教えてください。

川口：本当にどんなジャンルでも目標が沢山あるんですが、全部の私の活動や表現するものを通して、見てくださるファンの方が、背中を押されたり、勇気もらったり、そういうふうに思ってくれる存在になれたらと思っています。

― 最後に、夢を叶えている最中のモデルプレス読者に向けて川口さんの思う夢を叶える秘訣を教えてください。

川口：とにかく諦めないことです。自分の想定していた方向と違う方に行ってしまったと感じた瞬間があったとしても、心のどこかでその気持ちを持ち続けることで、やりたいことに挑戦できるチャンスが巡ってきたときに、気持ちの面でも準備をしておくことができると思っています。

例えば、韓国のアイドルや音楽への道を目指していたら、それに関するレッスンを受けたり自分でいろんなジャンルの音楽を聞いてみたり、いつかチャンスが巡ってきたときが来たら絶対に掴み取れるように。私自身も実際に音楽の道から外れてしまったときも夢として想い続けていて、韓国のアイドルの振付を友達と踊っていたこともあったので、その経験が活きてオーディションで披露する曲も、期限がある中で早めに覚えてパフォーマンスすることができました。そういう本当に些細なことがチャンスに繋がると思うので、諦めないことが1番大切だと思います。

― ありがとうございました。

（modelpress編集部）

★オーディション期間中を振り返った話、参加者との現在の関係性についても明かしてもらった前編も公開中！


Kawaguchi Yurina「Look At Me」
3月21日（月）配信リリース！
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川口ゆりなプロフィール

1999年6月19日生まれ、宮崎県出身。2014年に開催された「第14回全日本国民的美少女コンテスト」にて演技部門賞を受賞。2017年から2018年までX21として活動し、2021年「ガルプラ」に参加。最終順位は14位。